再始動した大人気シリーズ!
「スターウォーズ」続三部作、待望の第2弾!
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』によって再び動き始めたスターウォーズの物語。
そして『フォースの覚醒』に続いて公開されたのが、続三部作シリーズの第2弾『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』です。
「最後のジェダイ」そのタイトルに込められた真意とは?
本記事では、映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』をネタバレあらすじ有りで紹介させていただきます。
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の作品情報
(C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
【公開】
2017年(アメリカ映画)
【原題】
Star Wars:The Last Jedi
【監督・脚本】
ライアン・ジョンソン
【キャスト】
デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、アダム・ドライバー、オスカー・アイザック、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、ルピタ・ニョンゴ、ドーナル・グリーソン、アンソニー・ダニエルズ、グウェンドリン・クリスティー、ケリー・マリー・トラン、ローラ・ダーン、ベニチオ・デル・トロ、アンディ・サーキス
【作品概要】
『フォースの覚醒』に続いて公開された、続三部作シリーズの第2弾。新旧キャストが集結し、『スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』と続三部作をつなぎます。
監督を務めるのは『LOOPER/ルーパー』で高い評価を受け、本作に抜擢されたライアン・ジョンソン。
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のあらすじとネタバレ
(C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
〈レジスタンス〉
惑星ディカーにあるレジスタンスの基地がファースト・オーダーによって破壊されようとしていました。その最中、レジスタンスのパイロットであるポー・ダメロンが敵の巨大艦隊ドレッドノートにXウイング1機で立ち向かいます。
ポーは卓越した操縦技術で敵のキャノンを次々と破壊していき、残るはあと1つ。しかし、そこでタイ・ファイターの攻撃を受け、武器のシステムがダウンしてしまいました。
ポーは機器の管理を行うBB-8に修理を頼み、何とか敵の攻撃を回避。そして攻撃のタイミングでBB-8が武器のシステムを復活させると、ポーは最後のキャノンも破壊しました。
レジスタンスのトップ、レイア・オーガナはすでに避難は完了したためポーに戻って来るよう命令しますが、好機と見たポーはその命令を無視。ポーの声を合図にレジスタンスの爆撃機チームが一斉に登場し、このままドレッドノートの破壊を狙います。
しかし、タイ・ファイターの数が予想よりも多く、次々と爆撃機は爆発してしまい、最終的に残ったのはペイジ・ティコが乗っているたったの1機。
必死の思いで爆撃のスイッチを押すと、ペイジは爆撃機もろとも炎に包まれ、ドレッドノートも爆発し崩れていきました。作戦は成功したものの、余りにも多くの犠牲を払ったことに対しレイアは苦しみます。
ポーもドックに戻り、レジスタンスはハイパードライブで脱出に成功。ポーはそこで目を覚まし彷徨っていたフィンの姿を見つけ、回復を喜びました。
〈レイとルーク〉
惑星オクトーでレイはルークにライトセーバーを差し出しますが、受け取ったルークはそれをポイと後ろに投げ捨てました。戸惑うレイを残し、ルークは自分の住む家に帰っていきます。
レイは、レイアから頼まれてやって来たこと、ファースト・オーダーを倒すために力を貸して欲しいことを伝えますがルークは興味がなさそうでした。
