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Entry 2017/04/22
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黒木華映画おすすめ5選!リップヴァンウィンクルの花嫁以外も名作!

  • Writer :
  • Yuko


(C)「海辺のリア」製作委員会
映画やドラマに大活躍中の女優、黒木華。日本アカデミー賞をはじめ、海外の映画賞も受賞した経験もある、いま最も注目されている若手実力派女優です。

奥ゆかしい“和”の雰囲気がただようところが魅力で、幅広い世代から人気を集めていますね。

黒木華は、高校で演劇部に所属、京都造形芸術大学在学中の2009年から舞台などで活躍し、2011年に『東京オアシス』で映画デビューを果たしました。

以降『草原の椅子』や『舟を編む』などに出演、『シャニダールの花』では映画初主演を務めました。

2014年山田洋次監督の『小さいおうち』では、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀女優賞)や、第38回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞も受賞し、その演技が高く評価されました。

また、TVドラマ『リーガルハイ』『重版出来!』やNHK連続テレビ小説『純と愛』『花子とアン』などにも出演し注目を浴びました。

また、アニメ映画の声優を務めるなど多彩な才能を発揮しています。

今回は、そんな黒木華の出演映画から5作品をピックアップしてお届けします!

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1.黒木華がベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀女優賞)に輝いた『小さいおうち』(2014)

『小さいおうち』の作品概要

2014年の日本映画。監督は、『たそがれ清兵衛』『武士の一分』などの山田洋次。出演は、松たか子、黒木華、片岡孝太郎、吉岡秀隆、妻夫木聡、倍賞千恵子、吉行和子、橋爪功ほか。

黒木華は、第38回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞受賞、第64回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀女優賞)受賞。

第143回直木賞を受賞した中島京子の小説を映画化。

『小さいおうち』のあらすじ

昭和11年、田舎から出てきた純真な娘・布宮タキ(黒木華)は、東京郊外に建つモダンな赤い三角屋根の小さな家でお手伝いさんとして働き始めます。

家の主人で玩具会社に勤める平井雅樹(片岡孝太郎)、美しい妻・時子(松たか子)、2人の5歳になる息子の恭一とともに穏やかな日々を送っていました。

しかしある日、雅樹の部下で板倉正治(吉岡秀隆)という青年が現れ、タキは時子の心が板倉へと傾いていることに気づきます。

それから60数年後、晩年のタキが大学ノートにつづった自叙伝を読んだタキの親類・荒井健史(妻夫木聡)は、それまで秘められていた真実を知ります。

『小さいおうち』のおすすめポイント

とある屋敷でお手伝いさんだった親類が残した大学ノートを手にした青年が、そこに綴られていた恋愛模様とその裏に秘められた意外な真実を知る姿をハートウォーミングかつノスタルジックに描き出したラブ・ストーリーです。

多くの名作を残してきた山田洋次監督、そして名だたるベテラン・実力派俳優が集結しています。黒木華は、田舎から上京し女中として働く布宮タキを演じました。控え目ながら、その家族の雰囲気を壊さないよう働きかける姿を繊細に演じています。そして着物が本当によく似合っていて素敵ですね。

この映画での演技は海外でも高く評価され、第64回ベルリン国際映画祭では最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞するという快挙を成し遂げました。日本人女優では寺島しのぶに次いで史上4人目です!

昭和のモダンな家の造りやセットにもとてもこだわっているのが伺えます。淡々と進むストーリーですが、時代の流れ、その時代の女性心が丁寧に描かれていてとても深い作品です。

2.井上ひさしの戯曲を山田洋次監督が映像化『母と暮せば』(2015)

『母と暮せば』の作品概要

2015年の日本映画。監督は、『小さいおうち』と同様、山田洋次。出演は、吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信、加藤健一、広岡由里子ほか。

黒木華は、第39回日本アカデミー賞優秀助演女優賞受賞。

『母と暮せば』のあらすじ

1948年8月9日、長崎で助産師をしている伸子(吉永小百合)のところに、3年前に原爆で失ったはずの息子の浩二(二宮和也)がふらりと姿を見せます。

あまりのことに呆然とする母を尻目に、すでに死んでいる息子はその後もちょくちょく顔を出すようになります。

伸子は、浩二の恋人・町子(黒木華)の幸せを気にかけながら、たくさんの話をします。その幸せな時間は永遠に続くと思われましたが…。

『母と暮せば』のおすすめポイント

「父と暮せば」などの戯曲で知られる井上ひさしの遺志を名匠山田洋次監督が受け継ぎ、原爆で亡くなった家族が亡霊となって舞い戻る姿を描く人間ドラマです。

『小さいおうち』以来、黒木華が山田洋次監督の作品に出演するのは2度目。今回は、二宮和也演じる浩二と結婚の約束をしていた彼の恋人・佐多町子を演じています。

愛する人の面影を胸に秘めて生きていく強さを持った女性という役柄がとても似合っていますね。

映画は、二宮和也と吉永小百合のほのぼのとしたやり取りの中にも、戦争の残酷さや人間の辛さや悲しさが丁寧に描かれていて、思わず涙腺が緩んでしまいます。

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3.岩井俊二監督作!単独初主演を果たした『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2016)

『リップヴァンウィンクルの花嫁』の作品概要

2016年の日本映画。監督は、『花とアリス』『Love Letter』などの岩井俊二。出演は、黒木華、綾野剛、原日出子、Cocco、地曵豪、和田聰宏ほか。

黒木華は、第40回日本アカデミー賞優秀主演女優賞にノミネート。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』のあらすじ

