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『ラブ・アクチュアリー』ネタバレあらすじと結末の感想評価。オムニバス的恋愛映画をヒュー・グラントやリーアム・ニーソンら総勢19名の群像劇で展開!

  • Writer :
  • 谷川裕美子

ヒュー・グラント、リーアム・ニーソンら豪華俳優が集うラブコメディ

『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)『ノッティングヒルの恋人』(1999)などの脚本家リチャード・カーティスが初監督を務めた群像ラブコメディ。

ノッティングヒルの恋人』のヒュー・グラント、『96時間/リベンジ』(2013)のリーアム・ニーソン、『英国王のスピーチ』(2011)のコリン・ファース、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003)のキーラ・ナイトレイら豪華俳優陣が顔を揃えます。

クリスマス前のロンドンを舞台に、総勢19人の登場人物が織りなす恋愛模様が描かれる感動作です。

人生の素晴らしさや愛の喜びを教えてくれる素敵なラブストーリーの魅力をご紹介します。

映画『ラブ・アクチュアリー』の作品情報


(C)2003 Universal Studios. All Rights Reserved. Film: (C)2003 WT Venture LLC. All Rights Reserved

【公開】
2004年(イギリス・アメリカ合作映画)

【監督・脚本】
リチャード・カーティス

【編集】
ニック・ムーア

【出演】
ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、コリン・ファース、ローラ・リニー、エマ・トンプソン、アラン・リックマン、キーラ・ナイトレイ、ビル・ナイ、ローワン・アトキンソン、ビリー・ボブ・ソーントン

【作品概要】
『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)『ノッティングヒルの恋人』(1999)の脚本家リチャード・カーティスによる初監督作品。

クリスマス前のロンドンを舞台に、さまざまな境遇にある人々が織りなす恋愛模様を描く群像ラブコメディです。

ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、コリン・ファース、ローラ・リニー、エマ・トンプソン、アラン・リックマン、キーラ・ナイトレイ、ローワン・アトキンソンら錚々たる俳優陣が集結。

映画『ラブ・アクチュアリー』のあらすじとネタバレ


(C)2003 Universal Studios. All Rights Reserved. Film: (C)2003 WT Venture LLC. All Rights Reserved

クリスマスまであと5週間。ヒースロー空港では愛あふれる光景が繰り広げられています。

落ちぶれた高齢のロック歌手ビリー・マックは、再起をかけて歌詞を変えて往年のヒット曲のレコーディングに臨みますが、何度も古い歌詞と間違えてしまいます。それを見て頭を抱えるマネージャーのジョー。

妻を亡くしたダニエルは友人のカレンに悩みを聞いてもらっていました。

ジャックとジュディは映画撮影でセックスシーンのスタンドインをして働いています。

独身イギリス首相のデイヴィッドは、スタッフのナタリーに挨拶して一目惚れします。

ピーターとジュリエットの結婚式。ピーターの親友のマークはサプライズで客席のみんなとジョン・レノンの「愛こそはすべて」の演奏をプレゼントします。

パーティーにいたサラは、暗い顔でビデオを撮っていたマークがピーターに恋していると勘違いして話しかけます。

参列者のひとりだったジェイミーは、恋人が弟と浮気していることを知ってしまいます。

もてないパーティースタッフのコリンは、友人のトニーにアメリカに行って女の子をつかまえる夢を語ります。

クリスマスまであと4週間。

サラは社長のハリーから呼ばれ、長年同僚のカールに恋していることを言い当てられます。行動に出ることを勧められる奥手なサラ。社長室を出ると、彼女の携帯に電話がかかってきます。

その頃、ビリーはラジオ出演しリリース曲を宣伝していましたが、正直すぎる彼はクソみたいな曲だと語り司会者やジョーを困らせます。

公邸ではアメリカ大統領訪問準備が進められていました。強気に現内閣の力をみせるように側近から言われますが、デイヴィッドは気が乗りません。その後彼はナタリーが家族とワンズワースに住んでいることを聞き出します。

ジョンとジュディは裸でセックスシーンを演じますが、そんな気まずい中でも世間話をして楽しく過ごしていました。

コリンはトニーに、3週間後にウィスコンシンへ行くことを興奮して伝えます。

ハリーは秘書のミアにクリスマスパーティーの手配を指示しました。

部屋にこもりっきりになった連れ子の11歳の息子・サムを心配したダニエルは、彼が片思いに悩んでいることを知ります。

カールとあいさつを交わすサラでしたが、間が悪く電話がかかってきます。

失恋したジェイミーはフランスのコテージに行き、小説を書き始めました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには映画『ラブ・アクチュアリー』ネタバレ・結末の記載がございます。映画『ラブ・アクチュアリー』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

