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Entry 2021/05/05
Update

映画『AK-47』ネタバレあらすじ感想とラスト結末の評価。最強の銃誕生の秘密を実話伝記ドラマで明かす

  • Writer :
  • 秋國まゆ

独学で銃器を開発するソ連軍の兵士が、「AK-47」を開発する伝記ドラマ

コンスタンティン・ブスロフが監督を務めた、2020年製作のロシアの伝記ドラマ映画『AK-47 最強の銃 誕生の秘密』。

独ソ戦争下のソ連を舞台に、史上最も大量に製造・拡散されたアサルトライフル「AK-47」の開発者、ミハイル・カラシニコフをモデルに描いた伝記ドラマとは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。

『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』のユーリー・ボリソフが、戦車担当の兵士ミハイル・カラシニコフを演じたロシアの伝記ドラマ映画『AK-47 最強の銃 誕生の秘密』のネタバレあらすじと作品情報をご紹介いたします。

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映画『AK-47 最強の銃 誕生の秘密』の作品情報


(C)LLC, RB PRODUCTION, 2020

【公開】
2020年(ロシア映画)

【脚本】
セルゲイ・ボドロフ、アナトリー・ウソフ

【監督】
コンスタンティン・ブスロフ

【キャスト】
ユーリー・ボリソフ、オルガ・ラーマン、アルトゥール・スモリアニノフ、マクシム・ビットゥコフ、バレリー・バリノフ、ビタリ・カエフ、アレクセイ・ベルトコフ

【作品概要】
コンスタンティン・ブスロフが監督を務め、『のむコレ2020』で東京・シネマート新宿と、大阪・シネマート心斎橋で上映された、ロシアの伝記ドラマです。

『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』(2019)や『ワールドエンド』(2020)、『アトラクション 侵略』(2020)などに出演する、ユーリ・ボリソフが主演を務めています。

映画『AK-47 最強の銃 誕生の秘密』のあらすじとネタバレ


(C)LLC, RB PRODUCTION, 2020

1941年。ソ連(旧ソビエト連邦、現在のロシア)軍の戦車担当の兵士ミハイル・カラシニコフ軍曹は、独ソ戦の前線で仲間と一緒に戦っていました。

しかし、戦車の死角に潜んでいた敵のドイツ軍の兵士に、カラシニコフと彼の仲間が乗る戦車をやられてしまいます。

カラシニコフは肩の軽傷だけで奇跡的に助かりましたが、一緒に乗っていた仲間は死んでしまいました。

カラシニコフたち負傷兵を乗せた車は、病院へ向かう途中でタイヤが雪解けの泥にはまってしまい、立ち往生してしまいます。

そこでカラシニコフと負傷兵を引率していた少尉は、近くの村で馬を調達しようとしました。

ところが、2人が立ち寄った村には敵兵が複数潜んでおり、少尉は新しく軍から支給された自動小銃で立ち向かいますが、装填された弾を発砲できません。

少尉を援護していたカラシニコフは、古い小銃で納屋に潜んでいた敵兵を仕留め、腹を撃たれた少尉を救出。

カラシニコフたちは無事馬を調達して、ぬかるんだ場所で立ち往生した車を牽引し、再び車に乗り込んで病院へ向かいます。

その間、開発の知識があるカラシニコフは、少尉が持っていた自動小銃に興味が湧き、その構造を調べていました。

カラシニコフは自動小銃の中に水が入っていたため、気温が下がったことによって弾が凍ってしまい、おまけにバネが弱かったことで1発ずつ弾を押し出すことが出来なかったことで、発砲することが出来なかったことを突き止めます。

1942年、エレツ(ロシアのリペツク州にある都市)。カラシニコフは他の負傷兵たちと一緒に病院で入院していましたが、医者の勧めで休暇をもらい、傷が回復するまで家族が待つ家で療養することになりました。

家までの道中、カラシニコフは負傷兵が乗る蒸気機関車の列車内で、自身の出身地アルタイから近い、カザフスタン出身の負傷兵に声をかけられます。

カラシニコフはカザフスタン出身の負傷兵に、戦前マタン駅の鉄道機関区で働いていた際、隠れて散弾銃やクロスボウを作っていたことで、咎められ解雇されたことを話しました。

