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Entry 2025/06/18
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クィア映画『ハイポ』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。アディソン・ハイマン監督×若菜みさの日米スペシャル対談も解禁!

  • Writer :
  • 星野しげみ

クィア・スリラー『ハイポ』アディソン・ハイマン監督×女優の若菜みさの対談が実現

ビバリウム』(2021)『神は銃弾』(2023)など、話題のジャンル映画を国内外に発信するアメリカの映画制作会社「XYZ FILMS」が解き放つ、どこまでも実話に基づくクィア・スリラー『ハイポ』

これまでフレームライン・サンフランシスコ国際映画祭で審査員特別賞を受賞するなど、LGBTQ+映画祭でも高い評価を受けてきた本作が、ついに日本公開を迎えます。

孤独を知る誰もが共鳴し得る物語を、あえてスリラータッチで描き出した唯一無二のクィア映画『ハイポ』は、2025年7月4日(金)より新宿シネマカリテで公開!

また本作のアディソン・ハイマン監督の新宿シネマカリテでの舞台挨拶が決定したほか、来日を記念して画家・女優の若菜みさ氏との日米スペシャル対談の模様が解禁となりましたので、ご紹介いたします。

映画『ハイポ』とは?


(C)2022 HYPOCHONDRIAC LLC. ALL RIGHTS RESERVED./Cinemago

アメリカの映画制作会社「XYZ FILMS」が、俊英のクィア監督アディソン・ハイマンとタッグを組み製作した『ハイポ』

本作は、監督自身が経験した「病気不安症(「自分は病気に罹っている」と思い込んでしまう精神疾患)」から着想を得た《どこまでも実話に基づく》クィア・スリラーです。

アル・パチーノ主演『クルージング』(1979)をはじめ、20世紀の映画史を占めのは、性的倒錯者としてゲイでした。

21世紀に突入すると、「ゲイは《心の病》ではない」という非当事者の償いの感情から生まれた『ブロークバック・マウンテン』(2006)や、当事者自身の被差別者としての苦悩が込められた『君の名前で僕を呼んで』(2018)などの作品群も登場。

そして2020年代に誕生した『ハイポ』は、あくまでもゲイという属性を持つ主人公の《個人》として物語を描き、「クィア映画であって、クィア映画でない」と評すべき、クィア映画の新たな段階を提示した革新的な作品となっています。

アディソン・ハイマン×若菜みさの日米スペシャル対談

若菜みさ(以下、若菜):アディソン監督が映画に興味を持ったきっかけはスタジオジブリだと伺いました。私もジブリの世界観が大好きです。

アディソン・ハイマン監督(以下、アディソン):子どもの頃から宮崎駿の作品が大好きで、『千と千尋の神隠し』(2001)や『天空の城ラピュタ』(1986)など、日本のアニメは私にとって特別な存在です。

若菜:アニメのファンタジー性とポップさが、重いテーマを明るく感じさせてくれます。

アディソン:最近では『呪術廻戦』や『鬼滅の刃』などの漫画作品にも注目していて、ほぼすべてのアニメを観ています(笑)。また私の映画作りに強く影響を与えたのは、精神的な崩壊やアイデンティティの揺らぎを描いた今敏監督の『パーフェクト・ブルー』(1997)です。

若菜:映画の表現やカメラワークがとてもリアルで、実体験に基づいていると感じました。

アディソン:『ハイポ』は実体験を基にした映画です。脚本を書いていた時、感情的に追い詰められて手が動かなくなったこともありました。撮影中には、母親の死を描くシーンでパニック発作も起こりましたが、あれは自分の過去と向き合うために必要な時間だったと思います。

若菜:まるで自分の記憶をなぞられているようで印象的でした。私も家庭環境に悩んでいた時期があり、アイデンティティに迷うことが多かったので、作品に投影できるキャラクターがいることは本当に救いになります。

アディソン:この映画は、母との関係や若い頃の自分を投影しています。10年前は理解できなかったことも、今は少しずつ受け入れられるようになりました。

若菜:話すことは本当に大事ですよね。誰かに話すことで少し軽くなる感じがします。

アディソン:医者ではないですが、「話すこと」が心を軽くする手助けになると信じています。映画や本など、日々のルーチンが心の支えになる。本作にもそんなメッセージを込めています。

アディソン・ハイマン(Addison Heiman)監督プロフィール

カリフォルニア州ロサンゼルス在住のクィア映画監督、脚本家。脚本家としてマデリーン・ワインスタイン主演ドラマ『Kappa Force(原題)』(2018)をはじめとした数多くの作品を手がける。

クィアキャラクターに力を与える作品作りを目指し、初の長編初監督作『ハイポ』は世界最古のLGBTQ+映画祭、フレームライン・サンフランシスコ国際映画祭2022審査員特別賞を受賞。最新作となる長編2作目『Touch Me(原題)』は2025年サンダンス映画祭にてワールドプレミアが行われ、クィア作家としての活躍を続けている。

若菜みさ(わかな・みさ)プロフィール

2001年3月8日生まれ、長野県出身の画家、女優。2021年から活動をスタート。アクリル画を用いて「幻の花」をテーマにした作品を展開。映画番組MC、役者としてもマルチに活動している。

2023年には初の個展「空想する情緒展」を開催。2024年には西武渋谷百貨店にて「若菜みさ展」を開催。ピアノのコンサートイベントも行い、様々な表現を通して活動を広げている。

映画『ハイポ』の作品情報


(C)2022 HYPOCHONDRIAC LLC. ALL RIGHTS RESERVED./Cinemago

【日本公開】
2025年(アメリカ映画)

【監督・脚本】
アディソン・ハイマン

【編集】
マイク・ヒューゴ

【撮影】
ダスティン・スペンチェック

【音楽】
ロバート・オールエア

【キャスト】
ザック・ビーヤ、デヴォン・グレイ、マデリーン・ジーマ、クリス・ダベク、ピーター・メンサー

映画『ハイポ』のあらすじ


(C)2022 HYPOCHONDRIAC LLC. ALL RIGHTS RESERVED./Cinemago

幼い頃、双極性障害を患う母親に無理心中を図られた過去を持つウィル。成人し両親の元を離れ、ゲイであ
る自身を受け入れてくれる恋人との幸せな生活を送っていました。

しかしある日、長い間接触を絶っていた母親から「恋人を信用するな」というメッセージが届きます。

その出来事を機に、ウィルの精神は次第に不安定になり「自分は《病気》なのでは?」という妄想に囚われていきます。

そしてついに、彼の背負う暗い過去が、《狼男》の姿となって再び心を蝕み出し……。

まとめ


(C)2022 HYPOCHONDRIAC LLC. ALL RIGHTS RESERVED./Cinemago

孤独を知る誰もが共鳴し得る物語を、あえてスリラータッチで描き出した唯一無二のクィア映画『ハイポ』は、2025年7月4日(金)より新宿シネマカリテで公開!

本作のアディソン・ハイマン監督の来日も決定し、新宿シネマカリテで舞台挨拶が行われます。それに伴って行われたアディソン監督と若菜氏の対談をご紹介しました

対談では、『ハイポ』が影響を受けた日本のアニメ・漫画や芸術が持つ「傷を癒す力」など、映画監督と画家という表現の違い、日本とアメリカという国・文化の違いを越えた意見交換が行われました。

「クィア映画であって、クィア映画でない」革新的作品の『ハイポ』。公開が待たれます。




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