Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ヒューマンドラマ映画

Entry 2018/09/03
Update

映画『響HIBIKI』ネタバレ感想。ラスト結末あらすじに女優の可能性を実感

  • Writer :
  • 村松健太郎

柳本光晴原作の『響~小説家になる方法~』を『君の膵臓をたべたい』の月川翔監督が映画化。

主演は欅坂46の不動のセンター平手友梨奈が映画初出演にして初主演。

共演に“キミスイ”の北川景子、小栗旬が月岡監督作品で再タッグを組んだほか、アヤカ・ウィルソン、高嶋政伸、柳楽優弥、北村有起哉、野間口徹、笠松将、板垣瑞生、吉田栄作が脇を固めています。

スポンサーリンク

映画『響 HIBIKI』の作品情報


(C)2018 映画「響 HIBIKI」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

【公開】
2018年(日本映画)

【原題】
柳本光晴

【監督】
月川翔

【脚本】
西田征史
 
【キャスト】
平手友梨奈、北川景子、アヤカ・ウィルソン、高嶋政伸、柳楽優弥、北村有起哉、野間口徹、小松和重、黒田大輔、板垣瑞生、吉田栄作、小栗旬、笠松将

【作品概要】
この作品が映画初出演となる欅坂46の平手友梨奈主演で、文芸界を舞台に15歳の天才女子を主人公にした柳本光晴の人気漫画「響 小説家になる方法」を映画化。

主人公の響役を平手友梨奈が演じ、編集者の花井役を北川景子が務めます。また響が所属する文芸部の部長で、響の圧倒的な才能との差に苦しむ女子高生・祖父江凛夏役を8年ぶりの実写映画出演となるアヤカ・ウィルソンが集結。

演出は『となりの怪物くん』『センセイ君主』の月川翔。

映画『響 HIBIKI』のキャスト&キャラクター


(C)2018 映画「響 HIBIKI」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

平手友梨奈(鮎喰響 役)
15歳の高校一年生。文才と感性については天才的だが、ストレートな言動や感情空回りと軋轢をしばしば生む。

北川景子(花井ふみ 役)
『木蓮』の編集者で響と出会う。

アヤカ・ウィルソン(祖父江凛夏 役)
ベストセラー作家を父に持つ、作家志望。

高嶋政伸(神田正則 役)
自分にプラスになることだけを選ぶ『木蓮』編集長。

柳楽優弥(田中康平 役)
『木蓮』の新人賞を響と分け合った若手作家。

北村有起哉(鬼島仁 役)
かつての芥川賞作家。響曰くかつての天才。

野間口徹(矢野浩明 役)
響を追う週刊誌の記者。

板垣瑞生(椿涼太郎 役)
響の幼馴染で同級生。

吉田栄作(祖父江秋人 役)
ソフエストという熱狂的な読者をもつベストセラー作家

小栗旬(山本春平 役)
芥川賞に執念を燃やす作家。

スポンサーリンク

映画『響 HIBIKI』のあらすじとネタバレ


(C)2018 映画「響 HIBIKI」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

文芸不況を憂う『木蓮』の新人賞応募部門に一つの作品が届きます。品名は『お伽の庭』。

規定ではネットでの応募だけで手書き作品は規定外であったものの、編集員の花井ふみが偶然手に取ったことで新人賞の候補作の中の一つとなります。

作者は鮎喰響。連絡先も何もないながらも作品の完成度の高さから、内々の審査で圧倒的な票を集めていきます。

『お伽の庭』という小説がにわかに話題になっていたころ、当の作者鮎喰響は高校一年生の春を迎えていました。

幼馴染の涼太郎を誘って文芸部に入部しようとしたところ、そこをたまり場にしていた上級生に追い払われます。

それでも食い下がる響に対してリーダー格のタカヤは「殺すぞ」と脅されます。

その高圧的な言葉に対して、響は何も言わずに襟首をつかんできたタカヤの指を逆に折り返します。

「殺す」という言葉に対して「殺されないよう」に対応しただけど涼しい顔で響は言ってのけます。

突然の凶暴さに文芸部部長の凛夏ですが、人数も足りていないので二人を部活に招きます。それでも人が足りず、もめごとを起こした響に責任を取って部員を集めてくるように言います。

