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Entry 2021/08/17
Update

映画『プリティウーマン』ネタバレあらすじ感想と結末解説。名作ラブコメ洋画はリチャードギア/ジュリアロバーツの代表作!

  • Writer :
  • くろみずし

伝説的シンデレラ・ストーリー『プリティ・ウーマン』!

ジュリア・ロバーツ×リチャード・ギアのダブル主演作品『プリティ・ウーマン』。

舞台は‟夢を叶えるにはこの場所”アメリカのロサンゼルス。1人の娼婦がリッチな実業家と1週間の契約で共に過ごし、恋に落ちるロマンチック・シンデレラストーリーです。

女性なら誰しもが一度は憧れる世界が、“プリティ・ウーマン”には広がっています。ジュリア・ロバーツ演じる娼婦ビビアン役が娼婦から上品な大人な女性に変身していく姿や、リチャード・ギア演じる実業家エドワードのリッチな暮らしとダンディで優しい微笑みに大注目!

1990年全米興行収入第1位を記録し、30年経った今でも色褪せることのない作品です。

映画『プリティ・ウーマン』の作品情報


(C)2013 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

【公開】
1990年(アメリカ映画)

【原作】
Pretty Woman

【監督】
ゲイリー・マーシャル

【キャスト】
リチャード・ギア、ジュリア・ロバーツ、ローラ・サン・ジャコモ、ラルフ・ベラミー、ジェイソン・アレクサンダー、ヘクター・エリゾンド、エリノア・ドナヒュー、アレックス・ハイド=ホワイト、エイミー・ヤスベック

【作品概要】
「プリティ・プリンセス」シリーズや『ニューイヤーズ・イブ』(2011)など数々の有名ラブストーリーを手掛けた、ゲイリー・マーシャルが監督を務めました。

主演のジュリア・ロバーツは第63回アカデミー賞主演女優賞にノミネート、第48回ゴールデン・グローブ賞では最優秀賞主演女優賞を受賞しました。その他にも、ゴールデングローブ賞3部門でノミネートされました。

映画『プリティ・ウーマン』のあらすじとネタバレ


(C)2013 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

実業家のエドワード(エド)はパーティに参加していましたが、そこから抜け出して社内弁護士のフィリップの車を借り、ホテルに戻ろうとしていました。

車でホテルのあるビバリーヒルズに向かっていたものの、道に迷ってしまいハリウッドの繁華街へ。そこで街角にいた娼婦のビビアンに声をかけられました。

ビビアンは娼婦仲間で同居人のキットが家賃用の金を勝手に使ってしまっていたため、金が急遽必要になっていました。彼女は娼婦から足を洗って人生をやり直そうと考えていましたが、お金が必要なためこの日もキットと街角に立っていたのです。

2人の目の前にエドが運転する高級車が止まりました。ビビアンが話しかけに行くと、エドはビバリーヒルズまでの道を教えて欲しいと言い、ビビアンは有料と答え交渉が成立しました。

普段リムジンに乗り自分では運転をしないエドは車の扱いが上手ではなく、ビビアンが代わりにホテルまで運転しました。

ホテルに到着しビビアンは街へ戻ろうとしたところ、エドはビビアンに金額を尋ね、先約がいなければホテルに寄っていかないかと誘いました。

「1時間で100ドル」と答えるビビアン。エドは困惑しながらもその条件を了承し、2人は高級ホテルの最も高い部屋へと入って行きました。

娼婦として雇われたと思っているビビアンは、ただ会話をする環境に落ち着いていられませんでした。落ち着かない姿を見て、エドは一晩の料金を聞きます。300ドルで交渉は成立し「これならゆっくりできるだろう」とエドは言いました。

2人は映画を流しながら、話を続けていました。エドは映画を観ているというより、ビビアンの映画を観ている姿を見ていました。

ところがビビアンは突然エドの前で服を脱ぎだし、「キスは無し」と言いながら2人は関係を持ちました。エドがシャワーを浴びて部屋に戻ると、金髪だったビビアンはウィッグを脱いで寝ていました。

