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Entry 2023/11/05
Update

『ホゾを咬む』佐伯日菜子/芸人永野ら推薦コメントと予告編が到着!瀬々敬久監督は《金魚鉢を頭から被ったような圧迫感》と称賛

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  • Cinemarche編集部

映画『ホゾを咬む』は2023年12⽉2⽇(⼟)より新宿K’s cinemaほかで全国順次公開!

「後悔する」という意味のことわざ「臍(ホゾ)を噛む」からタイトルをとった映画『ホゾを咬む』

髙橋栄⼀監督が独⾃の切り⼝で「愛すること」を描いた本作は、モノクロームの世界観が怪しさと品格を放ち、独特な間合い・台詞が観る者を異世界へと誘う新感覚の日本映画です。


(C)2023 second cocoon

このたび、映画『ホゾを咬む』の予告編と追加場面写真6点が新たに解禁されました。

さらに俳優の佐伯日菜子、お笑い芸人の永野、映画監督の瀬々敬久、佐藤佐吉、いまおかしんじ、足立紳ら著名人の映画推薦コメントが到着しました。

映画『ホゾを咬む』とは?


(C)2023 second cocoon

『ホゾを咬む』ヒロインの小沢まゆが主演を務めた短編映画『サッドカラー』がPFFアワード2023に入選するなど、国内映画祭で多数の賞を獲得し続けている新進気鋭の映像作家・髙橋栄一による⻑編映画『ホゾを咬む』。

髙橋監督⾃⾝が独⾃の切り⼝で「愛すること」を描き、モノクロームの世界観が怪しさと品格を放ち、独特な間合い・台詞が観る者を異世界へと誘う、新感覚の作品です。

主⼈公・茂⽊ハジメを演じるのは、主演作であるコメディアクション『MAD CATS』(2022)から『クレマチスの窓辺』(2022)や『とおいらいめい』(2022)など幅広い役柄をこなすカメレオン俳優・ミネオショウ


(C)2023 second cocoon

主人公の妻・ミツを演じるのは、映画『少⼥〜an adolescent』(2001)にて国際映画祭で最優秀主演⼥優賞を受賞した俳優・⼩沢まゆ。主演作『夜のスカート』(2022)と同じく、本作でもプロデューサーを務めています

そして撮影監督を、百円の恋』(2014)など武正晴監督作品に数多く参加し、『劇場版 アンダードッグ』(2020)で第75回毎⽇映画コンクール撮影賞を受賞した⻄村博光が担当しています。

本作は、2023年12月2日(土)〜8日(金)に新宿K’s cinemaにて連日14:10〜、12月15日(金)〜21日(木)に池袋HUMAXシネマズにてレイトショー公開されるほか、12月23日(土)〜29日(金)に大阪シネ・ヌーヴォXにて、来年2024年には横浜シネマ・ジャック&ベティ、名古屋シネマスコーレ、神戸・元町映画館にて劇場公開されることが決定。

また2023年12月2日(土)の新宿K’s cinemでの初日舞台挨拶には、キャストのミネオショウ、小沢まゆ、木村知貴、河屋秀俊、福永煌と髙橋栄一監督の登壇も併せて決定されました。

映画『ホゾを咬む』の予告編が解禁!

映画『ホゾを咬む』予告編

このたび、俳優の佐伯日菜子、お笑い芸人の永野、映画監督の瀬々敬久、佐藤佐吉、いまおかしんじ、足立紳、撮影の芦澤明子、映画パーソナリティの伊藤さとり、映画文筆家の児玉美月からの映画推薦コメントが到着。

さらに、映画『ホゾを咬む』の予告編と追加場面写真6点が新たに解禁。予告編では、以前解禁された特報からより一層『ホゾを咬む』の物語と“謎”が露わになりました。

「あの日見た妻は、一体何をしていたのか」……謎はやがて疑念へと変貌し「“知らない妻”を知りたい」という欲望に囚われていく主人公。

歯止めの効かない空回りな疑念と欲望の顛末は、果たしてどこへ辿り着くのか。「その答えを知りたい」という欲望を観る者に掻き立てる内容となっています。

映画『ホゾを咬む』推薦コメント(順不同・敬称略)


(C)2023 second cocoon

佐伯日菜子(俳優)

不穏な始まり方と登場人物たち。
みんなどこか変だ。どこか変なんだけど気になってしょうがない。
不思議な音の使い方と不思議と雄弁なモノクロの画像。
ミネオショウ氏の存在感が風に揺れる柳のようにしなやかに時に強くこの作品の中で生きている。

永野(お笑い芸人)

歳を取れば取るほどに頭が混乱して、そのカオスに最初は自惚れていて、いよいよ余裕がなくなって逃げ出したくなり、
そんな中で観たこの奇妙かつ落ち着いた世界はもしかしたら全て主人公の妄想のようでもあり、鑑賞後に不思議と気持ちが軽くなった自分がいました!
誰も特別じゃない。

瀬々敬久(映画監督)


