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Entry 2019/10/30
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スピルバーグ映画おすすめ5選!天才監督の代表作ベストランキング!【黒井猫シネマセレクション】

  • Writer :
  • 黒井猫

天才と呼ばれる映画監督スティーブン・スピルバーグのベストランキング5選。

いくつものヒット作を生み出し、どの世代にも愛されてきた映画監督スティーブン・スピルバーグ。

そんなスピルバーグ監督品の作品中から、選んだ代表作ベスト5選。おすすめの映画をランキングでご紹介します。

映画ライター・黒井猫が選んだ【黒井猫シネマセレクション】の一覧はこちら

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スティーブン・スピルバーグ監督の特徴

【生年月日】
1946年12月18日

【出生地】
アメリカ・オハイオ州

【代表作】
『ジョーズ』(1975)『E.T.』(1982)『ジュラシックパーク』(1993)『シンドラーのリスト』(1993)『マイノリティ・リポート』(2002)『リンカーン』(2012)『ペンタゴンペーパーズ/最高機密文書』(2017)『レディ・プレイヤー1』(2018)

特色1:光と闇のコントラスト

スティーブン・スピルバーグ監督の作品には、一定の作風があり、ファンの間ではスピルバーグタッチと呼ばれています。

眩い程の光と暗闇を効果的に使うことで、未知のものはより神聖化され、登場人物の感じる不安や恐怖、驚きといった様々な感情が視覚効果としてダイレクトに観客に伝わります。

特色2:音楽の使い方

スピルバーグ作品ほど多くの作品で耳に残る音楽はないでしょう。

壮大なテーマから無音まで効果的に場面に合わせて使うことでサスペンスからコメディまで多様に描き、巧く観客の心理を動かします。

特色3:サスペンスの差し込み方

登場人物が危機に陥るサスペンスフルな展開を描くのが非常に巧い監督がスティーブン・スピルバーグ。

そのサスペンスの描き方の一つに、大きな事象から小さな事象へと集約する方法がしばしば見られます。

例えば、『ジュラシックパーク』では、ティラノサウルスの登場が水面の振動で表現されています。

こういったサスペンスの描き方で観客はその世界に入り込み、息を飲むことになるのです。

特色4:残酷表現

近年のスピルバーグ作品ではほとんど見られなくなった残酷表現ですが、これもスピルバーグタッチの一つでしょう。

残酷な結末を迎えるのは、ほとんど悪役や金に汚い権力者で、常に弱い立場の者の味方であり続けるものがスピルバーグ作品なのです。

確かに残酷で目を覆いたくなるものもいくつかありますが、どれもスプラッター好きの通にはニヤリとなるシーンばかりです。

そのほかにも様々なスピルバーグタッチがあります。これらは映画監督でもあり、映画好きでもあるスピルバーグが観たイングマール・ベルイマンやアルフレッド・ヒッチコック、黒澤明などの様々な監督からの影響や自身の経験によるものとインタビューで答えています。

第5位『マイノリティ・リポート』

映画『マイノリティ・リポート』の作品情報

【公開】
2002年(アメリカ映画)

【原題】
Minority Report

【監督】
スティーブン・スピルバーグ

【キャスト】
トム・クルーズ、コリン・ファレル、サマンサ・モートン、マックス・フォン・シドー、ロイス・スミス、ピーター・ストーメア、ティム・ブレイク・ネルソン、スティーブ・ハリス、キャスリン・モリス、マイク・バインダー

【作品概要】
原作はフィリップ・K・ディックの同名短編小説。脚本はジョン・コーエンとスコット・フランク、撮影はヤヌス・カミンスキー、音楽はジョン・ウィリアムズが努めています。

この中で登場したテクノロジーは実現したものもしばしばあるとされ、近未来を予知した作品であると多くの人に驚かれています。

映画『マイノリティ・リポート』のあらすじ

2054年のワシントン。政府は度重なる凶悪犯罪に対抗するため、プリコグと呼ばれる予知能力者が殺人を予知することで、犯罪予防局により犯罪が未然に防がれ、犯罪発生率はほぼ0%まで減少していました。

犯罪予防局のチーフとして働いているジョン・アンダートンはそのシステムを信じていました。

しかし、ジョンは自分が見知らぬ男を殺すことを予知されることで一転して追われる身になります。自分の容疑を晴らすためプリコグの一人を連れて逃亡するが…。

映画『マイノリティ・リポート』のお薦めポイント

本作の見どころは“随所から溢れるスピルバーグの映画愛”にあると言い切って良いでしょう。

この作品にはアルフレッド・ヒッチコックやウィリアム・フリードキン、スタンリー・キューブリック、イングマール・ベルイマン、リュック・ベッソンなどの様々な映画監督のテイストやテーマをオマージュとしてこれでもかと言うほど盛り込んでいます。