朝を迎え、仕事の電話をしているエドのもとにビビアンがやって来ました。電話の向こうではフィリップが「社交界に女性を連れて来い」と話していました。

それに対しエドは「1人いる」と答え電話を終えました。帰ろうとしたところ、エドはビビアンに朝食を用意しており、夜の会食に誘いました。

そして「日曜日までの6日間僕と過ごしてくれないか?」「従業員として雇いたい」と言いました。

ビビアンは「4000ドル」と答えましたが、エドは高すぎると「3000ドル」を提案し、交渉成立。夜の会食のためドレスを買っておくようにと現金を渡されました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『プリティ・ウーマン』ネタバレ・結末の記載がございます。『プリティ・ウーマン』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

3000ドルの仕事が決まったビビアンは大喜びしながら、ルームメイトのキットに電話で報告しましたが、彼女からは怪しいと言われてしまいます。

ビビアンは早速高級ショッピング街に繰り出し、会食用のドレス探しを始めます。しかし、高級店に入ったビビアンは店員からまともに扱ってもらえず、ドレスを買えないままホテルへ戻りました。

ホテルへ戻ると支配人のバーニーから話しかけられ、思わぬ助け舟を出してくれました。

ビビアンはお金を持っていても洋服を買わせてくれないと話すと、バーニーは婦人服担当のブリジットを紹介してくれ、更に会食に備えてのテーブルマナーも教えてくれました。そしてエドがビビアンを迎えにきた時には、そこには上品なドレスを着こなしたビビアンがいました。

エドが買収計画を立てている、モース社の代表と息子との会食が始まりました。

40年もの間会社を大切にしてきたモース氏は、エドに会社を切り売りされたくないと言いましたが、エドは強引な姿勢を変えません。結局会食はお開きとなり、ホテルへと戻りました。

ヴィヴィアンは会食が上手く行かなかった理由は、エドがモース氏を好きなことだと指摘。ヴィヴィアンはキスをしない理由は感情を持たないようにする為で、仕事に私情を挟んではいけないと伝えます。エドは、金の為なら割り切れるところがお互い似ていると答えました。

翌日、2人は買い物に出かけます。前回意地悪な態度を取られたと話したビビアンにショッピングを楽しんでもらうため、エドは店員にビビアンを特別扱いするように伝えると、仕事の急用のため帰りました。

ビビアンはショッピングを堪能した後、沢山の買い物袋を持ちながら、意地悪されたお店へ寄って行き、「逃した魚は大きいわ」と言い放ち、昨日のリベンジを果たしました。
 
一方、ビビアンが現れてからエドがおかしい感じていたフィリップは、ビビアンについて質問攻めをしたところ、エドは彼女が娼婦だと話してしまいました。するとフィリップはビビアンの元へ向かい、「彼との契約が切れたら僕とどう?」と誘いました。

その場では「いいわよ」と答えたビビアンでしたが、その後ホテルに戻るとエドに「私のことを娼婦だと周りに言いふらすなら、変身する必要はない」と怒り、ホテルを去ろうとします。

エドは財布からお金を大量にだし精算をしようとしましたが、ビビアンはなにも取らずに部屋をでました。結局エドはビビアンを追いかけて謝り、二度としないと約束を交わしました。

その夜、ビビアンは自分のこれまでの人生についてエドに明かします。なぜ娼婦になったのかの経緯、そして初めての日は泣き通しだったことを。

「他に仕事はある、君はとても頭のいい特別な女性だ」と言いかけるエドに、ビビアンは「甘い言葉は信じないわ」と答えました。

2人はプライベートジェットに乗り、オペラ鑑賞に行きます。オペラを鑑賞して感動するビビアンを見て、エドはまた彼女の魅力に気づいてしまいました。

次の日、エドは仕事を休み昼からデートをすることにしました。その夜初めてキスをし2人は深く結ばれるのでした。

そして、契約最終日の朝を迎えました。「ニューヨークに戻るがまた会いたい」「君のためにアパートと車を用意した」「もう街角には立ってほしくないと伝えるエド。この思いにビビアンは答えることなく、会話が終わってしまいました。

