Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2021/09/01
Update

佐藤二朗映画『さがす』あらすじ/キャスト/上映館。片山慎三監督最新作が2022年公開決定!

  • Writer :
  • 石井夏子

第26回釜山国際映画祭正式出品決定!!

岬の兄妹』で鮮烈デビューを果たした異才・片山慎三

(C)2022『さがす』製作委員会

片山慎三監督が、佐藤二朗を主演に迎えて世界に放つ唯一無二の衝撃作『さがす』が、2022年にテアトル新宿ほか全国公開と決定しました。

本作の公開決定に伴い、監督・脚本、主演、超ティザービジュアル、キャスト・監督コメント、公開時期、そして釜山国際映画祭正式出品情報が解禁となります。

スポンサーリンク

映画『さがす』について

映画『岬の兄妹』で鮮烈なデビューを果たした片山慎三監督。

『岬の兄妹』は、ポン・ジュノ監督、山下敦弘監督、香川照之、ライムスター宇多丸など、各界のオピニオンからの激賞が相次ぎ、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018にて観客賞と優秀作品賞を受賞、2019年に行われた北欧最大の国際映画祭であるヨーテボリ国際映画祭では、イングマール・ベルイマン賞にノミネートされました。

まさに、今後の映画界を背負う才能と言っても過言ではない片山監督が長編2作目として前作同様オリジナル脚本を手掛け、満を持して製作した映画『さがす』

観客の心を巧みにつかみ、没入させるエンタメ性、心に潜む生々しさや怖さ・弱さ、滲む悲哀や滑稽さなどを躊躇なくあぶり出す監督がその作家性を存分に発揮し、「人間」そのものの本質を巧みに炙り出します。

片山監督が助監督時代に研鑽を積んだ韓国映画の熱量と日本映画の持つ繊細さや巧みなストーリーテリングを併せ持った、映画としての圧倒的な強度に満ちあふれる“唯一無二の衝撃作”が完成しました。

本作で主演を務めるのは、映画、テレビドラマ、演劇、バラエティ番組、さらには映画監督に至るまで、八面六臂の活躍を続ける佐藤二朗

本作ではそのユーモラスなパブリック・イメージを封印し、不穏な言葉を残して娘の前から姿を消した父・原田智役として、彼が直面する苦悩や、単純に割り切れない人間の善悪の曖昧さを説得力あふれる演技で見事に表現

片山慎三監督が渾身の力で紡ぎ上げたリアリティあふれる作品世界にて披露される、シリアスさと底知れぬ悲哀を感じさせる説得力あふれる佇まいは、観る者の胸を強く打ちます。

映画『さがす』の超ティザービジュアル

(C)2022『さがす』製作委員会

そして、このたび韓国のデザイン会社Propaganda(プロパガンダ)が本作のロゴ・ポスタービジュアルデザインを担当することも決定しました。

同社の手掛けるビジュアルディレクションの特徴は、情報量を削ぎ落し、映画の本質や空気感、象徴的な瞬間を絶妙なバランスで閉じ込めること。

『ハチミツとクローバー』『愚行録』『あん』『溺れるナイフ』といった邦画の韓国公開時のポスターや、『君の名前で僕を呼んで』『リトル・ダンサー』『キル・ユア・ダーリン』などの洋画、『渇き』『新しき世界』『お嬢さん』『新感染 ファイナル・エクスプレス』『悪人伝』「愛の不時着」などの近年の韓国映画界を代表する作品のポスターデザインを手掛け、その卓越したセンスにより、韓国のみならず日本の映画ファンの中でもSNSを中心に話題を呼びました。

同社が邦画の国内ビジュアルデザインを手掛けるのはオール韓国ロケ&韓国のスタッフ・キャストで製作された『アジアの天使』以来2作目。

オール日本ロケ、オール日本人スタッフ・キャストの邦画では本作が初のビジュアルデザインとなります。

今回発表された、超ティザービジュアルは、光るスマートフォンが無造作に卓球台に置かれ、そこにタイトルロゴ“さがす”を配置したシンプルなもの。しかし、タイトルの意味深さ、ビジュアル全体が纏う不穏さから作品の世界観にグッと引き込まれる仕上がりとなっています。

今やアジアのみならず世界から注目されるデザイン会社Propagandaが、本作のエッセンスを交えて産みだす、今後のビジュアル展開にも乞うご期待ください。

スポンサーリンク

釜山国際映画祭ニューカレンツ部門出品

アジア最大規模を誇る映画祭として、常に世界から注目を集める釜山国際映画祭。

第22回では、『羊の木』(2018/吉田大八監督)がキム・ジソク賞に輝き、第24回では『万引き家族』の是枝裕和監督が Asian Filmmaker
of the year(今年のアジア映画人賞)を受賞、昨年開催された第25回では『由宇子の天秤』(2021/春本雄二郎監督)がニューカレンツ(コンペティション)部門の最高賞にあたるニューカレンツアワードの受賞を果たすなど、日本とのかかわりも深い映画祭です。

