昭和の文豪・太宰治の未完の遺作『グッド・バイ』がコメディとして映画化!
『走れメロス』、『人間失格』などの代表作を発表し、2019年に生誕110年を迎えた文豪・太宰治。
彼の未完の遺作『グッド・バイ』が、コメディ映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』のタイトルで、2020年2月14日(金)より新宿ピカデリーほかにて公開されることが決定しました。
豪華キャストとティザービジュアル、特報予告もあわせて発表されましたのでご紹介します。
CONTENTS
映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』について
参考:芸能事務所キューブ舞台制作のツイッター
【KERA CROSS第二弾『グッドバイ』】
全キャスト発表!
原作:太宰治(「グッド・バイ」)
脚本:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
演出:生瀬勝久
出演:藤木直人 ソニン 真飛聖 朴璐美 長井短 能條愛未 田中真琴 MIO YAE
入野自由 小松和重 生瀬勝久
2020年1月〜2月https://t.co/WDhGsyVEOq pic.twitter.com/N9IK1PS4Ly— キューブ舞台制作 (@cube_stage) August 31, 2019
本作の原作は、太宰治の未完の遺作『グッド・バイ』を、劇団「ナイロン100℃」主宰のケラリーノ・サンドロヴィッチが2015年に独自の解釈で発表した戯曲『グッド・バイ』です。
妻子を田舎に残し、単身東京に暮らす雑誌編集者・田島周二が10人もの愛人を抱えて四苦八苦する様子をコミカルに描き、第23回読売演劇大賞最優秀作品賞に輝いた舞台版を完全映画化。
なお、映画版の公開に先駆け、生瀬勝久演出の舞台版も2020年1月から上演されます。
映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』の見どころ
監督は日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた成島出
参考映像:『八日目の蟬』特報
本作の監督を務めるのは、『八日目の蝉』(2011)で日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた成島出です。
「ラブコメがやりたかったのだ」というケラリーノの言葉を受け、大人が楽しめる洒脱なコメディを観たいという欲望に沿った映画に仕上げました。
監督は本作の見どころとして、「登場人物の過ちと欲望によってすべてのドタバタが起きていきます。だからみんなが憎めなく、どこか愛おしい。そこを楽しんでいただければ」と語っています。
大泉洋と小池栄子がW主演
キャストには、日本映画界・演劇界を担う実力派が揃いました。
なぜか周囲の女たちが好きになってしまう主人公のダメ男・田島を演じるのは、TBSドラマ『ノーサイド・ゲーム』も話題の大泉洋。
大泉は、脚本を読んでいる途中でマネージャーに「面白い!ドキドキする!こういう作品に出たかった!」と思わずメールしたほど、本作の魅力に憑りつかれた様子。
そんな大泉演じる田島が数々の浮気相手と別れるべく、妻と偽る永井キヌ子を演じるのは、舞台版でも同役を演じて読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞した小池栄子。
成島作品に出演するのは今回で5作目になるという小池は、「とにかく信頼している監督ですので、いつも通り行くぞ!という気持ちでした」と、気負うことなく撮影に臨んだとか。
大泉も、口が悪くてガサツな美女という独特なキヌ子役をこなした小池を、「“いっちゃってる役”を演じているのがいいですよね。撮影以外でも延々と漫才のようなやりとりをしていたから、共演していて楽しかったです」と絶賛しています。
個性豊かなキャストが勢ぞろい
そのほか、田島を取り巻く女性役として、クールな女医・大櫛加代を水川あさみ、挿絵画家の水原ケイ子を橋本愛、儚げな花屋の青木保子を緒川たまき、離れて暮らす田島の妻・静江を木村多江がイキイキと演じます。
更に、田島を尊敬する編集部員・清川伸彦役を濱田岳が、“嘘(にせ)夫婦”の計画を提案する作家・漆山連行役を松重豊が演じます。
映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』の特報予告
また、本作のティザーチラシと特報も完成。
ティザーチラシでは、女がほっとけない<ダメ男>の田島が愛人たちから引っ張りだこになって困り果てる様子を、<パワフル女>のキヌ子が何か企んでいるような不敵な笑みを浮かべて見ている表情が、何やらワケありな雰囲気を醸し出しています。
一報、特報では、「僕が狂っていたんです」と、途方に暮れながらも愛人たちと別れる術を連行に相談する田島のセリフから始まります。
嘘(にせ)夫婦を演じることになりレトロモダンな洋服に身を包んだキヌ子が、すまし顔で「田島の家内でございます」と愛人に挨拶する姿が切り取られました。
そしてなぜか喪服を着た愛人たちが楽し気に踊る様子も垣間見られ、洒脱なコメディを期待させるシーンの数々が30秒に詰まっています。
映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』の作品情報
【日本公開】
2020年(日本映画)
【監督】
成島出
【キャスト】
大泉洋、小池栄子、水川あさみ、橋本愛、緒川たまき、木村多江、皆川猿時、田中要次、池谷のぶえ、犬山イヌコ、水澤紳吾、戸田恵子、濱田岳、松重豊
映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』のあらすじ
戦後の混乱から復興へ向かう昭和のニッポン。
文芸雑誌の編集長の田島周二は、単身東京で気がつけば何人もの愛人を抱える始末。
このままではいけないと愛人たちと別れる決心をしたものの、優柔不断な田島は、彼女たちを前にすると別れを切り出すことができません。
そこで田島は、金にがめつい担ぎ屋・キヌ子に、女房を演じてくれと頼み込みます。
実はキヌ子は、泥だらけの顔を洗うと誰もが振り返る絶世の美女。
男は、女と別れるため、女は、金のため――こうして、二人の“嘘(にせ)夫婦”の企みが始まります。
まとめ
昭和の文豪の未完の遺作を、70年以上の時を経て、新たな魅力に満ちた喜劇映画として生まれ変わりました。
嘘夫婦の計略の先に待っているものとは、一体何か?
“あの世”の太宰治も、怒るどころか思わず笑ってしまうかも?
映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』は、2020年2月14日(金)より新宿ピカデリーほかにて公開!