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Entry 2022/04/10
Update

【ネタバレ】ファンタスティック・ビースト3 ダンブルドアの秘密|あらすじ感想結末と続編への評価解説。キリンが最後に選ぶ人物は誰なのか⁈

  • Writer :
  • もりのちこ

『ハリー・ポッター』シリーズの前日譚。
明かされるダンブルドアの秘密とは!?

魔法動物学者ニュート・スキャマンダーの冒険を描くファンタジー映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズの第3弾。


史上最悪の黒い魔法使いグリンデルバルドが、いよいよ全世界を支配しようと動き出します。ニュートは、恩師のダンブルドアや魔法使いの仲間たちと共にグリンデルバルドに立ち向かいます。

ニュートのトランクからは、お馴染みの魔法動物ボウトラックル、ニフラーも飛び出し大活躍。果たしてニュート達は、魔法の世界とマグル(人間)の世界を守ることができるのか。

ダンブルドアとグリンデルバルドが交わした「血の誓い」とは。そして、ダンブルドアとその一族に隠された秘密が明らかに!?

ホグワーツ魔法魔術学校も登場し、『ハリー・ポッター』シリーズとのコラボにも注目の今作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』を紹介します。

映画『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』の作品情報


(C) 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
Wizarding World TM Publishing Rights (C) J.K. Rowling
WIZARDING WORLD and all related characters and elements are trademarks of and (C) Warner Bros. Entertainment Inc.

【公開】
2022年(アメリカ映画)

【原作】
J・K・ローリング

【監督】
デビッド・イェーツ

【キャスト】
エディ・レッドメイン、ジュード・ロウ、マッツ・ミケルセン、アリソン・スドル、ダン・フォグラー、エズラ・ミラー、ジェシカ・ウィリアムズ、カラム・ターナー、ビクトリア・イエイツ、ウィリアム・ナディラム、キャサリン・ウォーターストン、ポピー・コービー=チューチ、フィオナ・グラスコット、マリア・フェルナンダ・カンディド、リチャード・コイル、オリバー・マスッチ、バレリー・パフナー

【作品概要】
J・K・ローリングの『ハリーポッター』魔法ワールドの新シリーズとしてスタートした『ファンタスティック・ビースト』シリーズ。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』に続く第3弾となります。

原作者のJ・K・ローリングが自ら脚本を手掛け、『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』以降、全シリーズを手掛けてきたデビッド・イェーツが監督を務めます。

主人公・ニュート役はエディ・レッドメイン、後のホグワーツ魔法魔術学校校長となるダンブルドア役をジュード・ロウが演じるほか、1作目からお馴染みのキャストが集結しました。

そんな中、宿敵となる黒い魔法使いグリンデルバルド役は、前作までのジョニー・デップに代わり、マッツ・ミケルセンが新たに演じています。

映画『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』のあらすじとネタバレ


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WIZARDING WORLD and all related characters and elements are trademarks of and (C) Warner Bros. Entertainment Inc.

魔法使いの世界とマグル(人間)の世界が存在する魔法ワールド。魔法使いの子どもたちは、ホグワーツ魔法魔術学校で様々な術を学びます。

ホグワーツの卒業生でもあるニュートは、世界中を旅しながら魔法動物の保護活動を行っていました。

密林の奥深く、鹿のような姿をした美しい魔法動物が横たわっています。出産を控えた「キリン」です。荒い息をする母キリンに、ニュートは優しく触れなだめます。

コロンと赤ちゃんキリンが出てきました。生まれたてのキリンは、震える足で懸命に立とうとしています。

その時です。何者かがニュートに襲い掛かり、赤ちゃんキリンを奪い去ってしまいました。史上最悪の黒い魔法使いグリンデルバルドが差し向けた刺客、クリーデンスの仕業です。

孤児として辛い思いをしてきたクリーデンスは、自分の出自を探る過程でグリンデルバルドに導かれます。不死鳥を呼び寄せるクリーデンスは、偉大なる魔法使いダンブルドア家の血を引くものでした。

