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Entry 2021/04/16
Update

映画祭『EUフィルムデーズ2021』はオンライン配信とリアルで開催!無料で見られるお得な情報も

  • Writer :
  • 石井夏子

欧州連合(EU)加盟各国の話題作を、リアルとオンラインのハイブリッドで楽しもう!

「映画で旅するヨーロッパ」をテーマに、日本初公開作品や見逃してしまった近作など、欧州連合(EU)加盟国の映画を一挙に紹介する映画祭「EUフィルムデーズ」。

19回目の2021年は、1年ぶりに東京・国立映画アーカイブ、京都・京都文化博物館でのリアル開催とともに、昨年好評だったオンラインでの開催が決定しました。

東京・国立映画アーカイブでは2021年5月28日より、京都・京都文化博物館では6月17日よりリアル開催、オンラインでの開催は5月28日~6月25日となります。

CONTENTS

「EUフィルムデーズ」とは

「EUフィルムデーズ」とは、「映画で旅するヨーロッパ」をテーマに、日本初公開作品や見逃してしまった近作など、欧州連合(EU)加盟国の映画を一挙に紹介する映画祭のことです。

EUフィルムデーズ2021では、EU加盟国より最多の26ヵ国が参加、上映ラインナップは日本初公開作品の11作品を含む、参加国による選りすぐりの全27プログラムが、上映および一部オンライン配信されます。

毎年注目を集める日本初公開作品には、オーストリアからオーストラリアまで18,000km、19か国を自転車で旅する発見と挑戦に満ちたドキュメンタリー『オーストリアからオーストラリアへ ふたりの自転車大冒険』(原題:Austria2Australia/オーストリア)、1950年代から現在まで、ルクセンブルクの女性運動の歴史を記録し、女性をめぐる環境の何が変わり、何が変わらないかを浮き彫りにする『彼女たちの物語』(英題:A History of Women/ルクセンブルク)といったドキュメンタリーがラインナップ。

また、18歳の少年が、自身の性的アイデンティティを明かせず苦悩する、スロヴェニア初のLGBT作品とされ、トロント国際映画祭で注目された『ことの成り行き』(英題:Consequences/スロヴェニア)、さらに「アンダルシアの犬」のルイス・ブニュエル監督が収入を失い路頭に迷ったとき、友人の宝くじが当たった賞金で「糧なき土地」を撮影したことをアニメーションで描いた『ブニュエルと亀甲のラビリンス』(英題:Buñuel in theLabyrinth of the Turtles/スペイン)も見逃せない日本初公開作品です。

『EUフィルムデーズ2021』開催概要

上映作品『Cold War あの歌、二つの心』

東京

【期間】
5月28日(金)~6月20日(日)

【会場】
国立映画アーカイブ

【料金】
一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円
障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ:無料
*5/21(金)10時より、チケットぴあにて全上映回の前売指定席券(全席指定席)を販売します(別途手数料がかかります)。
*前売指定席券のみ販売いたします。館内でのチケットの販売はございません。
*障害者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズの方も、前売指定席券をお求めください。

京都

【期間】
6月17日(木)~7月4日(日) 

【会場】
京都文化博物館

【料金】
一般:500円/大学生:400円/高校生以下:無料(総合展示入場料で鑑賞可)
*当日販売のみとなります。

オンライン

【期間】
5月28日(金)~6月25日(金)

【料金】
無料(各作品視聴は先着400人まで)
*視聴方法はEUフィルムデーズ2021公式サイトにて近日発表します。

アニメーションの現在

ルーマニア『マロナの幻想的な物語り』

【製作年】
2019年

【原題】
L’extraordinaire voyage de Marona/Marona’s Fantastic Tale

【監督】
アンカ・ダミアン

【上映会場】
東京/京都

スペイン『ブニュエルと亀甲のラビリンス』

()

【製作年】
2019年/日本初公開

【原題】
Buñuel en el laberinto de las tortugas/ Buñuel in the Labyrinth of the Turtles

