Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ラブストーリー映画

Entry 2019/10/07
Update

福山雅治映画『マチネの終わりに』あらすじネタバレと感想。大人のラブストーリーに少し背伸びがしたくなるかも⁈

  • Writer :
  • 村松健太郎

映画『マチネの終わりに』は、2019年11月1日より全国ロードショー!

芥川賞作家・平野啓一郎の同題小説を福山雅治と、石田ゆり子で描く大人のプラトニックなラブストーリー。

東京、パリ、ニューヨークを舞台に音楽家とジャーナリストの愛の物語は、たった3度しか出会っていない男と女が運命的な恋に翻弄されていきます。

蒔野聡史役を福山雅治、小峰洋子役を石田ゆり子がそれぞれ演じ、伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行が脇を固めました。

演出は『容疑者Xの献身』『昼顔』の西谷弘監督です。

スポンサーリンク

映画『マチネの終わりに』の作品情報


(C)2019 フジテレビジョン アミューズ 東宝 コルク

【公開】
2019年(日本映画)

【原作】
平野啓一郎『マチネの終わりに』

【脚本】
井上由美子

【監督】
西谷弘

【キャスト】
福山雅治、石田ゆり子、伊勢谷友介、桜井ユキ、風吹ジュン、古谷一行

【作品概要】
たった3度、出逢っただけで、運命の恋に落ちていく男と女の様を描くラブストーリー作品。

東京・パリ・ニューヨークと三都市を舞台にプラトニックな大人の恋愛模様を描きます。

クラシックギター奏者という役どころの福山雅治の演奏にも注目です。

映画『マチネの終わりに』のあらすじとネタバレ


(C)2019 フジテレビジョン アミューズ 東宝 コルク

世界的に有名なクラシックギター奏者の蒔野聡史は、パリで活躍するジャーナリストの小峰洋子と出会います。

ともに、40代を過ぎた男女でしたが、強く惹かれあうものを感じます。

しかし、洋子にはフィアンセもいて、生活拠点はパリということもあり、二人の間にはどうしようもない大きな溝がありました。

すっかり奏者としての活動が身に入らなくなった蒔野。ある日、フランス・パリで爆破テロが起きたというニュースを目にします。

たまらなくなった蒔野は、洋子にメールを送り続けますが、返信はありません。

一方、テロ事件の取材に忙殺されていた洋子は、通信社のオフィスに戻ってきたところで、事件の目撃者を装ったテロリストによる爆破テロに巻き込まれます。

爆発はエレベータに入った直後だったということで、洋子自身に怪我はありませんでしたが、心の傷は深く、その後も蒔野に連絡することもできずにいました。

やっとテレビ電話で会話をした二人。外の工事の音にも怯える洋子に、蒔野は優しく語りかけ心を解きほぐしていきます。

翌年、マドリードのコンサートに行くついでにパリに寄った蒔野は、洋子を食事に誘います。

そして、蒔野は洋子に仕事があること、婚約者がいること知ったうえで、一目で恋に落ちたと告白。

洋子が死んだら自分も死ぬと語り、どんなに離れていても生き続けて欲しいと訴えます。

突然の蒔野の告白に戸惑う、洋子ですが、自分でも思わなかったほどに心揺さぶられます。

もし、自分と共に歩んでくれるのであれば、コンサートに来てくださいと言って蒔野はマドリードに向かいます。

師匠の祖父江と共にコンサートに参加した蒔野でしたが、リザーブした席に葉子の姿がなかったことで、途中で演奏を止めてしまいます。

ショックが大きかった蒔野ですが、洋子からのメッセージを受けてパリに向かいます。

洋子は取材仲間が取材中に怪我をしてパリを離れられなかったのでした。

安心した蒔野は手料理と洋子のためだけの演奏を披露します。洋子は蒔野に婚約者と別れて、日本にいる蒔野の元に向かうと宣言。二人は静かに唇を重ねます。

帰国後、蒔野のもとに洋子から身辺を整理したのちに日本に向かうという連絡があります。

帰国の当日、手料理で出迎える蒔野でしたが、そこに祖父江が脳出血で倒れたという電話がマネジャーの早苗から入ります。

またも、二人は約束の時に逢うことができませんでした。

以下、『マチネの終わりに』ネタバレ・結末の記載がございます。『マチネの終わりに』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

スポンサーリンク

約束の日の二度目のすれ違いは永遠のものとなりました。

日本に就いたところでやはり会えないというメッセージを受けた洋子。

携帯を亡くしたことから連絡手段がなく、やっと手にした携帯もつながらない蒔野。

そして3年の時が過ぎました。

洋子はフィアンセと関係を戻して一児の母となり、蒔野も早苗と結婚して一人娘の父となりました。

マドリードでの失敗からギターに触れてこなかった蒔野ですが、祖父江の追悼アルバムへの参加で復帰します。

一方、早苗は単身ニューヨークへ。蒔野が若き日にデビューコンサートを行った会場へのブッキングに向かいます。

そして早苗は、洋子に逢い、ある事実を告げます。

祖父江が倒れた夜に、日本に着いたばかりの洋子に別れのメッセージを送ったのは、蒔野に代わってタクシーに忘れられた携帯を引き取った早苗によるものでした。

また、蒔野に社用の携帯電話を貸し、洋子の番号だと偽って登録したもの早苗の私用の携帯電話でした。

蒔野への想いから、早苗は洋子には蒔野を装って、蒔野には洋子を装って互いの連絡が取れない状態を創り上げたのでした。

蒔野ものまた、早苗からの告白を受け戸惑いを隠せませんが、今となっては引き返すこともできません。

ニューヨークコンサートに向かう蒔野に早苗は今までの礼と自分たちは大丈夫だからという言葉で送り出します。

一方、やはり蒔野とのことが許せなかったことで相手に浮気され、離婚することになった洋子。

6年ぶりにコンサートの席に洋子の姿を見た蒔野はセットリストにはなかった二人の共通の思い出の曲を奏で始めるのでした。

スポンサーリンク

映画『マチネの終わりに』の感想と評価


(C)2019 フジテレビジョン アミューズ 東宝 コルク

大人のプラトニックなラブストーリー。そして、海外での撮影ロケーション。

日本映画が苦手とするジャンル・エッセンスに挑んだ作品。

西谷作品で同じ傾向のものというとあの問題作『アマルフィ女神の報酬』が浮かんでしまいますが、他の作品群を見ると西谷監督は決してまずい人ではないということが分かります。