エドは再び、モース社との会議に出席していました。その会議中、エドはモース氏と2人で話すために他の人々を外へ出すと、解体のための買収はしたくないと伝えました。ビビアンと過ごした数日でエドの考えは変わったのです。

会議が終わった後、ホテルの部屋に1人でいたビビアンの元にフィリップがやってきます。フィリップはモース社が買収できなかった腹いせに抱かせろと言うのです。そして、乱暴に抱こうとしたところでエドが戻ってくると、フィリップを退治しました。

契約が終わる時がきました。ビビアンは「ハッピーエンド」が望みだと今朝の答えを伝えると、エドは不可能だと答え、契約の3000ドルを渡し本当に終わりを迎えてしまいました。

エドはお金のためではなく、今夜一緒にいて欲しいとお願いをするのでしたが、ビビアンは誘いを受け入れませんでした。

ビビアンはキットにエドからもらった金を渡し、別れを告げしました。

娼婦を辞め、ビビアンが新しい人生を歩もうとしていたその時、花を持ち「プリンセスビビアン」と叫ぶエドがクラクションを鳴らしながら現れたのです。

2人は熱いキスを交わし、ビビアンが望んだ「ハッピーエンド」の願いを叶え幕を閉じました。

映画『プリティ・ウーマン』の感想と評価


(C)2013 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

ロサンゼルスで暮らす娼婦ビビアンが、ニューヨークから仕事で来ていた実業家エドワードと恋をし、結ばれるシンデレラ・ストーリー。設定は王道でありながら、同じジャンルでは群を抜いて人気な作品だと思います。

女性なら一度は憧れる綺麗なドレスやゴージャスなホテル暮らし、夢のような世界が現実世界を忘れさせてくれるような気持ちになりました。

そしてリチャード・ギア演じるエドワードのように、リッチでハンサムでマッチョな男性に出会うことだけでも奇跡である現実に少しがっかりし、そんな男性と恋をするなんて、やはり映画の世界だけだと思ってしまうのでは?

ロイ・オービソンの『Oh,Pretty Woman』がビビアンのショッピングの場面で流れます。この音楽が流れた瞬間、お買い物のウキウキする感情になり、ついリズムに乗ってしまいます。

この曲の日本語訳は、映画とシンクロする箇所が多くあります。そのため、本作のために作られたのではないかと思われがちですが、驚くべきことに映画『プリティ・ウーマン』の製作よりも前に作曲されたものなのです。

まとめ


(C)2013 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

オードリー・ヘップバーン主演作品『マイ・フェア・レディ』(1964)の現代版として制作された『プリティ・ウーマン』。

ジュリア・ロバーツは、天真爛漫でありながら芯のある強い内面も持ち合わせたビビアンを見事に演じきりました。

この作品はゴールデングローブ賞を受賞したジュリア・ロバーツの名を世界へと広め、彼女の代表作品となりました。

‟マイ・フェア・レディ”ではイギリスのロンドンを舞台に、‟プリティ・ウーマン”ではアメリカのロサンゼルスを舞台にと、場所や時代が変わっても、どちらも誰からも愛される作品となりました。

インターネット上では、『プリティ・ウーマン』の舞台裏のストーリーが多く語られています。鑑賞後に少し覗いてみると、作品で使用された豪華なジュエリーやドレスの秘密、微笑ましいアドリブなど面白いストーリーを知ることができます。

人気作品だからこそ様々な説が噂がされるのでしょう。諸説あるかと思いますが、想像するだけで作品への愛着が湧いてくるようです。




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