チューバッカが扉を壊して家の中に入りルークに訴えますが、ルークはそこにハン・ソロがいないことに違和感を覚え、彼の居場所を尋ねます。
〈カイロ・レン〉
カイロ・レンはレイとの戦いで顔に傷が残っていました。
ファースト・オーダーの最高指揮者であるスノークに呼ばれ部屋を訪れると、スノークから失望したと伝えられました。
怒りに震えるレンは付けていたマスクを破壊し、戦闘機の用意を部下に命令します。
〈レジスタンス〉
追跡不可能なハイパードライブで脱出に成功したかに思えましたが、直ぐにファースト・オーダーの軍が追いかけて来ました。
レジスタンス側は急いでシールドを張り、戦闘の準備を行いますが、それをくぐり抜けたレン率いる部隊がドックに向かって攻撃を仕掛け、レジスタンスのドックは一時封鎖に。出撃しようとしていたポーも吹っ飛ばされ、レジスタンスはピンチに陥ります。
司令室に狙いを定めたレンですが、母であるレイアの存在をフォースで感じ、撃つのを止めました。しかし、レンの部隊が攻撃を行いレジスタンス側の司令室は吹っ飛び、レイアたちも宇宙空間に放り出されてしまいます。
死んだかに思えたレイアでしたが、意識を取り戻すとフォースで何とか船内に戻りました。
昏睡状態のレイアは治療室へ運ばれていきます。レイアの掌からビーコンが落ち、それをフィンが拾いました。そのビーコンはレイが持つビーコンとつながっていました。
〈レイとルーク〉
レイはルークの後を一日中しつこく追いかけて説得を試みましたが、ルークはこの島を離れる気はありません。その途中でレイは何かに呼ばれるようにある場所へと入っていきました。
そこはジェダイの過去の書物が置かれた場所でした。レイはこの場所に来たことがあるとルークに話し、ルークは「君は誰だ?」とレイの素性が気になり始めました。
その夜、ルークはミレニアム・ファルコンに乗り込みそこでR2-D2と再会を果たします。R2はルークが旅立つキッカケになったレイアの若き日のホログラムを投影してみせました。
それを見たルークは、レイに明日の朝からジェダイが何なのか、そしてなぜ滅ぶべきなのかその理由を教えてやると告げました。
以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』結末の記載がございます。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
〈レジスタンス〉
レジスタンスの幹部はアクバー提督を含め、レイア以外は皆死亡しました。
レイアは昏睡状態ながら回復の兆しがあることが唯一の救いですが、レジスタンスは窮地に陥っていることに変わりありません。代理のリーダーにはホルド提督が選ばれましたが、ポーは不満気でした。
ビーコンを手にポッドで逃げ出そうとしていたフィンでしたが、清掃員のローズ・ティコに見つかってしまいます。
ローズは、先程の爆撃機で勇敢にも犠牲になったペイジの妹でした。
ローズがフィンを脱走兵として拘束しようとしている時に二人はハイパードライブの追跡装置が新たに開発されたことに気付きます。そしてその追跡装置は先頭の船のスイッチをこっそり切れば、約6分間はバレずに逃げられることがわかりました。
フィンはストームトルーパーの時に船内の清掃を行なっていたため、船の構造は熟知していました。フィンはこの作戦をポーに伝え、ローズとBB-8を加えたチームで、ホルドに内緒で進めることにしました。
敵の船内に侵入するにはコードブレイカーが必要となるため、マズ・カナタに教えてもらった達人を探しに惑星カントニカの都市カント・バイトへと向かいます。
フィンはビーコンをポーに預け、飛び立って行きました。
〈レイとルーク〉
ジェダイの修行が始まり、ルークはレイにまずフォースとは何かを教えます。フォースの感覚を研ぎ澄ませるレイは、徐々にダークサイドへと呼び寄せられていきます。
ルークはレイがダークサイドへの誘惑を拒まなかったことに怒り、かつての弟子ベン・ソロ=カイロ・レンのことを思い出していました。
ベンはスノークに心を支配され、ルークはそれを止めようとしましたが手遅れで、ベンによってジェダイ寺院は破壊され一緒にいた何人かの弟子も殺されたと、ルークはレイに過去を明かしました。
その頃からレイはレンと度々フォースを介して通じ合うようになっていきます。