【監督】
サルバドール・シモ

【上映会場】
東京/京都

アイルランド『ウルフウォーカー』

【製作年】
2020年

【原題】
Wolfwalkers

【監督】
トム・ムーア、ロス・スチュアート

【上映会場】
東京/京都

スリラーの秀作

スロヴァキア『境界線』


【製作年】
2017年/日本初公開

【原題】
Čiara/The Line

【監督】
ペテル・ベビアク

【上映会場】
東京/京都

ブルガリア『完全監視』

【製作年】
2017年/日本初公開/英字幕のみ

【原題】
Вездесъщият/Omnipresent

【監督】
イリヤン・ジェヴェレコフ

【上映会場】
東京/京都/オンライン

デンマーク『ウィンター・ブラザーズ』

【製作年】
2017年

【原題】
Vinterbrødre/Winter Brothers

【監督】
フリーヌル・パルマソン

【上映会場】
東京/京都

スウェーデン『ゴリアテ』

【製作年】
2018年/日本初公開

【原題】
Goliat/Goliath

【監督】
ペーテル・グローンルンド

【上映会場】
東京/京都/オンライン

歴史を描く

ハンガリー『この世界に残されて』

(C)Inforg-M&M Film 2019
【製作年】
2019年

【原題】
Akik maradtak/Those Who Remained

【監督】
バルナバーシュ・トート

【上映会場】
東京/オンライン

ラトビア『ザ・ライフルマン』


【製作年】
2019年

【原題】
Dvēseļu putenis/Blizzard of Souls

【監督】
ジンタルス・ドレイベルグス

【上映会場】
東京/京都

ポーランド『Cold War あの歌、二つの心』

【製作年】
2018年

【原題】
Zimna wojna/Cold War

【監督】
パヴェウ・パヴリコフスキ

【上映会場】
東京/京都

ポルトガル『ポルトガルの女』

【製作年】
2018年

【原題】
A Portuguesa/The Portuguese Woman

【監督】
リタ・アゼヴェード・ゴメス

【上映会場】
東京/京都/オンライン

ドキュメンタリー

ルクセンブルク『彼女たちの物語』

【製作年】
2018年/日本初公開

【原題】
Histoire(s) de Femme(s)/A History of Women

【監督】
アン・シュローダー

【上映会場】
東京/京都/オンライン

フランス『思春期 彼女たちの選択』

(C) AGAT FILMS – ARTE France Cinema – LES PRODUCTIONS CHAOCORP 2019

【製作年】
2019年

【原題】
Adolescentes

【監督】
セバスチャン・リフシッツ

【上映会場】
東京/京都

ギリシャ『フローズン・アンブロシア』、併映『ヘラの天使』

【製作年】
2017年、2019年/日本初公開/英字幕のみ

【原題】
Frozen Ambrosia、Hera’s Angels

【監督】
コンスタンチン・パパニコロー

【上映会場】
東京/京都/オンライン

オーストリア『オーストリアからオーストラリアへ ふたりの自転車大冒険』

(C) Aichholzer Film / Dominik Bochis / Andreas Buciuman

【製作年】
2020年/日本初公開

【原題】
Austria2Australia

【監督】
アンドレアス・ブチウマン、ドミニク・ボヒス

【上映会場】
東京/京都/オンライン

リトアニア『もう一つのドリームチーム』


【製作年】
2012年

【原題】
Kita svajonių komanda/The Other Dream Team

【監督】
マリュス・マルケヴィチュス

【上映会場】
東京/京都

ヨーロッパの若者たち

オランダ『ファイト・ガール』

【製作年】
2018年

【原題】
Vechtmeisje/Fight Girl

【監督】
ヨハン・ティメルス

【上映会場】
東京/京都/オンライン

スロヴェニア『ことの成り行き』

【製作年】
2018年/日本初公開

【原題】
Posledice/Consequences

【監督】
ダルコ・シュタンテ

【上映会場】
東京/京都

ドイツ『システム・クラッシャー 家に帰りたい』

(C) Kineo Filproduktion

【製作年】
2019年

【原題】
Systemsprenger/System Crasher

【監督】
ノラ・フィングシャイット

【上映会場】
東京/京都

チェコ『フェア・プレー』


【製作年】
2014年/日本初公開

【原題】
Fair Play

【監督】
アンドレア・セドラーチュコヴァー

【上映会場】
東京/京都/オンライン

エストニア『ユニコーンを追え』

【製作年】
2019年/日本初公開

【原題】
Ükssarviku/Chasing Unicorns

【監督】
ライン・ランヌ

【上映会場】
東京/京都/オンライン

大好きな人、大好きなもの

クロアチア『コミックサンズ Comic Sans』

【製作年】
2018年/日本初公開

【原題】
Comic Sans

【監督】
ネヴィオ・マラソヴィッツ

【上映会場】
東京/京都

ベルギー『恋する遊園地』


【製作年】
2019年/フランス語圏国際交流振興庁提供

【原題】
Jumbo

【監督】
ゾエ・ヴィトック

【上映会場】
東京

ベルギー『パトリック』

(C) Charlie De Keersmaecker

【製作年】
2019年/日本初公開/アーツフランダース・ジャパン提供

【原題】
De Patrick/Patrick)

【監督】
ティム・ミーランツ

【上映会場】
東京/京都

キプロス『スマグリング・ヘンドリクス』


【製作年】
2018年

【原題】
Smuggling Hendrix

【監督】
マリオス・ピペリデス

【上映会場】
東京/京都

フィンランド『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』

(C) Mamocita 2018

【製作年】
2018年

【原題】
Tuntematon mestari/One Last Deal

【監督】
クラウス・ハロ

【上映会場】
東京/京都

イタリア『ナポリの隣人』

(C) 2016 Pepito Produzioni

【製作年】
2017年

【原題】
La tenerezza/Holding Hands

【監督】
ジャンニ・アメリオ

【上映会場】
東京/京都

まとめ

上映作品『ウルフウォーカー』

(C) WolfWalkers 2020

おうち時間が増え、ストレスも溜まりがちなこのごろ。

『EUフィルムデーズ2021』の映画でヨーロッパへの旅を、劇場とご自宅でお楽しみください。

『EUフィルムデーズ2021』は、東京・国立映画アーカイブでは2021年5月28日より、京都・京都文化博物館では6月17日よりリアル開催、オンラインでの開催は5月28日~6月25日となります。






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