Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ヒューマンドラマ映画

Entry 2020/10/03
Update

『小説の神様』映画キャスト莉子は千谷雛子役を演技力で魅せる!リコリコのすっぴんな可愛さにも注目

  • Writer :
  • 石井夏子

映画『小説の神様 君としか描けない物語』は2020年10月2日(金)より全国ロードショー。

2020年版「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」「2019ベストブック」の3冠を受賞し、さらに本屋大賞にノミネートされた気鋭作家・相沢沙呼による小説『小説の神様』。

小説『小説の神様』を、「HiGH&LOW」シリーズを手掛ける久保茂昭監督が、佐藤大樹と橋本環奈を主演に映画化したのが『小説の神様 君としか描けない物語』です。

本作でキラリと輝いていたのが、主役の一也(佐藤大樹)の妹・雛子を演じた莉子。

長編映画初出演ながらも、その愛らしさとピュアな空気感で、作品に爽やかなスパイスを効かせていました。

スポンサーリンク

映画『小説の神様 君としか描けない物語』の作品情報


(C)2020映画「小説の神様」製作委員会

【日本公開】
2020年(日本映画)

【原作】
相沢沙呼『小説の神様』(講談社タイガ刊)

【監督】
久保茂昭

【キャスト】
佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)、橋本環奈、佐藤流司、柴田杏花、莉子、坂口涼太郎、山本未來、片岡愛之助、和久井映見

【作品概要】
相沢沙呼による小説『小説の神様』を、佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)と橋本環奈のダブル主演で映画化。

監督は「HiGH&LOW」シリーズの久保茂昭が務めました。

映画『小説の神様 君としか描けない物語』のあらすじ


(C)2020映画「小説の神様」製作委員会

高校2年生でありながらプロの小説家である千谷一也は、学校では小説家「千谷一夜」だということを隠して、ひっそりと暮らしています。

学校で彼の正体を知っているのは、親友の九ノ里だけ。

一也は小説家としてはスランプ状態で、中学でデビューして以降は本も売れず、ネットでも酷評されて自信を失っていました。

ですが、彼には書かなければならない理由があります。

幼少の頃、彼の父は小説家として活動していました。ですが、いくら書いても売れず、母が働いて家計を支えていました。

そんな父でしたが心臓病で亡くなり、妹の雛子も心臓病で入院。少しでも母と雛子の助けになりたいと考えた一也には、売れる小説を書く必要があったんです。

ある日、文芸部に所属する彼は、部長の九ノ里の頼みで、同じクラスの転校生・小余綾詩凪を文芸部に勧誘することに。

ですが、声のかけ方が分からず、「小説は好きですか?」と聞いてしまい、恥ずかしさのあまり教室を駆け出してしまいました。

一也は、妹の雛子のお見舞い前に立ち寄った本屋で、同じく高校生小説家「不動詩凪」の平積みされた文庫本を目にします。自分の小説はひとつも置いていません。「不動詩凪」が大好きだという雛子に、彼女の本を買ってプレゼントします。

廃部寸前の文芸部に、入部希望の1年生・成瀬が訪れます。たまたま一也が「千谷一夜」だと知ってしまった成瀬は、一也の小説の大ファンでした。

小説への熱い思いを吐露する成瀬に、自信のなさと苛立ちから当たってしまう一也。

そこへ訪れた詩凪が、一也の頬をはたき、「信じてないの?小説の神様を」と問いかけます。

後日、担当編集者の河埜に呼び出された一也は、「不動詩凪」との共作を提案されます。「不動詩凪」は構想を文章にしてくれる作家を探していて、確かな文章力を持った一也となら良いコンビになると考えたんです。

逡巡する一也でしたが、「話題性があるから売れる」という河埜の言葉を受け快諾。姿を現した「不動詩凪」の正体は、小余綾詩凪でした。

詩凪の口から新作の構想を聞いた一也の世界は一変。豊かなイメージに満たされます。

その日から、彼らふたりの執筆作業が始まりました。しかし、売れることだけを考えた一也の文章はとても陳腐で、詩凪は激昂。

なぜそんなに売れたいのかという理由をわかってもらおうと、一也は詩凪を妹の雛子の病室へ案内します。「不動詩凪」の文庫本にサインをねだる雛子に、詩凪は黙って微笑み…。

スポンサーリンク

制約すら逆手にとった莉子の表現力に注目

(C)2020映画「小説の神様」製作委員会

莉子が演じたのは、主人公・千谷一也の妹、雛子。心臓に持病があり、入院しているため、彼女の登場シーンは病室のみ。

しかも、ベッドで横になったまま、動き回ることもありません。父も心臓病で亡くなっているという背景から、遺伝性の強い「肥大型心筋症」であると考えられ、そのため、運動などは禁止されているのでしょう。

そんな制約がある難役を、莉子は軽やかに演じ切りました。

見舞いに来た兄に浴びせる、愛情の裏返しの憎まれ口。詩凪に出会った時のはにかみと喜び。母親役の和久井映見との自然な親子感。

そして、突き抜けた明るさの中に見え隠れする陰の部分が、雛子という役に説得力を持たせていました。

とても長編映画での演技が初めてとは思えない、ナチュラルな佇まいの莉子。その裏には、役への貪欲なまでのアプローチがありました。

久保茂昭監督のアドバイスもあり、雛子になり切るために、台本では描かれていない彼女の設定を1から考え、書きだしたそうです。

病気の資料を読み込み、好きなものや嫌いなものは何かという細かいところまで「雛子だったら」と置き換えて考えていきました。

その雛子の設定や経歴を、共演者の演技に乗せて行ったという莉子。

彼女の地道な努力が、スクリーンで花開いていました。

雛子役を演じた莉子とは?