〈フィンとローズとBB-8〉
カント・バイトに到着したフィンたちはカジノに足を運びコードブレイカーを探します。
コードブレイカーを見つけたフィンたちでしたが、船を違法に停めていたため、ファースト・オーダーに捕まってしまいました。
牢獄で頭を抱えるフィンとローズに話しかける一人の男。DJと名乗るその男はファースト・オーダーのコードを破るなんてちょろいと語り、報酬を弾めば手伝ってやると話を持ちかけてきます。
フィンとローズが相手にしていないうちに、DJは牢屋のコードを簡単に破りそのまま出て行きました。フィンとローズも慌ててDJを追いかけます。
逃げている途中、レース場で奴隷の様に利用されている生物ファジアーの厩舎を目にしたフィンとローズ。ローズはファジアーの世話をしている少年にレジスタンスのマークが付いているリングを渡し、全てのファジアーを解放させました。
フィンとローズはファジアーに乗り、そのままカジノを横断し、船へと向かいます。しかし船は破壊され、逃げ場を失った二人が観念した時、そこにDJが操縦する船と共にBB-8が現れました。
その船に乗り込み、DJと交渉を行うと船はファースト・オーダーの戦艦にハイパードライブで向かいます。
〈レイとルーク〉
レイは徐々に同じ孤独を感じているレンに惹かれていきます。
レイが遂にレンとフォースを通じて触れ合った時、ルークは必死でそれを阻止しました。
レンから自らがダークサイドに堕ちた理由はルークにあると教えられたレイは、ルークを問い詰め、ライトセーバーを向けます。
ルークは本当の過去を語りました。
ベンの闇の大きさを知ったルークは寝ている時に始末しようとライトセーバーを構えましたが、そこで躊躇している時にベンは気付き応戦。
ベンの顔は師匠から見放されたショックに満ちていて、ダークサイドに完全に堕ちたきっかけは自分だとルークは認めました。
レイは彼と触れ合った時、まだ希望の光が残っていることを感じたとルークに伝え、そのままファルコンに乗って飛び立っていきます。
〈レジスタンス〉
ポーが極秘に作戦を進めている中、ホルドは母船を捨てて逃げ出す計画を進めていました。それに気付いたポーは武器のない船に移って生き延びても、それは敗北に等しいと訴えますが、ホルドは聞く耳を持ちません。
ポーは仕方なく武力行使に出て、ホルドの権限を奪うと司令室に閉じこもりフィンたちの連絡を待ちます。
〈レイ〉
チューバッカに言伝を頼み、レイは一人でスノークの旗艦に向かいます。そこではレンが待っていました。
レイは手錠をかけられ、レンと共にエレベーターでスノークの待つ部屋へ。
スノークはレイの登場を喜びました。レイとレンのフォースを結び付けさせていたのもスノークの仕業でした。
スノークはルークに関する情報をレイから引き出すため、フォースをレイに向けます。
〈ルーク〉
レイが島を立ち去り、一人残ったルークは火を手にジェダイの書物がある場所を焼きはらおうとしていました。するとそこに、ヨーダが現れます。
躊躇するルークを見たヨーダは、フォースで落雷を起こし、建物は燃え上がりました。
ヨーダはルークに対し、「古い書物は今のレイに比べれば価値はない。全ての師匠は弟子によって超えられることが一番の重責かつ大切な役目」と諭します。
かつての師弟は並んで座り、炎を見つめています。
〈フィンとローズとBB-8〉
フィンたちはDJのおかげでなんなくコードをすり抜け、スイッチのある場所へ急ぎます。ポーから急ぐように連絡が入ってきました。
DJがドアを開けスイッチに向かったところで、敵に取り囲まれ、フィンたちは捕えられてしまいます。
〈レジスタンス〉
フィンたちが捕まったことをトランシーバーから流れる音声で知ったポー。司令室のドアが破壊され、レイアが入ってきました。
安堵した様子のポーをレイアはブラスターで気絶させました。
レイア率いるレジスタンスは輸送船に乗って、かつて反乱軍の基地があった石の惑星クレイトへと向かいます。ホルドは囮となるため一人母船に残りました。
〈レイ〉
スノークはルークの情報をレイから引き出し、レンにレイを殺すよう指示します。
ライトセーバーを構えたレンは、フォースで別のライトセーバーのスイッチを入れます。それはスノークの横に置いてあったルークのライトセーバーでした。
