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Entry 2026/02/08
Update

【ネタバレ】韓国版『今夜、世界からこの恋が消えても』あらすじ感想評価と結末考察。リメイク版でシン・シアがヒロインを魅力的に演じる|Netflix映画おすすめ141

  • Writer :
  • 菅浪瑛子

連載コラム「シネマダイバー推薦のNetflix映画おすすめ」第141回

一条岬の大ヒット小説『今夜、世界からこの恋が消えても』は、「なにわ男子」の道枝駿佑と福本莉子主演で映画化され、多くの感動を呼びました。

日本だけでなく韓国でも大ヒットした映画をドラマ「オク氏夫人伝 偽りの身分 真実の人生」シリーズのチュ・ヨンウ、『THE WITCH 魔女 増殖』(2023)のシン・シア主演で韓国リメイク。

ジェウォンの嘘の告白から始まった2人の関係。ソユンが付き合う条件として突きつけたのは、3つの条件でした。

・連絡は簡潔に  ・校内では話しかけない  ・本気にならないこと

少しずつソユンに惹かれていくジェウォンはある日、ソユンの秘密を知ってしまい……。

思いがけない結末に感動する涙の青春映画映画『今夜、世界からこの恋が消えても』をご紹介します。

【連載コラム】「Netflix映画おすすめ」記事一覧はこちら

映画『今夜、世界からこの恋が消えても』の作品情報

【配信】
2026年2月4日(韓国映画)

【英題】
Even if This Love Disappears from the World Tonight

【監督】
キム・ヘヨン

【原作】
一条岬「今夜、世界からこの恋が消えても」(メディアワークス文庫)

【キャスト】
チュ・ヨンウ、シン・シア

【作品概要】
日本でも映画化された一条岬「今夜、世界からこの恋が消えても」を映画化。

ヒロインのソユンを演じたのは、『THE WITCH 魔女 増殖』(2023)でスクリーンデビューしたシン・シア。

ジェウォン役を務めたのは、ドラマ「オク氏夫人伝 偽りの身分 真実の人生」シリーズのチュ・ヨンウ。監督を務めたキム・ヘヨンは、本作が初長編作となりました。

映画『今夜、世界からこの恋が消えても』のあらすじとネタバレ

事故により、前向性健忘となったソユンは、眠ると事故以降の記憶を忘れてしまいます。

ソユンの部屋にはメモが沢山貼られ、ソユンのパソコンには事故からの日々を綴った日記があり、ソユンは朝目覚めてからそれまでの日々を時間をかけてインプットします。

ソユンの記憶障害について知っているのは、両親と親友のジミン、そして高校の先生たちだけです。

ある日、バスで学校に向かっていたソユンは、バスが一時停車し倒れそうになります。

そんなソユンを助けようとして手を伸ばすも、掴んだのはソユンの髪……驚いたソユンと目が合ったのは同じ学校に通うジェウォンでした。

ジェウォンは手を離し、2人は会話をすることもなく学校につきました。学校につきジェウォンが席に着こうとすると席が汚れていました。

隣に座る生徒がいじめにあっていたのです。ジェウォンはいじめていた男子生徒たちに「机を汚しただろ」と言い、いじめをやめるように言います。

すると、いじめていたグループのテフンが、「ソユンに告白したらいじめをやめる」と言い出します。

呆れて相手にしていなかったジェウォンでしたが、テフンたちがしつこく言うためやむなく告白すると宣言し、ソユンの元に向かいます。

「俺と付き合う?」。話したこともないジェウォンからの告白に驚いていたソユンですが、「いいよ、付き合おう」と承諾したのです。

驚いて何も言えないジェウォンに「放課後ね」と言うとソユンは立ち去ります。

放課後、ソユンはジェウォンの元に本当にやってきて、付き合うには3つの条件があると言います。

その条件とは、・連絡は簡潔に ・校内では話しかけない ・本気にならないこと の3つでした。

ジェウォンは驚き「俺のこと好きじゃないだろ?」と聞きます。

するとソユンは「うん。でも新しいことができそうだから」と答え、楽しそうにジェウォンにさまざまな質問をします。

好きな食べ物は? MBTIは?  質問をしてはメモするソユンをジェウォンは不思議そうに見ています。

それから、放課後になるとソユンと校門で待ち合わせし、カフェに行ったり、勉強したり、ゲームセンターに行ったり……そんな日々にジェウォンは楽しさを感じ始めていました。

