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Entry 2020/12/11
Update

『新感染半島』ネタバレ感想とファイナルステージの結末解説!続編ゾンビ映画のキャストはカン・ドンウォンでパンデミックを描く

  • Writer :
  • 菅浪瑛子

『新感染半島 ファイナル・ステージ』は2021年1月1日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

韓国で大ヒットを記録し、日本でも大きな話題を読んだゾンビパニックアクション映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の4年後を描く『新感染半島 ファイナル・ステージ』。

前作よりも更に撮影期間を要し、最新のVFXを駆使したアクションは劇場で見てこその臨場感です。感染から4年後、変わり果てた祖国にやってきた主人公を襲うゾンビ。

生きてこの半島を出ることができるのか…手に汗握るホラーアクション大作!

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映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』の作品情報


(C)2020 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILMS.All Rights Reserved.

【日本公開】
2021年(韓国映画)

【原題】
반도/PENINSULA

【監督・脚本】
ヨン・サンホ

【キャスト】
カン・ドンウォン、イ・ジョンヒョン、クォン・ヘヒョ、キム・ミンジェ、ク・ギョファン、キム・ドユン、イ・レ、イ・イェオン

【作品概要】
前作『新感染 ファイナル・エクスプレス』に引き続き、ヨン・サンホが監督を務め、本作は2020年・第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション「カンヌレーベル」作品にも選出されています。

主演は『MASTER マスター』(2017)、『1987、ある闘いの真実』(2018)などで知られる実力派俳優カン・ドンウォン、他のキャストに『ラブ・アゲイン 2度目のプロポーズ』(2020)のイ・ジョンヒョン、『それから』(2018)などホン・サンス監督作に出演しているクォン・ヘヒョが出演しています。

映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』のあらすじ


(C)2020 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILMS.All Rights Reserved.

謎のウィルスの感染爆発により、狂暴化した感染者が大量発生した韓国。

軍人のジョンスク(カン・ドンウォン)は姉一家と共に車に乗り込み、韓国から避難する船に向かっていました。

道中、車が故障した一家に出会い、「感染していないから乗せてください、せめて子供だけでも…」と泣き叫ぶ母親を助けることなく車を走らせてしまいます。

そして船に乗り、義兄チョルミン(キム・ドユン)とジョンスクが部屋を離れた際に、姉とその息子のいる客室では、感染した乗客が紛れこみ大パニックに。

慌ててジョンスクが駆けつけると、感染した息子を抱き抱えた姉の姿がありました。感染していない姉だけでも助けようとしましたが、姉は諦めた顔で逃げようとしません。

姉を見殺しにする形でジョンスクは部屋を封鎖し、取り乱すチョルミンを引き止め、チョルミンとジョンスクは香港に辿り着きます。

姉を見殺しにしてしまったことの後悔を抱え、香港で廃人のように暮らすジョンスクとチョルミン。

ある日裏社会の人間に呼び出され、封鎖された半島に再び潜入し、ソウルのど真ん中に乗り捨てられた大量のドル札が積まれたトラックを3日以内に回収し、半島から帰還する任務を持ちかけられます。

乗り気ではなかったジョンソクですが、この仕事にかけているチョルミンを一人半島に行かせる訳には行かないと半島に向かうことを決意します。

感染者は夜間目が見えず、音や光に反応するという特徴があるため、夜間にジョンスクとチョルミンとその他流れ者の2人の4人で入国し、手下は船で待ちます。

トラックを探している道中、ガラスの建物の中にひしめく大量の感染者を見ますが、他に人はおらずあたりはひっそりとしています。

特にトラブルなくトラックを見つけた一行でしたが、突如そこに631部隊が現れます。631部隊は、地獄のような半島で暮らすうちに残虐で狂暴となった民兵の生き残り達でした。

ジョンソクらの前に631部隊が焼夷弾を放ち、その光に集まった感染者がジョンソクらに襲いかかります。

チョルミンの無事も分からず、絶対絶命のジョンソクを救ったのは生存者の幼い姉妹でした。姉のジュニ(イ・レ)は大人も顔負けの運転スキルで感染者を払い退けていきます。

妹のユジン(イ・イェオン)はキラキラにデコレーションしたラジコンカーで感染者の気をひき、車から遠ざけます。姉妹は自分たちのアジトにジョンソクを連れていきます。

そこにいたのは姉妹の母ミンジョン(イ・ジョンヒョン)と師団長と呼ばれる初老の元軍人キム(クォン・ヘヒョ)でした。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『新感染半島 ファイナル・ステージ』ネタバレ・結末の記載がございます。『新感染半島 ファイナル・ステージ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)2020 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILMS.All Rights Reserved.