ライトセーバーがスノークの身体を真っ二つに切り裂き、レイがそのライトセーバーをキャッチします。
スノークの近衛兵、エリート・プレトリアン・ガードが襲いかかってきましたが、レイとレンは力を合わせて全員を倒しました。
レンはレイの両親の正体についてもわかっていました。レイの両親はジャクーで暮らし、今はもう亡くなっているただの一般人で、レイを売り捨てたのもお金に困ったからでした。
レンは、生まれなどはどうでもいいと言い、一緒に新しい秩序を築こうとレイに手を差し出しますが、レイはそれを拒みます。
レイは、レンが持っていたルークのライトセーバーを奪おうとしましたが気付いたレンもフォースを使いそれを阻止。
二人の間でルークのライトセーバーが浮かび、お互いのフォースによって引き裂かれそうになっていました。
〈フィンとローズとBB-8〉
DJはお金と船を条件に二人を裏切り、レジスタンスが輸送船で逃げようとしている情報をファースト・オーダーに売っていました。そのせいで武器のない輸送船は次々と破壊されていきます。
捕まったフィンとローズはまさに処刑されようとしています。
その刃が振り下ろされる瞬間…。
〈レジスタンス〉
船に一人残ったホルドは輸送船が破壊されていくのを見て、ある事を決心します。
ハイパードライブでスノークの旗艦に狙いを定めると、そのまま突っ込みました。スノークの旗艦は真っ二つに破壊され、その破片が宇宙に飛び散ります。
ホルドの犠牲によって、レイアたちはクレイトに無事辿り着きました。
〈フィンとローズ〉
フィンは気が付くと、ローズに引きずられていました。
炎が燃え盛り甚大な被害を受けたドック内で船を奪い逃げようとしますが、そこにキャプテン・ファズマが立ち塞がります。
フィンは果敢に挑み、隙をついてファズマのマスクに強烈な一撃をお見舞い。床が崩れ落ち、ファズマは炎の中へと落ちていきました。
フィンはローズとBB-8と共にシャトルに乗り、クレイトを目指します。
〈カイロ・レン〉
ルークのライトセーバーは二つに分かれ、壊れています。そこにレイの姿はありません。目を覚ましたレンは、ハックス将軍を従え、自らがファースト・オーダーの最高指導者となりました。
ファースト・オーダーもクレイトへ向かいます。
〈クレイトの戦い〉
レジスタンスが隠れる基地に敵のシャトルが突っ込んできます。扉を閉めましたが間に合わず、シャトルは中に滑り込みました。
レジスタンスは銃撃を行いますが、乗っていたのはフィンとローズとBB-8。お互いの無事を喜びますが、不利な状況は依然として変わりません。厚く頑丈な扉も敵のキャノンがチャージを完了すれば、吹き飛ばされてしまうのは目に見えています。
フィンは戦うことを皆に提案。基地にはオンボロのスピーダーがいくつか残っており、フィンとローズとポーたち勇敢な13人がキャノンの破壊に向かいます。
タイ・ファイターやAT-ATの攻撃によってかなりの数のスピーダーがやられてしまいました。ローズも狙われたところに、チューバッカが運転をし、レイが銃撃を担っているファルコンが加勢にやってきます。
ファルコンはそのままタイ・ファイターを引き連れ、遠くへ飛んで行きました。しかし、オンボロのスピーダーでは分が悪く、ポーは引き返すことを決断します。
フィンはその命令を無視し、キャノンへと突っ込んで自爆するつもりでした。すんでのところローズが横からフィンに突っ込み、二人のスピーダーは大破。
「なぜ邪魔をした」と問い詰めるフィンに、ローズは「敵を憎んで死ぬよりも愛する人の命を救うことこそが勝利よ」と言い、フィンにキスをしました。
キャノンによって基地の扉は壊されてしまいます。レイアもこれまでと諦めかけたその時、ルークが姿を現しました。
兄妹の久しぶりの再会が果たされます。C-3POもマスターであるルークに話しかけ、ルークはウィンクで答えました。そして、ルークは一人で扉を抜けてレンの元へと歩いていきます。
かつての師ルークの姿を目にしたレンは冷静さを失い、全ての火力をルークに向けろと命令しました。しばらくの間浴びせ続け、辺りには爆煙と砂埃が立ち込めています。
銃撃を止め、煙が収まるとその中から平然とした顔でルークが歩いてきました。レンは怒りに震え、全軍の歩みを止め、自らを地面に下ろすように命令します。
