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Entry 2021/08/04
Update

映画『96時間/リベンジ』ネタバレ結末感想とラストまでのあらすじ解説。続編でもリーアム・ニーソンのアクションは健在!

  • Writer :
  • 秋國まゆ

リーアム・ニーソン主演のサスペンス・アクションシリーズ第2作。

オリビエ・メガトンが監督を務めた、2012年製作のフランスのサスペンス・アクション映画、『96時間/リベンジ』。

CIAの元工作員である父親が、失われた家族との絆を取り戻そうとすると、彼に息子を殺されたアルバニア系犯罪組織のボスが復讐にやってくる物語とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。

リーアム・ニーソン×リュック・ベッソンのタッグで描かれ、全米ヒットを記録したサスペンス・アクション『96時間』の続編となる、フランスのサスペンス・アクション映画、『96時間/リベンジ』のネタバレあらすじと作品情報をご紹介いたします。

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映画『96時間/リベンジ』の作品情報


(C)2012 EUROPACORP – M6 FILMS – GRIVE PRODUCTIONS

【公開】
2012年(フランス映画)

【脚本】
リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン

【監督】
オリビエ・メガトン

【キャスト】
リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、ファムケ・ヤンセン、リーランド・オーサー、ジョン・グライス、D・B・スウィーニー、ルーク・グライムス、ラデ・シェルベッジア

【作品概要】
レッド・サイレン』(2003)や『トランスポーター3 アンリミテッド』(2009)などを手掛けた、オリビエ・メガトンが監督を務めた、フランスのサスペンス・アクション作品です。

『マイケル・コリンズ』(1996)や『バットマン ビギンズ』(2005)、前作「96時間」(2008)、『フライト・ゲーム』(2014)などに出演するリーアム・ニーソンが主演を務めています。

映画『96時間/リベンジ』のあらすじとネタバレ


(C)2012 EUROPACORP – M6 FILMS – GRIVE PRODUCTIONS

バルカン半島の国、アルバニアのトロポヤ。フランスのアルバニア系犯罪組織「アルバニア・マフィア」のボスであるムラドは、息子のマルコや構成員らの葬儀に出て、マルコたちを殺した犯人への復讐を誓いました。(前作「96時間」参照)

アメリカ・ロサンゼルス。CIAの元工作員のブライアン・ミルズブライアンは、現役時代に家庭を顧みなかったせいで、失われた家族との絆を取り戻そうとしていました。

土曜日。ブライアンは、元妻レノーアと彼女の今の夫スチュアート、一人娘のキムが暮らす豪邸を訪ね、運転免許取得を目指しているキムの練習を見ようとします。

ところが、キムは彼氏のジェイミーとデートへ出かけてしまい、不在でした。キムは、アルバニア・マフィアのマルコに攫われ人身売買にかけられそうになったことから、心に傷を抱えていました。

ブライアンは、娘から知らされていなかった彼氏の存在を、レノーアの口から知り驚きました。レノーア自身、スチュアートとの関係に次第に亀裂が生じてしまい、そのことを深く悩んでいました。

レノーアに「自由を尊重するように」と言われましたが、ブライアンは深く愛している娘が心配なあまり、彼女の携帯に入れておいたGPSを使ってジェイミーの家を見つけ出し、彼女を無理矢理運転の練習へと連れ出してしまうのです。

水曜日。ブライアンが、キムの運転練習のために家を訪ねに行くと、スチュアートとの関係がどんどん悪化し、深く傷つき涙するレノーアの姿がありました。

ブライアンはそれを見て、レノーアにキムを連れて、護衛の仕事で訪れるトルコのイスタンブールへ、一緒に行かないかと誘います。

フランス・パリへ渡ったムラドとその手下たちは、ブライアンの旧友であり元フランスの諜報員、現在フランス共和国国土監視局副局長を務めるジャン=クロードを見つけ出し、マルコたちを殺した犯人について聞き出そうと拷問していました。

しかし、ジャン=クロードからは何も聞き出すことができません。そこでムラドたちは、アルバニアの情報局役員を買収し、マルコたちを殺した犯人がブライアンで、彼がイスタンブールへ行こうとしているという情報を入手しました。

