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Entry 2018/05/11
Update

グッドウィルハンティング|動画配信の無料視聴とネタバレあらすじ。結末感想の紹介も

  • Writer :
  • 福山京子

『サバービコン』の主演マット・デイモンが自ら脚本を書き、天才でありながらも恵まれない過去を持つ繊細な青年ウィル役も演じています。

最愛の妻を亡くし、生きる希望を失ってしまった精神分析医ショーンを熱演するのは、本作でアカデミー助演男優賞を受賞したロビン・ウィリアムス。

“あなたに会えてよかった”と癒されない孤独を抱えた者同士が出会い、それぞれが旅立ちの一歩を踏み出していく過程を、切なく爽やかに包み込んで描いた『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』をご紹介します。

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映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の作品情報

【公開】
1998年 (アメリカ映画)

【原題】
Good Will Hunting

【監督】
ガス・ヴァン・ハント

【キャスト】
ベン・アフレック、ミニー・ドライバー、コール・ハウザー、マット・デイモン、ロビン・ウィリアムズ、ステラン・スカルスガルド、ケイシー・アフレック

【作品概要】
20歳のウィリーは南ボストンのブルーカラーの町に住み、アイシュタイン並みのずば抜けた頭脳を持ちながら、建築現場でその日暮らしの生活を過ごしています。彼は初めて心が許せる年上の男(精神分析医としてではなく)、同時に愛せる女性にもめぐりあい、孤独を見つめ克服していくヒューマンストーリー。

脚本家デビューとなるマット・デイモンとベン・アフレックは、アカデミー脚本賞を獲得。またロビン・ウィリアムズはアカデミー賞助演男優賞を獲得。演出は『ドラッグストア・カウボーイ』の名匠ガス・バン・サント監督。

映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のあらすじとネタバレ

世界的に有名な数学教授ランボーは、マサチューセッツ工科大学で講義を行なっています。

ランボーは学生たちに、廊下の掲示板に「公式の定理問題」を掲示しているので、ぜひ、挑んでほしいと伝えます。

公式を解いた者は良い成績をつけてもらえるだけでなく、権威あるMIT(マサチューセッツ工科大学)新聞に名前を掲載する約束をします。

その後、廊下の問題を一人見つめる、用務員の青年ウィリー。彼は過去に盗みや喧嘩沙汰を繰り返し、警察の仮釈放職業プログラムとして、MITの用務員として働いていました。

仕事の後にウィリーは、親友のチャッキーやモーガン、ビリーとつるんでバーに繰り出します。

楽しく飲んでいると、目線の先にい女性にハーバード大学の学生がしつこく言い寄っていました。

女性が嫌がっている様子を見かねチャッキーは、その中に入っていきます。

学生の男は、チャッキーを小馬鹿にして自分の賢明さ引け散らかすが如く話します。

すぐにウィルも中を割り、学生の話している内容の全て先にある答えを話し、書かれてある本のページまで明かしてみせます。

無事に女性を助けた後、バーの外に出ると、また以前に揉めた男たちと会い、殴り合いの喧嘩になりました。

そんな生活に満足していたウィルでしたが、物足りなさも感じていました。

ウィルは人の数十倍もの速度で書物を読み覚え、難解な定理をいとも簡単に証明することができる、天才的な頭脳の持ち主でした。

ある日、廊下の黒板に書き出されていた、あの数学定理の問題が完璧に解かれ、学生たちが集まっていました。

これを解いたのが用務員のウィルと知った数学教授のランボーは、彼の行方を捜しますが、行き着いた場所は裁判所でした。

その頃、喧嘩騒ぎを起こしたウィルは、拘留を言い渡されていました。

ランボーは面会室でウィルと会い、自分の監督下で自由の身にしてやると申し出ます。しかし、それには条件が2つありました。

1つ目は週2回ランボーの研究室で勉強をすること。

2つ目は週1回のセラピーを受けることでした。

セラピストと会うことを快く思っていないウィルでしたが、そのことを隠したまま承諾。彼の新しい生活が始まります。

ウィルと研究を始めたランボーは、フィールズ賞(数学のノーベル賞と言われて言える世界的な数学者に与えられる賞)の自分でさえも数日をかかる難問を、ものの数分で解いてしまうウィルを姿を見て、驚異を覚えます。

