Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

津田寛治らが映画初日舞台挨拶!『RUN! 3films』キャストと共に撮影秘話を語る

  • Writer :
  • 石井夏子

何者にもなれなかった男たちの3つの物語が今、疾走する!!

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭をはじめ、数々の映画祭に招待され受賞もしてきた土屋哲彦監督、畑井雄介監督の疾走感溢れる3作品を1つに集めたオムニバス映画『RUN!-3films-』

2018年2月に別府ブルーバード劇場にて上映され、瞬く間に大反響を呼びました。

(C)2019TEAM RUN!

2019年11月2日より池袋シネマ・ロサにて公開初日を迎え、津田寛治、篠田諒、木ノ本嶺浩、松林慎司、土屋哲彦監督、畑井雄介監督などが登壇

満員の観客を前に作品への熱い思いを語りました。

映画『RUN!-3films-』初日舞台挨拶の概要

参考:映画『RUN!-3films-』公式ツイッター

【開催日時】
2019年11月2日(土)20:45〜(本編上映前)

【開催場所】
池袋シネマ・ロサ

【登壇者】
篠田諒、木ノ本嶺浩、松林慎司、黒岩司、津田寛治、須賀貴匡、佐野大樹、龍坐、笠原紳司、土屋哲彦監督、畑井雄介監督

映画『RUN!-3films-』初日舞台挨拶レポート

2019年11月2日より池袋シネマ・ロサにて公開初日を迎えた本作『RUN!-3films-』。

映画本編上映前に、キャストの津田寛治、篠田諒、木ノ本嶺浩、松林慎司、土屋哲彦監督、畑井雄介監督などが登壇し、舞台挨拶が行われました。

短編全てに出演の津田寛治

「VANISH」(C)2019TEAM RUN!

『追憶ダンス』『ACTOR』『VANISH』の三作全てに出演している津田寛治

「この映画のタイトル通りには走り抜けるという意味のRUNと、出演している役者たち自分を全部さらけ出す、乱れるという意味の乱という意味があると思っている。若い役者たちはカメラが回っていないときもずっと役に入り込んでいる。彼らに感化された現場でしたね」と津田寛治は撮影を振り返りました。

役作りについて

「追憶ダンス」(C)2019TEAM RUN!

また役作りについて聞かれた『追憶ダンス』の篠田諒は、「毎日鏡に向かって自分に向かって罵声を浴びせていた」と衝撃発言。

木ノ本嶺浩は「衣装を着てずっと家に引きこもって体育座りをしていた」と独特の方法を明かました。

『ACTOR』の黒岩司は「当時の僕のドキュメンタリーになっている。津田さんや他の先輩たちに胸を貸していただいた」と感慨深く話します。

『VANISH』の松林慎司は「正体不明の役ということで当初戸惑ったが、畑井監督に聞いたところ、とにかく『第9地区』を見てと言われたのでそうしました」と監督からのアドバイスを打ち明けました。

最後に

「ACTOR」(C)2019TEAM RUN!

最後には津田が「劇場でお客さんに見てもらえるということのありがたみを改めて感じた。映像制作をしている人、俳優を目指している人に観てもらい、感化されて素晴らしい日本映画をつくってもらえたら嬉しい」と改めて作品への思いを語りました。

土屋監督は、「本当にたくさんの人に助けられて完成した作品。今日は一生忘れられない日になった」と感慨深い面持ち。

畑井監督は「観客の皆さんの胸に残る作品になっていたら嬉しい。今回はパイロットフィルムだったので長編として完成させたい」と次回作についても匂わせ、舞台挨拶は終了しました。

映画『RUN! 3films』の作品情報


(C)2019TEAM RUN!

【公開】
2019年(日本映画)

【監督】
『追憶ダンス』『ACTOR』:土屋哲彦

『VANISH』:畑井雄介

【キャスト】
『追憶ダンス』: 篠田諒、木ノ本嶺浩、津田寛治、青木玄徳、山﨑ケイ(相席スタート)、日下雅貴、古谷佳也、黒岩司

『VANISH』:松林慎司、津田寛治、蟹江アサド、シャア・ハック、山口康智、志村美空

『ACTOR』:黒岩司、須賀貴匡、菅野莉央、川村亮介、松林慎司、佐野大樹、笠原紳司、龍坐

【作品概要】
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭、山形国際ムービーフェスティバル、しがショートムービーフェスなど数々の映画祭に招待され、グランプリなど受賞してきた3本の短編を『RUN! -3films-』として一挙上映.

