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Entry 2024/12/23
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『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』あらすじ感想と評価レビュー。トニー・レオンとアンディ・ラウが演じる詐欺師と捜査官の対決|映画という星空を知るひとよ242

  • Writer :
  • 星野しげみ

連載コラム『映画という星空を知るひとよ』第242回

1980年代、イギリスによる植民地支配の終焉が近づく狂乱の香港バブル経済時代を舞台に、ビジネスエリートたちの熾烈な陰謀うずまく、巨額の金融詐欺事件を描いた『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』。

映画『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』が、2025年1月24日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開! 

監督及び脚本は、「インファナル・アフェア」3部作の脚本を手がけたフェリックス・チョン。凄腕詐欺師チン・ヤッイン役をトニー・レオン、執念の捜査官ラウ・カイユン役をアンディ・ラウがそれぞれ演じます。

映画公開に先駆けて『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』をご紹介します。

【連載コラム】『映画という星空を知るひとよ』一覧はこちら

映画『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』の作品情報


(C)2023 Emperor Film Production Company Limited All Rights Reserved

【日本公開】
2025年(中国映画)

【原題】
金手指

【英題】
The Goldfinger

【監督・脚本】
フェリックス・チョン

【プロデユーサー】
ロナルド・ウォン

【キャスト】
トニー・レオン、アンディ・ラウ、シャーリーン・チョイ、サイモン・ヤム、カルロス・チェン、マイケル・ニン、フィリップ・キョン、アレックス・フォン、タイ・ボー、チン・ガーロウ

【作品情報】
『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』は、「インファナル・アフェア」シリーズ以来、トニー・レオンとアンディ・ラウが20年ぶりの共演を果たした作品です。

監督と脚本は、『インファナル・アフェア』3部作の脚本を手掛けたフェリックス・チョンが担当。<凄腕詐欺師>チン・ヤッイン役をトニー・レオン、チンに狙いを定め粘り強い追跡を行う<執念の捜査官>ラウ・カイユン役をアンディ・ラウが務めています。

総製作費70億円を投じて、香港黄金時代を豪華絢爛に再現したエンタメ超大作。

映画『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』のあらすじ


(C)2023 Emperor Film Production Company Limited All Rights Reserved

金と欲望が渦巻く80年代香港。100億ドルを騙し取った<凄腕詐欺師>と、それを追う<執念の捜査官>がいます。

イギリスによる植民地支配の終焉が近づく香港に、身ひとつで入国した野心家の男、チン・ヤッイン(トニー・レオン)は、悪質な違法取引を通じて徐々に香港に足場を築いていきました。

そして80年代株式市場ブームの波に乗ると、資産100億ドルの嘉文世紀グループ立ち上げに成功、時代のレジェンドとなります。

一方、汚職対策独立委員会(ICAC)のエリート捜査官ラウ・カイユン(アンディ・ラウ)は、チンの陰謀に目を付け、その後15年間にも及ぶ粘り強い捜査への道のりを歩み始めていました。

人命も価値を失うほどの大金が動く、マネーゲームの代償を負うのは果たして誰なのでしょうか。そしてチンとラウの駆け引きの行方はいかに……。

映画『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』の感想と評価


(C)2023 Emperor Film Production Company Limited All Rights Reserved

金と欲望が渦巻く香港で、悪質な違法取引を通じて巨大な富を築いた詐欺師のチン・ヤッイン。頭脳明晰の上に未来を観る先見の眼を持つ男と言えます。

そんなチン逮捕に執念を燃やす、捜査官ラウ・カイユンがいました。

チンはラウに連行され、30人を超える汚職捜査機関ICACの捜査官たちに囲まれて取り調べを受けるのですが、表情一つ変えずに落ち着いた様子をみせます。

チンには怖いものがないのでしょうか。焦りも感じながらチンと対峙するラウ。予測不可能な2人の攻防戦が始まります


(C)2023 Emperor Film Production Company Limited All Rights Reserved

本作では、ある意味時代のレジェンドとも言えるチン・ヤッイン役をトニー・レオン、彼に対して粘り強い追跡を行う捜査官ラウ・カイユン役をアンディ・ラウが務めています。

2002年から始まった「インファナル・アフェア」シリーズ以来、再びの共演となったトニー・レオンとアンディ・ラウ。

「インファナル・アフェア」では警察官役はトニー・レオン、マフィア役はアンディ・ラウでした。今回の作品では、立場が逆転したかのような役どころをそれぞれが演じています。

警官と犯罪者という役柄を2人がそれぞれ演じましたが、どちらの役があっているのかと前作と比較したくなることでしょう

まとめ


(C)2023 Emperor Film Production Company Limited All Rights Reserved

トニー・レオンとアンディ・ラウの共演で話題を呼ぶ『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』をご紹介しました。

「ゴールドフィンガー」は、直訳すると「黄金の指」。いかにも大金が絡んだ事件の匂いがしそうなタイトルの作品に、人気俳優の2人が挑みます。

金儲けにたけた天才詐欺師対逮捕に執念を燃やす捜査官。アニメの「ルパン三世」を思い出させるような凸凹コンビの熾烈な対決に目を奪われます

監督のフェリックス・チョンは、「インファナル・アフェア」3部作の脚本を手がけた監督です。

トニー・レオンとアンディ・ラウの起用した理由を「相性が抜群に良いんです。ふたりが共演する時は、ただ互いに見つめ合うだけで緊張感が走ります」と語りました。

人気俳優2人の見つめ合いでどんな緊張感走る作品になっているのか、劇場でお確かめください

映画『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』が、2025年1月24日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開! 

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星野しげみプロフィール

滋賀県出身の元陸上自衛官。現役時代にはイベントPRなど広報の仕事に携わる。退職後、専業主婦を経て以前から好きだった「書くこと」を追求。2020年よりCinemarcheでの記事執筆・編集業を開始し現在に至る。

時間を見つけて勤しむ読書は年間100冊前後。好きな小説が映画化されるとすぐに観に行き、映像となった活字の世界を楽しむ。



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