Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ヒューマンドラマ映画

Entry 2017/09/08
Update

秦基博×カテル・キレヴェレ『あさがくるまえに』対談動画詳細

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

映画『あさがくるまえに』は9月16日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開。

国際映画祭として知られるカンヌ、ベネチア、トロントなど大注目され今作は、アメリカのバラエティ誌が2017年上半期のベストフィルムズに選出された作品です。

今、フランスでもっとも話題にあがるカテル・キレヴェレ監督と、日本公開に合わせイメージソングとして起用されたミュージシャン秦基博の対談動画が解禁されました。

映画予告編『あさがくるまえに』

1.映画『あさがくるまえに』作品情報


© Les Films Pelléas, Les Films du Bélier, Films Distribution / ReallyLikeFilms

【公開】
2017年(フランス・ベルギー合作映画)

【原題】
Reparer les vivants

【監督】
カテル・キレヴェレ

【キャスト】
タハール・ラヒム、エマニュエル・セニエ、アンヌ・ドルヴァル、ドミニク・ブラン、ギャバン・ヴェルデ

【作品概要】
メイリス・ド・ケランガルのベストセラー小説をもとに、心臓移植をめぐり繰り広げられる物語を『聖少女アンナ』『スザンヌ』で注目されたカテル・キレベレ監督の演出で映画化。

命のやりとりに直面した人々の葛藤を『預言者』のタハール・ラヒム、『毛皮のヴィーナス』のエマニュエル・セニエ、『Mommy マミー』のアンヌ・ドルバル共演で描くヒューマンドラマ。

2.楽曲『朝日が来る前に』×映画『あさがくるまえに』コラボレーション記念
秦基博×カテル・キレヴェレ監督スペシャル対談

今作で監督を務めたカテル・キレヴェレは、ミュージシャン秦基博とのコラボレーション企画が持ち上がった際に、すぐに楽曲『朝日が来る前に』をYouTubeで検索をかけ、秦基博の音楽を聴いたそうです。

彼女は秦基博の楽曲はシンプルでありながらもとても詩情豊かで、全くブレていないとしきりに感心をしたそうです。

一方で秦基博は映画『朝が来る前に』を見た印象を「生と死というものを捉えるきっかけをくれる映画」と言い切ります。

日本とフランスという国も表現ジャンルも異なる二人ですが、コラボレーション企画を通して意気投合した様子が動画として解禁されました。

収録された対談には、秦基博の楽曲「朝が来る前に」が映画のオフィシャル・イメージソングに起用されたことを受けて、それぞれの感慨、また映画のテーマである“生と死”の話にまで及んでいます。

この奥深い内容の死生観は、映画『あさひがくるまえに』をご覧いなるあなたのきっと琴線に触れるきっかけを与えてくれるはずです。

例えば、対談のなかでカテル・キレヴェレ監督は、このように泰基博に語りかけます。

「日本語タイトルの、「朝」というのは映画全体の内容を象徴する言葉でもあります。それは新しい一日を意味し、新しい人生を意味します。一方、移植を受ける母親は、決してその未来を約束されたわけではありません。そのことで彼女の死が早まるかもしれない。決別を意味するのか。新しい人生の第一歩なのか。そういう不安定な状況の中で、心臓を提供してくれた人、彼女取り巻く様々な人々─その時彼女は物質としての心臓ではなく、周りの人々の愛も受け入れ、何よりも命を落とした青年の全て─彼の活力も、彼の恋愛の感情も、全て彼女の体内に受け入れることを決断します。秦さんの楽曲と私の映像は、その全てを表現し、とても響き合っていると感じました」

また、泰基博はこのように返します。

「生と死は僕らが生きていく毎日の中にも必ずあって近しいものでもあるし、でも普段から常に意識しているものでもない、近くて遠いようなものですが、それがいろんな登場人物たちの視点によって描かれていくので、自分自身も、例えば最初に出てくるシモンの視点になったり、親の視点になったり、はたまた移植を受ける女性の息子になったり、いろんなところからそういう生と死というものを捉えるきっかけをくれる映画だなぁと思いますね」