ダンブルドア家に捨てられたと思い込まされたクリーデンスは、復讐を誓います。

戦いで疲れ果てたニュートが母キリンの元に戻ると、なんともう1頭赤ちゃんキリンが生まれていました。涙を流し力尽きる母キリン。ニュートは赤ちゃんキリンを大事に抱え保護します。

キリンは、未来を視通す力があるとされていました。キリンを手に入れたグリンデルバルドは、容赦なくキリンの首を斬り血を流させます。血の中に浮かぶ顔はダンブルドアのものでした。

その残虐ぶりを忌まわしく見つめるクリーデンス。そして、人の心が読める魔法使いクイニーもまた複雑な思いを抱えていました。

以前は、姉のティナと共にニュートに協力していましたが、人間のジェイコブを愛してしまったことで、グリンデルバルドの思想に引き込まれていました。

仲間を集め、着実に力をつけていくグリンデルバルド。彼の目的は、魔法を使えない下等動物マグル(人間)の世界を支配したうえで、魔法使いの世界もすべてを支配することです。

ダンブルドアは、かつて共に学び志を同じくしていたグリンデルバルドと「血の誓い」を交わしていました。それは、互いに裏切りと戦いを許さない強い絆が閉じ込められたものです。

破ろうとするだけで、鎖が体を縛り上げ苦しみが与えられます。自ら行動を起こせないダンブルドアは、教え子であるニュートと仲間たちを集め、グリンデルバルドの暴走を止める作戦を練ります。

ダンブルドアに集められたメンバーは、ニュートとその兄でイギリス魔法省で働くエリート闇払いのテセウス、イルヴァーモーニー魔法魔術学校の呪文学講師ユーラリー、テセウスの婚約者でグリンデルバルドとの戦いで命を落としたリタの兄であるユスフ、ニュートの助手で魔法動物を愛するバンティ、そして何かとニュートに巻き込まれてしまう心優しい人間ジェイコブの6人。

ニュートは、事前にダンブルドアから預かったアイテムを皆に配ります。テセウスには金の刺繍が施されたネクタイ、ユーラリーには移動装置になる本、ジェイコブには魔法が使えるという杖、そしてバンティには内緒の手紙です。果たしてダンブルドアの作戦とはいかに。

以下、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』ネタバレ・結末の記載がございます。『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


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先を読める力を身に付けたグリンデルバルドに対抗するためダンブルドアが仕掛けた作戦は、「ノープラン」。一見バラバラな行動は予測不可能であり相手に全貌を悟らせないための作戦です。

時は、魔法使い連盟のトップを決める選挙の真っただ中。候補者が集うパーティーにやってきたニュートと兄テセウスは、連盟の現トップであるフォーゲルにダンブルドアからの伝言を届けます。

「正しい道を、楽ではない道を選べ」。伝言を受け取ったフォーゲルでしたが、マグル殺害で審議を受けていたグリンデルバルドを不起訴とし、さらに選挙への立候補を促します。

フォーゲルとグリンデルバルドはすでに手を組んでいました。騒ぎを起こしたとし、テセウスが魔法警察に取り押さえられてしまいます。

その頃、魔法動物キリンが入ったトランクを抱えたバンティは、鞄屋で同じトランクを6つ作るように手配していました。

そして、ユスフは単独でグリンデルバルドの城を訪ね、スパイとして潜り込みます。グリンデルバルドによって、辛かろうと妹リタの殺害の記憶を取り除かれたユスフ。このまま闇の側に落ちてしまう危機です。

一方、選挙パーティーの席に潜り込んでいたユーラリーとジェイコブ。無視し続けるクイニーに腹をたてたジェイコブは、グリンデルバルドに杖をむけ「クイニーを返せ」と迫ります。

その行動を予測していたグリンデルバルド。本当は何の効力もない杖が、ユーラリーの防御魔法でまるで魔法を放ったように見えます。ハメられた2人は殺人未遂の容疑で指名手配者となってしまいます。

ダンブルドアの元には刺客のクリーデンスが迫っていました。不死鳥とともに姿を現すクリーデンスにダンブルドアは一族の血を感じます。

激しい魔法のぶつかり合い。自分を捨てた怒りをぶつけるクリーデンスでしたが、その不死鳥は主の姿を反映するかのように弱り切っていました。

戦いに敗れたクリーデンスに、ダンブルドアは声をかけます。「私とは直接つながってはいないが、君はダンブルドア家の一員だ」。一族として認められたクリーデンスは苦しみから解放されたのでしょうか。