第26回目となる本年度は、10月6日~15日にかけて開催予定。本作の出品が決定したニューカレンツ部門は、釜山国際映画祭唯一の国際コンペティション部門であり、アジアの新進気鋭の映画監督による第1~2作目が対象となります。

本作の選出に対し、釜山国際映画祭プログラムディレクターのNam Dong-Chul氏は次のようにコメントしています。

さすがポン・ジュノ監督の助監督として研鑽を積んでいるだけに、個性的で抜け目のないスリラーに仕上がっている。単にどんでん返しが繰り返されているのではなく、人間に隠された一面の深く重い響きがこだまするスリラーだ。
釜山国際映画祭プログラムディレクター Nam Dong-Chul

主演:原田智役の佐藤二朗からのコメント

ある日突然、手紙が来た。長文のその手紙の差出人は片山慎三。19年前のドラマで制作だった男だ。制作とはいえ、当時彼は21歳の右も左も分からぬ、いわゆる「使い走り」だった。でも発想や言葉が面白く、「君、オモロイな」と声を掛けたのを覚えている。そのあと彼は、数々の現場で鍛練し、感性を磨き、自腹で「岬の兄妹」という映画を監督した。その彼からの手紙には「自分の商業作品監督デビューとなる次作の主演を是非、二朗さんにやって欲しい」と書いてあった。手紙に添えられた、彼の商業デビューとなる「さがす」という妙なタイトルの脚本を読んでみた。「よくぞ俺のところに話を持ってきた」と思った。ちょっと凄い作品になると思う。ご期待を。

佐藤二朗のプロフィール

1969年5月7日生まれ、愛知県出身。俳優、脚本家、映画監督などマルチに活躍。

1996年に演劇ユニット『ちからわざ』を旗揚げ、本格的に俳優活動を開始。

舞台をきっかけに堤幸彦監督の目に留まり、『ブラック・ジャックⅡ』(2000/TBS)で映像デビュー。以後、『平清盛』(2012/NHK)、『花燃ゆ』(2015/NHK)など大河ドラマや、「勇者ヨシヒコ」シリーズ(2011、2012、2016/TX)、『HK変態仮面』(2013)、「銀魂」シリーズ(2017、2018)などの福田雄一監督作品で圧倒的な存在感を放ち、一躍人気を集める。

自身のツイッター投稿をまとめた著書『のれんをくぐると、佐藤二朗』(山下書店)も話題に。自らの実体験をもとにした『memo』(2008)や、主宰する劇団の同名作品の映画化『はるヲうるひと』(2021)では監督・脚本・出演を務め、クリエイターとしての才能も発揮。

その他の出演作に、『blank13』(2017/齊藤工監督)、『宮本から君へ』(2019/真利子哲也監督)、『今日から俺は‼劇場版』(2020/福田雄一監督)、『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(2021/江口カン監督)、『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル』(2021/河合勇人監督)などがある。

スポンサーリンク

監督・脚本:片山慎三からのコメント

大阪に住む父が指名手配犯を見かけた、という実体験から生まれたオリジナル作品です。商業デビュー作ということもあり、よりエンターテイメントな作品にしたいという気持ちがありました。オリジナルだからこそ立ち帰る場所が常に自分自身でした。自問自答し、自分が作家として試されているような、良い意味での気合いと思いが入っています。本作のワールドプレミアが釜山国際映画祭で迎えられることとなり嬉しく思います。映画を観てどういう反応が返ってくるのか非常に楽しみに思います。ぜひ日本での公開も心待ちにしていてください。

片山慎三のプロフィール

1981年2月7日生まれ、大阪府出身。

中村幻児監督主催の映像塾を卒業後、『TOKYO!』(2008/オムニバス映画 ポン・ジュノ監督パート)、『花より男子ファイナル』(2008/石井康晴監督)、『母なる証明』(2009/ポン・ジュノ監督)、『山形スクリーム』(2009/竹中直人監督)、『マイ・バック・ページ』(2011/山下敦弘監督)、『苦役列車』(2012/山下敦弘監督)、『ヨコハマ物語』(2013/喜多一郎監督)、『味園ユニバース』(2015/山下敦弘監督)、『はなちゃんのみそ汁』(2015/阿久根知昭監督)などの作品に助監督として参加。

自費で製作した『岬の兄妹』(2018)で長編映画監督デビューを果たし、映画界を席巻。

全国6館から50館以上へ拡大公開され、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018国内コンペティション長編部門優秀作品賞・観客賞、第41回ヨコハマ映画祭新人監督賞、第29回日本映画批評家大賞新人監督賞などを受賞。