映画監督であり、映画オタクでもあるスピルバーグが様々な映画の要素をつないで作った映画が『マイノリティ・リポート』となっています。

また、本作では「銀残し」といった手法、セットによって撮影されたアクションにより、リアリティ溢れる作品になっていることからもスピルバーグのこだわりが強く見られます。

そして、内容が難しくなりがちなSF映画をわかりやすいストーリーにアクションやドラマを加えたエンタメ作品として仕上げているため、現在のSF映画の教科書的作品になっています。

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第4位『ジュラシックパーク』

映画『ジュラシックパーク』の作品情報

【公開】
1993年(アメリカ映画)

【原題】
Jurassic Park

【監督】
スティーブン・スピルバーグ

【キャスト】
サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム、リチャード・アッテンボロー、アリアナ・リチャーズ、ジョセフ・マッゼロ

【作品概要】
第66回アカデミー賞で視覚効果賞、音響賞、音響効果編集賞を受賞。原作は1990年に出版されたマイケル・クライトンによる同名SF小説。

脚本は原作者のマイケル・クライトンとデヴィッド・コープ。撮影はディーン・カンディ、音楽はジョン・ウィリアムズ、編集はマイケル・カーンが努めています。

恐竜はアニマトロニクスを用いられ、原寸大のティラノサウルスのロボットが作られています。

映画『ジュラシックパーク』のあらすじ

大富豪ジョン・ハモンドの招待により生物学者のグラントとサトラー、数学者のマルコムがコスタリカの沖合いに浮かぶ島を訪れます。

そこは琥珀に閉じ込められた蚊から採取されたDNAから、遺伝子工学によって蘇った恐竜たちが生息する究極のアミューズメント・パークでした。

しかしオープン前のお披露目の中、嵐により恐竜たちが解き放たれます。そして悪巧みを考える者の影響もあり“ジュラシック・パーク”に招待されたグラントたちに次々とトラブルが襲いかかります。

映画『ジュラシックパーク』のお薦めポイント

本作の見どころは『CGとロボットで撮影された恐竜』にあります。

恐竜と併走する主人公たちは、ステディカムで撮影され、CGの恐竜と合成することでリアルで躍動感あふれる映像を作っています。

また、アニマトロニクスを用いて撮影されたティラノサウルスが暴れ回るシーンは後世のSF映画に強く影響を残しています。

「行き過ぎた科学の結果」と「生命の倫理」をテーマにしている本作は今見ても深い思慮と感動を誘うものになっています。


第3位『未知との遭遇』

映画『未知との遭遇』の作品情報

【公開】
1977年(アメリカ映画)

【原題】
Close Encounters of the Third Kind

【監督】
スティーブン・スピルバーグ

【キャスト】
リチャード・ドレイファス、テリー・ガー、メリンダ・ディロン、ケイリー・グッフィ、フランソワ・トリュフォー、ボブ・バラバン、J・パトリック・マクナマラ、ウォーレン・ケマーリング、ロバーツ・ブロッサム、フィリップ・ドッズ、ショーン・ビショップ、エイドリアン・キャンベル、ジャスティン・ドレイファス、ランス・ヘンリクセン、メリル・コナリー、ジョージ・ディセンゾ

【作品概要】
第50回アカデミー賞で撮影賞と特別業績賞を受賞。撮影はビル・ジグモンド、視覚効果はダグラス・トランブル、編集はマイケル・カーン、音楽は『ジョーズ』に引き続きジョン・ウィリアムズが努めています。

キャストにフランスの映画監督フランソワ・トリュフォーが出演していることでも有名です。

映画『未知との遭遇』のあらすじ

ある日、ラコーム率いる調査団がメキシコの砂漠で消失当時と変わらない姿で残っていた第二次大戦時の戦闘機を発見します。

一方、アメリカのインディアナ州では、町一帯の停電の原因を調べていた電気技師ロイがUFOのような光を発見。

それ以来、彼はその不思議な光に魅了され、その正体を探っていきます。やがて、光が行き着く先はワイオミング州のデビルズ・タワーという山だと判明するのですが…。

映画『未知との遭遇』のお薦めポイント

本作『未知との遭遇』の見どころは「視覚効果の巧さ」にあります。

この作品では、スピルバーグタッチでも紹介した”光と闇のコントラスト”が象徴的に使われています。これにより未知なるものはより未知に表現され、フィクションにリアリズムを生み出すのです。

映画最後のUFOと対面し、未知なるものとコミュニケーションを行うシーンは感動や驚きといった様々な感情から目が離せないものとなっています。

また、SF嫌いで他作品にあまり出演しないヌーヴェル・ヴァーグ騎手のフランソワ・トリュフォー監督が出演していることにもスピルバーグの映画好きな一面が伺えます。

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第2位『レイダース/失われたアーク』

映画『レイダース/失われたアーク』の作品情報

【公開】
1981年(アメリカ映画)

