ぽっちゃり女子ブリジットの魅力にはまる女性が続出!
恋に仕事に奮闘する32歳の独身女性を等身大に描いたヘレン・フィールディングによるベストセラーを映画化した大ヒットコメディ『ブリジット・ジョーンズの日記』。
主演のレネー・ゼルウィガーが10kgも体重を増やし、ぽっちゃりヒロインをチャーミングに演じて大きな話題となりました。
コリン・ファースとヒュー・グラントという名優2人が、ヒロインを奪い合う恋敵を好演しています。
世界中の女子を応援して大きな共感を呼んだユーモアたっぷりの名作をご紹介します。
CONTENTS
映画『ブリジット・ジョーンズの日記』の作品情報
【公開】
2001年(アメリカ映画)
【原作・製作総指揮】
ヘレン・フィールディング
【脚本】
ヘレン・フィールディング、アンドリュー・デイヴィス、リチャード・カーティス
【監督】
シャロン・マグワイア
【出演】
レネー・ゼルウィガー、ヒュー・グラント、コリン・ファース、ジム・ブロードベント、ジェマ・ジョーンズ、シャーリー・ヘンダーソン、サリー・フィリップス、ジェームズ・キャリス
【作品概要】
ヘレン・フィールディング原作の同名ベストセラーをシャロン・マグワイア監督が映画化したロマンティック・コメディ。
脚本はフィールディングのほか、『ラブ・アクチュアリー』(2004)のリチャード・カーティス、アンドリュー・デイヴィスが担当しています。
主演を務めるのはレネー・ゼルウィガー。『ジュディ 虹の彼方に』(2020)でアカデミー賞主演女優賞を受賞した演技派が、体重を10kg増やし、イギリス英語を身に着けてキュートなヒロインを好演しています。
共演は『英国王のスピーチ』(2011)でアカデミー賞主演男優賞を受賞したコリン・ファース、『ノッティングヒルの恋人』(1999)のヒュー・グラント。
映画『ブリジット・ジョーンズの日記』のあらすじとネタバレ
独身32年目の正月を迎えた出版社勤務のブリジット・ジョーンズ。新年パーティーのために実家を訪れ、幼い頃に一緒に遊んだバツイチの弁護士マーク・ダーシーに紹介されます。
彼こそ夢の彼氏になる相手かもと期待して彼をみつめたブリジットは、彼の着ているトナカイ柄のセーターを見てがっくり。マークも酒とタバコ好きなブリジットに幻滅します。
ロンドンに戻ったブリジットは、「しっかり生きるために日記をつけてブリジット・ジョーンズの真実を語ろう。」と決意。体重やタバコの本数、アルコールの量なども書きつけ、10キロの減量と、良識あるボーイフレンドをみつけるという誓いをたてます。
彼女の憧れる編集長のダニエル・クリーヴァー。その彼から、遅刻したブリジットに緊急メールが届きます。
それはブリジットの超ミニスカートへのメッセージで、「スカートははき忘れた?」とありました。笑ってスカートは病欠ではありませんと答えるブリジット。
翌日、さらにセクシーな服装で出勤した彼女と、ダニエルとのメールのやりとりが続きます。
食事に誘われたブリジットは、体と知性を磨く努力を始め、セクシーランジェリーとお腹をひっこめる効果抜群のデカパンの間で悩みます。
出版記念パーティーに出席したブリジットはマークに再会し、同僚弁護士のナターシャを紹介されます。
ダニエルから、彼がマークとケンブリッジ大の同級生で、結婚式の介添人だったことを聞きます。ダニエルがフィアンセをマークに奪われたと聞いて怒るブリジット。
その後、ダニエルの家で結ばれたふたり。ダニエルからデカパンに驚かれてしまうものの、楽しく笑い合います。
母のパメラは通販チャンネルのジュリアンのアシスタントとなり、彼と同棲を始めます。父を一人残して。
地元のパーティーに出るのを兼ねて、ダニエルと週末旅行に出たブリジットは、またもやマークとナターシャに再会。ダニエルと楽しく過ごしますが、翌朝突然彼は仕事で帰ってしまいます。
ひとりでバニーガール姿で仮装パーティーに向かったブリジットでしたが、仮装ではない普通のパーティーに変更されており浮いてしまいます。マークに対して、ダニエルにしたことを責めるブリジット。マークは黙って去っていきます。