派遣教員として働く皆川七海(黒木華)は、ある日SNSで知り合った鶴岡鉄也(地曵豪)という男性と突如結婚することになります。

結婚式に呼べる親族や友人の少ない七海は、代理出席の手配を「なんでも屋」の安室(綾野剛)に依頼することに。

しかし新婚早々に夫の浮気疑惑が持ち上がると、反対に義母から浮気の罪をかぶせられ、家を追い出されてしまいます。

苦境に立たされた七海は安室に助けを求めると、彼に何やら怪しげなバイトを斡旋され請け負うようになります。

やがて豪邸で住み込みのメイドとして働き始めた七海は、破天荒で自由なメイド仲間、里中真白(Cocco)と意気投合し互いに心を通わせていきますが…。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』のおすすめポイント

岩井俊二監督自身の同名小説が原作です。岩井監督が2012年のCM製作をきっかけに出会った黒木華をイメージして書かれた物語だといわれています。

黒木華にとっては、映画単独初主演となった作品です。

前半は、七海の不安定な日々を映し出した淡々とした物語が続きます。後半になると真白という女性に出会い鮮やかできらきらとした日々に変化していきます。

タイトルの「リップ・ヴァン・ウィンクル」とは、19世紀に発表されたアメリカの小説なのだそう。森の奥に誘われて酒盛りを始めた主人公が眠り込み、目が覚めたら20年たって世界はすっかり変わっていたという、日本でいう“浦島太郎”のような物語です。

20年ではありませんが、主人公は最後どんな結末を迎えるのか…。

3時間という長い映画ではありますが、黒木華の演技力と不思議な物語展開に、最後まで惹きつけられます。

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4.綾野剛とW主演!この年の国内新人賞を総なめに!『シャニダールの花』(2012)

『シャニダールの花』の作品概要

2012年の日本映画。監督は、『生きてるものはいないのか』の石井岳龍。出演は、綾野剛、黒木華、刈谷友衣子、山下リオ、伊藤歩、古館寛治ほか。

石井岳龍監督が、改名前の石井聰亙として活躍していた頃から企画を温めていたオリジナル作品。

『シャニダールの花』のあらすじ

選ばれた女性の肌に植物の芽が出現し、この世のものとは思えない奇麗な花が開花するという奇妙な現象が起きていました。

満開時の花びらの持つ特殊な成分に目を留めた製薬会社は、探し出した花の提供者を「シャニダール」という特別な施設に集めます。

そこで働く研究者の大瀧(綾野剛)と新人の響子(黒木華)は、提供者たちのケアにあたりながら次第にひかれあっていきました。

しかしある日、花を採取する際に提供者の女性が死亡する事件が連続して発生し、大瀧は研究所に不信感を抱きはじめます…。

『シャニダールの花』のおすすめポイント

女性の皮膚に植物が芽吹き、美しい花を咲かせるという不思議な現象にまつわるドラマを描いた異色のファンタジー映画です。

黒木華は、女性たちのケアを任されたセラピスト・響子を存在感たっぷりに演じ、この年の各映画賞の新人賞を総なめにしました。

女性の体に花が咲く?というかなり奇抜な発想で作られた作品ですが、ミステリーのようなホラーのような異様な雰囲気が漂う作品です。

「花」のもつ美しさや儚さ、人を惑わせる毒といった魅力を描きつつ、人物たちの移ろう心模様を描いています。発想は面白いのですが、設定や内容がもう一歩な感じが否めません。美術も俳優のキャスティングも文句なしなのに、少々もったいない作品といえるかもしれません。

黒木華、綾野剛が好きな方にはおすすめ!

5.アニメの声優に初挑戦!細田守監督作『おおかみこどもの雨と雪』(2012)

『おおかみこどもの雨と雪』の作品概要

2012年の日本映画。監督は、『時をかける少女』『サマーウォーズ』などの細田守。声の出演は、宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門、平岡拓真ほか。

第36回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞受賞。

『おおかみこどもの雨と雪』のあらすじ

「おおかみおとこ」と恋に落ちた19歳の女子大生・花は、やがて2人の子どもを授かります。雪と雨と名づけられたその子どもたちは、人間と狼の両方の血をあわせもった「おおかみこども」で、その秘密を守るため家族4人は都会の片隅でつつましく暮らしていました。

しかし、おおかみおとこが突然この世を去り、取り残されてしまった花は、雪と雨をつれて都会を離れ、豊かな自然に囲まれた田舎町に移り住みます。

『おおかみこどもの雨と雪』のおすすめポイント

『バケモノの子』や『サマーウォーズ』など、新作を発表するごとに注目を集めてきた細田守監督が手掛けたアニメーション映画で、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品にも選ばれている作品です。

ヒロインの花がおおかみおとこと恋をして結婚し、出産、子育てなどの日々を送る13年間を映し出しています。

黒木華は、この映画でおおかみおとこ(声:大沢たかお)と主人公・花(声:宮崎あおい)のあいだに生まれた「おおかみこども」の1人、雪の少女時代の声優を務めました。

声優を務めるのはこの作品が初めての挑戦となりましたが、元気な雪を生き生きと演じていて彼女の演技の幅の広さを感じさせます。

花がおおかみおとこを失ってからの生活にはいたたまれないところも多いのですが、決してくじけずに雪と雨を育てる母の姿はとても感動的です。

子供を持つ者としては、親目線で一緒に子育てしているような気分になり共感できる作品だと思います。

まとめ

いま最も注目の女優、黒木華の出演映画から5作品をピックアップしてお届けししました。

おっとりとした雰囲気や素朴なかわいらしさがあり、男性からも女性からも高く支持されている彼女。高い演技力は海外からも評価されていて、すでに日本映画に欠かせない女優の一人になっていますね。

今後も黒木華の活躍から目が離せません!最新作を見る前に過去の作品もぜひチェックしてみて下さいね。

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