その頃ブライアンは、友人であるCIAの元工作員サムやケイシー、バーニーと一緒にイスタンブールへ渡り、裕福なアラブ人の護衛の仕事に就いていました。

護衛の仕事を終えたブライアンの元に、彼に内緒でイスタンブールへ来たレノーアとキムがやって来ます。ブライアンは驚きながらも、レノーアたちを歓迎し、イスタンブールを発つ前に、彼女たちを連れてイスタンブールを観光しようとしました。

まずは会えた日の夜、ブライアンはキムと2人で、イスタンブールを観光。2人は一緒に船に乗りながら、愛について語り合いました。

翌日、ブライアンたちがイスタンブールを発つ日。ブライアンは今度は、レノーアと2人で昼食に出かけました。それはキムが、ブライアンへ未練があるレノーアを気遣って、わざと2人きりのデートにさせてあげたのです。

しかし、タクシーに乗り昼食に出かけたブライアンたちと、ホテルのプールへ向かったキムに、ムラドたちによる魔の手が迫ってきます。

ムラドたちの尾行に気づいたブライアンは、まずレノーアをバザール内で降ろし、タクシー運転手からタクシーを奪って、敵の注意を自分に引き付けようとします。

レノーアはブライアンの指示に従い、路地を通ってホテルへ。ブライアンは、ムラドたちが乗る車に後ろから追突された直後、タクシーから降りてバザール内を疾走します。

逃走中、ブライアンはムラドの手下たちと遭遇。丸腰のブライアンは、ナイフや銃、警棒を持つ敵にも臆することなく、彼らを返り討ちしました。

しかし、先に逃げたはずのレノーアが敵に捕まり、ブライアンは彼女を人質に取られてしまい動けません。

敵に拉致されることを悟ったブライアンは、キムに電話をかけ、「パパとママは拉致される、お前も追われるだろう。その場所から離れて、パパの部屋へ行って、奥のクローゼットの中に隠れるように」と伝えます。

その直後、ブライアンはレノーアの目の前で暴行を振るわれ、そのまま2人そろって拉致されてしまいました。

それでもブライアンは、車に乗せられ頭に布を被せられても冷静に、腕時計の秒針の音と車の外から聞こえる音を聞き、敵の隠れ家を突き止めようとします。


(C)2012 EUROPACORP – M6 FILMS – GRIVE PRODUCTIONS

キムはブライアンの指示に従い、奥の寝室に繋がる部屋の扉が開かずとも、ベランダから寝室の窓へ移動し、クローゼットの中に隠れなんとか敵の襲撃を逃れることが出来ました。

ムラドたちの手下から、車から降ろされたブライアンが運び込まれた先は、どこかの廃墟の地下室。彼はそこで、地下室のパイプに両手を縛られてしまいます。

それでもブライアンは、ズボンの裾部分に隠していた超小型の携帯電話を取り出し、サムとキムに連絡。繋がったキムに、彼は「お前はこのまま安全な米国大使館へ行け。俺たちは脱出方法と、敵の狙いを探る」と伝えます。

キムはブライアンたちを助けたいと言い張り、自分は何をすればいいかブライアンに指示を仰ぎました。

ブライアンは当然危険だから反対するも、曲げないキムの強い意志に折れ、こう言いました。「そこから、クローゼットの中に隠したアルミケースを持って出ろ。」

「アルミケースを開けたら、中にある地図を出せ。地図の上にキロ表示の目盛りがある。パパの靴紐を取って円を描け。それからアルミケースにペンがある」

「ホテルを中心に、直径3キロで円を描け。次はバザールを中心に円を。2つの円が重ならないなら、アルミケースの中に入っている手榴弾を手に、バルコニーに行け」

「人がいない場所に手榴弾を投げろ。なるべく遠くへ。安全ピンを外して投げたら、バルコニーからすぐ離れて、爆発音をパパに聞かせてくれ」

キムはブライアンの指示に従い、近くの人のいない建物の屋上駐車場に手榴弾を投下。ブライアンは電話口で爆発音を聞き、キムに次の指示を出します。

「ホテルを中心に、直径4.5キロで3つ目の円を描け。2つ目の円と重なるはずだ」「2点重なったわ」「その円が重なった2点のうち、どちらかにパパたちはいる。近くの建物の屋根の旗を見ろ」