【原題】
Raiders of the Lost Ark

【監督】
スティーブン・スピルバーグ

【キャスト】
ハリソン・フォード、カレン・アレン、デンホルム・エリオット、ジョン・リス=デイビス、ポール・フリーマン、ロナルド・レイシー、ウォルフ・カーラー

【作品概要】
第54回アカデミー賞で編集賞、美術賞、視覚効果賞、音響賞を受賞。

脚本はローレンス・カスダン、撮影はダグラス・スローカム、美術はノーマン・レイノルズ、音楽は『ジョーズ』『未知との遭遇』のジョン・ウィリアムズが務めました。

また、原案、製作総指揮に『スターウォーズ』(1977)のジョージ・ルーカスが関わっています。

映画『レイダース/失われたアーク』のあらすじ

1936年。考古学の大学教授であり、冒険家のインディアナ・ジョーンズは、アメリカ政府の極秘情報により、ヒトラー率いるナチスが聖櫃(アーク)と呼ばれる失われた財宝を発掘していることを知ります。

アークとは、モーセの十戒が書かれた石板が納められた秘宝で、それを手にしたものは強大な力を手に入れられます。

アークを手に入れ、世界征服を企むナチスを阻止するため、インディは仲間と共にアークを追いますが…。

映画『レイダース/失われたアーク』のお薦めポイント

本作『レイダース/失われたアーク』の見どころは、「テンポ良く展開されるシナリオ」と物語最後で使われる「VFXによる視覚効果」です。

インディは冒険の途中で現地人、ヘビやナチスなど様々な問題に直面します。コメディ調のアクションでテンポ良く編集され、観客に飽きさせることなく物語を展開していきます。

また、ジョージ・ルーカスが関わっていることため、VFXで処理されたアークは素晴らしいものであるだけでなく、物語中に様々な『スターウォーズ』のオマージュが登場しています。

インディを演じるハリソン・フォードの演技、容姿もインディはハリソンでないとダメだと思わせるぐらい合っているものとなっています。

第1位『ジョーズ』

映画『ジョーズ』の作品情報

【公開】
1975年(アメリカ映画)

【原題】
Jaws

【監督】
スティーブン・スピルバーグ

【キャスト】
ロバート・ショウ、ロイ・シャイダー、リチャード・ドレイファス、ロレイン・ゲイリー、マーレイ・ハミルトン、カール・ゴットリーブ、ジェフリー・C・クレイマー、スーザン・バックリーニ

【作品概要】
原作は1974年出版のピーター・ベンチリーによる同名小説。

人喰いザメの恐怖とそれに立ち向かう人々を扱ったパニック映画。第48回アカデミー賞で作曲賞、音響賞、編集賞を受賞しています。

撮影はビル・バトラー、美術はジョゼフ・アルヴス・Jr、編集はヴァーナ・フィールズ、音楽はジョン・ウィリアムズが務めました。

映画『ジョーズ』のあらすじ

海水浴客でにぎわう夏の海に、巨大な人食いザメが出現することで若い女性が無残に食い殺されます。

警察署長のブロディはサメによる被害だと考え、海水浴場の閉鎖を訴えますが、町の財政は夏の観光による収益が大きいため、市長をはじめとする町の権力者から拒否されます。

そして、2人、3人目の犠牲者が発生し、町はたちまちパニックに陥る。ブロディは若き海洋学者のフーパーと荒くれ者の地元の漁師クイントとともに、サメ退治に乗り出すが…。

映画『ジョーズ』のお薦めポイント

本作『ジョーズ』の見どころは、やはり「音楽の使い方」にあると言っていいでしょう。

ジョン・ウィリアムズのサメの襲撃のシーンの音楽はもちろん素晴らしいです。

それだけでなく、冒頭の若者たちが夜のビーチでキャンプファイアーをする場面から、女性が被害に遭う海中シーンまで一連のシークエンスに音楽の使い方の素晴らしさが集約されています。

キャンプファイアーで流れていた音楽が徐々にフェードアウトしていき、波と鐘の音だけになります。

その中で泳いでいる女性がサメの襲撃に遭い、女性の悲鳴とジョン・ウィリアムズの音楽が大ボリュームで流れ、そしてまた波の音だけになります。

このように、『ジョーズ』には音楽による演出の全てが盛り込まれているのです。

まとめ

多くのヒット作を生み、多くの人に尊敬されるスティーブン・スピルバーグ監督は、今後もも多くの素晴らしい作品を生むことでしょう。

そして、スピルバーグ監督の真の功績は、製作総指揮を含め数多くの作品に関わっていることにあります。彼ほど多くの映画に関わっている監督はいないでしょう。

また、スピルバーグ作品は、今回選んだ5作品だけでなく全ての作品が面白く素晴らしい作品

もし、スピルバーグ監督の演出した作品を観たことがないのであれば、今からでも観てみることをお薦めいたします。

映画ライター・黒井猫が選んだ【黒井猫シネマセレクション】の一覧はこちら

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