Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

インタビュー特集

Entry 2024/02/08
Update

【リュ・ジュンヨル×ユ・ヘジン映画インタビュー】『梟ーフクロウ』史実に基づく怪事件の謎を描いた役作りの秘話⁈

  • Writer :
  • 星野しげみ

映画『梟ーフクロウー』は2024年2月9日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国ロードショー!

朝鮮王朝時代の「仁祖実録」(1645年)に残された‟怪奇の死“にまつわる歴史的な謎に、斬新なイマジネーションを加えて誕生した映画『梟―フクロウ―』。

本作は、韓国エンターテイメント界の最高峰を決める百想芸術大賞で作品賞・新人監督賞・男性最優秀演技賞の3冠を受賞。

観客の無限の想像力を刺激する作品で、2022年の韓国年間最長No.1記録を樹立しました。第59回大鐘賞映画祭でも新人監督賞、脚本賞、編集賞の3部門を受賞し、公開後も注目を集め続けています。

このたび、映画『梟ーフクロウー』の劇場公開を記念し、キャストのリュ・ジュンヨルとユ・ヘジンのオフィシャルインタビューを紹介

『梟ーフクロウー』は、史実に残された最大の謎に迫る全感覚麻痺のサスペンス・スリラー。盲目の天才鍼医ギョンスを演じるリュ・ジュンヨルさんと朝鮮王朝第16代国王・仁祖を演じるユ・ヘジンさんを迎えて、韓国映画『梟ーフクロウー』の役作りと魅力を伺いました。

リュ・ジュンヨル×ユ・ヘジンのオフィシャルインタビュー


(C)2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & C-JES ENTERTAINMENT & CINEMA DAM DAM. All Rights Reserved.

──ユ・ヘジンさんは、これまで演じてきたコミカルな役柄のイメージを覆し、本作『梟ーフクロウー』で初めて王の役に挑まれましたが、どのような点に気を配り演技をされましたでしょうか。

ユ・ヘジン(以後、ヘジン):自分自身の持っているカラーを王の役を演じる際に、どう溶け込ませれば良いかと大いに思案をしました。朝鮮王朝第16代国王・仁祖の心理的な変化を表現するために、彼の心理状態と合った役を演じと試み、特殊メイクなどは使用せずに、顔の筋肉の僅かな痙攣を操る努力をしたんです。

──一方で、盲目の鍼医を演じたリュ・ジュンヨルさんはいかがですか。

リュ・ジュンヨル(以後、ジュンヨル):初めて盲目の人物を演じることになり、感情を表現することは、僕にとっての大きな挑戦となりました。目で演技をすることができないという、大きな壁がありましたから。

例えば、目が見えない演技をしている間は、感情を表現することがとても難しかったですね。視覚以外の感覚全てを研ぎ澄ませ、また使うことでギョンスの感情を伝えようと懸命に努力しました。

──盲目の人を演じたリュ・ジュンヨルさんの演技をどのように思われましたか。

ヘジン:ジュンヨルの演技は、より繊細になっていました。これは表現が容易な役柄ではありません。

そんな彼は、全ての細かいディテールにまで細心の注意を払っていましたね。


(C)2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & C-JES ENTERTAINMENT & CINEMA DAM DAM. All Rights Reserved.

──ところで、ヘジンさんは『王の男』以来、17年ぶりにアン・テジン監督と再びタッグを組まれたそうですね。

ヘジン:当時のようにデビューを果たす監督とは、今は違っています。

アン・テジン監督は注意深い視点から映画全体を見ていました。この作品の特徴である昼夜に隠された謎を巡る、スリルに満ちた映画にマッチしていたように思います。

映画『梟ーフクロウー』の作品情報


(C)2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & C-JES ENTERTAINMENT & CINEMA DAM DAM. All Rights Reserved.

【日本公開】
2024年(韓国映画)

【監督・脚本】
アン・テジン

【キャスト】
リュ・ジュンヨル、ユ・ヘジン、チェ・ムソン、チョ・ソンハ、パク・ミョンフン、キム・ソンチョル、チョ・ユンソ

【作品概要】
『梟ーフクロウー』は、『王の男』(2005)で助監督を務め、本作で長編監督デビューを果たしたアン・テジンが手がけました。

朝鮮王朝時代の記録物「仁祖実録」(1645)に残された史実をベースに、盲目の鍼医が遭遇する事件の顛末を描きます。

2019年の『金の亡者たち』『毒戦 BELIEVER』のリュ・ジュンヨルが主役の盲目の鍼医を務め、『タクシー運転手~約束は海を越えて~』(2017)のユ・ヘジン、テレビドラマ『愛の不時着』(2019~20)のパク・ミョンフンなども共演。

本国韓国では年間最長No.1 記録を樹立し、百想芸術大賞映画部門、韓国映画評論家協会賞など、各映画賞において25冠もの栄誉に輝きました。

映画『梟ーフクロウー』のあらすじ


(C)2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & C-JES ENTERTAINMENT & CINEMA DAM DAM. All Rights Reserved.

盲目の天才鍼医ギョンスは、病の弟を救うため、誰にも言えない秘密を抱えながら宮廷で働いています。

しかし、ある夜、王の子の死を‟目撃“し、恐ろしくも悍ましい真実に直面。

見えない男は、常闇に何を見たのか―?

追われる身となった彼は、制御不能な狂気が迫るなか、昼夜に隠された謎を暴くために闇常闇を駆ける―。

絶望までのタイムリミットは、朝日が昇るまで―。



関連記事

インタビュー特集

【レオン・リー監督インタビュー】映画『馬三家からの手紙』中国国家の実態に迫った“人間”としての精神力の物語

衝撃のドキュメンタリー映画『馬三家からの手紙』は2020年3月21日(金)より新宿・K’s Cinemaほかにて全国順次公開中 オレゴン州に住む女性がハローウィンの飾り付けとして買った商品の箱の中から …

インタビュー特集

【縄田かのん&中神円インタビュー】映画『空の瞳とカタツムリ』ふたりで挑んだ役作りを語る

映画『空の瞳とカタツムリ』縄田かのん&中神円インタビュー 求めあうがゆえに傷つけあうしかなかった男女四人の物語。触ろうとすればするりと逃げる儚い青春の終わりを繊細なタッチで叙情的に描きだした作品です。 …

インタビュー特集

映画『旅愁』呉沁遥(ゴ・シンヨウ)監督インタビュー|自分自身が持つ悩みを広げて描いた世界観

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019にて呉沁遥監督作品『旅愁』が7月14日に上映 埼玉県・川口市にある映像拠点の一つ、SKIPシティにて行われるデジタルシネマの祭典「SKIPシティ国際Dシネマ映画 …

インタビュー特集

【黒沢あすかインタビュー】映画『積むさおり』で魅せる女優としての新境地と梅沢壮一作品への想い

映画『積むさおり』は2019年11月2日(土)より新宿K’s cinemaほかにて全国順次公開。 バツイチ同士の“失敗できない”夫婦の関係崩壊までのカウントダウン。 観る者の聴覚を刺激する体感型サスペ …

インタビュー特集

映画『カニバ』佐川一政の実弟・純さんインタビュー|パリ人肉事件38年目を経た“佐川兄弟”の現在

映画『カニバ/パリ人肉事件38年目の真実』は2019年7月12日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかロードショー! 1981年。日本人留学生としてフランス・パリに訪れ、そこで知り合い友人となっ …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学