レンとルークはライトセーバーを構えて向かい合いました。その様子を見ていたポーは、ルークがレジスタンスのために時間稼ぎをしてくれていることに気付きます。
クレイトに住む生物、ヴァルプテックスの後を追い、他の逃げ道を探そうと提案します。リーダーシップを発揮したポーの姿を見たレイアはどことなく嬉しそうでした。
ポーたち一行の前には崩れた岩の山が積み上がっていて、通り抜けることはとても無理です。そこにレイアが持つビーコンを辿って、レイが反対側からやってきました。ルークに習った通りやれば、岩を浮かすことが出来ると言い聞かせ、レイはフォースに集中します。
レンは怒りにまかせルークに襲いかかりますが、ルークは軽い身のこなしでかわします。そして、ルークは「今日、新たな反乱軍が立ち上がる。私は最後のジェダイではない。怒りで私を殺しても、お前の父と同じように私もお前の心の中に残り続けるだろう」とレンに言うと、ライトセーバーのスイッチを切りました。
レイは見事に岩を浮かせることに成功。フィンとの再会を果たしました。そして、生き残ったわずかなレジスタンスはファルコンに乗り込んでいきます。
レンはルークの身体を真っ二つに切り裂きましたが、振り返るとそこには無傷のルークの姿が。実体に見えていたルークの身体は、ルークがオクトーからのフォースによって作り出した幻影でした。
ルークはまた会おうと言い放ち、幻影はかき消えました。ルークにまんまと騙されたことに気付いたレンは怒りの咆哮をあげます。
レンたちはレジスタンスの基地に向かいますが、すでに逃げられた後でした。そこに落ちていたハン・ソロのサイコロのネックレスも幻影で、レンが手に取ると消え去ります。
ルークは力を使い果たすと、目の前には故郷タトゥイーンの夕日が二つ見える光景が。それを見つめながらルークは逝きました。
皆をファルコンに乗せるレイと、レンのフォースが再び繋がりますが、レイは無言でそれを遮断します。負傷したローズも無事に乗り込み、フィンの介護により回復に向かっているようでした。
レイとレイア、レンはフォースによってルークが亡くなったことを感じ取りました。ここから新たな反乱軍が立ち上がります。
〈テミリ・ブラッグ〉
惑星カントニカ、ファジアーがいた厩舎で子どもたちはルークが伝説となった「クレイトの戦い」の話を披露しています。
そこに雇い主のバーグウィル・トンダーが、子どもたちに働くよう怒りながら戻ってきました。その子どもの中の一人の少年、テミリ・ブラッグはフォースを使って箒を手に取ります。
テミリはローズが渡したレジスタンスのリングを指にはめ、正義感に満ちた瞳で宇宙に浮かぶ新たな反乱軍の船を見つめ、そこに想いを馳せます。
新たな反乱軍、そして新たなジェダイの希望は確かに根付き始めていました。
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の感想と評価
(C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
シリーズ第8作目にあたる『最後のジェダイ』。スター・ウォーズは熱狂的なファンが世界中にいるシリーズであるため、早くもその評価は真っ二つに分かれているようです。
旧三部作をリアルタイムで味わった世代とは2回り近く年が離れているので、私自身は子どもの頃観て育った洋画の名作の中の大好きな作品の一つというくらいの距離感です。
結論から書くと、とても楽しいSFアドベンチャー超大作でした。ただ、首を横に傾げてしまうような演出や単純にダサいなと感じられるシーンも随所に見られ、手放しで大絶賛という程ではありません。
それでも圧倒的にスリリングかつユーモアに溢れた(過剰すぎてイマイチなところもありましたが…)娯楽作ということは観た方の誰もが感じるところだと思います。
大絶賛をする方の多くと同じ意見ですが、作り手の古いものを尊重しつつも破壊し、完全に新しいものを作り出そうとする心意気は素晴らしいと思いました。
私は大好きですが前作『フォースの覚醒』は旧作への目配せが多すぎて、確かに新鮮味にはやや欠けていたかもしれません。しかし、今回の『最後のジェダイ』は所々に旧作へのオマージュを入れつつも、キャッチコピーの通り正に誰も観たことがない衝撃のスター・ウォーズが展開されていました。
