「月イチ」企画の短編WEB映画第9弾『ラブ・デート~恋人たちの散文詩』が無料配信中
『つどうものたち』(2019)、『異し日にて』(2014)、『お散歩』(2006)などの作品で数々の国内外の映画賞を受賞してきた松田彰による「月イチ」企画の短編WEB映画第9弾『ラブ・デート~恋人たちの散文詩』が無料配信中です。
「月に1度のペースで映画を完成させて公開する」という大きなチャレンジに挑む意欲作です。ハンバーガーをひとつ食べ終われる程度の尺で、生活の隙間でクスリと笑ってもらえる作品を届けたいという松田監督の思いから生み出されました。
家業から離れて上京した青年と、ペルーにルーツを持つ女性のカップルを優しい視線で描く、2023年9月1日(金)より無料配信される短編映画『ラブ・デート~恋人たちの散文詩』の魅力についてご紹介します。
【連載コラム】「松田彰監督WEB映画12選」記事一覧はこちら
松田彰監督のコメント
いろんな理由から、 出来たはずなのにやらなかった事のいろいろを思ったとき、 何とも言えないやりきれなさに襲われました。 出来たはずのいろいろは自分の頭の中だけで朽ちていくだけなのか……。 そんな感情に襲われたとき、 人はその感情とどのように向き合うべきなのでしょうか。いま思うことは、 今回の企画である 「月イチ」 とは、 まさに、 そのような自分への私なりの回答であったのではないかということ。
決めたことは、 月に1度のペースで映画を完成させて公開すること。 そのために、 すこしだけ無理をすること。ただ、 それだけのことですが、 続けることの難しさは早々に分かるものです。ですが、 そのような状況であるからこそ、 視聴者様からの反響が得られれば、 喜びもひとしおで、 やりきることの原動力をいただけるのではないかと期待もしています。
シリーズ全9本を予定し、 尺はハンバーガーをひとつ⾷べ終われる程度に押さえることで、 人を待つ間や通勤中の電⾞内など、 生活の隙間でクスリと笑っていただける作品を作ってお届けしたい。
どなた様でも無料でご視聴いただけますので、 お気軽にお楽しみいただければ幸いです。 また、 作品を気に入っていただけた方には、 口コミやSNS等で周囲に広めていただけると有り難いです。
映画『ラブ・デート~恋人たちの散文詩』の作品情報
下記のWeb映画は無料にて配信中!
【公開】
2023年(日本映画)
【監督・脚本】
松田彰
【出演】
糸瀬翔一、鎌田夏摘
【作品概要】
数々の国内外の映画賞を受賞してきた松田彰監督による、月に一本製作する「月イチ」企画の短編WEB映画第9弾です。
一見能天気に見える恋人たちが、実はそれぞれ悩みを抱えながらも、仲睦まじく過ごす姿をほほえましく描きます。
糸瀬翔一、鎌田夏摘が初々しいカップルを好演します。
映画『ラブ・デート~恋人たちの散文詩』のあらすじ
街頭インタビューを受けているペルちゃんと文哉の馬鹿ップル。ぺルちゃんのお父さんはペルー人です。
今日はふたりにとっての3回目のデートの日です。文哉は競馬が当たってごきげんでした。
公園で手作り弁当を楽しく食べた後、文哉から思いがけない告白をされたぺルちゃんは…。
映画『ラブ・デート~恋人たちの散文詩』の感想と評価
故郷を離れて上京した青年と、ペルー人の父を持つ女性というインターナショナルなカップルの姿を温かく描く作品です。
主人公ふたりはまだデート3回目の初々しいカップルです。公園でお弁当を食べたり、池の鯉をみつけて盛り上がったりと、なにをやっても楽しくてたまらない様子が伝わってきます。
一見能天気な馬鹿ップルに見えるふたりですが、実はそれぞれに悩みを抱えていました。文哉は会社のパワハラに苦しみ、家業を継ぐかどうかの問題に直面しており、ペルちゃんは母国をふたつ持つがゆえに旅人生を送ってきたことが明かされていきます。
ふたりはお互いをオアシスのように感じて大事にしていますが、出会ってまだ間もないために深くつき合うことに踏み出せません。そんな揺れる思いが丁寧に映し出されます。
名曲『コンドルは飛んでいく』のメロディを通して、ふたりの思いが溶け合っていく様に心癒される一作です。
まとめ
それぞれ悩みを抱きながらも、一緒に楽しいときを過ごす恋人たちの姿をユーモアを交えながら映し出す『ラブ・デート~恋人たちの散文詩』。
ゆうゆうと空を舞うコンドルに導かれながら、手を取り合って明るい未来を手にすることができるかもしれないという希望を感じさせてくれます。
毎回万華鏡のようにまるで違った魅力を見せてくれる月イチの松田作品企画。次作もどうぞご期待ください。
「月イチ」企画の短編WEB映画第9弾『ラブ・デート~恋人たちの散文詩』は無料配信中です。
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