ロンドンに戻ってダニエルの部屋に直行し、浮気相手のララと鉢合わせしたブリジット。翌日オフィスでダニエルからララとの婚約を告げられます。
映画『ブリジット・ジョーンズの日記』の感想と評価
シングル女性たちの絶対的な味方ブリジット・ジョーンズ
世界中から愛されるキュートなブリジット・ジョーンズを演じるのは、2年にわたってサーチされた末に選ばれたレネー・ゼルウィガーです。演技派の彼女の魅力が炸裂する名作となり、続編2作もその後公開されました。
後に『ジュディ 虹の彼方に』でアカデミー賞主演女優賞を受賞する実力派女優のレネーは、イギリス英語のアクセントをしっかり学び、役作りのために出版部見習いとして働くなどの徹底した努力を重ねて、見事にイギリス人ヒロインを演じました。
本作でもアカデミー主演賞ほか数々の映画賞にノミネートされています。
おバカっぽいのに下品ではなく、どこか色っぽい笑顔と喋り方がたまらなくかわいいブリジット。魅力的なムチムチボディは、レネーが10kgの体重を増やして作り上げたものです。
どんなにセクシーな姿でもいやらしくならず、下品な言葉を言っても品なく聞こえず、いつでもチャーミングさが勝っている。そんなレネーの演技の絶妙な匙加減に唸らされます。
ブリジットには、女子なら共感せずにはいられない魅力がたくさんあります。たとえば…
フラれたらバラードをかけて大泣きしながらお酒をがぶ飲みしてしまうところ、とか。
プレイボーイには近づかないようにしようと思っているのに、口説かれたら簡単におちてしまうところ、とか。
トナカイ柄のセーターを着ていたら、エリート弁護士でもごめんなさいしてしまうところ、などなど。
張り切るほどに失敗を重ねてしてしまうところも、自分に重なって見えてくるのではないでしょうか。
セクシーなランジェリー姿で必死で雪の中走り抜けるブリジットは滑稽ですが、それ以上に観る者の胸を熱くさせます。
自分に正直すぎる彼女の魅力が、イケメン男性ふたりに愛される夢物語にリアリティを与えているのです。
ポンコツなハンサム男子の魅力
ブリジットの恋の相手は、弁護士のマーク・ダーシーと編集長のダニエル・クリーヴァー。ふたりともハンサムなエリートですが、どこかポンコツな愛されキャラです。
マークを演じるのは名優コリン・ファースです。原作者のフィールディングは、名作『高慢と偏見』にインスピレーションを得て小説を書き上げたと明かしており、BBCドラマ版でダーシー役を演じたコリン・ファースにほれ込み、ファースを念頭に置いてマークをキャラクター化したそうです。
眉間にしわを寄せ、神経質そうで真面目なマークが、トナカイ柄のドン臭いセーターを着ている姿は最高に笑えます。
プレイボーイのダニエルを演じるのは、ロマンティックコメディの帝王と呼ばれるヒュー・グラントです。スカしたハンサムを演じたら天下一品の彼が、女にだらしないのに憎めないダニエルを好演しています。ブリジットのデカパンを見ても笑って受け入れるあたり、ダニエルもなかなかユニークないい男です。
生真面目人間と遊び人という正反対のふたりが、自分に正直になってなりふり構わず殴り合うさまはちょっと感動的です。
コリン・ファースもヒュー・グラントも、本作で数々の映画賞にノミネートされるなど高い評価を受けています。
まとめ
たくさん不安を抱えた悩めるシングル女子を応援してくれる大人気ロマンティック・コメディシリーズ第1作『ブリジット・ジョーンズの日記』。レネー・ゼルウィガー演じるキュートなぽっちゃりヒロインに癒され、元気をもらえる素敵な一作です。
どこか残念なところのある憎めないイケメンエリートたちとのドタバタ恋愛劇がコミカルに繰り広げられます。
ブリジットの個性的なセクシーファッションや、母・パメラのユーモラスで強烈なキャラクターもみどころです。
もがいている女性はぜひ強い味方・ブリジットからパワーを分けてもらってください。きっと笑いで悩みを吹き飛ばしてくれますよ!