『容疑者Xの献身』『アマルフィ』『アンダルシア女神の報復』『真夏の方程式』とすっかり福山作品でお馴染みの監督となりましたが、決して御用監督になることもなく原作とスター映画のバランスを絶妙に取り、素敵な一本に仕上げました。

秋冬にぴったりなちょっと背伸びしたくなる映画です。

まとめ


(C)2019 フジテレビジョン アミューズ 東宝 コルク

原作から見ると10歳ほど年齢が高いキャスティングで、どうだろう?と思う部分もなかったわけではないのですが、出来上がった映画を見ればこれ非常にチャーミングな映画に仕上がっていました。

特に福山雅治は、ドラマ俳優的ハンサムから映画俳優的ハンサムに加齢と共にうまくスライドしているなと感じます。

2013年に立て続けに公開された『真夏の方程式』『そして父になる』あたりから、居住まいだけで映画を語るタイプの俳優になりました。

『SCOOP!』は比較的能弁ですが、是枝映画に二度目となった『三度目の殺人』では静かな作品に静かな人間として登場します。

本作も喋っているシーンと演奏してるシーンは、そんなに変わらないのではないでしょうか。

ラストはもっと語らなくてもいいのかもしれないと思うくらいです。

福山雅治はこの後、岩井俊二監督の『ラストレター』が待機中。こちらも楽しみです。

関連記事

ラブストーリー映画

映画『トワイライト初恋』ネタバレ結末あらすじと感想解説。バンパイアと少女の禁断の恋は“甘く危険な香り”

トワイライトシリーズ全5作品の第1作目となる『トワイライト~初恋~』 ヴァンパイアと少女の禁断の恋を描き、全世界でシリーズ累計4200万部を売り上げたベストセラー小説をキャサリン・ハードウィック監督が …

ラブストーリー映画

『きみの瞳が問いかけている』の意味真相とロミオとジュリエットの共通点。映画結末はハッピーエンドか悲劇か!?

映画『きみの瞳が問いかけている』は2020年10月23日(金)より全国ロードショー。 吉高由里子と横浜流星がダブル主演を務め、孤独な男女の交流を繊細に演じた映画『きみの瞳が問いかけている』。 不慮の事 …

ラブストーリー映画

映画『ライフアフターベス』ネタバレ感想と評価。動画無料視聴方法も

ゾンビ映画というとホラー要素が強かったり、グロ・ゴア要素が強烈だったり、パニックムービーとして作られたりと、一口にゾンビと言ってもその方向性は多岐に渡ります。 例えば2013年公開のニコラス・ホルト主 …

ラブストーリー映画

安藤政信映画『スティルライフオブメモリーズ』のあらすじとキャスト。監督紹介も

映画『STILL LIFE OF MEMORIES(スティルライフオブメモリーズ)』は、7月21日(土)より、新宿K’s cinemaほか全国順次ロードショー! フランスの芸術家アンリ・マ …

ラブストーリー映画

映画『どうしようもない恋の唄』ネタバレ感想と結末解説。グラドル人気の藤崎里菜トークイベントに登壇!

人生どん底の男と、風俗嬢としての生き方しか知らない女。 2人が出会った事で、新たな人生の歯車が回り始めるラブストーリー『どうしようもない恋の唄』。 今回は本作『どうしようもない恋の唄』の内容を、8月9 …

U-NEXT
CINEMA DISCOVERIES【シネマディスカバリーズ】
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
【連載コラム】光の国からシンは来る?
タキザワレオの映画ぶった切り評伝『2000年の狂人』
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【KREVAインタビュー】映画『461個のおべんとう』井ノ原快彦の“自然体”の意味と歌詞を紡ぎ続ける“漁師”の話
【玉城ティナ インタビュー】ドラマ『そして、ユリコは一人になった』女優として“自己の表現”への正解を探し続ける
【ビー・ガン監督インタビュー】映画『ロングデイズ・ジャーニー』芸術が追い求める“永遠なるもの”を表現するために
オリヴィエ・アサイヤス監督インタビュー|映画『冬時間のパリ』『HHH候孝賢』“立ち位置”を問われる現代だからこそ“映画”を撮り続ける
【べーナズ・ジャファリ インタビュー】映画『ある女優の不在』イランにおける女性の現実の中でも“希望”を絶やさない
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
アーロン・クォックインタビュー|映画最新作『プロジェクト・グーテンベルク』『ファストフード店の住人たち』では“見たことのないアーロン”を演じる
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
【平田満インタビュー】映画『五億円のじんせい』名バイプレイヤーが語る「嘘と役者」についての事柄
【白石和彌監督インタビュー】香取慎吾だからこそ『凪待ち』という被災者へのレクイエムを託せた
【Cinemarche独占・多部未華子インタビュー】映画『多十郎殉愛記』のヒロイン役や舞台俳優としても活躍する女優の素顔に迫る
日本映画大学