ロックダウンされた半島では残党の民兵が無法者集団と化し、人間をわざと感染者に襲わせ生き残れるかを競う残虐なゲームが行われていました。

631部隊に襲われ、捕らえられたチョルミンはそのゲームに無理やり参加させられてしまいます。生きるためにただなりふり構わず感染者から逃げる日々はチョルミンの精神も体も蝕んでいきます。

一方助けられたジョンソクはミンジョンから半島の絶望的な現状を伝えられます。キムは無線で仕切りに外部と連絡を取り、迎えにきてくれると言いますが家族は皆希望を抱いていません。

方法は一つ。631部隊に奪われたトラックを回収し、船に乗ることです。

631部隊に乗り込む支度をするミンジョンに、ジョンソクが声をかけます。実はミンジョンは、ジョンソクが4年前に車に乗せずに見捨てた母親だったのです。

その事を謝罪するジョンソクに対し、ミンジョンは吐き捨てるようにあの日私たちの前を通った車は30台以上だったが、誰も乗せてくれなかった、と告げます。

そしてこの半島で子を守るため、“戦う母”となったミンジョン。そんな彼女の姿を見たジョンソクはもう誰も見捨てないと心に誓います。

姉妹とキムを車に残し、何かあったら待たずに3人で逃げるよう言い残し、ミンジョンとジョンソクは631部隊のアジトに忍び込みます。

目的のトラックに乗り込むとそこに待ち受けていたのは631部隊の隊長・ソ大尉(ク・ギョファン)でした。

無線で連絡し、船が待っている事を知っていたのです。そしてソ大尉からチョルミンが生きている事を知らされたジョンソクはチョルミンを探しにアジトに侵入していきます。

競技が行われ、感染者から逃げるチョルミンを見つけたジョンソクはチョルミンを連れてトラックに向かおうとしますが、行手に感染者や631部隊が立ちはだかります。

感染者に手をとられたジョンソクを銃が狙っているのに気づいたチョルミンは身代わりになって撃たれてしまいます。

もう誰も見捨てないと誓ったのに救えなかった悲しみと怒りを込め、感染者や631部隊を蹴散らすジョンソク。

ミンジョンと合流し、トラックを走らせますが、感染者の大群が押し寄せ前に進むことが出来ません。そんな2人の前に姉妹の乗った車が現れ、そのライトに吸い寄せられるように感染者の大群が移動し始めます。

ほっとしたのも束の間、631部隊の追手が後ろから迫ってきます。

そして手に汗握る大迫力のカーアクションが始まります。焼夷弾やライトを駆使して感染者を集め行手も阻もうとする631部隊を振り切ろうと車を走らせます。

残り一台が振り切れず絶対絶命のジョンソクらでしたが、ふと入国した際にガラスの建物の中にひしめく大量の感染者がいたことを思い出し、自分達の車が通った際にガラスに向かって銃を撃ちます。

ガラスが割れ、大量の感染者が後方にいた631部隊の車に群がります。

そうして追手を振り切ったジョンソクらは港に着き、船に乗り込もうとした矢先、突如横から現れた車にぶつけられます。

その車に乗っていたのはソ大尉でした。ソ大尉はトラックを奪い、乗り込みます。しかし、船で待っていた手下達はトラックの荷物以外は必要としておらずソ大尉を撃ちます。

死ぬ間際ソ大尉はトラックをバックさせ、そこから感染者がなだれこんでしまい船の中はパニックになります。

唯一の頼みの綱であった船での脱出が不可能となったジョンソクらは絶望します。遠くからは感染者が迫ってきており、もう終わりだと誰もがそう思った矢先、上空にヘリコプターが現れたのです。

皆が届いていないと思っていたキムの無線が実はちゃんと届いていたのです!

ヘリコプターに向かって走り出した一行。ソ大尉に足を撃たれたミンジョンは自らが助かる事を諦め、無事ヘリコプターに向かうことができるよう感染者を撃ち続けます。

そんなミンジョンを待ち続ける姉妹とジョンソクでしたが、ミンジョンは彼女らが自分を待たずにヘリコプターに乗れるよう自死を選ぼうとしました。

姉妹はどんな世界であっても家族が一緒にいることが大事だと泣く姉妹やミンジョンの姿を見て、もう誰も見逃さないと誓ったジョンソクは、ミンジョンを助けるため来た道を引き返します。

ジョンソクに気づいたミンジョンも生きて脱出する希望を持ち、走り出します。

迫りくる感染者を撃ちなぎ払いながらミンジョンとジョンソクは無事姉妹の元に。負傷してしまったキムは助けられませんでしたが、姉妹とミンジョン、ジョンソクはヘリコプターに乗り込み半島を脱出します。

もう安全なのだと分かってはいても、緊張感が拭きれないジョンソクたち。その眼下には今もなお感染者で溢れかえり無法地帯となった祖国がありました。

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映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』の感想と評価


(C)2020 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILMS.All Rights Reserved.