このように映画を通して互いを認め合う思いや考え方は、まるで映画『あさがくるまえに』に織り込まれた臓器移植のエピソードとも重なって見えてくるから不思議です。

生き方や場所、そして命の長さすら超えて繋がっていることが人間にはあるのかも知れません。

それを偶然と呼ぶか必然と呼ぶかは人によって違うでしょうが、運命と絆というものはあるのかも知れませんね。

オフィシャル・イメージソング秦基博『朝が来る前に』


Motohiro Hata&Katell Quillevere : Shigeo Gomi © / ReallyLikeFilms

3.映画『あさがくるまえに』あらすじ


© Les Films Pelléas, Les Films du Bélier, Films Distribution / ReallyLikeFilms

フランス北西部に位置する港湾のル・アーブル。

夜明け前、青年シモンは恋人がまだまどろみ眠るベッドをそっと抜け出し、友人たちとサーフィンに出かけました。

しかし、その帰り道に彼は自動車事故に巻き込まれ、病院で脳死判定をくだされてしまいます。

報せを受けて病院に駆けつけたシモンの両親は、現実を受け入れられないまま、医者から臓器移植コーディネーターのトマを紹介されます。

一方、パリに暮らす音楽家のクレアは、自身の重い心臓疾患が末期的症状であることを自覚していた。

彼女が生き延びるためには、心臓移植しか選択肢はない。臓器提供を待っていました。

しかし、決して若いとは言えないクレアは、他人から贈られた命の引き換えによって、延命することの意味に自問自答していました。

そんな時、担当医からドナーが見つかったとの連絡が入ります…。

まとめ


© Les Films Pelléas, Les Films du Bélier, Films Distribution / ReallyLikeFilms

秦基博とカテル・キレヴェレ監督の特別対談動画をご覧いただき、映画『あさがくるまえに』に関心を持たれたあなたには、ぜひ、ご覧いただきたい映画です。

カテル・キレヴェレ監督作品の『あさがくるまえに』は、2017年9月16日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー!

また、映画『あさがくるまえに』のオフィシャル・イメージソング「朝が来る前に」が収録された、秦基博の「All Time Best ハタモトヒロ」は現在発売中 !

関連記事

ヒューマンドラマ映画

映画『PLAN 75』あらすじ感想と評価解説。“SF現代版姥捨て山”を早川千絵監督が再び描く

映画『PLAN 75』は2022年6月17日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開。 75歳を迎えた人々に「命の選択」を与える国の政策が実行された社会を描く『PLAN 75』。 「姥捨て山」の物語を現代 …

ヒューマンドラマ映画

映画『約束の宇宙』あらすじ感想評価と考察解説。宇宙飛行士とその開発の裏にある“人間の心理”をシングルマザーを通して鮮明に描く

映画『約束の宇宙』は2021年4月16日(金)より全国順次ロードショー! 夫と別れ7歳の娘と二人で暮らす宇宙飛行士候補の母。彼女はある日突然課せられた願ってもないチャンスと、子供への愛情のはざまに置か …

ヒューマンドラマ映画

映画『放課後ソーダ日和 特別版』ネタバレ感想。枝優花監督が描く“17歳が愛おしいもの”を巡る冒険譚

2019年3月22日より公開の映画『放課後ソーダ日和 特別版』 ソーダの泡みたいに一瞬。だけど、ずっと消えない。 森田想、田中芽衣、蒼波純が演じる三人の女子高生の、美味しいクリームソーダを探す放課後の …

ヒューマンドラマ映画

映画『ヒミズ』ネタバレあらすじ感想と結末の評価解説。漫画から二階堂ふみ×染谷将太主演で“光差す方へ向かうモグラ達”の愛を描く

虐げられた少年と少女の「希望」の物語……。 『愛のむきだし』(2009)、『冷たい熱帯魚』(2010)の園子温監督が、古谷実の人気同名漫画を実写映画化した『ヒミズ』。 ある事件により運命を狂わされ希望 …

ヒューマンドラマ映画

映画『藍に響け』ネタバレあらすじ感想と結末の評価解説。キャストの久保田紗友と紺野彩夏が和太鼓に打ち込む!

紺野彩夏、久保田紗友W主演。人とうまくつながれない少女たちが和太鼓を通してつながる映画『藍に響け』 すたひろ原作の漫画『和太鼓†ガールズ』を実写映画化。 誰にも言えない思いを抱えた環と、言葉を発するこ …

Cinemago|想像力の海へ、シネマダイビング。
ACT1|次の物語は、人からはじまる。
Cinemagoオンラインショップ|DVD・鑑賞チケット・オリジナルグッズ
『血を吸うスマトラオオコンニャク』
【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学