「風は東の方角に吹いているか?」「多分そうよ」「地図を見ろ、2点のうち、東で円が交わる場所へ行け。アルミケースに入った銃を持ち、屋根の上で待て。手榴弾も2つ持って、屋根の一番東側へ行くんだぞ」

「屋根の上で連絡を待て、なるべく目立たないようにしろ」ブライアンは敵が部屋に入ってくる前に電話を切り、足元の砂の中に超小型の携帯電話を隠しました。

キムはブライアンの指示に従い、銃と地図と手榴弾と携帯電話を入れた鞄を持ち、従業員用のロッカーから着替えを盗み、裏口からホテルを脱出。すぐ近くに停まっていたタクシーに乗り込みます。

以下、『96時間/リベンジ』ネタバレ・結末の記載がございます。『96時間/リベンジ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)2012 EUROPACORP – M6 FILMS – GRIVE PRODUCTIONS

その頃ブライアンは、ムラドから自分が殺したマルコの写真を見せられ、尋問されました。

「お前はこの男を椅子に縛りつけ、椅子に電極を繋ぎ、そして椅子に電流を流し、男の心臓が破裂するまで放置した」「そいつは多くの少女を誘拐し、破滅させた悪党だぞ」

「わしの息子だ、トルポヤのマルコ。これからお前をトルポヤへ連れて行き、お前に大切な者を殺された人々に、正義を下させる」

「つまり報復か」「好きに呼べ、お前の死がわしらの平安を招く」「奴らは俺の娘を誘拐したから殺した」

「理由など知るか!わしは、二度と息子の顔を見られん。二度と声も聞けん」「お前は娘のため、わしの息子を苦しめた。それと同じだ、潔い死など望むな」

「陰惨な死が待っている。だがその前に、この光景を楽しめ」ムラドがそう言うと、部屋に手下たちがレノーアを連れてきます。

頭を覆っていた布を外されたレノーアは、ブライアンが見ている目の前で、手下にナイフで喉をわずかに斬られ、そのまま逆さに吊るされてしまうのです。

それを見ていることしかできないブライアンに、ムラドはこう言います。「血が頭に上り、行き場を失うまでにおよそ30分かかる。彼女が死ぬまで、ゆっくり眺めるといい」

「彼女は関係ない、狙いは俺だろ。彼女を放してやれ」「英雄ぶるな。じきに娘も連れてくる。娘は最も低俗な売春宿に売り飛ばしてやる」

「娘は下劣な男どもの慰み者となり、犬も食わんただの“肉の塊”と化すのだ」

ムラドたちが去り、仲間が見失ってしまったキムの捜索に向かった頃、ブライアンは自身とレノーアの拘束を解きます。

そしてブライアンは、再びキムに電話をかけ、屋根の上に到着した彼女に、手榴弾を2つ投げるよう命じました。

キムは屋根の上で1発、そこから東に進んで2発手榴弾を投げ爆発させると、電話口で爆発音を聞いたブライアンは、彼女が手榴弾を投げた場所と地下室の場所が近いことに気づきます。

そこでブライアンは、地下室のパイプを破壊し、煙突から白い蒸気が出るようにしました。

それを確認したキムは、ブライアンの指示に従い蒸気が出るとこへ向かい、煙突の中へ銃を落として逃げます。

異変に気づいたムラドの手下たちが、キムに気づき追走。地下室のそばで見張っていた他の手下たちは、ブライアンたちの元へ向かうも、銃を受け取ったブライアンに返り討ちにされてしまいました。

さらにブライアンは、他の手下を3人射殺してから屋根へ上り、キムを助けるために彼女の後を追いかけます。

キムは必死に、建物の屋根から屋根へと飛び移っては、走って逃げました。それを追う手下2人の内、1人が飛び移る際に鉄条網にぶつかり、そのまま転落。

残る追っ手はただ1人、キムがその手下に殺されそうになった瞬間、ブライアンが追いつき、敵の背後から射殺。彼女を無事救出します。

ブライアンは客待ちのタクシーを盗み、キムを連れてレノーアの元へ向かいました。ブライアンはキムの安全を考え、単身レノーアの救出へ向かい、彼女には「5分経っても戻らなければ、1人で米国大使館へ逃げ込め」と伝えます。