ニュートは、魔法刑務所に捕えられたテセウスの救出に向かっていました。待ち受けていたのはサソリのような蟹のような奇妙な魔法動物。大量のマンティコアです。ゆらゆらダンスで操ることに成功したニュートは、動物魔法ボウトラックル、ニフラーの協力もあり救出に成功。

ダンブルドアから預かったアイテムにより皆が無事に、ホグワーツ魔法魔術学校に戻ってきました。作戦は次の段階に移ります。

選挙会場となるのはブータン王国です。最終審査は、未来が予測でき神聖な心の持ち主の前に跪くとされる魔法動物キリンにより決められます。

現トップであるフォーゲルが用意したキリンは、グリンデルバルドによって一度殺され再び生き返らされたニセのキリンでした。

ダンブルドアたちは、保護していた双子のキリンの片割れを選挙会場に届ける作戦にでます。本物のキリンが生きていることを知ったグリンデルバルドは、それを阻止するため部下を配置します。

ニュートたちは、バンティが用意した6つのトランクをそれぞれが持ち、敵を拡散。敵に寝返ったと思われていたユスフも戻ってきます。

次々に開けられていくトランク。中身は空っぽです。残すはニュートのトランクのみとなりました。もう一歩のところで最後のトランクを奪われてしまいます。

会場では、ニセのキリンがグリンデルバルドの前で跪いていました。熱狂するグリンデルバルド信者たち。

魔法使い連盟のトップへ選ばれたグリンデルバルドは、皆の前でマグルであるジェイコブを苦しめ、魔法使いの天下を示します。ジェイコブに駆け寄るクイニー。

空からは不死鳥が舞い降り、クリーデンスが「キリンは偽物だ」と宣言します。クリーデンスは、ダンブルドアの弟アバーフォースの息子でした。

ニュートも助けに向かいます。そこに、どこからともなくバンティがトランクを持って現れます。本物のキリンが入ったトランクはバンティが密かに隠していたのです。

トランクから、愛くるしい姿を現すキリン。よちよちと歩き向かった先には、ダンブルドアがいました。お辞儀をするように跪くキリン。ダンブルドアは「光栄です」と返しながらも、もう一人の人物の元へ行くよう促します。

キリンが次に向かったのは、ブラジルの魔女であり上級大魔法使いのサントスの所でした。

攻撃魔法を放つグリンデルバルド。防御魔法を放つダンブルドア。激しくも切ない2人だけの戦いの世界へ入り込みます。

「私がいなくなったら誰がお前を愛するのだ」。グリンデルバルドは最後にこう残しました。砕け散る「血の誓い」のネックレス。ダンブルドアは「奴を止めるのは自分だ」と決意するのでした。

グリンデルバルドが姿を消してから、魔法世界に平和が訪れたかのようです。今日は、人間のジェイコブと魔法使いクイニーの結婚パーティーです。

ニュートは、誰よりもそわそわ緊張しています。それは、想いを寄せるティナに久々に会えるからです。クイニーの姉でもあるティナは、アメリカ魔法省で出世し忙しくしていました。

通りにはダンブルドアの姿もあります。人間と魔女の歴史的な日に満足そうです。ニュートにお礼の言葉をかけるダンブルドア。戦いは始まったばかりです。

久しぶりに顔を合わせたニュートとティナはとても幸せそうです。この平和が長く続くことを祈り、ダンブルドアはその場を立ち去ります。

映画『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』の感想と評価


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2016年公開、1作目『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』では、ニュートの持ち歩くトランクの中から魔法動物たちが大脱走し、街はパニックに。ティナとクイニーの姉妹や、マグル(人間)のジェイコブとの出会いが描かれました。

2018年公開、2作目『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、最強の敵、黒い魔法使いグリンデルバルドの登場で、仲間たちがバラバラになってしまいました。

そして2022年、3作目となる『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』では、『ハリー・ポッター』シリーズでお馴染みのホグワーツ魔法魔術学校の校長ダンブルドアの秘密が明かされます。