『フォースの覚醒』の記事の時にも書きましたが、私たちの物語がそのまま広がったような物語運びでした。ただその広げ方がやや早急で雑な印象を受けるので、ラストの展開には希望よりも悲しさを感じましたが…。
とある人気キャラの死をセリフだけで処理するとか、JJだったら絶対にしないと思うので、怒るファンがいるのもすごく納得できます。
いずれにしても、このあともサーガを続けるためにはいつかはやらなければいけないことであり、監督のライアン・ジョンソンは勇敢にもその役目を担ったということです。
公開された順番の妙も上手く作用していて、冒頭から『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を観ていた方には感涙ものの展開が続きます。
どこまで計算なのかは分かりませんがこのあたりのフィーリングの響き合いはさすがシリーズものならではと唸らされる素晴らしい作りでした。
そして、旧作を彷彿とさせるいくつもの場面をスリリングに繋ぎ合わせる編集によって、特に終盤はハラハラしっぱなしの怒涛の展開が続きます。
さらに、ポスターやロゴもそうですが、本作において所々に配置された赤のイメージが非常に印象的で、クレイトの赤土での戦いはシリーズ史に残る美しいバトルシーンとなっています。
本作の印象に残るシーンはことごとくルークを演じたマーク・ハミルやレイアを演じたキャリー・フィッシャーなど旧シリーズのキャラクターが出てくるものばかりでしたが、私が大好きな新シリーズのキャラクターたちも決して負けていませんでした。
今回は特にポー・ダメロンとカイロ・レンですね!
ポーダメは前作で出番が少なすぎたので期待はしていましたが、今回は良い意味でも悪い意味でも大活躍を見せてくれます。ホルドがポーダメのことを「でも嫌いじゃない」と言ってレイアも同意する場面は本当に最高でした。
レンは前作のナイーブな少年キャラもよかったですが、本作は完全に敵役としてその存在感が増しています。ライトサイドとダークサイドが力を合わせて戦うライトセーバーの戦闘シーンも美しく、やはり赤色が強調された名場面でした。
アダム・ドライバーの最近の活躍は本当に素晴らしいです!今年公開された『沈黙』『パターソン』や『ローガン・ラッキー』などいずれも好演していますので、本作で彼のファンになった方はぜひぜひ。
数多くの人が観に行く超大作ですから様々な意見が溢れていますが、本作は否定をするにしても間違いなく一定のスリルを保った普通に楽しめる娯楽作であることに変わりはありません。
伝説となっている旧作自体も結構ユルユルなのでよく出来た映画と構えて観に行くのではなく、純粋に楽しんでいただくのが個人的には一番いいのかなと思っています。
まとめ
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キャリー・フィッシャーが亡くなってしまったことはいちファンとして本当に悲しく残念なことです。本作においても、レジスタンスの指揮官という重荷を表情だけで表現する素晴らしい演技を披露していました。
次回作で一旦完結となるスカイウォーカー家を巡るエピソード。完全にフラットになった第9作目は一体どんな展開が待ち受けているのでしょうか。
コリン・トレボロウが離脱し、『フォースの覚醒』を撮ったJ・J・エイブラムスが監督を務めることになりました。
さらに、来年2018年6月29日にはハン・ソロの若き日の冒険が描かれるスピンオフ『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』が公開されます。監督はロン・ハワード、若き日のハン・ソロを演じるのは注目の若手、オールデン・エアエンライクです。
さらにさらに、本作の監督を務めたライアン・ジョンソンがスカイウォーカー・サーガとは別の新たな3部作の監督を務めることも発表されました。
そして、スター・ウォーズの配給を行うディズニーが21世紀フォックスを買収するという驚きのニュースが飛び込んできました。
ビッグ6(ディズニー、ワーナー、フォックス、ユニバーサル、ソニー、パラマウント)による均衡は崩れ、ディズニーは帝国軍のような一大権力としてハリウッドに君臨するのでしょうか。ディズニーの動きからもしばらく目が離せそうにありません。