響が向かったのは昨日指を折ったばかりのタカヤでした。タカヤは条件として屋上から飛び降りろといいます。

これにも表情を全く変えない響。気が付くと彼女は宙を舞っていました。

幸い生垣がクッションになっていたことでケガもなかった響。響のたたずまいにタカヤもちろん凛夏も圧倒されます。

以下、『響 HIBIKI』ネタバレ・結末の記載がございます。『響 HIBIKI』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

スポンサーリンク

そのころ文芸界では二つの作品が話題になっていました。

一つは凛夏の父でベストセラー作家祖父江秋人の新作が発売されたこと、そして『木蓮』の新人賞に『お伽の庭』が選ばれたことでした。

父のネームバリューは圧倒的で凛夏にも作家デビューの話が出てきます。

そのことで祖父江亭を訪ねたふみは、凛夏の友人を訪ねていた響と念願の出会いを果たします。

木蓮新人賞の授賞式『お伽の庭』を読まずに批判する田中に対してパイプ椅子を振り上げる響。

この暴挙は動画として残ってしまいます。

響は芥川賞作家の鬼島友暴力行為を起こしていて、ふみと木蓮編集部は響の文才と釈迦性のなさとを秤にかけて頭を抱えます。

響の才能は凛夏との間にも軋轢を生んでしまいます。

作家デビューを果たした凛夏ですが、処女作に対してはっきりとした自信を持てずにいます。

さらに『お伽の庭』を読んだこと、響から自作の感想を聞いたことで二人は期限付きの絶好状態になります。

芥川賞・直木賞の候補作が挙がる時期となりました。工事現場での肉体労働をしながら芥川賞に執念を燃やす山本春平の新作『豚小屋の豚』も候補作に残ります。

しかし話題は『お伽の庭』に集中しました。

というのも芥川賞・直木賞に同時にノミネートされたのでした。

作品と作家響にマスコミの眼が集まり、かつての暴力行為が大きく報じられます。

しかし、その暴力事件に巻き込まれていた鬼島や田中は、響の資質と作品を切り離して『お伽の庭』を絶賛します。

結果は『お伽の庭』による芥川賞・直木賞W受賞。授賞記者会見ではパニックを起こさないようにふみがすべてを代弁する形で進みましたが、ふみ自身を批判する質問者に対して響が暴走してしまいます。

開場を抜け出した響の眼の前に、受賞を逃し踏切の前で呆然としている春平のすがたを見つけます。

自死をするのではと考えた響は、春平より先に線路の中へ。

春平は受賞を逃したショックも忘れて響に戻るように叫びます。

電車はギリギリのところで停車して大惨事は避けられました。

授賞式の騒動や書籍化についてでバタバタの編集部のふみに響から電話が入ります。

初版から100万部を行くという『お伽の庭』。

響はパトカーの中から電話をしていました。

命は助かりましたがダイヤを大きく乱した損害賠償額の高さを警察官に対して、『お伽の庭』の初版印税で何とかなると知った響は、大騒動を起こしてパトカーの中にいるにもかかわらず。

やはり、いつもと変わらぬ済ました表情のままでした。

映画『響 HIBIKI』の感想と評価


(C)2018 映画「響 HIBIKI」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

平手友梨奈、衝撃のスクリーンデビュー

何はともあれ、この映画は平手友梨奈の存在に尽きると言っていいでしょう。

原作者も他にいないといった響役に大抜擢されましたが、これはもうちょっと他の人間が演じるパターンは考えられないほどのはまり具合。

平手友梨奈という少女の人気アイドルグループ欅坂46の不動のセンターという現在の立ち位置と役どころのシンクロ率の高さもありますが、見るものを惹きつける圧倒的な主役としてスクリーンのど真ん中に躍動しています。