残り1分58秒、タクシーで待つキムの目の前に、トルコ警察のパトカーが1台停車しました。残り25秒。ブライアンはあと一歩のところで、レノーアを救出できず、彼女は手下たちの車に乗せられ、どこかへ連れ去らわれてしまいました。

ブライアンは、無事キムと合流し、米国大使館へ向かいます。しかしその直前、ブライアンが目の前に停まるパトカーを警戒し、中から出てきた警官を撃ってしまったため、その通報を受けた他のパトカーが彼らの後を追いかけてきました。

ブライアンたちはイスタンブールの街を爆走し、次々と現れるパトカーを激突しながら進み、まずはパトカーの群れを撒きます。

その次に現れたのは、ムラドの手下たちが乗る車。交差点に差し掛かった時、キムは横から現れた一般の車を避けるため、右へ急カーブします。

そしてブライアンが、助手席から向かってくる敵の車に向けて銃を発砲。銃弾はフロントガラスを貫通し、運転手が死亡。

制御不能になった車はそのまま、目の前に停車していた一般の車に衝突し、宙を舞い横転してしまいました。

そこへさらに、手下たちが乗るもう1台の車が出現。ブライアンはキムに運転の指示を出しつつ、助手席から少し身を乗り出して、銃で応戦します。

ブライアンたちの車は、いつの間にか貨物車が走る線路に侵入するも、無事踏切をすり抜けました。敵の車はそのまま貨物車に轢かれ、爆発を起こして大破。

ブライアンたちはそのまま米国大使館へ向かい、猛スピードで走っていたから自爆テロかと疑われてしまったせいで、米国大使館の守備兵から激しい銃撃を受けてしまいます。

それでもブライアンたちは、銃撃の中、米国大使館の中庭へ突入。そこでブライアンは、超小型の携帯電話を使い、バーニーたちとゴルフを楽しんでいるサムに電話をかけます。

「イスタンブールの米国大使館の中庭にいる。車で突入したワケは聞くな」「俺たち一家の安全の確保を頼む」「分かった、手配する」

サムの迅速な対応のおかげで、ブライアンたちが自爆テロを行ったという誤解は解け、彼らの安全は確保できました。


(C)2012 EUROPACORP – M6 FILMS – GRIVE PRODUCTIONS

そしてブライアンは、不安がるキムを宥めながら、こう言いました。「キム、心配は無用だ。パパが戻るまで大使館にいろ。奴らを見つけ出し、ママを連れ戻す。二度と奴らに手出しはさせない」

ブライアンはキムを米国大使館に残し、拉致された時に聞いた音と記憶を頼りに、レノーアとムラドがいるであろう、アルバニア・マフィアの隠れ家を探していきました。

そしてついに、ブライアンは、犬が吠え続けるアルバニア・マフィアの隠れ家を発見。ブライアンは隠れ家へ侵入し、息を潜めながら1人、また1人と手下たちを殺していきます。

