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映画『ブリグズビー・ベア』あらすじと感想。公開される劇場情報も

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

映画『ブリグズビー・ベア』は、6月23日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか公開

サンダンス映画祭やカンヌ映画祭ほか、世界中の映画祭で話題を集めた作品で、「サタデー・ナイト・ライブ」のスタッフが贈る、可笑しくてちょっぴりせつないハートウォーミングストーリー。

主人公ジェームズのための毎週送られてくる教育ビデオ「ブリグズビー」。何といってもこの番組の世界観に懐かしさと、笑みが溢れ魅了さること間違いないなし!

でも、最後には、あなたの心にしっとりと温かい優しさで心癒されてしまうはずです…。

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映画『ブリグズビー・ベア』の作品情報


© 2017 Sony Pictures Classics. All Rights Reserved.

【公開】
2018年(アメリカ映画)

【原題】
Brigsby Bear

【脚本・監督】
デイヴ・マッカリー

【キャスト】
カイル・ムーニー、マーク・ハミル、グレッグ・キニア、マット・ウォルシュ、クレア・デインズ

【作品概要】
誘拐され偽の両親に育てられたジェームズは、彼らが制作した教育番組「ブリグズビー・ベア」だけを見て25歳まで成長し、誘拐事件の解決とともに外界に出たことで巻き起こるコメディドラマ。

2017年にサンダンス映画祭 正式出品作品、カンヌ国際映画祭 正式出品作品。ナショナル・ボード・オブ・レビュー インディペンデント映画TOP10受賞、プロヴィンスタウン国際映画祭 新人監督賞受賞。

ジェームスの偽父親テッド役を「スター・ウォーズ」シリーズのマーク・ハミルが見事に演じ、カウンセラーのエミリー役を『ロミオ&ジュリエット』のクレア・デーンズが務めます。

映画『ブリグズビー・ベア』のあらすじ


© 2017 Sony Pictures Classics. All Rights Reserved.

外気から遮断された小さなシェルターで、両親と3人で暮らす25歳の⻘年ジェームズ。

彼はドームの中から砂漠化した地上を眺めるだけで、地下での生活がジェームズのすべてでした。

そして、何より楽しみにしていたのは、毎週ポストに届く教育ビデオ「ブリグズビー・ベア」。

ジェームズは幼い頃から「ブリグズビー・ベア」に夢中で育ち、今ではの「ブリグズビー・ベア」の研究に勤しむ毎日を過ごしていました。

少し退屈でもパソコンでチャットする友達や愛してくれる両親と、平和な日々がずっと続くのだと思っていていました。

そんなある日、警察がジェームズを連れ去り、両親は逮捕されてしまいました。

両親だと思っていた2人は、25年前にジェームズを誘拐して監禁して育てていたのです。

ジェームズは突然、事実を告げられた「外の世界」に困惑します。

これまで両親以外の人間に会ったこともないジェームズは、本当の両親や突然現れた高校生の妹と一緒に暮らすことになり、周囲のいう常識や言動に戸惑ってしまうのです。

そして何よりも楽しみにしていた「ブリグズビー・ベア」は、彼の教育のためだけに作っていた両親がいないため、今後、新作ビデオが届かないことに落胆します。

そんなある日、妹オーブリーや映画好きのスペンサーたちは…。

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映画『ブリグズビー・ベア』の感想と評価

俳優マーク・ハミルの起用

本作『ブリグズビー・ベア』の物語に欠かせないのは、マーク・ハミル演じる偽の父親テッドの存在です。

テッドは幼いジェームズを拉致誘拐した父親で、複雑な役柄。しかし、その存在はどこか温かくもあります。

劇中の中で、ジェームズのために25年間に渡り、毎週の教育ビデオ「ブリグズビー・ベア」の教材を課題として与えるが、やがてジェームズはテッドの想像する以上に「ブリグズビー・ベア」に心酔していきます。

結果としてテッドは、ジェームズに避けがたい大きな試練を与えてしまうる変わり者だが、心底悪い人間には思えません

このキャラクターを演じ、観客に伝えることができるのは、マーク・ハミルをおいて他にはいない、最高のキャスティングです。

なぜ最高のキャスティングなのかといえば、偽の父親テッドの存在は誘拐犯であるだけではありません。

これまで多くの映画を愛し、見てきた観客にとっての“偽りの家族”というメタファー(象徴)だからです。

映画ファンなら誰しもが、本物の家族以外に映画の中に“家族の幻影”をいつも求めてもいることでしょう。

それは時に、“父親”や“母親”、あるいは“友人”、“恋人”かもしれません

そんな本物の家族ではないが、映画ファンにとっての“理想的な家族”という、映画ファンの世界観と、ある種のノスタルジーの両イメージを持つのは、マーク・ハミルは適任と言えるでしょう。

マークはこの映画を観た感想をこのように述べています。

「私にとっては予想以上の感動でした。とても希望に溢れ元気づけてくれる映画です。ありのままの自分でいられ、何か を信じることはとても良いことです。この映画は、私たちに人とは違うドラム奏者に合わせて行進してもよいということを教えてく れます。大半の人の伴奏をする伝統的なドラム奏者と変わらず、違うドラム奏者でも十分に通用するということを」

