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Entry 2019/05/02
Update

映画『RUN!-3films-』あらすじとキャスト。土屋哲彦と畑井雄介の監督作が11月に劇場上映!

  • Writer :
  • 石井夏子

2019年11月に池袋シネマ・ロサにて劇場ロードショー

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭をはじめ、数々の映画祭に招待され受賞もしてきた土屋哲彦監督、畑井雄介監督の疾走感溢れる3作品を1つに集めたオムニバス映画『RUN!-3films-』

2019年2月に別府ブルーバード劇場にて上映され、瞬く間に大反響を呼びました。

そして2019年11月に池袋シネマ・ロサにて劇場ロードショーが決定

土屋哲彦監督、畑井雄介監督と、石井克人監督、小路紘史監督、俳優の津田寛治など、映画界を牽引する豪華メンバーからのコメントも到着しました。

そのコメントとともに映画『RUN!-3films-』をご紹介して行きます。

映画『RUN!-3films-』とは

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭、山形国際ムービーフェスティバル、しがショートムービーフェスなど数々の映画祭に招待され、グランプリなど受賞してきた3本の短編を『RUN! -3films-』として一挙上映。

篠田諒(『人狼ゲーム プリズンブレイク』)、木ノ本嶺浩(『仮面ライダーW』)、松林慎司(『残穢【ざんえ】-住んでは行けない部屋-』)、黒岩司(『忍びの国』)、須賀貴匡(『RIDER TIME仮面ライダー龍騎』)、津田寛治(『名前』『天然☆生活』)など個性的な俳優たちが揃い、「闇金ドックス」シリーズの土屋哲彦と、映画やドラマなどの映像作品に助監督など参加してきた畑井雄介の2人の俊英監督が贈る、新時代を切り裂く新たなオムニバス映画の傑作が誕生しました。

何者にもなれなかった男たちの、3つの物語が今、疾走します!

映画『追憶ダンス』の作品情報

©2019TEAM RUN!

【公開】
2019年(日本映画)

【監督】
土屋哲彦

【キャスト】
篠田諒、木ノ本嶺浩、青木玄徳、山﨑ケイ(相席スタート)、黒岩司、古谷佳也、日下雅貴 、津田寛治

【作品概要】
「山形国際ムービーフェスティバル2017」準グランプリと観客賞を受賞するなど数々の映画祭で高い評価を上げてきた話題作。

主演は『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』(2016)ドラマ『アシガール』の篠田諒と、『仮面ライダーW』の木ノ本嶺浩。

2人は本作において「FOXムービー短編映画祭」審査員特別俳優賞を受賞。新進気鋭な若手俳優の演技に注目が集まります。

監督は、「闇金ドッグス」シリーズなどヒット作を生み出してきた土屋哲彦監督。

深夜のコンビニを舞台に、店員と強盗の記憶の掛け違いを巡る、スピード感溢れる展開が観るものを圧倒する。

映画『追憶ダンス』のあらすじ

コンビニバイト中の鈴木の前に、突然フルフェイスのヘルメットを被った強盗が現れました。

そいつは中2まで一緒だった同級生の佐藤だといいます。

「いじめた方が忘れても、いじめられた方は忘れないんだよ!」と、ナイフを持って襲ってくるが全く身に覚えがありません。

そこに警察官が現れ…。

記憶の掛け違いを巡る二人の戦いは、予想外の結末に!

映画『VANISH』の作品情報

©2019TEAM RUN!

【公開】
2019年(日本映画)

【監督】
畑井雄介

【キャスト】
松林慎司、山口康智、志村美空、笹原尚季、谷沢龍馬、黒岩司、シャア・ハック、蟹江アサド、津田寛治

【作品概要】
人に言えない秘密を抱えた男たちが築いた奇妙な関係を通して「喪失」を描いた『VANISH』は「しがショートムービーフェス2015」でグランプリを受賞し「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016」でも話題となった、美しい映像で描かれる壮大な世界観が魅力のSFドラマ。

『残穢【ざんえ】-住んでは行けない部屋-』(2015)『予告犯』(2015)の松林慎司が主演。

監督は、これまで多くの映画やドラマなどの映像作品で助監督をしてきた実力派・畑井雄介。

映画『VANISH』のあらすじ

年間失踪者数10万人、その原因はわかっていない――。

ある田舎町を走る車。

そこにいるのは死体処理が生業のヤクザと、生きていくために人を喰うしか出来ない、「自分」が何者か分からない男。

『消す』ことを宿命づけられたふたりは、共存のために一緒にいました。

「命」とは?「生きるとは?」スタイリッシュな映像で贈るSFファンタジーです。

映画『ACTOR』の作品情報

©2019TEAM RUN!

【公開】
2019年(日本映画)

【監督・脚本・編集】
土屋哲彦

【キャスト】
黒岩司、須賀貴匡、菅野莉央、龍坐、佐野大樹、松林慎司、笠原紳司、川村亮介、佐野和真、髙橋洋、津田寛治

【作品概要】
『追憶ダンス』と同じく土屋監督の『ACTOR』は「杉並ヒーロー映画祭」で観客賞とベストヒーロー賞の2冠を受賞した他、「ゆうばり国際ファンスティック映画祭2016」や「アヴァンカ国際映画2018」など多くの映画祭に招待を受けました。

『忍びの国』(2017)NHK大河ドラマ『西郷どん』(2018)の黒岩司や、ビデオパスにて配信中『RIDER TIME仮面ライダー龍騎』で主人公・城戸真司を演じている須賀貴匡など、演技派が多数出演。

夢を捨てられない男が、現実と幻想の境界を疾走します。

映画『ACTOR』のあらすじ

売れない役者の山田はアルバイト先でもバカにされる日々。

役者に向いてないのかと悩みながら振り向くと、そこは撮影現場でした。

「やれば出来るじゃない」共演女優に言われ少しだけ自信を取り戻し、憧れの俳優との共演シーンで覚醒。

『闇を切り裂け!その光を掴み取れ!』自分を見下してきたヤツらを撃つために!

