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Entry 2019/02/19
Update

映画『まく子』あらすじネタバレと感想。山崎光と草なぎ剛が親子役を演じた“通過儀礼の少年”物語

  • Writer :
  • 村松健太郎

映画『まく子』は3月15日(金)より、テアトル新宿ほか全国公開!

直木賞受賞作家西加奈子の同題小説の映画化した作品。

自分の成長を受け入れられない少年と、そこに現れた不思議な転校生の少女との“通過儀礼”の物語。

主人公のサトシとコズエには、『ちょんまげプリン』や『真夏の方程式』で子役としてキャリアを重ねてきた山崎光と、モデルとして活躍する一方でRADWIMPSのPVなどに出演した新音(ニノン)。

サトシの両親には草彅剛と須藤理彩。共演に橋本淳、内川蓮生、つみきみほ、村上純(しずる)、根岸季衣、小倉久寛が務めます。

映画『まく子』の作品情報


(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)

【公開】
2019年(日本映画)

【原題】
西加奈子

【脚本・監督】
鶴岡慧子

【砂絵アニメーション】
佐藤美代

【主題歌】
高橋優『若気の至り』

【キャスト】
山崎光、新音コズエ、須藤理彩、草彅剛、つみきみほ、村上純、橋本淳、内川蓮生、根岸季衣、小倉久寛

【作品概要】
直木賞作家の西加奈子の同名小説を『くじらのまち』の鶴岡慧子監督が映画化。

温泉街に住む少年と転入生してきた不思議な少女との出会いを通し、成長する姿を見つめたヒューマンドラマ。

映画『真夏の方程式』で知られる山崎光が慧役で映画初主演を務め、転入生コズエ役に新音が演じます。慧の父光一役を草彅剛、母明美役を須藤理彩が演じています。

映画『まく子』のキャラクターとキャスト


(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)

サトシ(山﨑光)
小学校5年生の男子。周りの女子の成長や、浮気性の父親を見てオトナになりたくないと思っている

コズエ(新音)
転校生の少女。大人びたタイプの少女。自称宇宙人。母親も宇宙人。

光一(草彅剛)
サトシの父親、旅館の料理人。女好きで浮気性。

明美(須藤理彩)
旅館の女将でサトシの母親。

映画『まく子』のあらすじとネタバレ

山間の温泉街で旅館を営む両親と共に育つ、小学校五年生のサトシ。

最近、一気に大人びてきた女子たちや、浮気を繰り返す父親の姿をみて“オトナ”や“オトナ”に自分がなっていくことが嫌でたまりません。

そんなある日、群を抜いて大人びたコズエが転校生としてやってきます。


(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)

彼女の母親は住み込みでサトシの旅館で働いていて、コズエは母と一緒に旅館に隣接する寮がわりのいろは荘に一緒に暮らすことになりました。

そんな事情もあって、コズエと早々にワンセット扱いされたサトシは居心地が悪く、一緒に帰ろうと声をかけるコズエを無視して、集落のはずれにあるお城の跡の小山で時間をつぶしています。

ところが、そこにコズエが現れます。そして“自分は宇宙人だ”と言い出します。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『まく子』ネタバレ・結末の記載がございます。『まく子』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)

コズエの話では自分は“死”がない生命体の星の住人。

ところが人口が増えすぎたために生命体に死を選ぶことが認められ、“死”を学ぶために地球にやってきたというのでした。

死の過程である成長を拒むサトシと、その成長、変わっていくことに興味津々のコズエは波長が合わないもののそれでも、不思議と惹かれあい一緒に過ごす時間がながくなっていきます。

町ではサイセ(=再生)祭りの準備が始まります。

サトシやコズエも神輿を作って参加します。

祭りもおわり、コズエとの別れの時期が訪れます。

別れの場はあの小山。そこには他の学年ももちろん、町中の人たちが集まってきます。

事情を聴くと夢で導かれたとのことです。

そして、空が一瞬真っ暗になると、コズエの見た町での思い出が映し出されます。

コズエを見送った後、サトシは自分の成長を受け入れたうえで父親に、二度と母親に哀しい思いをさせるなと言います。

そして、新たな転校生がやってきます。ソラと名乗る少女は、サトシの旅館で働く母親とともにいろは荘で暮らすことになると紹介されます。

クラスメイトはまた“宇宙人”なのでは?とサトシに問いかけます。

映画『まく子』の感想と評価


(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)