しかし。セラピストの約束はお手上げでした。というのも、全米中に名の知れた精神分析医から催眠療法士まで、ウィルは罵倒を浴びせてことごとく撃退してしまうからです。

困り果てたランボーは、大学時代のルームメイトだったショーン・マグガイアに助けを求めます。

かつて、ショーンは、著作活動に励んでいた時期があったのですが、最愛の妻を亡くして以来気力を失い、現在はコミュニティカレッジの講師として静かに余生を送っていました。

最初のうちはランボーの申し出を断っていましたが、里親をたらい回しにされ、虐待を受けてきたというウィルの生い立ちが自身に重なることもあって、ショーンはセラピストを受け入れることにしました。

2人が初めて会う面接の日、ウィルはショーンの研究室入ってくるなり、壁にかけられた絵画に興味を抱くようなふりをして、逆にショーンを分析して罵詈雑言を浴びせます。

その言葉にショーンは怒りに逆上。しかし、逆上をするもショーンは、ウィルを拒絶することができませんでした。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』ネタバレ・結末の記載がございます。『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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翌週、ショーンは公園にウィルを誘い、写真を眺めながら、どのように妻を愛し、その妻を亡くして喪失感を味わったのかを話すことにします。

「君が人生を語らないのは、愛すること、失うことが恐いかも知れないな」、ウィルの胸にしみ込んでいきます。

それから数日後、ショーンの研究室に訪れたウィルが、初めて自ら口を開き、初めてデートをしたハーバード大学のスカイラーについて、嬉しそうにしゃべりました。

しかし、ウィルは彼女を深く知ることで自分が傷つくことを恐れているように、ショーンは感じました。

ショーンはウィルに自分の心を開くようにアドバイスをします。

その後、ウィルはショーンのアドバイスを聞き入れて、至福のときを過ごします。それでも、どうしても自分の生い立ちを明かすことは恐ろしくてできません。

ある日、スカイラーが「両親に合わしてほしい」と言われますが、ウィルは困惑するばかり。さらには、彼女が西海岸の医学校に進学が決まったことも告げられます。

一緒に行こうと誘われたウィルは、逆上して「君を愛していない。」と言い放ってしまい、スカイラーも泣き崩れ、彼のもとを去ります。

一方でランボーのもとには、ウィルの噂を聞きつけ、多くの企業や機関から就職依頼が殺到。

ウィルの才能には社会貢献すべき責任があると考えるランボーは、ウィルに面接を受けさせました。

ところが、まだ自分の進むべき道が見えていないウィルは、チャッキーを身代わりに行かせ、全くランボーの期待には応えませんでした。

一方のショーンは、ランボーに「自分の道を自分で決める時間を与えるべきだ」と主張していました。

ウィルの将来を心配しているのは、親友のチャッキーも同じでした。

建設現場で石を運びながら、一生、今の暮らしで良いと言うウィルに向かってチャッキーは言います、「おまえは、宝くじの当たり券を持っていながら、一生それをケツの下に敷いて暮らす気なのか?」、揺れるウィル。

その頃、ショーンにも自分と同じように虐待があったことをウィルは知ります。

面接の日、ウィルは少年時代に虐待された日のことを静かに語り始めました。

ショーンはゆっくりと近づき「君のせいじゃない。」と何度も語りかけ、優しく抱きしめます。

ショーンが初めて心から触れ合い、涙を流しました。
 
建築現場の仕事の帰りチャッキーが別れを予感してか、「1番スリルなのは、朝おまえの家の玄関に迎えに行く10秒前。ノックしてもおまえは出てこない。なんの挨拶もなくおまえは消えている。そうなればいい」と話します。

ウィルの21歳の誕生日にプレゼントをもらいました。

いつものメンバーが廃品や部品を寄せ集め、組み立てて塗装したポンコツ車です。

「こんな醜い車見たことない!」と叫ぶウィルでしたが、嬉しそうに目はキラキラ輝いていました。

そして、あの別れの日を迎えます。

誕生日にもらった車に乗って、ショーンに置き手紙を持って行きます。

同じ頃、チャッキーはいつものようにウィルを迎えに行くと、誰も出てきませんでした。

チャッキーの表情が変わり、嬉しいような寂しいような、でも、最後にはガッツポーズのような笑顔。

ショーンは学校を離れて、部屋でひとり旅支度をしていましたが、誰かの気配を感じ玄関に降りて行くと、ポストにはウィルからの置き手紙。

まとまっていた就職を蹴って、カルフォニアに向かうので、教授に伝えてほしいと書かれてありました。

最後に書かれた言葉は「悪いけど、彼女がいるんで。」(ショーンが亡き妻と野球観戦の切符を友達に譲った時に口にした台詞)ショーンは嬉しそうに部屋へ戻りました。

ウィルの運転するあの車は、美しい景色が広がる中まっすぐまっすぐ突き進んでいきます。

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『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の感想と評価

あなたに出会えてよかった!

