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Entry 2023/08/26
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おすすめインディーズ映画『ピストルライターの撃ち方』がオランダ映画祭《カメラジャパン・フェスティバル》でインターナショナル・プレミア上映!

  • Writer :
  • Cinemarche編集部

映画『ピストルライターの撃ち方』はユーロスペース、シモキタ-エキマエ-シネマ「K2」での公開後、9月16日(土)より大阪・第七藝術劇場ほかで全国順次公開!

再び原発事故が起こった近未来を舞台にヤクザの下で除染作業員を運ぶチンピラとムショ帰りの親友、そして出稼ぎ風俗嬢の生き様を描いた『ピストルライターの撃ち方』。

このたび、9月21日(木)よりオランダ・ロッテルダムで開催される日本文化の祭典「カメラ・ジャパン2023」でのインターナショナル・プレミア上映が決定

さらに全国各劇場での公開情報が新たに解禁されたほか、神戸映画資料館では眞田康平監督特集として長編第1作『しんしんしん』との同時上映も決定。映画祭上映と眞田康平監督特集を記念した、リニューアル版ポスタービジュアルも到着しました。

映画『ピストルライターの撃ち方』について

リニューアル版ポスタービジュアル


(C)映画「ピストルライターの撃ち方」製作委員会

東京藝術大学大学院・映像研究科修了作品『しんしんしん』(2011)が渋谷ユーロスペースはじめ全国10館で劇場公開された眞田康平が、オール宮城県ロケで撮影した映画『ピストルライターの撃ち方』

瀬々敬久監督作品に多数出演し、自身も劇団「狼少年」を主宰する奥津裕也を主演に迎え、中村有、黒須杏樹の3人を中心に物語は描かれていきます。

また『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で知られる杉本凌士、高橋ヨシキ監督作品『激怒』の小林リュージュ、安楽涼監督作品『夢半ば』の柳谷一成など、実力派キャストが脇を固めています。 


(C)映画「ピストルライターの撃ち方」製作委員会

再び原発事故が起こった近未来を舞台に設定した本作。ヤクザの下で除染作業員を運ぶチンピラ、ムショ帰りの親友、出稼ぎ風俗嬢など、社会から見捨てられた世界の片隅で懸命に生きようとする者の人生をキャスト陣が体現した群像劇は、眞田監督と主演・奥津の二人三脚で作り上げられました。

また眞田監督は、自身も原発が建つ石川県出身であることからも、東日本大震災時の原発事故が風化していく福島の姿と自身の故郷とを重ねた上で、本作の物語を構想していったとのこと。

念願の企画として執筆した脚本が「月刊シナリオ」7月号に、プロダクションノートが「映画テレビ技術」に掲載されるなど、インディーズ映画の中でも見逃せない重要な1本として、本作は注目を集めています

《映画『ピストルライターの撃ち方』公式サイトはコチラ→》

脚本・監督・編集:眞田康平コメント

映画メイキング写真より(真田監督:中央)


(C)映画「ピストルライターの撃ち方」製作委員会

この映画を撮ろうと決めたキッカケの一つに、海外から日本を見た時、原発についての問題は避けては通れない題材だろうと考えていた事をふと思い出しました。初めての海外での上映。どう理解したのか、どう考えたのか、どう感じたか、とにかく色んな人に聞いてみたい。その答え合わせに今は期待に胸躍らせています。

『ピストルライターの撃ち方』の上映館情報


(C)映画「ピストルライターの撃ち方」製作委員会

【大阪】
・第七藝術劇場:9月16日(土)〜

【京都】
・京都シネマ:9月29日(金)〜

【兵庫】
・神戸映画資料館 10月6日(金)〜
※10月7日(土)/8日(日)は『しんしんしん』併映

【山形】
・鶴岡まちなかキネマ:10月7日(土)〜

【石川】
・金沢シネモンド:近日上映予定

【愛知】
・名古屋シネマスコーレ:近日公開予定

【広島】
・横川シネマ:近日公開予定

※各劇場では、監督・キャストによる舞台挨拶実施も予定。詳細は各劇場HPからご確認下さい。

《映画『ピストルライターの撃ち方』公式サイトはコチラ→》

『ピストルライターの撃ち方』の作品情報


(C)映画「ピストルライターの撃ち方」製作委員会

【公開】
2023年(日本映画)

【脚本・監督】
眞田康平

【キャスト】
奥津裕也、中村有、黒須杏樹、杉本凌士、小林リュージュ、曽我部洋士、柳谷一成、三原哲郎、木村龍、米本学仁、古川順、岡本恵美、伊藤ナツキ、橋野純平、竹下かおり、佐野和宏

【作品概要】
再び原発事故が起こった地方を舞台に、ヤクザの下で除染作業員を運ぶチンピラ、チンピラの親友で刑務所帰りの男、出稼ぎ風俗嬢による共同体の再生と崩壊を描いた群像劇。

オール宮城県ロケで撮影された本作を手がけたのは、東京藝術大学大学院・映像研究科修了作品『しんしんしん』(2011)が渋谷ユーロスペースはじめ全国10館で劇場公開された眞田康平。

瀬々敬久監督作品に多数出演し、自身も劇団「狼少年」を主宰する奥津裕也を主演に迎え、中村有、黒須杏樹の3人を中心に物語は描かれていく。また杉本凌士、小林リュージュ、柳谷一成、佐野和宏など実力派キャストが脇を固める。

《映画『ピストルライターの撃ち方』公式サイトはコチラ→》

『ピストルライターの撃ち方』のあらすじ


(C)映画「ピストルライターの撃ち方」製作委員会

遠くない未来、地方で再び原発事故が起こった。しかしその隣町では一見変化のない生活が続いている。

ピストル型のライターで煙草に火をつける残念なチンピラの達也は、ヤクザの下で立入禁止区域の除染作業員をタコ部屋まで運ぶバンの運転手をしている。

そんな達也の下に、刑務所に入っていた親友の諒と出稼ぎ風俗嬢のマリが転がり込んできて、行き場の無い3人の共同生活が始まる。

達也はヤクザに取り入って、バラバラになっていく故郷や仲間をなんとか食い止めようと行動するが……。

まとめ


(C)映画「ピストルライターの撃ち方」製作委員会

映画『ピストルライターの撃ち方』上映情報をご紹介しました。

神戸映画資料館では、眞田康平監督特集として長編デビュー作『しんしんしん』との同時上映が決定。奥津裕也、中村有と10年来ともに作品作りを続けてきた眞田監督の軌跡を辿るイベントが予定されています。

そして9月21日(木)からオランダ・ロッテルダムで開催される日本文化の祭典「カメラ・ジャパン2023」の映画祭プログラマーであるアレックス・オーストも本作を高く評価し、同映画祭でのインターナショナル・プレミア上映が実現。

そして招待を受けた眞田監督も、開催地であるオランダ・ロッテルダムへと渡り、上映後のティーチイン・イベントに参加予定です。

映画『ピストルライターの撃ち方』はユーロスペース、シモキタ-エキマエ-シネマ「K2」での公開後、9月16日(土)より大阪・第七藝術劇場ほかで全国順次公開!

《映画『ピストルライターの撃ち方』公式サイトはコチラ→》





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