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Entry 2017/09/14
Update

映画『舟を編む』無料視聴はHulu!ネタバレ感想と考察も

  • Writer :
  • 山田 苺

9月16日に公開される『散歩する侵略者』に出演し、宇宙人になったような夫役を演じた松田龍平の主演作『舟を編む』。

公開から話題を呼び、松田龍平の高い演技力を初め、多くの賞を受賞した今作は「辞書作り」という地味な上に、今はどんどん馴染みが無くなっていく媒体にも関わらず、多くの人に物事に没入することの出来る素晴らしさを教えてくれます。

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1.映画『舟を編む』の作品情報


(C)2013「舟を編む」製作委員会

【公開】
2013年(日本)

【監督】
石井裕也

【キャスト】
松田龍平、宮﨑あおい、オダギリジョー、黒木華、渡辺美佐子、池脇千鶴、鶴見辰吾、伊佐山ひろ子、八千草薫、小林薫、加藤剛、宇野祥平、森岡龍、又吉直樹、斎藤嘉樹、波岡一喜

【作品概要】
90年代に出版社の辞書編集部に配属になった主人公が、その独特な仕事内容や職員とともに、辞書作りの仕事に没頭していく様を描いた、一種の文系青春映画。

アカデミー賞外国語部門に出品されたり、日本の映画賞の数々を受賞して話題になり後にテレビアニメ化もされます。

一見地味なストーリーの様に見えて、登場人物が非常に個性豊かなので飽きることもないし、何かに夢中になってる・なりたい方は必見です。

Huluで 映画『舟を編む』はご覧いただけます。
▼Hulu Huluで今すぐ視聴

2.映画『舟を編む』のあらすじとネタバレ


(C)2013「舟を編む」製作委員会

1995年

玄武書房の辞書編集部に務める荒木公平は自身の定年に向けて、新しい人材を探していました。

荒木の編集長としての優秀さを買っている松本朋佑教授に引き止められながらも、後輩の西岡正志とともに人材探しをしていると、コミュニケーションが苦手なのに営業部に所属している馬締(まじめ)光也を見つけます。

荒木は馬締に「“右”をどう説明する?」と聞く、今までの誰とも違う答えを返してきます。

彼に辞書編集の才能を見出した荒木は、早速馬締を引き抜き、企画が通った『大渡海(だいとかい)』の編集に携わらせます。

編集会議にて松本は「今を生きる辞書」を作りたいとその熱意を燃やし、馬締もその仕事にどんどんのめりこんでいきます。

月日がたち、荒木が定年となり皆で送別会を行いますが、やはり松本は彼が去ることを「自分自身の半身を失うも同然」とショックを隠せません。

馬締は帰りにふと思い立って、編集室を訪れるとそこには荒木がいました。

彼はまるで自分の今後を託すかのように、馬締にあるモノを渡します。

しかし馬締は言葉の海におぼれる悪夢を見たりと、仕事に自信を持てなくなり始めていました。

そんな時、彼が長く下宿させてもらっている大家のタケから「人の心なんて分からなくて当然」と、くよくよ迷う馬締へアドバイスをすると、翌日から不器用でありながらも積極的に同じ部署の人間と関わるようなります。

馬締の住む下宿にはトラさんという猫も住んでおり、彼の鳴き声のするほうへ向かっていくと、そこで美しい女性・林香具矢と出会い、一目惚れしてしまいます。彼女はタケの孫娘で、下宿に同居を始めたのでした。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『舟を編む』ネタバレ・結末の記載がございます。『舟を編む』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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おかげで馬締は仕事に手が付かなくなってしまい、これを解決するために松本は【恋】の語釈を担当させることで仕事と両立できるようにします。

契約社員の佐々木薫は香具矢が料亭の見習いとして働いていると知ると、即座にその店に予約の電話を入れるのでした。

編集部4人で料亭に訪れた際、西岡は香具矢には絶対彼氏がいると豪語し、馬締が下宿でまた香具矢に会った際も、元彼と思しき相手から電話がかかってくるようなことがありました。

その電話で意気消沈している香具矢に、馬締は【きる】についてのさまざまな意味(縁を切る、関係を切る等)を述べ、彼なりに励まそうとします。

そして日は変わり日曜となると、2人は合羽橋へ買い物に行ったり、遊園地で観覧車に乗るなどデートします。

けれども、それ以上の進展がないことにがっかりした西岡たちに、いっそラブレターでも渡したらどうだと馬締に提案をしてみます。

だが、馬締が書いたラブレターはあまりに達筆のため、西岡たちのような現代人にはおよそ読めないような文字で、さらに西岡をがっかりさせます。

そんな最中、社内で『大都会』の出版中止の噂が流れていると西岡が社内恋愛をしている三好麗美から伝えられ、おまけにその噂の根源は村越局長と知り、馬締たちは困惑します。

