タイ・ウェスト監督&ミア・ゴス主演による『X エックス』(2022)、『Pearl パール』(2023)に続くシリーズ完結作!
気鋭の制作スタジオA24が送る初のシリーズ。その最終章となる『MaXXXineマキシーン』は、『Pearl パール』(2023)のテキサスで起きた凄惨な事件の6年後、1985年のロサンゼルスを舞台にしています。
ポルノ界で人気を博したマキシーンは、“本物のスター”になるためにホラー映画『ピューリタンⅡ』のオーディションに参加します。
その頃、ロサンゼルスでは「ナイト・ストーカー」と呼ばれる連続殺人鬼の恐怖に包まれていました。更に、マキシーンの元にも、過去の事件を知る何者かが現れ……。
『X エックス』(2022)、『Pearl パール』(2023)に続きミア・ゴスが主演を務め、タイ・ウェストが監督を務めました。
また、シリーズ最終作となる本作には、『TENET テネット』(2020)のエリザベス・デビッキ、Netflixドラマ「エミリー、パリへ行く」シリーズのリリー・コリンズ、『COP CAR コップ・カー』(2016)のケヴィン・ベーコン、『ファミリープラン』(2023)のミシェル・モナハン、『キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド』(2025)のジャンカルロ・エスポジートなど、豪華キャスト陣が出演しました。
映画『MaXXXine マキシーン』の作品情報

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【日本公開】
2025年(アメリカ映画)
【原題】
MaXXXine
【製作・監督・脚本・編集】
タイ・ウェスト
【音楽】
タイラー・ベイツ
【キャスト】
ミア・ゴス、ケヴィン・ベーコン、ジャンカルロ・エスポジート、エリザベス・デビッキ、モーゼス・サムニー、リリー・コリンズ、ミシェル・モナハン、ボビー・カナベイル
【作品概要】
タイ・ウェスト監督&ミア・ゴス主演による『X エックス』(2022)、『Pearl パール』(2023)に続くシリーズ完結作。
マキシーンの才能を見出した女性映画監督役に『TENET テネット』(2020)のエリザベス・デビッキ、スクリームクインの女優としてNetflixドラマ「エミリー、パリへ行く」シリーズのリリー・コリンズが出演するほか、マキシーンの同僚の女性役に歌手のホールジーが務めました。
更に『COP CAR コップ・カー』(2016)のケヴィン・ベーコン、『ファミリープラン』(2023)のミシェル・モナハン、『キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド』(2025)のジャンカルロ・エスポジートなど豪華キャスト陣が最終作を盛り上げます。
映画『MaXXXine マキシーン』のあらすじとネタバレ

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テキサスでの惨殺事件から1人生き残ったマキシーンは、事件から6年経ち、ポルノ映画界で人気を博していました。
しかし、“本物”のスターになるため、マキシーンはホラー映画の続編である『ピューリタンⅡ』のオーディションに参加します。
自信に満ちたマキシーンは、オーディションを終えると外に並んでいたオーディション参加者に「私に決まったから帰りな!」と言い放ち、車でハリウッドをあとにします。
マキシーンは、ポルノ映画だけでなくポルノショーでも働き、ひたすらにお金を稼いでいました。同僚から「ビバリーヒルズでのパーティに行かない」と誘われても、マキシーンは断ります。
その頃、ロサンゼルスでは「ナイト・ストーカー」と呼ばれる連続殺人鬼による事件が相次いでいました。不要な外出や、単独行動は避けるようにテレビでアナウンスしています。しかし、マキシーンは「私は平気」と気にしていません。
ある夜、1人で家に帰るマキシーンを何者かがつけていました。マキシーンが気づいて振り返ると、チャーリー・チャップリンの格好をした男性がいました。
追い詰められたマキシーンは銃を取り出します。すると、チャップリン男は「ふざけただけだ」と手を上げます。
「ふざけたの?」とマキシーンは言い男に裸になるように指示を地面に寝かせると、「以前私を殺そうとしたやつは頭を潰してやった」と言い、男の性器をヒールで踏み潰します。
その頃、マキシーンの同僚女性の2人が遺体で発見されます。焼印があることから警察は、「ナイト・ストーカー」の犯行、もしくは模倣犯とにらみます。
2人と最後に話した人物がマキシーンであったことから刑事がマキシーンの元を尋ねてきます。しかし、マキシーンは「警察と話さない」と相手にしません。
そんなマキシーンの元にエージェントから『ピューリタンⅡ』の主演に選ばれたと電話があります。喜ぶマキシーンは、ビデオショップで働くゲイの友人・レオンに報告し『ピューリタン』のビデオを一緒に観ます。
その夜、何者かがマキシーンの部屋をノックし、封筒を置いていきます。その中身はテキサスの農場で撮影したポルノ映画でした。
そのビデオはマキシーンがあの時間の現場にいたことを示す証拠であり、マキシーンにとっては封印したはずの誰も知らない過去でした。
『MaXXXine マキシーン』の感想と評価