北川景子、小栗旬以下共演者が脇役芝居に徹している部分もありますが、平手友梨奈の主役度が引き立ちます。

ただのアイドル映画だと思うと見事に裏切られる鮮烈な作品として、映画女優平手友梨奈誕生の瞬間を見ることができる作品として必見の映画です。

スポンサーリンク

まとめ

本作品『響 HIBIKI』の独断感想と評価

映画『響 HIBIKI』は、9月14日(金)より全国公開。

関連記事

ヒューマンドラマ映画

映画『ふたりの女王メアリーとエリザベス』ネタバレ感想と結末までのあらすじ

恋に生きるか仕事に生きるか。 ふたりの女王に学ぶ女性の生き方。 16世紀、英国に君臨していた2人の女王。スコットランド女王メアリーと、イングランド女王エリザベス。 ふたりの女王は同じ時代に生きながら、 …

ヒューマンドラマ映画

映画『空母いぶき』キャストの吉岡真奈役は土村芳(かほ)。演技力とプロフィール紹介

累計400万部を突破する人気コミック作品・かわぐちかいじ原作の『空母いぶき』を実写化した映画が、2019年5月24日より公開されます。 監督は、『ホワイトアウト』『沈まぬ太陽』などで知られる若松節朗。 …

ヒューマンドラマ映画

映画『スティング』あらすじネタバレと感想。どんでん返しのラストが魅力のコンゲーム代表作

これぞ、詐欺師の中の詐欺師! お金よりも大切なものとは? アカデミー賞作品賞を始め、1973年度最多7部門を受賞した不朽の名作『スティング』。 同じく数々の輝かしい賞を受賞した、1969年製作映画『明 …

ヒューマンドラマ映画

映画『アクトレス 〜女たちの舞台〜』あらすじネタバレと感想!ラスト結末も

世界三大映画祭のすべての女優賞を獲得した、ジュリエット・ビノシュ。 演技派として知られていますが、『GODZILLA ゴジララ』(2014)では、原子力発電所の技師役を演じ、来年2017年に公開予定の …

ヒューマンドラマ映画

映画『ブリムストーン』あらすじとキャスト!感想レビューも

ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に選出された、愛と暴力と信仰心を巡る壮絶な年代記、いよいよ日本公開! 映画『ブリムストーン』は、2018年1月6日(土)より新宿武蔵野館ほかで順次公開される主 …

U-NEXT
架空映画館 by ReallyLikeFilms Online
【Cinemarche】今週のおすすめ映画情報
凱里(かいり)ブルース|2020年6月6日(土)よりシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次ロードショー予定!
映画『異端の鳥』2020年10月9日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国公開
映画『朝が来る』2020年10月23日(金)より全国公開
ドラマ『そして、ユリコは一人になった』
【玉城ティナ インタビュー】ドラマ『そして、ユリコは一人になった』女優として“自己の表現”への正解を探し続ける
【ビー・ガン監督インタビュー】映画『ロングデイズ・ジャーニー』芸術が追い求める“永遠なるもの”を表現するために
オリヴィエ・アサイヤス監督インタビュー|映画『冬時間のパリ』『HHH候孝賢』“立ち位置”を問われる現代だからこそ“映画”を撮り続ける
【べーナズ・ジャファリ インタビュー】映画『ある女優の不在』イランにおける女性の現実の中でも“希望”を絶やさない
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
アーロン・クォックインタビュー|映画最新作『プロジェクト・グーテンベルク』『ファストフード店の住人たち』では“見たことのないアーロン”を演じる
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
【平田満インタビュー】映画『五億円のじんせい』名バイプレイヤーが語る「嘘と役者」についての事柄
【白石和彌監督インタビュー】香取慎吾だからこそ『凪待ち』という被災者へのレクイエムを託せた
【Cinemarche独占・多部未華子インタビュー】映画『多十郎殉愛記』のヒロイン役や舞台俳優としても活躍する女優の素顔に迫る
日本映画大学
国内ドラマ情報サイトDRAMAP