参考:莉子の公式Instagram

この投稿をInstagramで見る

可愛いシャツで女の子な日~こんな日もあるんだよ~👶🏻

莉子(@riko_riko1204)がシェアした投稿 –

雛子役を演じた莉子は、“リコリコ”の愛称で親しまれている、雑誌「Popteen」の専属モデルです。

2002年12月4日生まれ、神奈川県出身。特技はゴルフで、ハイスコアは90とのこと。

2014年6月、素人ながらフリーモデルとしてANAP GiRLに抜擢されてモデル業をスタート。

Zipperオーディションにて中学生に贈られる特別賞“ジュニアブロック賞”受賞をきっかけに事務所に所属しました。

2018年に、動画ソーシャルアプリ「TikTok」で注目を集め、高校3年生では最多の総フォロワー数250万人超えに。

2018年11月号より雑誌「Popteen」専属モデルを務めており、同年、WEBドラマ『とけないで、サマー』で女優デビューを果たします。

2019年には『パラレルスクールDAYS』など数々のドラマに立て続けに出演し、本作で長編映画初出演を飾りました。

SNSで培ってきた「魅せ方」と、モデル業で養ってきた「身のこなし」が、動けない莉子に躍動感を与えています。

また、普段は華やかなメイクが印象的な莉子が、雛子を演じるにあたって、すっぴん風メイクで素朴な愛らしさを見せているのにも注目です。

スポンサーリンク

まとめ

参考:莉子のTwitter

若手キャストがメインとなり、みずみずしい青春ストーリーが繰り広げられる本作。

その中でも、雛子役を演じた莉子が、動けないのに躍動感溢れる演技で観客を魅了します。

特に、大ファンである「不動詩凪」と出会った瞬間の表情をお見逃しなく。

佐藤大樹演じる一也への「お兄ちゃん」呼びの愛らしさも必聴です。

映画『小説の神様 君としか描けない物語』は2020年10月2日(金)より全国ロードショー





関連記事

ヒューマンドラマ映画

実写映画『ヲタクに恋は難しい』あらすじネタバレと感想。キャストの高畑充希が魅せる歌唱とダンスは本格的⁈

脚本・監督:福田雄一による実写映画『ヲタクに恋は難しい』は、2020年2月7日(金)公開。 累計発行部素900万部のベストセラーコミック『ヲタクに恋は難しい』を、「銀魂」シリーズのヒットメーカー福田雄 …

ヒューマンドラマ映画

『美しき棘』動画無料視聴はU-NEXT!ネタバレあらすじと感想

監督以外で初めてパルム・ドールを受賞した、レア・セドゥのまだ初々しくて大人の仲間入りを果たしたばかりの少女を演じている『美しき棘』。 今作以降はハリウッド作やブランドのCM、著名な監督からオファーとひ …

ヒューマンドラマ映画

映画『海街diary』ネタバレ感想とあらすじ結末の考察評価。漫画原作の綾瀬はるか×長澤まさみ×広瀬すず×夏帆の人気代表作

美人四姉妹を豪華キャストが描く『海街diary』 映画『海街diary』は、吉田秋生の人気コミックの映画化作品です。 鎌倉で暮らす3姉妹の元に、15年前に出て行った父親の訃報が届き、葬儀に参加していた …

ヒューマンドラマ映画

映画『ナポリの隣人』あらすじネタバレと感想。イタリアの名匠ジャンニ・アメリオがあなたに送る”絶望の一品”

映画『ナポリの隣人』は、2019年2月9日(土)より、岩波ホールほか全国順次公開。 「もうやめてくれ」、そう呟きたくなるほどの絶望と孤独。 人間と社会の闇がリアルに描かれた「21世紀のネオリアリズモ」 …

ヒューマンドラマ映画

映画『はじまりへの旅』あらすじネタバレと感想!ラスト結末も

世界中で異例の大反響を呼んだ、家族の絆の物語… 涙と笑いに包まれたヘンテコ家族のロードムービー『はじまりの旅』をご紹介します。 スポンサーリンク CONTENTS映画『はじまりの旅』の作品情報映画『は …

U-NEXT
タキザワレオの映画ぶった切り評伝『2000年の狂人』
山田あゆみの『あしたも映画日和』
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
【連載コラム】光の国からシンは来る?
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【KREVAインタビュー】映画『461個のおべんとう』井ノ原快彦の“自然体”の意味と歌詞を紡ぎ続ける“漁師”の話
【玉城ティナ インタビュー】ドラマ『そして、ユリコは一人になった』女優として“自己の表現”への正解を探し続ける
【ビー・ガン監督インタビュー】映画『ロングデイズ・ジャーニー』芸術が追い求める“永遠なるもの”を表現するために
オリヴィエ・アサイヤス監督インタビュー|映画『冬時間のパリ』『HHH候孝賢』“立ち位置”を問われる現代だからこそ“映画”を撮り続ける
【べーナズ・ジャファリ インタビュー】映画『ある女優の不在』イランにおける女性の現実の中でも“希望”を絶やさない
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
アーロン・クォックインタビュー|映画最新作『プロジェクト・グーテンベルク』『ファストフード店の住人たち』では“見たことのないアーロン”を演じる
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
【平田満インタビュー】映画『五億円のじんせい』名バイプレイヤーが語る「嘘と役者」についての事柄
【白石和彌監督インタビュー】香取慎吾だからこそ『凪待ち』という被災者へのレクイエムを託せた
【Cinemarche独占・多部未華子インタビュー】映画『多十郎殉愛記』のヒロイン役や舞台俳優としても活躍する女優の素顔に迫る
日本映画大学