西岡は自身のフットワークの軽さを生かし、外部発注を行ってしまえば、既成事実になって局長も中止にできなくなるのではと画策します。

局長は一度は突っぱねたものの、ふたりの熱意に免じて中止を取りやめるといいますが、条件として馬締か西岡どちらかの異動を必須としました。

結局、出版中止は取り下げれたものの、西岡は自ら身を引いて宣伝部へ異動となってしまい、馬締は悔やみます。

夜、馬締はいつもより帰りの遅い香具矢を待っていると、彼女は怒った様子で帰宅します。

彼女は恋文を受け取ったものの、やはり自分では読めなかったので恥を忍んで、板前の大将に読んでもらっていたのです。

大切なことなら、手紙じゃなく馬締自身の口から聞きたいと彼女は詰め寄ります。

馬締は言葉を振りぼって「好きです」とはっきり伝えました。

ついに馬締は【恋】の語釈を完成することが出来たのです。

一方、最初がしぶしぶ辞書作りをしていた西岡も、馬締とともに情熱を持っていた上、友情も感じていたので宣伝部の異動に悶々としていました。

そこで馬締は自分の住む下宿に西岡と三好(とトラさん)を招いて一緒に飲むことにしますが、酒に酔って感極まった西岡は三好にプロポーズをするのでした。

12年後

馬締と香具矢は結婚し、タケとトラさんは既に他界していました。

現在は馬締が辞書編集部の主任を務め、定年退職していた荒木は妻を亡くしてしばらくし、嘱託社員として再び辞書作りに携わります。

そして新たな仲間として、ファッション雑誌の編集から異動になった岸辺みどりが配属されますが、華やかな仕事から一気に地味な仕事に変わったことや、部署の人間の個性が強すぎて全くなじめずにいました。

ある時、岸辺が残業をしていると、電話で子供をあやしている西岡が部署に顔を出してきます。

西岡は自分が語釈を担当した【ダサい】の内容を岸辺に見せて、辞書作りは決してお堅い仕事じゃないことを教えてくれます。

翌日からは彼女も辞書に入ってた古臭いファッション用語を見つけるなどして、俄然やる気を出してきます。

作業はいよいよ校正段階に入り、学生バイトを雇うなどして作業量をこなしながら、西岡も『大渡海』の出版が翌年3月に正式決定したことで宣伝活動に専念します。

ところが校正作業中に単語欠落が発覚し、出版に間に合わせるためにアルバイトも総出で泊り込みの作業となってしまいます。

さらに松本が患っていた癌のため入院を余儀なくされ、何とか彼の目の黒いうちに『大渡海』を完成させようと、一致団結で全員総出で作業に没謬します。

なんとか原稿を完成させるも、出版の志を前に松本は息を引き取ってしまいました。

『大渡海』出版記念のパーティーでも、馬締一人松本の遺影と向き合い、生前に間に合わせることが出来なかった不甲斐さを噛みしめていました。

しかし、そこへ荒木が松本に託して送ってきた馬締への遺言を読むように手渡します。

そこに書かれていたのは、荒木の変わりはいないと言ったがそれは間違いで、馬締の存在をとても心強く思っていたことが綴られていました。

タクシーでの帰り道、馬締と香具矢は過去に松本が言っていた海に立ち寄ります。

そこで馬締は香具矢に「これからもよろしくお願いします」というと、香具矢は笑って「やっぱり、みっちゃんて面白い」というのでした。

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3.映画『舟を編む』の感想と評価


(C)2013「舟を編む」製作委員会

この作品を見てまず感じたことは、青春はガッツリ文系の人間でも、そして学生じゃない20代後半でも全然出来るんだ!ということでした。

ある意味で『王道な青春映画』と同じストーリーラインなのに、びっくりするほど設定は正反対というのもユニークです。

主人公馬締はいわゆるコミュ障、団結する人数も最小限に押さえているにも関わらず年齢層が広すぎる、さわやかに汗をかくどころか机にひたすら噛り付く、猫はデブだし(かわいい)、恋愛シーンも想像を絶するさっぱり感です。気づいたら入籍してますし。

そして12年後以降から『舟を編む』は青春モノから人生を描き出します。

仕事の大団円と、新しい仲間や大切な人との別れ・・・しかしそれをあえて感情移入させるような演出は避けてうまく省略させることで、人生とはなんぞやを、この辞書作りという長い長い出来事を通して伝えていく内容へと変わっていきます。

青春と人生をひとつの作品で描き出すという、原作もそうですが、映画もちゃんと2時間弱で収める離れ業に脱帽です。

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まとめ


(C)2013「舟を編む」製作委員会

(私も含め)学生時代はパッとしなかった人も、今作を見ると間違いなく何かを鼓舞される感じがするはずです。

そして「12年後」パートで、人生というものは何なのかと、見つめる機会を与えられる良作でもあります。

例えるなら『バクマン。』を凄く大人向けにした感じでしょうか。

実際、辞書作りのデティールはもちろん、香具矢の板前の調理器具でさえ細かく説明してくれます。

そんな内容は好きな人は絶対に見たほうがいい作品です。

それと個人的には出演している茶トラのトラさん目当てでもう一回視聴したいくらいです。どうしたらあんなに目も顔もまん丸になるのか。かわいい。


(C)2013「舟を編む」製作委員会

さて、『舟を編む』が観られるHuluでは現在2週間無料トライアルを実施中

無料トライアル期間に解約をすれば料金は一切かかりませんし、記事でご紹介した作品以外にも映画・海外ドラマ・国内ドラマ・アニメなど、大量の作品が見放題となっています。

作品によって追加料金がかかるVOD(定額制動画配信サービス)もありますが、Huluは全作品見放題というのも安心して使えるポイントですね!

Huluで 映画『舟を編む』はご覧いただけます。
▼Hulu Huluで今すぐ視聴

※紹介している情報は2017年9月時点のものです。配信作品の状況が変わっている可能性もありますので、詳細は公式ホームページにてご確認ください。

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