大女優カトリーヌ・ドヌーヴ&キアラ・マストロヤンニとの実母娘共演が実現
アンティークが見つめ続けた波瀾万丈な人生を描く感動ドラマ
「フランスの至宝」と称されるカトリーヌ・ドヌーヴと実娘のキアラ・マストロヤンニの母娘共演が実現した映画『アンティークの祝祭』が、2020年6月5日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開されます。
映画公開に先がけ、新たに予告編が到着しました。
映画『アンティークの祝祭』とは?
本作『アンティークの祝祭』は、「フランスの至宝」と呼ばれる世界的大女優のカトリーヌ・ドヌーヴと、実娘であるキアラ・マストロヤンニが母娘役で共演した話題作。
自身の終焉を察し、その半生を共にしてきたアンティークを処分しようとする母クレールと、彼女と疎遠になっていた娘マリーの久々の再会を通し、「劇的な人生」と「本当に遺したい思い」を描く人間ドラマとなっています。
監督は、長編映画デビュー作『やさしい嘘』(2001)でカンヌ国際映画祭の批評家週間グランプリをはじめ、セザール賞新人監督賞、マルグリット・デュラス賞などフランス国内外で20以上の賞を受賞したジュリー・ベルトゥチェリが手がけます。
『やさしい嘘』、『パパの木』(2013)で、家族愛をテーマとした作品づくりに定評のあるベルトゥチェリ監督だけに、本作への期待も高まります。
映画『アンティークの祝祭』の予告編
映画公開に先がけ、本作の予告編も公開されました。
今回、解禁された予告では、「神様が教えてくれたの。今日、私は死ぬと思うわ」という衝撃的なセリフとともに、クレール役のカトリーヌ・ドヌーヴが優雅にダンスをする様子が映し出されます。
続いて、コレクションのアンティークを売りに出すクレールの元に、20年ぶりに娘マリーが帰ってきたことで、複雑な母娘関係や、アンティークに込められた人生の記憶が解き明かされる内容となっています。
「今日、私は“思い出”を売ります」というフレーズが、観る者の心の琴線に触れますね。
映画『アンティークの祝祭』の作品情報
【日本公開】
2020年(フランス映画)
【原題】
La derniere folie de Claire Darling(英題:Claire Darling)
【監督・脚本】
ジュリー・ベルトゥチェリ
【製作】
イエール・フォジール、レティシア・ゴンザレス
【原作】
リンダ・ラトレッジ
【撮影】
イリナ・ルブチャンスキー
【編集】
フランソワ・ジェディジエ
【キャスト】
カトリーヌ・ドヌーヴ、キアラ・マストロヤンニ、アリス・タグリオーニ、ロール・カラミー、サミール・ゲスミ
映画『アンティークの祝祭』のあらすじ
夏のある朝、クレールの決意は突然訪れました。
70年以上におよぶ長い人生を過ごしてきた彼女は、ここのところ意識や記憶がおぼろげになることが増えてきました。
「今日が私の最期の日」と確信した彼女は、長年かけて集めてきたからくり人形、仕掛け時計、肖像画など数々のコレクションをガレージセールで処分することに。
見事な品々の大安売りに、庭先はすぐにお客と見物人で賑わいはじめます。
大きな家財から小さな雑貨まで家中を彩り続けたアンティークたちは、いつもクレールの人生と共にありました。
それらは、彼女の劇的な人生の断片であり、切なく悲劇的な記憶を鮮明に蘇らせるものでもあったのです。
一方、疎遠になっていた娘マリーが、母の行動を友人から聞きつけ、20年ぶりに帰ってきます。
しかし、久々に会った娘にクレールは「とつぜん帰ってきて、どういう風の吹き回し?」と冷たい言葉を放つのでした…。
まとめ
是枝裕和監督の仏日合作『真実』(2019)でも、その確かな演技力を証明したカトリーヌ・ドヌーヴ。
本作『アンティークの祝祭』では、認知力が衰え始めた女性を初の白髪姿で演じるなど、また一つ高みをいく存在感を示しています。
一方、母ドヌーヴはもちろん亡き父のマルチェロ・マストロヤンニを思わせる容姿を持つ娘のキアラ・マストロヤンニも、国際的に活躍の場を広げる女優。
実の母娘女優による、アンティークがつなぐ母と娘の絆。
〝モノ″に宿る人の思いと記憶をたどりながら、人生の哀楽を鮮やかに見届ける感動のドラマを、ぜひともお見逃しなく。
映画『アンティークの祝祭』は、2020年6月5日(金)よりシネスイッチ銀座、kino cinema 立川高島屋 S.C.館、 kino cinema 横浜みなとみらい、愛知センチュリーシネマ、福岡kino cinema 天神など全国順次公開。