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タイ・ウェスト監督&ミア・ゴス主演による『X エックス』(2022)、『Pearl パール』(2023)に続くシリーズ完結作『MaXXXine マキシーン』。
シリーズ1作目の『X エックス』(2022)は、70年代のホラーやスラッシャー映画へのオマージュとともに、ニューヒロインとしてのマキシーン像を打ち出しました。
それは、ミア・ゴスの俳優としてのイメージも刷新するものでした。
大きなインパクトを与えた『X エックス』(2022)に続く『Pearl パール』(2023)では、前作で登場した老婆・パールの若に頃を描き、“何が彼女をそうさせたのか”を映し出しました。
ピュアな悪、ピュアな狂気を放つパールは、抑圧によって夢を叶えることが出来ませんでした。
1作目のラストで、パールに「同じ運命を辿る」と予告されたマキシーン。
では、シリーズ完結作となる本作において、マキシーンは辿った道、マキシーンの存在が持つ意味とはなんだったのでしょうか。
マキシーンはテキサスでの惨殺事件から1人生き延び、警察の手にかかることもなく、ポルノ映画界では成功した存在になっています。
しかし、マキシーンの夢はそれだけにとどまりません。彼女の夢であるスターになることを実現するため、オーディションに参加し、見事役を勝ち取ります。
ここで興味深いのが、監督であるエリザベスです。80年代の映画を考えてみても、女性監督の映画がパッと出てくる人は少ないのではないでしょうか。
まだまだ映画業界は男性中心で、ホラーやポルノは子供に悪影響だと反対デモが連日行われていた時代です。
エリザベスは、マキシーンに「獣の懐に入ったのだから何としてでも喰らいつくの」とアドバイスをします。
冷酷に見えるエリザベスの言葉には、女性がこの業界で第一線にいることの難しさを物語っていると言えます。
そんなエリザベスが、反対を押し切ってマキシーンを主役に起用したのは、マキシーンに可能性を見出したからです。
しかし、与えられた機会をモノにできなければ、用はないという冷酷さもエリザベスは持っているのです。それは彼女自身が闘っていることの証とも言えます。
エリザベスというキャラクターを通して、本作が映画業界における女性の先駆者へのリスペクトを映し出した映画であることが伝わってきます。
思えば『X エックス』において、マキシーンは他の女性について興味を示さず、連帯の姿勢もありませんでした。
本作においてもそう変わらないですが、最後の最後で彼女がビバリーヒルズに向かったのは、これ以上犠牲者を出すわけにいかないという警察の言葉が、胸に残っていたからでしょう。
そして、その警察も女性であることが重要な点と言えます。映画業界同様、警察においても、女性の出世は男性に比べて不利でした。
そんななか、殺人課の女性刑事を製作者はあえて登場させたのではないでしょうか。
マキシーン以外の女性のキャラクターを通して、本作でマキシーンは最高にクールで狂気的なキャラクターであると同時に先駆者、ヒーローとして『X エックス』の印象を良い意味で裏切ってくれるのです。
考えてみれば、『X エックス』においても、『MaXXXine マキシーン』においても、暴力や狂気は身を守る術であり、何かを勝ち取るための手段でした。
マキシーンはヴィランとして位置づけられる要素を持ちながら、ヒーローでもあるのです。
そんな彼女を善悪で判断するのは社会であり、偏見なのかもしれません。
まとめ

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タイ・ウェスト監督&ミア・ゴス主演によるシリーズ完結作『MaXXXine マキシーン』。本作では、ロサンゼルスで実際にあった連続殺人事件をベースに映画にしています。
しかし、マキシーンに関連する人物が連続して殺される前は、マキシーンと繋がりのない人であったことから、連続殺人鬼の意図はよくわからなくなっている印象も受けます。
連続殺人鬼の正体が、マキシーンの実の父親であったとされていますが、マキシーンの父親は悪魔の元にいった子供たちを救うことを目的としていました。
狙われた人がポルノ産業に関わる人であったかどうかも劇中では詳しく語られていません。同じく連続殺人鬼を描いた映画『エンジェル』(1983)では、明確に娼婦がターゲットにされていました。
その意味では、『MaXXXine マキシーン』において連続殺人鬼に関する描写は、やや雑と言わざるを得ません。
彼女が狂気的な人物から一転、連続殺人鬼を追い詰め、それが実の父親であったとされたことで、過去の秘密を知る人物もいなくなります。
まさにマキシーンはスターとしての強いイメージを得たと同時に、邪魔なものを排除することに成功したと言えるのです。
この打算的な、野心が見え隠れするのもマキシーンの魅力であり、ヴィラン的な要素を持つヒーローとして彼女自身の境界の曖昧さを表していると言えます。





































