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【ネタバレ】ヘルホール 悪霊館|結末あらすじ感想と評価考察。ラスト衝撃のホラー映画がポーランドから登場|Netflix映画おすすめ117

  • Writer :
  • 糸魚川悟

連載コラム「シネマダイバー推薦のNetflix映画おすすめ」第117回

世界的に幅広く普及し、デバイスを持つことでどこでも映画を楽しむことの出来る映像配信サービス。

そんな数多くのある映像配信サービスの中でも「Netflix」は自社コンテンツとしての映画やドラマに力を入れており、世界各国で独占配信コンテンツを量産しています。


(C)2022 Netflix

「Netflix」によるオリジナル作品は全世界で同時に配信されることが多く、「Netflix」には大手作品以外の映画でも世界の人と同時に世界中の楽しめる強みがあります。

今回は「Netflix」がポーランドで製作したオカルトミステリー映画『ヘルホール 悪霊館』(2022)を、ネタバレあらすじを含めご紹介させていただきます。

【連載コラム】「Netflix映画おすすめ」記事一覧はこちら

映画『ヘルホール 悪霊館』の作品情報


(C)2022 Netflix

【配信】
2022年(ポーランド映画)

【原題】
Hellhole

【監督】
バルトシュ・M・コヴァルスキ

【脚本】
バルトシュ・M・コヴァルスキ、ミレラ・ザラドキエヴィチ

【キャスト】
ピオトル・ジュラフスキ、オラフ・ルバスゼンコ、セバスティアン・スタンキェヴィッチ

【作品概要】
ポーランド産ホラー映画『誰も眠らない森』(2020)を手掛けたバルトシュ・M・コヴァルスキが製作したNetflix独占配信作品。

ハーレイ・ジョエル・オスメントが主演した『ぼくの神さま』(2002)への出演経験のあるオラフ・ルバスゼンコが出演しました。

映画『ヘルホール 悪霊館』のあらすじとネタバレ


(C)2022 Netflix

1957年、ドルヌィ・シロンスク県。

教会に逃げ込んだポピエウシュコ神父は「身体に痣のある子供」をナイフで殺害しようとしますが、警察官によって射殺されました。

30年後、神父のマレクは田舎町のサナトリウム(療養施設)にエクソシストとして派遣されます。

サナトリウムはタバコの持ち込みが禁止されるなど厳格なルールで運営されていました。

マレクはポピエウシュコ神父によって殺害されかけた「身体に痣のある子供」であり、表向きは悪魔祓いのためにこの地を訪れましたが、この施設に関わった失踪者の捜索をもう一つの目的としていました。

ある日、マレクはサナトリウムで行われる悪魔祓いの儀式に呼ばれます。

儀式は録画されており、ベッドに縛り付けられた女性は儀式の進行と共にベッドを揺らすほどに苦しみ暴れ始め、十字架が炎上すると死亡してしまいます。

儀式を見た翌日から強い吐き気に襲われるマレクは、口の中から歯を取り出すとそこから蠅が飛び出る光景を目にします。

秘密裏に建物内を捜索するマレクは、悪魔祓いの儀式を録画したビデオを再度鑑賞し儀式に使われた部屋を捜索することで、悪魔付きとされていた女性が薬物を注入されていたことや、部屋自体にベッドが揺れる仕掛けがあったこと、十字架には火が出る仕掛けがあったことを発見。

隔離病棟内で血痕を見つけたマレクはピオトル神父に話しかけられ、マレクが神父や信者たちに監視されていることを聞かされます。

ピオトルはこのサナトリウムを支配している院長のアンジェイ神父は危険人物であり、彼はマレクの行動も把握していると告げると、マレクは自分が神父ではなく潜入捜査官であり8人の女性の行方不明事件を追っていると告白。

悪魔祓いの儀式後に死亡した女性は中庭に埋められていたことが分かり、マレクはさらなる追加捜査後にサナトリウムからピオトルを連れ脱出することを約束しました。

マレクは自身の部屋に盗聴器がないかを探しているうちに隠された壁に空いた穴を見つけます。

そこには目のようなものが隠されており、マレクは強い吐き気に襲われながらも目を踏み潰しました。

夜、死んだ女性たちが埋められている中庭の墓地を掘り起こすマレクは棺の中に誰も入っていないことに気づくと同時に大柄の神父に襲われ自室に拘束されてしまいます。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ヘルホール 悪霊館』のネタバレ・結末の記載がございます。『ヘルホール 悪霊館』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

