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映画『83歳のやさしいスパイ』あらすじ/上映館。老人ホームへ潜入する高齢調査員のドキュメンタリー!

  • Writer :
  • 大塚まき

第93回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー賞ノミネート作品。

2020年の第33回東京国際映画祭、第17回ラテンビート映画祭にて『老人スパイ』のタイトルで上映され、第93回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたことでも話題のドキュメンタリー映画『THE MOLE AGENT(原題)』。


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邦題を『83歳のやさしいスパイ』とし、2021年7月よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開することが決定しました。

また、公開情報に合わせてポスタービジュアルも解禁されました。

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映画『83歳のやさしいスパイ』について

本作は、2020年の第33回東京国際映画祭、第17回ラテンビート映画祭にて『老人スパイ』のタイトルで上映され、本年の第93回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたことでも話題となりました。

第68回サン・セバスティアン国際映画祭で観客賞・最優秀ヨーロッパ賞を受賞、辛口映画批評サイトでも評価が高く、世界中で絶賛される感動作です。

80~90歳のスパイを募集する不思議な求人に応募した83歳の男性セルヒオが、老人ホームに潜入し、調査を行う過程を捉えたドキュメンタリー。

初スパイの仕事に張り切る心優しいセルヒオがいつしか悩み多き入居者たちの良き相談相手となっていく様子を、ユーモアたっぷりに映し出すと同時に、家族と離れて暮らす入居者たちが漏らす本心から、現代の介護施設の在り方を問う作品となっています。

監督は、小さな世界で起こった日常の物語を通じて登場人物に密着し、問題を描き出すという独自のスタイルを築き上げてきたマイテ・アルベルディ

私立探偵についてのドキュメンタリーを作りたいという思いから、ホームの許可を得てスパイとは明かさずに3か月間撮影されました。

当初は探偵業の調査結果に注目していたが、取材を進めるうちに、多くの依頼が、依頼主とその家族のコミュニケーション不足によるものだと知ります。

やがて相互理解の欠如の背景にはどのようなことがあるかといった、結果報告以上のことに興味を持ち、最終的に調査事そのものではなくその背後にある社会的な理解に焦点が当てられました。

マイテ・アルベルディ監督コメント

参考動画:『老人スパイ』本国予告

アカデミー賞ノミネートを受けてマイテ・アルベルディ監督は以下のようなコメントを寄せています。

このような並外れた注目すべき映画賞の候補に選ばれたことを光栄に思います。選んでいただいたアカデミーとドキュメンタリー部門に心から感謝しています。ラテンアメリカ女性の製作チームにとって、この種の夢は不可能に思っていましたが、今年は人生を新たな観点から見ることができました。この度のノミネーションは、世界が常に高齢者たちを大切に思っていることを示し、平均寿命を延ばすことだけでなく、生きたいという意欲を高めることが重要であることを私たちに思い出させてくれます。昨年は非常に多くの損失がありましたが、私たちは高齢者に改めて目を向け、彼らが「孤独のパンデミック」という、新型コロナウイルス流行前のパンデミックに直面していたことに改めて気づかされました。この映画が、高齢者とその家族たちの交流に役立ったことをとても誇りに思います。

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映画『83歳のやさしいスパイ』の作品情報

【日本公開】
2021年(チリ・アメリカ・ドイツ・オランダ・スペイン合作映画)

【原題】
THE MOLE AGENT

【監督・脚本】
マイテ・アルベルディ 

【キャスト】
セルヒオ・チャミー ロムロ・エイトケン

映画『83歳のやさしいスパイ』のあらすじ

妻を亡くしたばかりで、新たな生きがいを探していた83歳の男性セルヒオがスパイに採用されます。

依頼内容はある老人ホームの内偵。依頼人は母が虐待されているのではないかという疑念から、毎日、ホームでの生活の様子を誰にも気づかれずに報告してほしいという調査を要望。

セルヒオはスパイとなって老人ホームに「入居」することに。誰からも好かれる心優しいセルヒオは、調査を行うかたわら、いつしか、悩み多き入居者たちの良き相談相手となっていき…。

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まとめ

80~90歳のスパイ募集!?人生初スパイの仕事は、老人ホームへの潜入だった!実際の新聞広告から生まれた、じんわりと泣けて心温まるドキュメンタリーの誕生です。

マイテ・アルベルディ監督は「鑑賞後に、親や祖父母に連絡したいと思ってもらえたら」と語っています。

ドキュメンタリー映画『83歳のやさしいスパイ』は、2021年7月よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショーです。

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