ある日、ジェウォンの前にソユンの親友であるジミンが現れ、「付き合うのはやめて」と言われます。

話したこともなかったジェウォンがなぜと言われると、ジェウォンはソユンのことを知りたいと言います。

するとジミンはジェウォンと連絡先を交換することになります。さらにジェウォンの周りで変化が現れ始めます。

いじめていたはずなのに、今度はいじめられているテフンを助けたことで仲良くなったのです。

ジミンやテフンとも遊ぶようになり、次第なジェウォンはソユンに特別な思いを抱き始めます。

そして、ソユンに「週末デートしない?」と誘います。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『今夜、世界からこの恋が消えても』ネタバレ・結末の記載がございます。『今夜、世界からこの恋が消えても』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

週末初めてデートに行ったソユンとジェウォン。2人は楽しい時を過ごしていましたが、バスの中でソユンが寝てしまいます。

寝て起きるとソユンは、さっきまで楽しく話していたはずのジェウォンに対し、まるで知らない人のような反応をします。

そして、混乱したままバスを降りてしまいます。ジェウォンが慌てて追いかけても、ソユンは混乱するばかりでジェウォンのことが分かりません。

そのままバスに戻ってしまったソユンを追いかけようとしたジェウォンは胸をおさえ、苦しそうな表情で追いかけることができませんでした。

そんなジェウォンに、ジミンが連絡をし、事情を話します。ジミンに言われた場所に向かうと事態を理解したソユンがいました。

事故のことや、前向健忘症についてソユンは話します。

そんなソユンにジェウォンは、「今日のことを書かなければ明日の君は知ることがない」と言い、ジェウォンは知らないふりをすると言います。

翌日、緊張していたジェウォンでしたが、ソユンはいつもと変わりのない様子でした。昨日のことを日記に書かなかったのです。

ソユンの秘密を知ったジェウォンは、ソユンの1日が楽しくなるようにしてあげたいと思うようになります。

しかし、次第にソユンは毎日が楽しいからこそ眠るのを怖がり、睡眠不足になっているようでした。

ある日、ジミンとテフンがジェウォンとソユンを誘い、4人で花火大会に行くことになります。そして、花火大会の最中、ジミンが気を使って2人になれるようにします。

花火を見ていたソユンは、「3つ目の条件をやぶってしまった」と言います。そんなソユンに「とっくに破っている」と言います。

互いに両思いになった2人ですが、幸せな日々は突然終わりを告げます。

ある日、ソユンはいつものように目覚め、両親と会話している中で自然に「昨日は早く寝てしまったから」と言い、両親は驚いた顔をします。

ソユンの症状が回復し始めていたのです。

「昨日のことを忘れることはなくなっていた」とソユンはジミンに話し、あるスケッチを見せます。

「誰だか思い出せないのに描いてしまうの」とソユンが見せたスケッチに描かれていたのは、ジェウォンでした。

それを見たジミンは動揺しながらも「知らない」と答えます。

実は、ジェウォンは以前から心臓が弱く、検査を受け続けていたと言います。

その症状がひどくなっていることを知ったジェウォンは、ジミンにあることを託します。

死ぬわけないとジミンは言いましたが、その願いも虚しくジェウォンは突然この世を去ります。

ソユンは、毎朝起きるたびにジェウォンの死という悲しい現実を知り、悲しみのあまり何もできない状態になってしまいました。

そんなソユンを見たジミンは、ジェウォンに託された約束を果たすことを決意します。それは、自分の存在を消して欲しい、ということでした。

ジミンはソユンの部屋のメモや日記からジェウォンの存在を全て消し、ソユンはそのことを知らずにいました。