アルタイの農村で育ったカラシニコフは、子供の頃から銃が好きで、家族に隠れて独学で銃を作っていたのです。

そんなカラシニコフが今作りたいのは、自動式の短機関銃でした。

カラシニコフの自動式の短機関銃のスケッチを見た、カザフスタン出身の負傷兵はカラシニコフに、「今なら祖国のために、じゃんじゃん作れと言われるのではないか」と言いました。

その言葉に背中を押されたのか、カラシニコフは途中下車し、戦前に働いていた鉄道機関区へ向かいます。

カラシニコフはマタイ機関区長クロトフに会い、こう言いました。

「我が軍が苦戦しているのは、敵軍の高性能兵器に歯が立たないからだ」

「新しい自動小銃が必要だ。僕にはアイデアがある。ここで自動小銃を開発しよう」

しかしクロトフは、カラシニコフの提案を断ります。

それはカラシニコフが働いていた頃、彼が作業台で勝手に銃を作っていたせいで、クロトフは2日間も尋問され、そのストレスで5キロも瘦せてしまったからです。

それ故、クロトフに門前払いされてしまったカラシニコフ。

マルタ駅で途方に暮れていた彼は、偶然アルマ・アタから来た、共和国軍事委員のバサロフ中佐が列車から降りてくるところを見かけました。

カラシニコフは思い切ってバサロフ中佐に声をかけ、敵軍の戦車4両と対戦車砲8門破壊した前線での自身の経験から、敵軍が毎秒40秒の連射が可能な自動小銃を持っているのに対し、自軍は1発ずつしか弾を装填できない欠点を述べます。

それからカラシニコフは、バサロフ中佐に新しい自動小銃の開発を持ちかけると、彼から推薦状を貰うことが出来たのです。

カラシニコフはバサロフ中佐の推薦状を持って、再びクロトフに交渉します。

クロトフは渋々、カラシニコフに新しい自動小銃の開発することを認め、彼に開発に必要な作業スペースを与えました。

カラシニコフはその日以降、与えられた作業部屋で寝泊まりしながら、戦地で考えたスケッチをもとに、日夜新しい自動小銃の開発に取り組んでいました。

熱心に自動小銃の開発に取り組むカラシニコフの姿に、感化されたであろう鉄道機関区で働く職人たちが、「勤務時間外なら手伝う」と言ってくれます。

その職人たちとは、フライス工のエフゲニー・クラフシェンコと旋盤職人のドミートリー、ミーシャと呼ばれる職人と他3人、計6人です。

製図が苦手なカラシニコフの設計図を見ても、クラフシェンコたちは「なら目測で作るよ」と言ってくれました。

それから毎日開発に取り組んだ結果、クラフシェンコたちの協力の甲斐あって、カラシニコフはついに、新しい自動小銃の開発に成功。

肩の傷が回復したカラシニコフは、開発した自動小銃を持ってバサロフ中佐に会いに、カザフスタンのアルマ・アタへ向かいます。

しかし、バサロフ中佐は前線に向かったため、そこにはいませんでした。

カラシニコフは開発した自動小銃を、懐に忍ばせていたのが誤解を生み、逮捕されてしまいます。

ところが、カラシニコフから没収した自動小銃を見た兵器士官は、その革新的なデザインに気づき、評価のためにカザロフという男がいる工房へ送りました。

その結果、カラシニコフは無事釈放され、カザロフとユリア少佐と呼ばれる男に、「全ソ銃器設計競技会」に出てみないかと言われます。

「全ソ銃器設計競技会」とは、全国的な武器デザインコンペティションのことで、軍に起用されるためにはこの競技会での優勝が必要不可欠です。

その競技会で自動小銃を発表するためには、辛辣で気難しいと評判の男、中央アジア軍管区司令官クルバトキン将軍に気に入られ、彼から競技会への推薦状を貰わなければなりません。

カラシニコフは早速、カザロフたちと一緒に、軽量化し前より精度を上げた、14発入った着脱式弾倉付きの自動小銃をクルバトキン将軍に披露します。

その結果、見事クルバトキン将軍に気に入られたカラシニコフは、彼から推薦状を貰うことが出来ました。

1943年、モスクワ。クルバトキン将軍に言われ、新しく軍服を新調したカラシニコフは、ソ連の代表的な短機関銃「PPSh」より弾倉付きで120g軽い70発入った弾倉付き自動小銃を持って競技会へ参加します。

