スティーブン・キング原作小説を『ロングレッグス』(2025)のオズグッド・パーキンス監督が映画化!
双子の少年ビルとハルは、父が遺したお土産の中からぜんまい式のドラムを叩く猿のおもちゃを見つけます。
その後、シッターのアニー、そして母のロイスを不慮の事故で亡くします。ハルはそれが猿の仕業だと思い、切り刻んで捨てますが、伯父の元に預けられた双子の元に猿のおもちゃが戻ってきます。
ビルとハルで協力して井戸の中に猿を封印しますが、25年後再び猿が帰ってきて、ハルの身の回りで不慮の事故が相次ぎ始め……。
スティーブン・キングの短編ホラー小説『猿とシンバル』を、『ロングレッグス』(2025)のオズグッド・パーキンス監督が映画化。
製作には、「死霊館」や「ソウ」シリーズのジェームズ・ワンが名を連ねました。
双子のビルとハルの成長した姿を1人二役で演じたのは、『ダイバージェント』シリーズのテオ・ジェームズ。
映画『THE MONKEY ザ・モンキー』の作品情報

(C)2025 C2 MOTION PICTURE GROUP, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
【公開】
2025年(アメリカ映画)
【原題】
The Monkey
【監督、脚本】
オズグッド・パーキンス
【原作】
スティーブン・キング『猿とシンバル』
【製作】
ジェームズ・ワン、デイブ・キャプラン、ブライアン・カバナー=ジョーンズ、クリス・ファーガソン
【キャスト】
テオ・ジェームズ、タチアナ・マズラニー、クリスチャン・コンベリー、コリン・オブライエン、アダム・スコット、イライジャ・ウッド、ローハン・キャンベル、サラ・レビ、オズグッド・パーキンス、テス・デゲンスタイン、ダニカ・ドレイアー
【作品概要】
スティーブン・キングの短編ホラー小説『猿とシンバル』を、『ロングレッグス』(2025)のオズグッド・パーキンス監督が映画化。また、チップ伯父役で出演も果たしました。
1人二役で少年時代のビルとハルを演じたのは、Netflixドラマ『ONE PIECE』(2023)でサンジの子供時代を演じたクリスチャン・コンベリー。成長した姿を演じたのは、『ダイバージェント』シリーズや『アーカイヴ』(2021)のテオ・ジェームズ。
その他のキャストに、『ボストン ストロング 〜ダメな僕だから英雄になれた〜』(2018)のタチアナ・マズラニー、『ハリガン氏の電話』(2022)のコリン・オブライエンに、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのイライジャ・ウッド。
映画『THE MONKEY ザ・モンキー』のあらすじとネタバレ

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双子の少年ハルとビルはある日、父が遺した品物の中からぜんまい式のドラムを叩く猿のおもちゃを見つけます。
ぜんまいを巻いても反応のないおもちゃに、兄のハルは興味をなくしますが、ビルはどこか不穏な空気を感じていました。
ハルとビルは、シッターのアニーに連れられて、レストランに行きます。鉄板でシェフがパフォーマンスをしているなか、ハルは猿のおもちゃの音楽がどこかで聞こえたような気がしました。
そして不慮の事故によってアニーの首がきれ、生首が鉄板の上に転がります。突然の死を悲しむ二人に、母・ロイスは、「人はいつか死ぬ」と慰めます。
その後、猿のおもちゃは何かとハルに付き纏い、そんなハルをビルはからかい、学校でいじめに遭います。
ビルを憎んだハルは、アニーの死に猿のおもちゃが関わっているかもしれないと思い、おもちゃに「僕の願いはビルが死ぬことだ」と言ってねじを巻きます。
しかし、そこで亡くなったのはビルではなく、母・ロイスでした。
猿のおもちゃは願いを聞いてくれるわけではない、誰が死ぬかは猿次第、箱に書いてあった通りただ命が好きだと気づいたハルは、猿のおもちゃを切り刻み、ゴミ収集車が回収するのを見届けました。
そしてハルとビルはチップ伯父とアイダ伯母さんの元に引き取られます。そこに捨てたはずの猿のおもちゃがあり、恐怖を覚えたハルは切り刻んで捨てたはずだ、ねじを巻くと誰かが死ぬとビルに言います。
ビルは試してみようとねじを巻きます。亡くなったのは、チップ伯父でした。普通では考えられない事故によってチップ伯父が亡くなったことから、ハルとビルは猿の仕業だと確信し、はるか深い井戸の奥に猿を封印します。
映画『THE MONKEY ザ・モンキー』の感想と評価

