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Entry 2019/04/03
Update

緒方直人と田中美里が南沙良を絶賛!映画『もみの家』クランクアップ囲み取材リポート

  • Writer :
  • 石井夏子

映画『もみの家』クランクアップ!


©「もみの家」製作委員会

ブルーリボン賞新人賞他数々の新人賞を受賞した、若手実力派女優 南沙良を主演に迎える、坂本欣弘監督の映画『もみの家』。

本作は2020年3月20日(金・祝)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開されます。また、ロケ地である富山県では先行ロードショーも予定されています。

新元号”令和”が発表されて間も無く、『もみの家』もクランクアップし、出演の南沙良、緒方直人、田中美里と坂本欣弘監督がロケ地富山県砺波市で、情報解禁後初の囲み取材に挑みました。

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映画『もみの家』囲み取材リポート

2019年4月1日(月)、富山県砺波市は天候不安からうって変わって快晴に恵まれました。

一年間に渡る長い撮影を終えた“もみの家”。

クランクイン前は室内に蜘蛛の巣が張る空き家だった場所は、スタッフや、寮生、そして緒形と中が演じた佐藤夫婦の手によって愛情あふれる場所へと変化。

そんな“もみの家”の居間で行われた囲み取材では、出演者と監督それぞれが作品への温かい思いを語りました。

出口のないトンネル


©「もみの家」製作委員会

主演の南沙良は、今年一番活躍が期待される若手女優。

本作では、南の実年齢と同じ16歳の、心に悩みを抱え不登校になってしまう主人公、本田彩花を体当たりで演じます。

クランクアップの心境を聞かれた南はこう答えました。

「最初の頃は出口のないトンネルを歩いている心境でした。自分に重なる部分もあって、近親憎悪に似た感情も持ちました。いろんなことが重なって、自分の中で気持ちの整理がつかなくなっている時もありましたし、足並みを揃えるのに苦戦した時期もありました。でも彩花の気持ちになって、何かが変わっていくことを感じることができました」

彩花と言う役柄と自分と重なりに苦戦したことを明らかにしながらも、確かな手ごたえを感じている様子。

それぞれの四季に合わせた撮影が行われ、その都度側で南を見守っていた坂本監督も「みるからに成長していました。役としても成長しているのを感じることが出来ましたね」と南の苦戦の中でも成長した姿に手応えを感じているようでした。

問題を抱えた若者を受け入れ自立を支援する施設“もみの家”の経営者であり大黒柱の佐藤泰利を演じる緒形直人は「富山の四季を足掛け一年かけて撮影するというのはなかなか贅沢なことで、映画で一年かけるのはデビュー作以来だった。監督のこだわりや情熱、細やかさがあって、いい緊張感のある状態で芝居ができた」と撮影を振り返ります。

泰利の妻・恵役は田中美里。「経験したことないような、昔ながらの、時間をかけて丁寧に撮っていく工程が、幸せでした。カレンダーを見なくても四季を感じることはできる、当たり前のようでいて、そうでない贅沢な経験でした」と、時間をかけた分だけ込み上げてくる思いを丁寧に口にしていました。

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名優二人が南沙良に太鼓判


©「もみの家」製作委員会

主演の南は、演じた彩花と同じ16歳、撮影開始時は15歳でした。

南の印象を聞かれた緒形は「繊細な心の動きを表現できる人。いつもニュートラルだからこそ、芝居に慣れ過ぎることなく、その都度新しい。これからも見ていきたいですね。あとは彼女のいいところは笑顔だと僕は思ってる。この映画でも少なからず、いい笑顔が見れます」と話しました。

田中も「最初会ったときは大人っぽい、動じない子だなと感じました。でもその中にも15,6歳らしい愛らしさ、繊細さを持っていて、彩花と重なる部分もありました。現場では、常にカメラの前で彩花としていてくれていて、でもそれはなかなか簡単にできることじゃないと思うんです。そう言うことができる女優さんですね」と南を優しく見つめます。

大先輩二人の口から自身についての大絶賛の言葉が飛びだし、南は終始嬉しそうに口を手で抑えながらも喜びを隠しきれない様子でした。

大事な場所


©「もみの家」製作委員会

さらにロケ地富山の印象について聞かれると、「一番最初に台本を読んだときに、文字から美しい景色がなんの苦もなく見えて来ました。撮影がすごく楽しみだったことを覚えています。神奈川出身なので、自然に触れ合う機会が少なく、恵まれた毎日空気が違う新鮮な環境の中で、一日一日を丁寧に重ねることが出来たんじゃないかなと思います」と南。

緒形は「2年前に『散り椿』で初めて富山で撮影しました。あまりの空の美しい青さに感動して、水がうまくて、そこで四季を通し撮影できる喜びを感じました。大事な場所になった」と静かな中にも熱い思いをのぞかせました。

富山の隣県、石川県出身田中は「母が富山出身で、親戚もいて毎年来ていました。ここ(もみの家の周りと同じように)畑に囲まれた家があって、タクシーに乗って「〜〜さん家」といえばば、そこに連れていっもらえた、そういう暖かい思い出があります。あとは、夜真っ暗になって、その分、星が綺麗だと思って感動したり、雪の日のしんとした空気が、雪が降って寒いという感覚じゃなく逆に暖かみを感じた、不思議な感じがありました。子供の頃と同じ感覚に呼び戻された気がしました」と昔も今も変わらない富山の暖かみを実感たっぷりに話します。