クリスマスまであと3週間。

テレビに出演したビリーは、ひわいな発言をしてまた騒ぎを起こします。

マークはジュリエットから結婚式のビデオを見せてほしいと頼まれますが、そっけなく断りました。

サラはカールへの恋をあきらめかけていました。ハリーはミアからパーティー会場をマークの画廊にしたことを聞かされ、下見に行く約束をします。

フランスのジェイミーのもとには、家政婦のポルトガル人女性・オーレリアがやってきます。

訪英した米大統領は強い姿勢を崩さず、首脳会談は物別れに終わりました。お茶を運んできたナタリーが、女好きな大統領に言い寄られたことに腹を立てたデイヴィッドは、共同会見で「私も強い態度をとるのでお覚悟を。」と毅然とした態度をとり周囲に支持を広げます。

デイヴィッドの妹のカレンは、兄に自制するようにと電話しました。愛国心を盛り上げた首相のための1曲がラジオから流れ、デイヴィッドは気分よく踊り出します。

クリスマスまであと2週間。

ジェイミーとオーレリアは言葉が通じないものの、心通じ合うようになっていました。外で仕事していた彼にお茶を運んだ彼女が原稿を風でとばしてしまい、ふたりで沼に飛び込むはめになります。

ジェイミーは英語で「車で送る時間が一日で一番楽しい」と言い、オーレリアはポルトガル語で「あなたと別れるときが一日で一番悲しい」と話しますが、お互いに伝わりません。ジェイミーの帰国の日、寂しいと言いながらオーレリアは彼にキスして去っていきます。

ジュリエットがマークの家を訪れてビデオを見せてほしいと言い、あなたと友達になりたいと頼みます。ビデオを必死で隠そうとするマーク。

難なくビデオをみつけたジュリエットがスイッチを入れると、彼女だけを追った映像が映し出されます。ジュリエットはマークの自分への思いに気づきます。

ナタリーを思うデイヴィッドは、彼女の配置換えを部下に言いつけます。

片思いの彼女がアメリカに行くことになり、人生は終わりだと落ち込むサムに、父は恋は一生に一度ではないと話します。彼女の名は亡くなった妻と同じジョアンナでした。

ビリーが歌う姿をみたサムは、ミュージシャンは女にもてると考え、学期末のコンサートでかっこよく演奏するためにドラム練習を始めます。

ビリーは彼の曲がクリスマスソングで1位をとったら全裸で生出演すると公言します。

ハリーの会社のパーティーに参加したカレンは、夫が秘書のミアと踊るのを見てうろたえます。

サラはカールにダンスを申し込まれ、いいムードになったふたりはサラの家へ行きます。ベッドインしようとしたところに、間が悪く精神疾患をもつサラの弟のマイケルから電話が入りました。

気まずくなってしまった後、サラはカールをおいてマイケルのもとへ駆けつけます。

ミアからプレゼントを催促されたハリーは、妻との買い物の最中にこっそりミアへのネックレスを買おうとします。

しかし、店員のルーファスがラッピングに時間をかけ過ぎたために、カレンが戻ってきてしまいました。

クリスマスまであと1週間。さらに過激なシーンを演じることになったジョンとジュディ。とうとう彼は彼女を食事に誘います。

ハリーのポケットにネックレスの入った箱を見つけたカレン。プレゼントを家族でひとりひとつ開けることになって同じ箱を選んだ彼女でしたが、中身はジョニ・ミッチェルのCDでした。

カレンはネックレスが別の女性へのものだと知ってひとり涙を流します。

ジェイミーはポルトガル語教室に通い始めました。

とうとうミルウォーキーに到着したコリンは、イギリス大好きな美人3人組と出会い、誘われて彼女たちの部屋へと向かいました。

ジョアンナから何の反応もなかったサムは落ち込みます。

クリスマス・イヴ。

ビリーの曲が1位に選ばれました。エルトン・ジョンからパーティーに誘われますが、すぐにマネージャーのジョーのもとに戻ります。

半生を過ごしたお前をこの世で一番愛してるといってビリーはジョーを抱きしめ、酒を飲み交わしました。

ジュディは気おくれしていたジョンにキスして告白。ジョンは飛び上がって喜びます。

サラにメリー・クリスマスと言って去っていくカール。サラは涙をこらえながら弟とクリスマスを過ごします。

ジュリエットの家をマークが訪れ、部屋にいるピーターに知られないよう声を出さず、厚紙に書いた「僕の心は君のもの」というメッセージで思いを伝えます。そんな彼を追ってきたジュリエットがキスをプレゼントしました。

ジェイミーはイギリスの家族から離れ、オーレリアの実家を訪れます。彼女の働くレストランへ向かうジェイミーの後を、大勢の野次馬たちがついて行きました。

オーレリアに再会したジェイミーは、結婚を申し込みます。オーレリアは笑顔でイエスと答え、大きな拍手に包まれます。会えない間にお互いの言語を学んでいたふたりは、通じ合えるようになっていました。

デイビッドは、「正直な気持ち、私はあなたのものです。」と書かれたナタリーからのカードに気づいて、すぐにワンズワースへ向かいます。住所を知らなかった彼は、一軒一軒探しまわた末にやっと彼女を見つけ出しました。