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死を招く猿のおもちゃの恐怖を描いたモンキーパニックホラー。
冒頭から腸が飛び出し、人がどんどん死んでいく、容赦ないスプラッタ描写は70〜80年代のスラッシャーや「ファイナル・デスティネーション」シリーズを彷彿とさせます。
そんなスプラッタ描写と共に描かれるのは、家族の絆の物語です。
近しい関係であればあるほど愛憎は深まり、その溝も深くなっていきます。
幼い頃から兄・ビルに揶揄われ、不遇な目に遭ってきたハルは、怒りから兄を殺してくれと猿に頼みますが、それが新たな悲劇を招きます。そして、猿の恐ろしさをハルは知りますが、ビルはまだ知りませんでした。
伯父の死によって猿を封印した2人ですが、その後ビルはハルがねじを巻き、母が死んだこと、そしてハルは自分を殺したいと願ったに違いないという事実に気づいてしまいます。
それから、ビルは復讐のためだけに生き、ハルはビルからも家族からも逃げ続けていました。そんなハルに対し、ピーティーは知りたいという思いと同時になぜ父は自分を愛してくれないのかという気持ちがあったのでしょう。
しかし、ハルはピーティーが大事だからこそ遠ざけていました、それが大きなすれ違いをうんでいることにも気づいたいましたが、猿の話をしても普通の人は信じないでしょう。
兄弟、そして父子のドラマを主軸にしてはいますが、本作は湿っぽい映画というよりは、ブラックユーモアのきいたホラーコメディといえるでしょう。
伯母の家にやってきたハルを案内した不動産屋の女性はどこか面白いことのように、人がポンポンッと消えてしまったと不謹慎な表現をします。そして、その後自分自身も銃の誤射により、肉体が飛び散ってしまうのです。
除草機に巻き込まれ亡くなった人の血飛沫を浴びながらドリンクを飲む男性や、運び出された死体に群がるチアガールの集団と、人が死んでいてもどこかカラッとしたコミカルさが本作にはあります。
そのブラックユーモアが1番効いているのは、やっと兄弟で手を取り合ったというのに、ビルの頭が吹き飛んでしまったシーンでしょう。
人の都合などお構いなし、自分の好きな時に好きなように命を奪う猿の不条理さは、まさに神の不条理さに近いものがあるかもしれません。
劇中に出てくる葬式での神父の不謹慎な説教も、神に対するブラックユーモアと言えるでしょう。
全ては神の思し召し、理由があると言っても到底信じられないような不条理な事象はいくらでもあります。
そんな神の不条理をもシニカルに描き出したのが本作と言えるかもしれません。
まとめ

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スティーブン・キングの短編ホラー小説『猿とシンバル』を、オズグッド・パーキンス監督が映画化しました。
前作、『ロングレッグス』(2025)は、連続殺人鬼による恐怖を描いていました。
前作とはまた違ったジャンル映画に挑戦した本作では、様々な不慮の事故による死を演出しています。
中でもインパクトがあるのは、モーテルでビキニの女性が木っ端微塵になるシーンではないでしょうか。
換気扇により水に電流が走り、電流の流れた水に飛び込んだことで発火し木っ端微塵となる流れは「ファイナル・デスティネーション」シリーズを彷彿させるでしょう。
さらに監督自身が扮した伯父は、寝袋に入っていたところを何十頭の野馬が踏みつけ亡くなっています。
キャラクターの不謹慎なセリフや、死のレパートリーとスプラッタ映画らしい不謹慎さもジャンル映画好きにはたまらないでしょう。



