マレクが拘束されている部屋に入ってきたアンジェイ神父は、マレクに強制的に肉を食わせます。

アンジェイが部屋を出ていくと拘束を解いたマレクは、見張りの大柄の神父を隠し持っていた銃で射殺。

マレクはキッチンで自分が食べさせられた肉を煮込む鍋を調べると、鍋の中から人間の歯が出てきます。

食糧の貯蔵庫には行方不明となっていた女性たちの遺体が吊るされており、マレクは自分が何を食べさせられていたのかを悟りました。

その場にピオトルが現れ、マレクを図書室に案内するとアンジェイたちの信仰する経典を見せます。

そこには特殊な痣を持つ人間は「選ばれしもの」であり、生後すぐに殺害するか7人の血肉を飲ませることで悪魔となりこの世を破壊すると記されていました。

ピオトルはマレクこそが「選ばれしもの」だとアンジェイたちが考えていることを告げると、秘密の地下道から逃げるように促します。

しかし、ピオトルもアンジェイの一味であり、地下道の中で信者たちに襲われたマレクは儀式の間に拘束されました。

アンジェイは匿名の通報を繰り返すことで意図的にマレクを呼び寄せたと言うと、悪魔による人間の粛清も神の意思であると言います。

儀式の最終段階として「汚れなきもの」の血を必要とするアンジェイは、信者が連れてきた少女の首を切り殺害すると、マレクにその血を飲ませました。

儀式の準備が終わりアンジェイは儀式を行いますが何も起きず、アンジェイとピオトルは焦り始めます。

2人は信者たちと相談し儀式の中断を決めますが、目撃者であり証人のマレクを生かしておくことはできず、ナイフで腹部を刺すと井戸へと投げ捨てました。

翌日、ピオトルはアンジェイを殺害し院長の役目を奪います。

同時刻、腹部を刺されながらも井戸の底で息を吹き返したマレクの姿が変異し始めていました。

数時間後、アンジェイの葬儀を執り行うピオトルの身体が宙に浮き、全身が虫となり消滅。

祭壇から悪魔となったマレクが現れ、逃げ出そうとした信者を逆十字の磔刑の形に宙に浮かばせます。

朽ちていた草木が生い茂ると同時にサナトリウムの空に穴が空き、穴から押し寄せる「何か」が地上へと迫っていきました。

映画『ヘルホール 悪霊館』の感想と評価

邪教と化した教会の真実を探るオカルトミステリー

何件もの失踪事件が起きながらも、過去に神父を殺害した負い目から警察も介入を躊躇う療養施設兼教会へと潜入した警察官のマレク。

そこは療養施設としても劣悪な環境であるだけでなく、数々の不法行為の証拠がマレクの捜査によって明らかになって行きます。

バチカンから正式な任命を受けながらも、8人の行方不明に確実に関係している「邪教」と化した教会は、いったい何を目的として動いているのか。

マレクの捜査によって明らかになって行くおぞましき真実が衝撃的な本作は、オカルト映画としてもミステリー映画としても楽しめる作品です。

【ネタバレ注意】監督のセンスが光るラストシーン

教会を支配するアンジェイ神父たちの目的は「悪魔の復活」と「世界の崩壊」にあり、その目的は信者たちによって達成されてしまいます。

しかし、「悪魔の配下になる」という悲願とは裏腹にアンジェイを殺害し院長となったピオトルは悪魔となったマレクに消滅させられます。

そして悪魔の手によって人々は逆十字の形に宙に固定され、空には大きな穴が空きます。

このシーンはカメラワークの反転によって空が下となることで逆十字が十字に変わっていく演出や、人類の終末を彷彿とさせながらも自然の復活という美しさも内包していました。

マレクが悪魔となって復活してからのエンディングまでのラストシーンは、バルトシュ・M・コヴァルスキ監督のセンスが遺憾なく発揮されています。

まとめ

不清潔な療養施設と怪しさ満点の宗教という恐怖心を煽るホラーとしての導入から、宗教の真実を探るミステリーとしての中盤。

そして、おぞましき目的が明らかになって行くオカルト映画としての終盤と次々と展開していく『ヘルホール 悪霊館』。

あまりにも衝撃的で監督のセンスが光るラストシーンは、それだけで本作を観る価値があると言い切れるほどであり、少し珍しいタイプの映画を鑑賞したいと言う気分の人に、ぜひ観て欲しい独特なポーランド映画でした。

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