(C)2023 second cocoon

金魚鉢を頭から被ったような圧迫感。
コロナ以降の日々を生きる感触が、少しずれた現実感の中で描かれていて魅力的だ。
夫婦の行き違いというモチーフからか、デビッド・リンチの『ロスト・ハイウェイ』を思い出した。
今、私たちは何をロストしているのだろう。
果たして、それは今なのか、ずっと以前から失くしていたのか。
それを見つけようとする男女の物語。
見終わった後の果てしない感触が今も心に残っている。

佐藤佐吉(映画監督・脚本家・俳優)

果たして『世の中』とは『常識』とは何か。得体の知れないそれらのものが時として我々を追いつめ愚行に走らせる。既成の価値観に囚われずとも人はあるがままで肯定され得る存在なのだ。
そう思わせてくれる映画でした。

いまおかしんじ(映画監督)


(C)2023 second cocoon

会社に行って仕事して家に帰ってくる毎日。妻や同僚との噛み合わない会話。自分のいない間に妻は何をしているのか。妄想がふくらむ。不安でいても立ってもいられなくなる。ジリジリと追い詰められていく男。不思議な余韻がいつまでも残る。

足立紳(脚本家・映画監督)

とても面白かった。ミネオショウさんと小沢まゆさん演じる夫婦が最高だ。
妻のキャラクターが妙に魅力的で、あんなふうに監視したくなるのがすごくよく分かるし、ドキドキワクワクした。
ラストの夫婦のとある姿は名場面だと思った。特に夫の姿。
あんな状況で、あんなふうになってみたいと思った。

芦澤明子(撮影)


(C)2023 second cocoon

スクエアな画角にモノクロ、堅苦しい映画かと思ったら、しなやかで、画面に溢れる色気のようなもの、とても楽しく見れました。穏やかな気持ちになりました。本を読み終えて、また最初から読みたくなる、そんな作品でした。次回作も楽しみです。

伊藤さとり(映画パーソナリティ)

モノクロの世界で浮き上がる普段は気付きにくい表情の動き。
そこから私たち観客も、登場人物の本心を読み取ろうとする。
他者の気持ちをどこまで知れば、友好関係は築けるのだろうか。
こんな面白い角度からそれについて探求するとは、つくづく恐れ入った。

児玉美月(映画文筆家)

どこか不穏なモノクロームの世界のなか、会話や仕種といったディテールが緻密に設計されている。誰しも秘められた部分があると頭ではわかっていながらも、そのすべてにどうしても手を伸ばさずにはいられない。窓際にぶら下げられた鳴らない風鈴のように、謎を謎のまま宙吊りにしながら、わたしたちはぎこちなく人間関係の有り様を模索してゆくしかないのに。

映画『ホゾを咬む』の作品情報


(C)2023 second cocoon

【公開】
2023年(日本映画)

【脚本・監督・編集】
髙橋栄⼀

【プロデューサー】
⼩沢まゆ

【撮影監督】
⻄村博光

【キャスト】
ミネオショウ、⼩沢まゆ、⽊村知貴、河屋秀俊、福永煌、ミサ・リサ、森⽥舜、三⽊美加⼦、荒岡⿓星、河野通晃、I.P.U、菅井玲

映画『ホゾを咬む』のあらすじ


(C)2023 second cocoon

不動産会社に勤める茂⽊ハジメは、結婚して数年になる妻のミツと⼆⼈暮らしで⼦どもはいません。

ある⽇、ハジメは仕事中に普段とは全く違う格好のミツを街で⾒かけます。帰宅後聞いてみるとミツは、⼀⽇外出していないと⾔いました。

ミツへの疑念や⾏動を掴めないことへの苛⽴ちから、ハジメは家に隠しカメラを設置します。

⾃分の欲望に真っ直ぐな同僚、職場に現れた⾵変わりな双⼦の客など、周囲の⼈たちによってハジメの⼼は掻き乱されながらも、⾃⾝の監視⾏動を肯定していきます。

ある⽇、ミツの真相を確かめるべく尾⾏しようとしますと、⾒知らぬ少年が現れてハジメに付いて来ました。そしてついにミツらしき⼥性が、誰かと会う様⼦を⽬撃したハジメは……。

まとめ


(C)2023 second cocoon

国内映画祭にて多数の入選・受賞を続ける新進気鋭の映像作家・髙橋栄一が脚本・監督を手がけた長編映画『ホゾを咬む』

ASD(自閉症スペクトラム症)のグレーゾーンと診断された高橋監督自身の経験に着想を得た本作は、妻への疑念から自宅に隠しカメラを設置した夫の物語を通じて、独自の切り口で「愛すること」を描き出します。

今回予告編では、モノクロームの映像と独特な会話のテンポによって形作られる“新感覚”の映画の世界観だけでなく、その物語や“謎”の全貌も少しずつ顔を見せ始めました。

何でもない日常のはずなのに、どこか現実と“ズレている”世界。現実と限りなく似ているからこそ、心の中には不安がはびこり続ける……。

瀬々敬久監督が推薦コメントにて語った「金魚鉢を頭から被ったような圧迫感」の正体を、ぜひ映画を観ることでお確かめください。

映画『ホゾを咬む』は2023年12⽉2⽇(⼟)より新宿K’s cinemaほかにて全国順次公開!





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