その競技会には、アレクセイ・スダエフ少佐やセルゲイ・コローヴィン、デグチャリョフ少将ら名だたる天才発明家もおり、カラシニコフは彼らと競争することになったのです。

設計図を持っておらず、製図も苦手なカラシニコフのため、大尉のヴァシーリー・リューティ主任技官(以下、ヴァーシーリー大尉)は、工房で働く女性デザインアシスタントのエカテリーナを助手につけます。

カラシニコフは試験の準備期間中、エカテリーナに一目惚れし、作業中に改良のための助言書を作ってくれた彼女のことが気になって仕方ありません。

発表前夜。カラシニコフは、エカテリーナを家まで送り届ける道中、他の男女が音楽に合わせてダンスを踊っているのを目撃。

カラシニコフは勇気を振り絞って、ダンスが好きなエカテリーナを誘おうとしますが、その前にアナトリーという兵士に取られてしまいます。

エカテリーナと一曲踊り、家まで送ろうとするアナトリーに、カラシニコフは嫉妬心剥き出しです。

そのせいでエカテリーナに当たってしまうカラシニコフ。彼は怒って家へ帰るエカテリーナの後を追いかけると、彼女から「あなたがくれた砂糖、娘が喜ぶわ。私子持ちなの」と告白されました。

翌日、ショーロヴォ武器試験場の射撃場では、カラシニコフたちがそれぞれ開発した自動小銃を、試験官に試射してもらって銃の精度を、工房では自動小銃の設計図を発表。

その結果、カラシニコフはスダエフ少佐に負け、彼の口から「俺が開発した武器が大量生産されることになった」と告げられました。

競技会はダメだったものの、カラシニコフはヴァーシーリー大尉から、「次の軽機関銃の競技会に備えて、カザフスタンで新たな軽機関銃を開発しろ」と、新たな任務が言い渡されます。

以下、『AK-47 最強の銃 誕生の秘密』ネタバレ・結末の記載がございます。『AK-47 最強の銃 誕生の秘密』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)LLC, RB PRODUCTION, 2020