ナタリー一家とコンサート会場に行ったデイビッドは、会場で妹のカレン一家に出会います。子どもたちによるかわいい降誕劇の後、サムたちの演奏が始まりました。大人顔負けの歌声を披露するジョアンナと、夢中でドラムをたたくサム。

演奏後、奥の幕が開くと、そこには熱い口づけを交わすデイヴィッドとナタリーがいました。関係がばれてしまったふたりは笑顔で手を振りながら舞台袖に引っ込みます。

カレンはミアとの関係を夫に問い詰め、ハリーは自分がバカだったと謝ります。人生がむなしく思えると言いつつも、カレンは子供たちに「パパと帰ろう」と声をかけました。

ダニエルはサムに、後悔しないように当たって砕けろと言って、空港まで一緒に追いかけます。

その途中、憧れの女性クラウディア・シファーにそっくりなキャロルとに挨拶されたダニエルを、サムが笑顔でみつめます。

航空券を探すのに手間取るルーファスや、テレビで全裸で歌うビリーが人目をひきつけている間に、サムは保安区域に飛び込み、ジョアンナに思いを伝えます。

警備員に連れられて父のもとへ戻って来たサム。彼を追ってきたジョアンナがサムの頬にキスして去っていきます。サムの顔は喜びに輝きます。

クリスマスから1か月後のヒースロー空港。美人を従えて帰って来たビリーを迎えるジョー。

オーレリアと一緒に戻ったジェイミーを、ピーター、ジュリエット、マークが笑顔で出迎えます。仕事帰りのハリーも家族のもとへ。

帰国したジョアンナを迎えるサムを、ダニエルとキャロルが見守ります。

トニーは旅行に出るジョンとジュディに会った後、帰国したコリンから紹介されたカーラにひとめぼれします。

外遊から戻ったデイヴィッドにナタリーが抱き着きます。

空港は愛し合う人々でひしめき合っていました。

映画『ラブ・アクチュアリー』の感想と評価


(C)2003 Universal Studios. All Rights Reserved. Film: (C)2003 WT Venture LLC. All Rights Reserved

愛する喜びに満たされる最高のクリスマス・ストーリー

『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)『ノッティングヒルの恋人』(1999)などラブコメの名手である脚本家リチャード・カーティスが初監督を務めた群像ラブコメディ『ラブ・アクチュアリー』。

総勢19人の恋愛模様がちりばめられた、観る者をハッピーにしてくれる愛に満ちたドラマ
です。

さながらパッチワークのように、それぞれの恋物語が繋ぎ合わされています。ひとつひとつのモチーフに違った魅力があり、個人で好みが分かれるパッチワークですが、大きなひとつの作品として全体でとらえたた時の美しさは、また格別のものがありますよね。この作品も同じ魅力を持っています。

登場するのはバラバラな環境にいるさまざまな人たちです。首相、ロックミュージシャンなど特別な人もいれば、社長、OL、セックスシーンのスタンドインする若者など、バラエティに富んだキャストが登場します。

親友の新妻に片思い中の若者、妻を亡くして義理の息子と暮らす男もいます。11歳の恋する少年も!

誰もが誰かを愛し、悩み、喜び、毎日を生きているという当たり前のことが映し出され、観ているうちに人生のすばらしさがじんわり伝わってくる一作です。

一目惚れした身近な秘書への思いに悩むヒュー・グラント演じるイギリス首相。

妻の不在に苦しみながらも幼い義理の息子・サムの恋に協力することで、強い絆を結んでいくリーアム・ニーソン演じるダニエル。

コリン・ファース演じる言葉の通じないポルトガル人女性に恋した作家の純愛。親友の美しい恋人に切ない恋を告白する若者など、色とりどりの恋模様が描かれます。

空港の立ち入り禁止区域にまで滑り込んで、大好きなジョアンナに恋を打ち明けるかわいいイケメン少年のサムからも、目が離せません。

「あなたは誰の物語が好き?」と聞いたら、きっとそれぞれが違うカップルのストーリーを選ぶのではないでしょうか。そう思えるほど、どの人物の物語も魅力に満ちています

この地球上に生きている人たちひとりひとりにドラマがあり、幸せが存在することを教えてくれる人間賛歌です。

まとめ

ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、コリン・ファース、エマ・トンプソン、ローラ・リニー、アラン・リックマン、キーラ・ナイトレイという、豪華すぎる俳優陣が集結する恋愛コメディの名人脚本家リチャード・カーティスの初監督作品『ラブ・アクチュアリー』。

世界中から愛されるイギリスの名コメディアンMr.ビーンことローワン・アトキンソンの出演シーンも見逃せません。

その誰もが本当に楽しそうにそれぞれの役を演じています。彼らの演じるキラキラ光る登場人物たちが、人を愛する喜びを教えてくれる一作です。

この作品を観たら、世界の誰もが自分の物語の主人公なのだということにきっと気づけるはず。臆病がらずに新たな一歩を踏み出したくなるに違いありません

世界中の人たちの背中を教えてくれる愛にあふれた本作をぜひ楽しんでください。





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