前作『新感染 ファイナル・エクスプレス』においても、主人公演じるコン・ユをはじめ、マ・ドンソク、チョン・ユミ、チェ・ウシクなどそれぞれの役者陣が演じるキャラクターの魅力が映画の見所の一つとなっていました。

続編である『新感染半島 ファイナル・ステージ』においてもそれぞれのキャラクターの描かれ方は大きな見所です。

主人公ジョンソク(カン・ドンウォン)は正義感のある軍人でしたが、姉とその息子を助けられなかったことを後悔し、辿り着いた香港で廃人のように暮らしていました。

義兄チョルミン(キム・ドユン)に対しても救えなかったという罪悪感を常に抱いています。

同じく救えず残ってしまったチョルミンはジョンソクが責任を感じていることも感じている上に、自身も助けられず生き残ってしまったという気持ちを抱えています。

そんな2人が再び入国した半島は、都市機能が消滅し、無法地帯となり、凶暴化した631部隊が取り仕切っています。

本作のヒロインであるミンジョン(イ・ジョンヒョン)は夫を亡くし、一人で2人の娘を守るため、“戦う母”としてサバイバルスキルを身に付け、半島で生存しています。

その娘たちも、守られるばかりではなく、姉のジュニ(イ・レ)は卓越した運転スキルを持ち、妹のユジン(イ・イェオン)は無邪気ながら地震でラジコンカーを改造する才能を持っています。

あの感染から4年後の無法地帯となった世界を生き抜く強きヒロイン・ミンジョンと、過去のトラウマを抱え廃人のようであったジョンソクが誰かを守るために行動し、強く成長していくストーリーが本作の見所の一つです。

更に凶暴化した631部隊には、外の世界には一切出ず自室で隙あれば脱出する術を考えている、本心の見えないソ大尉(ク・ギョファン)や残虐性で皆を従え、感染者に襲わせて競技を楽しむ狂気の人物ファン軍曹(キム・ミンジェ)がいます。

終末世界を感じさせる無法地帯に蔓延る狂気と残虐性は映画『マッドマックス』(1979)シリーズを思わせる雰囲気があり、監督自身も本作を制作するにあたり、参考にした映画に映画『マッドマックス』(1979)シリーズを上げています。

人間性を見失いつつある世界で、ミンジョンと姉妹。そして師団長と呼ばれる元軍人キム(クォン・ヘヒョ)は家族としてこの世界を生き抜こうとしているのです。

その姿は631部隊の凶暴で自分のことしか考えない人々と相反して人々の心をうちます。

こんな世界でも家族と一緒にいればそれでいい、と力強く訴えるジュニの姿がこの世界の希望としてうつります。

そんな家族と共に戦うことで、廃人のようであったジョンソクに再び生きる意志が宿っていきます。

大迫力なカーチェイス、迫りくるおびただしい数の感染者と、手に汗握るゾンビパニックアクション映画としても見所抜群な本作。更にその世界で強く生き抜こうとする人々のヒューマンドラマに胸がうたれることでしょう。

都市機能がなくなった半島に生存していたミンジョン家族ですが、ジョンソクと共にその半島をさることで、二重の意味で祖国を失ったとも言えるのかもしれません。

しかし、祖国を失っても共に生き抜く“家族”がいることが重要なのです。

まとめ


(C)2020 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILMS.All Rights Reserved.

『新感染 ファイナル・エクスプレス』は列車の中のパニックであったのに対し、『新感染半島 ファイナル・ステージ』ではソウル市内を縦断するカーアクション!と、何倍にもパワーもスケールもアップした圧巻の世界観に仕上げています。

更に、主人公演じるジョンソクをはじめ魅力的なキャラクターが揃う本作。

エンタメとして見応え抜群の本作ですが、前作『新感染 ファイナル・エクスプレス』、続編『新感染半島 ファイナル・ステージ』と共に描いている根底にあるのは“家族”なのかもしれません。

2020年はコロナ感染症が大流行し、今もなお収束したとはいえない状況です。そんな中公開された本作は今一度“家族”とは何か、生き抜くことについて見つめ直す映画となるかもしれません。

『新感染半島 ファイナル・ステージ』は2021年1月1日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。



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