映画『RUN!-3films-』公開に向けてのコメント紹介

映画監督・石井克人のコメント

『茶の味』(2004)、『スマグラー おまえの未来を運べ』(2010)など国内外から注目を集める石井克人監督。

公開にあたり、石井克人監督は本作へのコメントに愛を込めました。

青年誌の漫画みたいで良い!ネタが藤子不二雄先生っぽいけど劇画タッチなのが好き。
世界観が分かってきても先が読めないのが気持ちいい!
津田寛治ファンにはたまらない映画だと思う。色んなキャラを演じ分けてて津田さんの魅力満載!って感じ。
ネットの配信もすれば良いのに!面白かったです!

熱い思いがほとばしるコメントですね。いかに本作が石井克人監督の心を動かしたのかが伝わってきました。

漫画好き、津田寛治好きのハートをがっちりつかむ本作に期待が高まります。

映画監督・小路紘史

『ケンとカズ』(2015)で第28回東京国際映画祭の日本スプラッシュ部門にて作品賞を受賞した小路紘史監督。

本作の魅力について、こう語りました。

短編3本につめこまれた緻密な構成、大胆なカメラワーク、引き込まれる役者の芝居に心奪われました。
そして、なにより素晴らしいのはそれらの要素の中に人間のハートが置き去りにされてないという事。
コンビニ店員、ヤクザの仕事人、売れない役者、3種3用の主人公たちは今にも画面から飛び出してくるかのごとく、生きています!
走っています!!おススメです!!!

大胆さと緻密さが程良いバランスで保たれながらも、登場人物の心の動きが生きていると語った小路紘史監督。

計算された芝居だけでは無い、人間の衝動を捉えた本作に期待が高まります。

俳優・津田寛治のコメント

本作におさめられた3本全てに出演している俳優の津田寛治。

製作された経緯を冗談交じりにこう述べました。
  

ラ・セッテは映画好きが多い事務所なので、呑み会も映画の話で盛り上がります。
この「RUN!-3films-」というオムニバス作品も、発端はみんなで飲んでいる時に出来た企画でした。若手の一人がベロベロになりながら「俺の主演映画作って下さい!今度のギャラ全部ブッコミますから!」と叫んだのです。その時の彼のギャラはとても映画が撮れる金額では無かったのですが、みんなもベロベロだったのもあり、「よーっし。とろーとろー!」と盛り上がったのでした。
その勢いで3本も短編映画を作ってしまうこの事務所が僕は、す、好きです。

事務所の後輩俳優のひと言に、快く出演を引き受けた津田寛治の懐の大きさを感じますね。

最後の事務所への言葉の含みも気になるところです。
                  

『追憶ダンス』『ACTOR』監督・土屋哲彦コメント

『追憶ダンス』と『ACTOR』、2本の監督を務めた土屋哲彦。

劇場公開への感謝と、本作に込めた思いを以下のように語りました。

 多くの優れた短編が映画祭での上映で終わってしまうことが常という中、この作品を劇場公開まで導いてくれた全ての皆様に感謝申し上げます。バラバラに作った3つの物語を並べたら、不思議とスジの通った一本の映画になりました。
主人公たちはどいつも社会から必要とされてないような、ハミ出し者たち。それでも吠えて、あがいて、走る。そんな映画です。
あらためて一本の映画になった「RUN!」を観たら「負け犬店員もコンビニ強盗も、売れない俳優も…俺だ!(人喰い親子とヤクザさえも!)」と思えました。
そしてきっと、皆さんにもそう感じて頂けるようなパワーを持った作品です!ぜひ、劇場でお楽しみください!

単発の上映で終わらず、新たなオムニバス映画として生まれ変わって上映されることへの感動が伝わってきますね。

社会からはみ出してしまった人物たちが走り出す様は、観る者に感動を与えてくれるはずです。

『VANISH』監督・畑井雄介コメント

『VANISH』の監督、畑井雄介は、製作のきっかけを明かします。

ある日、なんとなく気になって調べたのが「VANISH」の始まりでした。年間失踪者数が10万人。そしてその原因はわかっていない。この圧倒的な数に驚きました。消えた人はどこに行ったのか?僕なりの考えがこの「VANISH」には詰まっています。
長編映画を目指す為に作られた今作は、パイロットフィルムになります。まだ完結していない物語ではありますが、多くの方に観て頂ける事がとても嬉しいです。
主人公を演じた松林さんの苦悩。主人公と共存するヤクザを演じた津田さんの狂気。必見です。
そして、「追憶ダンス」「ACTOR」の監督である土屋監督は、助監督時代の先輩でもあります。あの頃を一緒に走り抜けた先輩の作品と、こうして劇場公開される事をとても誇りに思います。

長編映画に向けての『VANISH』。

完成された長編を目にするためには、少しでも多くの観客が本作を劇場で鑑賞することが重要になってくることでしょう。

まとめ

別の作品として製作された3本の作品。共通点は、登場人物が何かに向かって走っているという事。

監督の土屋哲彦と畑井雄介も助監督時代をともに走り抜けた仲というところに、深い縁を感じます。

また、3本すべての作品に『名前』『天然☆生活』など多くの作品で圧倒的な演技を見せる名優・津田寛治が出演しているのも見どころのひとつ。

観客はそれぞれの世界に引き込まれること間違いありません。

オムニバス映画『RUN!-3films-』は、2019年11月に池袋シネマ・ロサにて劇場ロードショーです。


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