ドラムの例えがなかなか面白い話ですよね。他人と異なることを良しとするそんな映画が、『ブリグズビー・ベア』なのです。

マーク演じる偽父親テッドに、往年の「スターウォーズ」シリーズのファンは歓喜するはず。それ以外のあなたでもマーク・ハミルのキャスティングになるほどと頷ける素晴らしいキャラクターです。

また、アメリカ映画といえば、テーマの1つに必ず入るのが、“父親越え”。

この作品の描き方はあまり類を見ない父親離れは、かなり秀逸さですよ。

ジェームズの成長を見る他者理解

ジェームズは毎週届けられなくなった教育ビデオ『ブリグズビーベア』を自分の手で作り始めます。

やがて、大きな行動を始めたジェームズが、不安でいっぱいになりトイレで嘔吐する場面が描かれています

その時、友人のスペンサーは彼の背中をさすってあげ、他人の評価など気にするなと優しく語りかけます。

この場面はジェームズが嘔吐するほどの緊張感に達したことと、自分のみの世界から“他者理解”という目を意識し、異なることを自ら受け入れたことを表しています。

ジェームズにとっての成長そのもの姿です。

これまで他者を理解して受け止めようとしなかったジェームズ。そして、本物の家族や周囲もそれは同じことです。

もちろん、トイレの嘔吐するの過程までに、何人もの他人と会う場面がいくつか登場しますので、その交流はあなたの目で確かめてくださいね。

スペンサーがジェームズに見せた優しさのように、笑いの中に涙でしみじみする場面がいくつも登場しますよ。

本作『ブリグズビー・ベア』をサンダンス映画祭でプレミア上映した際に、デイヴ・マッカリー監督はじめ、制作チームのメンバーたちの気持ちそのものが、ジェームズの成長する姿に投影されているようです。

「この映画を見て、自分も誰かのために何かを作れるのだ、ということに気づいて欲しい。この映画を見た観客には、アートを創造し分かち合うことは異文化や異なる生まれの人々をつなぐことができるという考えを映画館から持ち帰ってもらいたい。アートは社会を結束する一助となり、人と違っていてもいいということを教えてくれるんだ」そんなメンバーの願いが込められている。

ジェームズ自身も、そして本物のジェームズの両親も再会した際は、価値観の異なる人物と自身のこれまでの過去を見据えた価値観の考え方のみで接することしてしまいます。

しかし、他者を理解しようと少し気持ちをシフトしただけで、こだわりに満ちた小さな幸せが大きな幸福へと変わることをこの映画では示してくれます。

それはあまり類を見ない感動を盛り上げたり、押し付けないカタチであることに、『ブリグズビー・ベア』はなんと優しい映画だろう!と思うことでしょう。

本作の見られる劇場は?

【北海道地区】
北海道 札幌シアターキノ

【東北地区】
宮城 MOVIX仙台 6/23(土)〜

【関東地区】

東京 新宿シネマカリテ 6/23(土)〜
東京 ヒューマントラストシネマ渋谷 6/23(土)〜

栃木 MOVIX宇都宮 6/23(土)〜

群馬 MOVIX伊勢崎

【中部地区】
愛知 ミッドランドスクエア シネマ 6/23(土)〜

【近畿地区】
京都 京都シネマ 6/23(土)公開

大阪 なんばパークスシネマ 6/23(土)〜
大阪 シネ・リーブル梅田 6/23(土)〜

兵庫 シネ・リーブル神戸 6/23(土)〜

【九州・沖縄地区】

福岡 ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13

*上記の上映館は5月18日現在のものです。作品の特性上、セカンド上映や全国順次公開されることが予想されます。お近くの劇場をお探しの際は必ず公式ホームページでご確認してくださいね。

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まとめ


© 2017 Sony Pictures Classics. All Rights Reserved.

本作『ブリグズビー・ベア』の演出を務めたデイヴ・マッカリー監督は、映画に関してこのようなメッセージを贈っています。

「今世界は間違いなく困難の時代です。この映画には模範的な、優しく前向きで、手を差し伸べてくれるようなキャラクターで溢れています。必ずしも明確な政治的メッセージはないけど、親切になる方法、親身になる方法、誠実になる方法、そして人々をその人の過去で判断してはいけないということを描いたつもりです。我々はこのような一般原則と価値を伝えることに焦点を置きました。こういうことが、今の映画にはなくてはならない重要なのです

デイヴ・マッカリー監督の「親切になる方法、親身になる方法、誠実になる方法、そして人々をその人の過去で判断してはいけないということを描いた」の言葉に今も映画を思い出して、涙が溢れます。

少しだけ優しく歩み寄る勇気こそが人を動かし、誰かへの関心と思いやりなのでしょう。

2018年オススメの新しいヒューマンドラマの1本です!

映画『ブリグズビー・ベア』は、6月23日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか公開

ぜひ、お見逃しなく!

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