1944年、カザフスタンのアルタ・アタ。カラシニコフは競技会への参加に協力してくれた、ユリア少佐とクルバトキン将軍に競技会の結果を報告。

競技会で開発した自動小銃を認められず、自信を失ってしまったカラシニコフでしたが、クルバトキン将軍の言葉を受け、徐々に自信を取り戻していきます。

それからカラシニコフは、ユリア少佐やカザロフたち工房の皆と協力し、新たな軽機関銃の開発に取り組み、見事完成させました。

その間、カラシニコフはエカテリーナと文通を始め、彼女から「軽機関銃を設計したら、工房に戻ってください」と言われます。

国家保安委員会のロボフが迎えに来て、カラシニコフは開発した短機関銃を手に、今度は軽機関銃の競技会に参加するため、ショーロヴォ武器試験場へ旅立ちました。

カラシニコフは列車に乗る直前、別の列車に乗った血を分けた兄に声をかけられます。

しかしその兄は、シベリアへの強制労働に連れて行かれてしまい、カラシニコフは何もできず、ただ黙って見送ることしかできませんでした。

カラシニコフとその兄のやり取りを、遠くから見ていたロボフは、「カラシニコフが犯罪者と話している=国に仇なす反乱因子」と勘違いしてしまいます。

そして、ロボフは豪雨の中、試験会場への道に迷ってしまったカラシニコフにさらにその考えを強め、彼を殺そうと銃を突きつけるのです。

カラシニコフは、襲い掛かってきたロボフを返り討ちにし、地面に倒した彼に「敵を見誤るな」と恫喝した後こう言いました。

「俺は追放された富農の息子だ。兄とは関係ない」「兄とは1936年に別れたきりだったから、生きてて安心した」

次の日。無事試験会場に到着したカラシニコフは、エカテリーナと再会。

再会した2人は、会えなかった時に育んだ愛を燃え上がらせ、めでたく結ばれました。

再びエカテリーナに手伝ってもらい、カラシニコフは競技会で短機関銃の性能を披露します。

しかし競技会の結果、大量生産される軽機関銃の該当者はいませんでした。

ただしその代わり、最終選考に残った発明家には、戦場で使う新しい兵器の開発に取り組む権利が与えられます。

またしても競技会で認めて貰えず、躍起になったカラシニコフは、前線に戻って戦車の指揮を執ろうとしますが、医者からの許可が出ません。

ヴァーシーリー大尉は八方塞がりになったカラシニコフを気にかけ、「今は私の部署で働いて、いずれ独立すればいい。答えは急がない。私も皆も君を信じてる」と言いました。

その後、ヴァーシーリー大尉の好意に甘え、カラシニコフは彼の部署で働くことになりました。

カラシニコフは恋人になったエカテリーナの家に招かれ、彼女の愛娘と同居する母親に会います。

エカテリーナの家族と食事した際、カラシニコフは彼女の母親に、彼女と結婚したい気持ちを告げた勢いで、彼女に「結婚してくれ」とプロポーズしたのです。

それからまた後日、カラシニコフたちが住むソ連はドイツ軍を打ち破り、工房で働く皆は祖国が勝利し、戦争が終わって平和を取り戻したことに歓喜します。

しかしその反面、戦争が終結したことによって、新たな兵器の開発は必要なくなり、カラシニコフが働いていた設計局は閉鎖。

カラシニコフが開発した機関銃は、必要とされなくなってしまったのです。

これまで開発につぎ込んだ希望と努力を、このまま水の泡に帰すわけにはいかない。そう思ったカラシニコフは、ヴァーシーリー大尉の上官グルホフに直談判しようとします。

カラシニコフが抗議に来ると見越してか否か、グルホフは彼に今日届いたばかりの、「陸海軍の兵器を刷新することを告知する」という、軍備強化の通知書を見せました。

そしてグルホフは、カラシニコフに今度は自分の部署を率いて、新たな兵器を開発するよう命じたのです。

それからしばらくして、カラシニコフは自分の部署を持ち、新型機関銃の開発に取り組んでいきました。

そこへ、短機関銃「PPS-43」を開発したスダエフ少佐が訪ねてきて、新型機関銃「AK」の設計図を見て、カラシニコフにこう助言しました。

「無駄を省け。余計な継ぎ目やパーツは弱点になる。音だけでなく、構造もすっきりとシンプルにするんだ」

そう助言したスダエフ少佐が訪ねてきた理由、それは来月告知される競技会に、再びカラシニコフのライバルとして参加することを伝えに来たのです。

スダエフ少佐とまた競争できる、そう期待に胸を膨らませるカラシニコフ。

しかしその後、エカテリーナからデグチャリョフ少将が責任者を務める「コヴロフ兵器工場」で1年間、働くことになったと聞かされ、カラシニコフは不機嫌になります。

デグチャリョフ少将もスダエフ少佐同様、次の競技会に参加するカラシニコフのライバルだからです。

不機嫌なカラシニコフに、エカテリーナは「あなたはソ連で一番の銃器設計者よ」と褒め称えました。

1947年、コズロフ兵器工場。カラシニコフは、そこで働く新たな助手ザイツェフ・アレクサンダーと一緒に、工場内に設けられた作業スペースで、スダエフ少佐の助言を参考に新たな銃を開発していきます。

スダエフ少佐の助言のおかげで、パッと道が開き解決策が思い浮かんだカラシニコフ。

全て順調にことは進み、改良の末に試作品を完成させた彼は、その性能を早く確かめたくて仕方がありませんでした。

その興奮と過度な緊張によって、夜も眠れなくなるほどに。

ところがコヴロフ兵器工場は、責任者であるデクチャリョフ少将が何かと優遇されており、射撃場も2日後の水曜日まで彼の試射のため空いていません。

それを副署長から聞いたカラシニコフは、2日後まで待っていられないと、工場内で砂が入ったドラム缶を的に見立て、勝手に試作品を試射します。

その様子を工場内にいた他の兵士に見つかり、カラシニコフはすぐさま拘束され、次の競技会で競争するライバル、アレクセイ・クロパトキン少将の元へ連れて行かれました。

クロパトキン少将は1943年の競技会を覚えており、カラシニコフが当時発表した自動小銃は、戦場では役に立たないガラクタだと批評する一方、「専門的な教育を受けておらず、独学でただの鉄くずから作り上げた君の才能と設計は、ピカイチだった」と賞賛します。

既にクロパトキン少将は新しい銃を完成させており、荷造りの段階に入っていたため、「アイデアを盗む余裕はないから、君の試作品を見せてくれないか」と、カラシニコフにお願いしました。