個性的な俳優たちが揃い、「闇金ドックス」シリーズの土屋哲彦と、映画やドラマなどの映像作品に助監督など参加してきた畑井雄介の2人の俊英監督が贈る、新時代を切り裂く新たなオムニバス映画です。

映画『RUN! 3films』のあらすじ

『追憶ダンス』

コンビニバイト中の鈴木の前に、突然フルフェイスのヘルメットを被った強盗が現れました。

そいつは中2まで一緒だった同級生の佐藤だといいます。

「いじめた方が忘れても、いじめられた方は忘れないんだよ!」と、ナイフを持って襲ってくるが全く身に覚えがありません。

そこに警察官が現れ…。

記憶の掛け違いを巡る二人の戦いは、予想外の結末に!

『VANISH』

年間失踪者数10万人、その原因はわかっていない――。

ある田舎町を走る車。

そこにいるのは死体処理が生業のヤクザと、生きていくために人を喰うしか出来ない、「自分」が何者か分からない男。

『消す』ことを宿命づけられたふたりは、共存のために一緒にいました。

「命」とは?「生きるとは?」スタイリッシュな映像で贈るSFファンタジーです。

『ACTOR』

売れない役者の山田はアルバイト先でもバカにされる日々。

役者に向いてないのかと悩みながら振り向くと、そこは撮影現場でした。

「やれば出来るじゃない」共演女優に言われ少しだけ自信を取り戻し、憧れの俳優との共演シーンで覚醒。

『闇を切り裂け!その光を掴み取れ!』自分を見下してきたヤツらを撃つために!

まとめ

参考:芸能事務所ラ・セッテの公式ツイッター

津田寛治が感化されたと語った若い役者たちのパワー、畑井雄介監督と土屋哲彦監督のダイナミックな演出が光る本作。

初日公開前に行われた舞台挨拶では、キャストの衝撃的な役作り方法が飛び出し、次作への期待が高まりました。

オムニバス映画『RUN!-3films-』は2019年11月2日(土)より、東京・池袋シネマロサほかにて全国順次公開です。



関連記事

新作映画ニュース

映画『ジーザス・イズ・キング』劇場追加上映が池袋グランドシネマサンシャイン決定!公開初日のイベントレポートも

542席の即完売を受けて、12月13日(金)~15日(日)に急遽追加上映が決定。 アメリカ時間10月25日(日本時間10月26日)にリリースされたカニエ・ウェストの最新アルバム『ジーザス・イズ・キング …

新作映画ニュース

映画『グッドバイ』キャストの大櫛加代役は水川あさみ【演技評価とプロフィール】

映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇』は2020年2月14日より新宿ピカデリーほかにて公開! 『走れメロス』、『人間失格』などの代表作を発表し、2019年に生誕110年を迎えた昭和の文豪・太宰治。 …

新作映画ニュース

映画『プライベート・ウォー』のあらすじとキャスト。実在の女性記者にロザムンド・パイクが体当たりで挑んだ力作

映画『プライベート・ウォー』は2019年9月13日(金)TOHOシネマズ シャンテほかにて全国ロードショー! 2018年ゴールデングローブ賞の主演女優賞&主題歌賞の2部門ノミネートされた映画 …

新作映画ニュース

『ユー・アー・ノット・マイ・マザー』上映日/あらすじ。日本初上陸のウルトラ級フォークホラーのポスター&予告編が解禁!

ホラー映画『ユー・アー・ノット・マイ・マザー』は2023年2月3日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷“未体験ゾーンの映画たち”にて公開決定! 『ミッドサマー』(2019)で注目された、「その土地に …

新作映画ニュース

『一度も撃ってません』の映画舞台挨拶がリモート開催!阪本順治監督が上映劇場の広島シネマモードに登壇

映画『一度も撃ってません』は2020年7月3日(金)より続々と順次全国にて公開中!! 阪本順治監督が広島・福山駅前シネマモードにてリモート舞台挨拶を開催。 2020年8月現在、順次全国で公開中の映画『 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学