ウィルはどれだけの心の友“ソウルメイト”に出会えたのか、この一言に尽きます。

まずは初めにMIT教授ジェラルド・ランボー。ウィルの才能を一番初めに見出し、いろいろとあの手この手ウィルの将来を導こうとします。

ウィルに嫉妬や皮肉を浴びせたり、ショーンとのライバル心や高きプライドが人格を邪魔をする場面は圧巻ですが、ウィルを思う気持ちには偽りがないように感じる憎めない人物です。

また、ウィルと恋に落ちるハーバードの女子大生を演じるミニー・ドライヴァーが素敵です。

登場した際は、何となくキツそうで固い雰囲気だったのに、砕けたり、皮肉ったり、ユーモア交えたりと知性と包容力があって、ウィリーと幸せになってほしいと思い始めることでしょう。

ベン・アフレックの演じるチャッキー

共同脚本を担当したベン・アフレックの演じる、ウィルの仕事仲間チャッキーは忘れられません

実は脚本を初めて担当した無名のマット・デイモンが、ハーバード大学中に授業の課題で書いたシノプシスをベン・アフレックが読んで、映画化しようと共同執筆が始まったという逸話があり、公私ともにベンとマットは“ソウルメイト”なのでしょう。

また、とにかくチャッキーの台詞は、何度聞いても涙が潤みます。

特にオススメな台詞は、「1番スリルなのは、朝おまえの家の玄関に迎えに行く10秒前。ノックしてもおまえは出てこない。なんの挨拶もなくおまえは消えている。そうなればいい」

これは心から繋がっている友に言い放ってみたいです。

人生の大切な岐路に立っている時にそっと押し出せしてくれる、そんな友達に人生に巡り会いたいし、そんな自分になれたら本当に幸せと呼べるかもしれませんね。

故ロビン・ウィリアムスのショーン先生

真摯にまっすぐ、まっすぐ、向き合うロビン・ウィリアムスのショーン・マグワイア先生の姿に心打たれます。

セラピストや精神分析医としてではなく、ひとりの人間として、ウィルを包み込んで行く場面に何回も涙してしまうほどです。

映画を観ているこちらも、ウィルと共に苦悩や喜びを分かち合って行くその研究室で、一緒に座っているように感じました。

It’s not your fault.(君のせいじゃない)」と、幼少期に虐待を受けて、人と心を通わすことのできない自分自身を責め続けるウィルに、何度も何度も声を掛けて寄り添っていくショーン。

ウィルを優しく包み込む瞬間が、本作品を象徴する姿ではないでしょうか。

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まとめ

本作『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のなかで、ショーンが研究室ではなくて、ウィルを公園へ誘うシークエンスがあります。

公園のベンチでゆっくりと自分の妻のことをウィルに語る2人の背中越しの場面です。

ここに登場したベンチは、今もボストン・パブリック・ガーデンにあり、2014年にロビン・ウィリアムスが亡くなった後も彼を追悼する花束が後を絶えず、映画のセリフが書かれているそうです。

自分を刺激し、心の目を開かせ、新しい世界を導いてくれる人物“ソウルメイト”。

きっと、この映画を観た誰もが、心の友と呼べる人がいるのではないでしょうか。

さて、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』が観られるHuluでは現在2週間無料トライアルを実施中

無料トライアル期間に解約をすれば料金は一切かかりませんし、記事でご紹介した作品以外にも映画・海外ドラマ・国内ドラマ・アニメなど、大量の作品が見放題となっています。

作品によって追加料金がかかるVOD(定額制動画配信サービス)もありますが、Huluは全作品見放題というのも安心して使えるポイントですね!

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※紹介している情報は2018年5月時点のものです。配信作品の状況が変わっている可能性もありますので、詳細は公式ホームページにてご確認ください。

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