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監督が長年温めてきた題材


©「もみの家」製作委員会

本作は、坂本監督たっての希望で富山・散居村の美しい景色の中での撮影に挑みました。

さらに前作『真白の恋』(2017)製作の前から長年温めて来た題材ということで、クランクイン前には実際にある自立支援施設にも取材に行ったという坂本監督。

監督は本作に込めた想いをこう語ります。

「15,6歳の少女の成長を描いた作品が作りたいとずっと思っていました。実際の施設にも取材に行きましたが、それをイメージして“もみの家”を作った訳ではないんです。
場所や人が変われば話も変わる、特別なことじゃなくこの世の中そう言うことはたくさんあると思うので、あくまでも自分の考える、この場所での、今の子供の問題について物語にしたいという思いがありました。不登校、引き込もりだったり、その当人や親や友達たち、この映画を観た人たちが一歩を踏み出せるための作品になるように取材をさせていただきました。
あと、いざロケ地や場所決めになった時、地域の方々に多大なる協力を頂き、その温かさもまた映画の中に反映されていると思います」

富山出身で、『真白の恋』でも富山ロケを行った坂本監督。

その丁寧な描写で映画ファンの心を鷲掴みにした監督が、本作で再び富山を舞台に温かな物語を紡ぎ出します。

公開に向けて


©「もみの家」製作委員会

監督の熱い思いを聞き、緒形も自身の気持ちを述べました。

「この場所で農業をやり、みんなで協力して生活しながら、自立を促すのはとてもいいと思いました。場所や人が変われば話も変わる、監督の言う通りで今回の舞台は富山だけれども、こういう物語を描く上で、あえて特定の場所に限定することもないとも思いました。僕は子供達を留学させてたので、あっちでの環境はどうだったのかとか、この映画を通してよく家族で話すことが多くなりました。人はだんだん強くなっていきますけれども、ガラスのような繊細な心だったときは誰にでもあると思います。どういう作品になるのか、来年公開を楽しみに待ち続けたい」

普遍的なテーマを内包した本作への自信をのぞかせています。

また、田中は自身の役を振り返りこう語りました。

「わたしはみんなの母親のような役割だったので、それぞれの子がいろんな問題を抱える中で、どのくらいの優しさで接すればいいか、一人一人への距離感が難しいと思う時もありました。子ども達は個性がバラバラで、それこそ良いとこもあって悪いとこもあって、認め合い支え合い、子ども達を焦せらせることなく、じっくり向き合う時間が大切なんだなと強く感じました。生き急いだりしんどいと思った方、この映画を見て見つめ直して、自分を可愛がってもらえたらいいなと思います」

本当の母のように、個々にあわせて接していた田中。その優しいぬくもりは凍りついていたヒロインの心を溶かして行くことでしょう。

南は「私自身1年通して、出会いと別れの眩しさだったりたくさんの刹那を強く感じることが出来ました。生活の中で、少しでも息苦しさだったり閉塞感を感じたことのある人の心の中に、何かを残せる作品になっているんじゃないかと思っています」と、たくさんの経験と、それにより生まれ気持ちを丁寧に笑顔で話しました。

それぞれ2020年春公開への期待を胸に、暖かな囲み取材となりました。

映画『もみの家』の作品情報

【日本公開】
2020年(日本映画)

【監督】
坂本欣弘

【脚本】
北川亜矢子

【キャスト】
南沙良、渡辺真起子、二階堂智、菅原大吉、佐々木すみ江、島丈明、上原一翔、二見悠、金澤美穂、中田青渚、中村蒼、田中美里、緒形直人 

【作品概要】
監督は『真白の恋』(2017)で鮮烈なデビューを果たした坂本欣弘。本作でも脚本の北川亜矢子とタッグを組んで、自身の出身地・富山の美しい風景と心の機微を丹念に映し出します。

初主演映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2018)での演技が高い評価を受け、第43回報知映画賞(新人賞)、第61回ブルーリボン賞(新人賞)を獲得した南沙良が、心に悩みを抱え不登校になってしまう主人公を演じます。

南沙良を支えるのは、緒形直人と田中美里。不登校、問題を抱えた若者を受け入れ自立を支援する施設“もみの家”の経営する夫婦として、温かく見守ります。

映画『もみの家』あらすじ


©「もみの家」製作委員会

心に問題を抱えた若者を受け入れ共同生活を送る“もみの家”に、16歳の本田彩花がやってきました。

不登校になって半年、心配する母親に促され俯きながらやってきた彩花に、“もみの家”の主・佐藤泰利は笑顔で「よろしくな、彩花」と声をかけます。

周囲に暮らす人々との出会いや豊かな自然、日々を過ごす中で感じ取った大切な“なにか”に突き動かされ、息苦しい時間を過ごしていた彩花は少しずつ自らの気持ちと向き合あっていき…。

まとめ

©「もみの家」製作委員会

坂本監督の前作『真白の恋』と同様に、監督の生まれ育った富山でのオールロケを敢行し、春夏秋冬それぞれの季節と人間模様を実際に一年間掛けて丁寧に撮影した映画『もみの家』。

クランクアップを記念して行われた囲み取材では、南沙良、緒方直人、田中美里と坂本欣弘監督が、それぞれ本作への思いを語ってくれました。

作品の空気と同じく、和やかな時間が流れた囲み取材。

ますます公開の日が楽しみになりました。

映画『もみの家』は2020年3月20日(金・祝)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショーです。

それに先駆け、撮影場所でもある富山県の映画館、TOHOシネマズファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡、JMAXシアターとやまで先行ロードショーされます。


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