銃声を聞いたムラドは、手下たちとレノーアを連れて浴場へ逃走。その間、ブライアンは隠れ家に潜むアルバニア・マフィアの大半を殺しました。

残る敵は、レノーアを連れて浴場へと逃げたムラドと、彼の腹心の部下で格闘技の使い手スコのみ。

ブライアンは、スコとの格闘技を使った死闘の末、彼の頭を固い床に叩きつけて殺しました。ブライアンはムラドと対峙し、彼にこう言いました。

「他にもまだ息子がいるのか?」「2人いる」「ならお前を殺せば、お前の息子たちがまた復讐しに来る」

「当然そうなれば、俺は家族を守るためにそいつらを殺す」「そうされたくなければ、このまま故郷に帰り、息子や孫と一緒に余生を過ごせ」

「お前に殺されたもう1人の息子、マルコのことを忘れろと?」「違う、耐えて生きろ。誘拐された娘たちの親のように。それが嫌ならここで死ね」

「もしお前が余生を選ぶなら、俺はこの銃を捨てて、黙ってこの場を立ち去ろう。もうこんなことをするのに疲れた」

その直後、ムラドは余生を選んだかに見えましたが、やはりマルコを殺された復讐心が消えず、ブライアンが落とした銃を拾って殺そうとします。

しかし、その銃はもう空っぽでした。あらかじめ、ブライアンが最後の1発を抜いておいたのです。

ブライアンはムラドに襲い掛かり、彼の顔を掴んで、タオル掛けがある壁に叩きつけて殺します。

それから3週間後。無事帰国したブライアンたちは、ビーチのそばにあるレストランへ食事しに出かけ、運転免許試験を合格したキムをお祝いしました。

そこに、キムが誘ったジェイミーが現れます。キムは冗談で、ブライアンに「キムを撃たないでよ」と言い、4人仲良く笑い合いました。

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映画『96時間/リベンジ』の感想と評価


(C)2012 EUROPACORP – M6 FILMS – GRIVE PRODUCTIONS

愛する家族を救うために戦う最強の父親

今回の戦いの舞台はトルコ・イスタンブール。ブライアンは護衛の仕事を終え、イスタンブールに来たレノーアとキムと一緒に、観光しようとします。

物語の前半は、ブライアンたちが失った家族の絆を取り戻そうとする、微笑ましい場面が多いです。しかし物語の後半、一気にサスペンス・アクション要素が多くなります。

ブライアンがいれば、レノーアたちは大丈夫だろうと思いきや、レノーアを人質に取られてしまったことで、立場は逆転。ブライアンは初めて、為すすべなく敵に拉致されてしまうのです。

それでも冷静なブライアンが、キムやレノーアを救出するために、たった1人でアルバニア・マフィア相手に戦う姿は、まさに最強の父親そのもの

イスタンブールの街で繰り広げられるカーチェイスや、ブライアンvsアルバニア・マフィアの戦いは、ハラハラドキドキするスリルを味わえる、大迫力のアクション場面ばかりで面白いです。

ブライアンvsムラドの父親対決


(C)2012 EUROPACORP – M6 FILMS – GRIVE PRODUCTIONS

今回の戦いのメインは、CIAの元工作員の最強の父親ブライアンと、息子を殺されて復讐の鬼と化したアルバニア・マフィアのボス、ムラドの対決です。

物語の終盤までは、主にブライアンとムラドの手下たちによる対決となっていますが、ブライアンはレノーア救出のために、たった1人でアルバニア・マフィアを制圧してしまいます。

追い詰められたムラドは、そのままブライアンに殺されるかと思いきや、彼はムラドを諭し、見逃そうとするのです。これには、ムラド同様、観ているこちらも思わぬ展開に驚きます。

ブライアンは同じく大事な子供を持つ父親として、ムラドの気持ちに共感できる部分もあり、このまま殺し殺されての復讐劇を続けていては、埒が明かないと思ったのでしょう。

そんなブライアンの優しさを裏切るように、ムラドは復讐心に駆られて彼を殺そうとします。そんな父親同士の対決も、サスペンス要素満載で面白いです。

まとめ


(C)2012 EUROPACORP – M6 FILMS – GRIVE PRODUCTIONS

CIAの元工作員で最強の父親が、愛する家族との失われた絆を取り戻しつつ、復讐の鬼と化したムラド率いるアルバニア・マフィアと戦う、フランスのサスペンス・アクション作品でした。

本作の見どころは、最強の父親ブライアンによる家族の救出劇と、ムラドたちアルバニア・マフィアvsブライアンの対決です。

レノーアと一緒に敵に拉致されてしまってもなお、冷静沈着なブライアン。彼のCIAの元工作員ならではの技術、戦い方は、観ているこちらも驚くものばかりでした。

前作の「96時間」同様、どんな敵にも勇敢に立ち向かうブライアンが、娘の恋人に初めて対峙した時とのギャップが面白いです。

ただ今回は、両親を拉致されてしまったキムが、震えながらも彼らを助けようとします。そんなキムの勇姿も、鑑賞する際は見逃さないでください。

愛する家族のために戦う最強の父親と、復讐の鬼と化したマフィアのボスがぶつかり合う、サスペンス・アクション映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。

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