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この時代には、ホグワーツの変身術の先生として登場するダンブルドア。ホグワーツ城やホグズミード村、金のスニッチなど「ハリポタ」に登場する場所やアイテムが多数登場し、コラボ色が強い作品になっています。

シリーズが進むにつれストーリーも繋がり、登場人物も増えていくので、順番に観ることをお勧めしますが、「ファンタビ」シリーズには単品でも楽しめる要素が盛りだくさんです。

まずは何と言っても、ニュートのトランクから飛び出す魔法動物たちの可愛らしさ。小枝のような姿で鍵開けの名人ボウトラックルは、胸のポケットから杖も出してくれるニュートの相棒的存在。身を売られそうになり、めちゃくちゃ拗ねる一面も見せます。

キラキラしたものに目がない、お騒がせもの・ニフラーもレギュラー出演。金貨や宝石をどんどん飲みこんでいくも、ニュートに捕まり逆さにされ吐き出させられる姿が微笑ましいです。

なかでも新キャラであり、物語のキーとなる魔法動物「キリン」の愛くるしさに癒されます。清い心を読み取る神秘的な力を持つ「キリン」が最後に選ぶ人物は誰なのか、注目です。

他にも個性的な魔法動物が続々と登場します。「あの動物に似ている」と想像するのも楽しいものです。

そして、迫力ある魔法バトルシーンも見どころのひとつ。都会の真ん中で始まるダンブルドアVSクリーデンスの戦いでは、道路がボコボコと割れビルが崩壊し、不死鳥が飛び回ります。マグル世界に戦いの跡を残さないよう再生の魔法の様子も楽しめます。

また、強い絆で交わされた「血の誓い」を破るべく挑むダンブルドアVSグリンデルバルドの戦い。上級魔法使い同士の激しい魔法バトルは、これまでの「ハリポタ魔法ワールド」とは一味違う大人の戦いが見れます。

魔法世界で最も偉大な魔法使いとされているダンブルドア。彼の強さが際立つ作品とも言えます。

そんなダンブルドアの若かりし頃を演じるのは、ジュード・ロウ。ホグワーツ校長のダンブルドアは白くて長い顎髭が特徴ですが、それを彷彿させる黒く立派な髭を蓄えています。


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ダンブルドアと志を共にし「血の誓い」を交わした間柄、黒い魔法使いグリンデルバルド役には、前作までのジョニー・デップに代わり今作からはマッツ・ミケルセンが演じています。

特殊メイクで奇抜さが目立ったジョニー・デップのグリンデルバルドと、素のままで冷淡さがにじみ出るマッツ・ミケルセンのグリンデルバルド。

どちらも貫禄ある演技で魅せられますが、ダンブルドアとの関係が明らかになった今作ではマッツ・ミケルセンのグリンデルバルドがしっくりハマる感じがしました。

そしてシリーズの主人公・シャイでおっちょこちょいな魔法動物学者ニュート。ホグワーツの寮の中でも最も寛容で、特殊な能力よりも勤勉、献身、忠誠、フェアプレイの精神を重んじるハッフルパフ寮出身です。

今作では、ホグワーツ時代の少年ニュートも登場し、淡い初恋の思い出や当時から魔法動物を保護する優しい一面が垣間見えます。さらに今作ではダンブルドアの愛弟子として戦う力強さが加わっています。

演じているのはエディ・レッドメイン。魔法動物を愛でる優しい眼差し、シャイなハニカミ笑顔は健在。「ハリポタ」のダニエル・ラドクリフに負けず劣らず、このシリーズを引っ張っていく魅力的な魔法使いを演じています。

まとめ


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大ヒットファンタジー「ハリポタ」シリーズの前日譚を描いた「ファンタビ」シリーズ第3弾『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』を紹介しました。

今作も、魔法動物学者のニュートと、ユニークな魔法動物たちが大活躍。新たな魔法使いの登場に、明かされるダンブルドアの秘密、それぞれの恋の行方など見どころ満載です。

奇想天外の魔法ワールド。ぜひ映画館の大スクリーンで体感してください。魔法の杖をお忘れなく。魔法動物が逃げ出しているかもしれません。

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