カラシニコフは同じ設計者として、自分の試作品に興味を抱いたクロパトキン少将を信用し、彼を工場に招いて試作品を見せます。

するとクロパトキン少将は、「直感的に作られていて面白い。カラシニコフ軍曹の試作品の方が私のより遥かに進歩的だ」と賞賛し、自身の完成させた試作品を発表することを断念したのです。

そしてついに、待ちに待った競技会が開催され、射撃場で発明家たちが開発した試作品の銃が、試験官の手で試射されていきます。

今回の競技会では、戦地で水と砂に浸したとしても、充分な威力と精度を発揮する銃を開発することが条件です。

競争相手が次々と弾詰まり、銃身詰まりを起こしていく中、カラシニコフの試作品は充分な威力と精度を発揮し、見事合格。しかし、カラシニコフの表情は浮かばれません。

カラシニコフは競技会の結果を再会したエカテリーナに報告すると、彼女は妊娠したと告白。

カラシニコフは嬉しさのあまり、彼女を抱きあげてその場をくるくると回りました。

1949年、モスクワのクレムリン。カラシニコフは砲兵総元帥ボロノフと会い、彼の車に同乗し、イワノフという兵士が隊長を務める小銃連隊の元へ向かいます。

それはカラシニコフが、競技会で合格し実用化することになった「AK-47」を開発したことで、敵を打ち破る偉大な兵器を開発してきた、デクチャリョフ少将やスタエフ少佐らと一緒に歴史に名を刻まれる開発者になったからです。

カラシニコフの功績を賞賛するボロノフ砲兵総元帥は、休暇をしばらく取っていない彼に、これを機に故郷へ帰省するといいと言いました。

それからしばらくして、休暇を貰ったカラシニコフはエカテリーナとその娘、2人の間に産まれた幼い娘を連れて、久しぶりに家族が待つ実家へ帰省しました。

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映画『AK-47 最強の銃 誕生の秘密』の感想と評価


(C)LLC, RB PRODUCTION, 2020

世界的に有名なアサルトライフル「AK-47」を開発した人が、専門の教育を受けておらず、独学で銃器の開発に取り組んでいたとは、驚きです。

だからといって、最初からカラシニコフが上手く実用化にこぎつけたわけではありません。

カラシニコフは数年にわたり、手伝ってくれる仲間と一緒に自動小銃や短機関銃の開発に取り組み、それでも競技会に選ばれませんでした。

それでカラシニコフは、3回目の参加となる競技会で、ライバルのスダエフ少佐の助言のおかげで解決策が浮かび、試行錯誤の末に完成させた「AK-47」を発表するのです。

その「AK-47」が、水や砂に浸しても充分な精度と威力を発揮する場面と、カラシニコフの努力が報われた瞬間を描いた場面は、思わず画面の前で拍手したくなるほど嬉しくて感動します。

アサルトライフル「AK-47」以外にも、カラシニコフが開発した自動小銃や短機関銃、他の発明家が完成させた銃が出てくるので、銃が好きなガンマニアにはたまらなく興奮する場面ばかりです。

銃器について詳しくない人も、本作を観れば自然と銃器に興味が湧いてきたり、それぞれの銃の格好良さと凄さに惚れ惚れすることでしょう。

まとめ


(C)LLC, RB PRODUCTION, 2020

専門的教育は一切受けず、独学で自動小銃や短機関銃、世界的に有名なアサルトライフル「AK-47」を開発した、カラシニコフという1人の兵士の物語を描いた伝記ドラマでした。

「AK-47」の開発者カラシニコフを演じたユーリー・ボリソフは、競技会で選ばれるまでの開発過程で感じた、喜びと挫折などを味わった彼を見事に演じきっています。

カラシニコフの才能を認め、彼を支えてきたスダエフ少佐とユリア少佐、ヴァーシーリー大尉たち協力者の優しさ、彼らの活躍も素晴らしいので見逃さないでください。

カラシニコフが作った「AK-47」は物語の後、2億丁も製造され、20世紀を代表する兵器となりました。

世界各国の大統領や王族はこぞってカラシニコフと写真を撮りたがり、彼から「AK-47」を贈られることを誇りにしていたようです。

世界中から称賛されるカラシニコフですが、彼が銃器を作った目的は、純粋に祖国を守るためだというのだから、彼自身の人格も好きになれます。

そんなミハイル・ティマフェービッチ・カラシニコフへ捧げられた伝記ドラマ映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。

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