そのほかの監督作品として、『そこにいた男』(2020)や『さまよう刃』(2021/WOWOW)など。本作が商業映画デビュー作であり、長編映画監督2作目となる。

映画『さがす』の作品情報

【日本公開】
2022年(日本映画)

【監督・脚本】
片山慎三

【キャスト】
佐藤二朗

映画『さがす』のあらすじ

「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」

そう告げた翌朝、父は娘をひとり残し、姿を消しました。

孤独と不安を押し殺しながら、娘は父の行方をさがし始め――。

まとめ

間の本質をむき出しにする異才・片山慎三監督による唯一無二の衝撃作が誕生しました。

主演は、誰もが知る名バイプレーヤー佐藤二朗。誰も観たことのない、心を揺さぶる至高の演技に注目です。

海外からも熱い注目が集まり始めている本作『さがす』。国内での公開は、テアトル新宿ほかにて2022年を予定。

監督、主演以外にも、人気・実力を兼ね備えたキャスト陣が多数顔を揃えているとのことですので、今後の発表にも是非ご期待ください!




関連記事

新作映画ニュース

ほぼ実話の映画『“隠れビッチ”やってました。』予告編とビジュアル解禁!現代女性の心に寄り添う物語

3年間で振った男の数は600人(ほぼ実話!!) “隠れビッチ”のモテテクニックに笑い、隠されたリアルな本音に思わず共感。 イラストレーターで漫画家のあらいぴろよが自身の体験をもとに描いたコミックエッセ …

新作映画ニュース

ドキュメンタリー映画『わたしは分断を許さない』あらすじ。ジャーナリスト堀潤が監督した世界の5年間とは

ジャーナリスト堀潤が5年の歳月をかけて追った、「分断」された世界。 ジャーナリスト堀潤が5年の歳月をかけて追ったドキュメンタリー映画『わたしは分断を許さない』が、2020年早春よりポレポレ東中野ほか全 …

新作映画ニュース

《動画で見る川上奈々美インタビュー》映画『東京の恋人』結婚や出産への思いを超えて“憑依してヒロイン”になっていた⁉︎

大人のラブストーリー映画『東京の恋人』 ひさしぶりに再会した元恋人同士の2人による、ひと時のアヴァンチュールと、青春への別れが描かれる映画『東京の恋人』。 本作の中で、ヒロインの満里奈役を演じる川上奈 …

新作映画ニュース

韓国映画『ディヴァイン・フューリー/使者』あらすじ/キャスト/公開日。パク・ソジュンがアクションで新たな魅力を発揮!

若き格闘家とベテラン神父が悪に挑む 新次元エクソシズム・アクション・エンターテイメント。 本国で大ヒットを記録し、日本でもテレビドラマ『未満警察 ミッドナイトランナー』としてリメイクされた大ヒットポリ …

新作映画ニュース

『パーフェクトワールド 君といる奇跡』の完成披露の報告!岩田剛典×杉咲花キャスト登壇

岩田剛典×杉咲花のダブル主演で贈る、この秋、大切な人をもっと大切にしたくなる、珠玉のラブストーリー映画。 映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』は、2018年10月5日(金)より全国公開です。 こ …

U-NEXT
CINEMA DISCOVERIES【シネマディスカバリーズ】
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
【連載コラム】光の国からシンは来る?
映画『哀愁しんでれら』2021年2月5日(金)より全国公開
映画『写真の女』
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【KREVAインタビュー】映画『461個のおべんとう』井ノ原快彦の“自然体”の意味と歌詞を紡ぎ続ける“漁師”の話
【玉城ティナ インタビュー】ドラマ『そして、ユリコは一人になった』女優として“自己の表現”への正解を探し続ける
【ビー・ガン監督インタビュー】映画『ロングデイズ・ジャーニー』芸術が追い求める“永遠なるもの”を表現するために
オリヴィエ・アサイヤス監督インタビュー|映画『冬時間のパリ』『HHH候孝賢』“立ち位置”を問われる現代だからこそ“映画”を撮り続ける
【べーナズ・ジャファリ インタビュー】映画『ある女優の不在』イランにおける女性の現実の中でも“希望”を絶やさない
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
アーロン・クォックインタビュー|映画最新作『プロジェクト・グーテンベルク』『ファストフード店の住人たち』では“見たことのないアーロン”を演じる
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
【平田満インタビュー】映画『五億円のじんせい』名バイプレイヤーが語る「嘘と役者」についての事柄
【白石和彌監督インタビュー】香取慎吾だからこそ『凪待ち』という被災者へのレクイエムを託せた
【Cinemarche独占・多部未華子インタビュー】映画『多十郎殉愛記』のヒロイン役や舞台俳優としても活躍する女優の素顔に迫る
日本映画大学