忘れてしまっていても、ソユンの心の中に残ったジェウォンへの思いや記憶は消えなかったのです。

思い出せるようにと描いていると話すソユンの部屋には、たくさんのジェウォンのスケッチがありました。

それを見てジミンは泣き崩れ、ソユンに真実を告げます。真実を知ったソユンは、ジェウォンの父に会いに行きます。

ジェウォンの父の話を聞いて涙を流したソユンは、「覚えてないくせに」と呟きます。

しかし、ジェウォンの父は、「心の中に残ったものは消えない」とソユンに伝えるのでした。

映画『今夜、世界からこの恋が消えても』の感想と評価

一条岬の大ヒット小説『今夜、世界からこの恋が消えても』を映画化。

邦画版では、互いに想い会う気持ちと、切なく儚い恋が印象的でしたが、韓国版では爽やかな恋模様が印象的になっています。

ヒロインのソユン役を演じたシン・シアの天真爛漫さが光ります

ゲームセンターで遊ぶ姿やカフェに行ったり、2人で勉強する場面では全然勉強に集中しないソユンにジェウォンが「勉強しなよ」と言うと、ノートにメッセージを書いてやりとりをし始めるというキュートな場面がありました。

そのやり取りの中で、ジェウォンがソユンをデートに誘います。2人のやりとりを見てキュンとした人も多いでしょう。また、日本版でもあった水族館でのデートも印象的です。

ジミンとテフンと4人で水族館でデートに行きますが、ソユンが楽しみにしていたペンギンが休みで見ることが出来ませんでした。

そんなソユンを楽しませようと、テフンと協力してジェウォンは、ソユンとジミンの前にペンギンの着ぐるみをきて登場します。

日本版よりも、ジェウォンのソユンの日々を楽しませたいという思いが強く描かれていた韓国版。

しかし、ジェウォンのおかげで日々が楽しく、ジェウォンやジミンたちと探す時間が楽しいからこそ、ソユンは覚えていたいと思うようになってしまいます

ソユンがいくら願っても次の日になると忘れてしまう……その切なさが突き刺さります。

ラストの切ない真実では、日本版と韓国版で少し違いがあります。日本版は神谷透の小説家の姉が日記から神谷透の存在を消し、書き換えますが、韓国版には姉は登場しません。

韓国版では、ジェウォンの頼みで親友のジミンが日記を書き換えなどを行います。姉が登場しませんが、その代わりに韓国版はジェウォンの父親との物語に重きが置かれています。

ジェウォンは母を亡くし、父と2人で生活をしています。

母の思い出をずっと大切にし、写真家としての活動をしなくなってしまった父に対し、ジェウォンは母のことを忘れて前に進んで欲しい、日々を楽しんで欲しいと思っています。

だからこそ、ソユンの毎日が楽しい思い出になって欲しいと願い、自分が死んだらその死をずっと悲しんでいて欲しくないと自分の存在を消すのです

しかし、覚えていなくてもソユンの中でジェウォンは確かに存在し、消すことはできなかったのです

そんなソユンに、ジェウォンの父は、「心の中に残ったものは消えない」と言うのです。

切なくも、心に優しい温かさが残るような映画です。

まとめ

日本でも映画化された一条岬の大ヒット小説『今夜、世界からこの恋が消えても』の韓国リメイク。

日本版とはまた違う韓国版ならではの良さは、シン・シアとチュ・ヨンウの魅力にあるかもしれません

THE WITCH 魔女 増殖』(2023)でオーディションを勝ち抜き、スクリーンデビューしたシン・シア。

初の恋愛映画のヒロインとなる本作では、天真爛漫な可愛さと、前向健忘症という複雑な役を演じました

ジェウォンを演じたチュ・ヨンウは、最初は受け身ながらも次第にソユンを楽しませようとし、ソユンへの温かい眼差しを向ける姿にグッときます

日本版と見比べてそれぞれの良さを見つけてみても良いかもしれません。

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