少年の通過儀礼の物語

少年の成長譚というのは映画ではお馴染みな物語です。

たいてい周りの女子の方が成長も早く、そして“大人の汚さ”も見えてくる世代の物語です。

4人の少年が死体があるという森に向かう1986年のロブ・ライナー監督の『スタンド・バイ・ミー』。

それより以前の作品では1982年の宇宙人との出会いをへてオトナのへの階段を登るスティーブン・スピルバーグ監督の『E.T.』などはもはやマスターピースとなっています。

同じフォーマットで言えば「スパイダーマン」シリーズ、とくに現在のトム・ホランドのシリーズは設定年齢も下げていることもあり、少年の成長譚としての部分が色濃くあります。

DCコミックからは2019年4月19日(金)全国公開 される『シャザム!』、これも少年が超能力を得たことから始まる物語です。

ホラー映画ですが2017年公開のアンディ・ ムスキエティ監督の『IT、“それ”が見えたら終わり』も、やはり通過儀礼の物語ですね。ちなみに『IT』は主人公たちが大人になった後半戦を描いた作品が間も無く公開されます。

邦画で言えば北野武監督の『菊次郎の夏』(1999)や岩井俊二監督のテレビドラマから発展して劇場公開されアニメ化もされた『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(1993)などがありますね。

細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』(2012)や『バケモノの子』(2015)などもそうですね。

少し甘酸っぱくもあり、苦々しくもありますが、誰もが経験したことがらということもあって、様々なジャンルの映画で描かれているようです。

草彅剛の映画カメオ出演歴


(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)

『黄泉がえり』(2002)『日本沈没』(2006)などなどヒット作に主演してきた草彅剛ですが、一方で一瞬では気が付かなかったり、油断すると見逃すようなカメオ出演(サプライズ出演)が多いことをご存知でしょうか?

SMAP時代のCMなども手掛けた石井克人監督の『茶の味』(2004)では映写技師として登場。後々石井監督の『山のあなた徳市の恋』(2008)では主演しています。

香取慎吾の『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』(2004)では、現代社会に馴染みサラリーマンとして通勤電車に揺られる忍者役で登場します。

同じ香取慎吾の『西遊記』(2006)で偽沙悟浄としても顔を出しています。(ちなみに香取慎吾も実はカメオ出演が多い人です)

また『私は貝になりたい』(2008)、『ステキな金縛り』(2011)、『進撃の巨人』(2015)などにも意外な役で登場しています。

どれも、大手の話題作ですが、ホントに一瞬の出番であったりするので、その作品は見ていても気が付かない人が多く、エンドロールのクレジットにも気が付かない人も多いのではないでしょうか?

ちなみに木村拓哉主演の『ギフト』(1997)には同クール放映されていた『いいひと』の主人公のままで登場しています。

いわば“遊び心がある”“遊び心が分かっている”役者さんと言えばいいのでしょうか?

演じ手もまた作り手として楽しんでいるという部分が見えるエピソードですね。

まとめ


(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)

本作『まく子』の中盤で披露される、佐藤美代の砂絵アニメーションにも注目です。

また鶴岡慧子が演出した、タイトルの『まく子』という意味がより分かる手腕も見逃せません。

小さな温泉地で暮らす小学5年生の慧。彼は子どもと大人の狭間で戸惑いを感じていました。

ある日、慧の学校に不思議な魅力を持つ少女コズエが転入してくると、彼女が抱える秘密を慧は知ります。

彼が今まで見てきた世界が全く新しいものへと塗り替えられ…。

子役からキャリアを積んだ山崎光の映画発主演作を、お見逃しなく!

映画『まく子』は3月15日(金)より、テアトル新宿ほか全国公開!

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