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映画『ツーアウトフルベース』あらすじ感想と評価解説。阿部顕嵐x板垣瑞生が大逆転ハイテンションムービーで名バディを演じる!

  • Writer :
  • 谷川裕美子

映画『ツーアウトフルベース』は2022年3月25日(金)より全国公開

7人組男性ユニット「7ORDER」の阿部顕嵐が映画初主演を果たした、『ミッドナイトスワン』(2020)の内田英治によるオリジナル脚本の青春エンターテイメント『ツーアウトフルベース』が2022年3月25日(金)より全国公開となります。

『レディ・トゥ・レディ』(2020)に次ぐ長編映画2作目となる藤澤浩和が監督を務め、熱くも可笑しいブラザーフッドを描き出します。

阿部顕嵐のバディを演じる『ソロモンの偽証』(2015)の板垣瑞生をはじめ、工藤遥、渋川清彦、後藤剛範ら豪華キャストが出演。

映画(『ミッドナイトスワン』2020)で映画賞を総なめにした内田英治が長年温めてきたハイテンションストーリーをご紹介します。

映画『ツーアウトフルベース』の作品情報


(C)2022「ツーアウトフルベース」製作委員会

【公開】
2022年(日本映画)

【脚本】
内田英治

【監督】
藤澤浩和

【編集】
小美野昌史

【出演】
阿部顕嵐、板垣瑞生、工藤遥、諸星翔希、新羅慎二、後藤剛範、渋川清彦

【作品概要】

映画『ミッドナイトスワン』(2020)の脚本家・内田英治と、『レディ・トゥ・レディ』(2020)の藤澤浩和監督がタッグを組んだ青春映画。

7人組ユニット「7ORDER」の阿部顕嵐と、映画『ソロモンの偽証』(2015)の板垣瑞生が元高校球児の激熱バディを組み、ハイテンションなセカンドチャンス劇を繰り広げます。

共演にはモーニング娘。の元メンバーで映画『のぼる小寺さん』(2020)で主演を務めた工藤遥、プロデュースを務めた新羅慎二、「7ORDER」の諸星翔希ら豪華メンバーが顔を揃えます。

ドラマ『真犯人フラグ』で常に「どっち?」と二者択一を迫る個性派刑事を演じた渋川清彦が、迫力あるヤクザの親分・オニヘイ役をコミカルに演じています。

映画『ツーアウトフルベース』のあらすじとネタバレ


(C)2022「ツーアウトフルベース」製作委員会

9回の裏。フルカウント同点。人生のピークはあの試合で、ピンチを跳ね返せると思っていたことを思い返すイチ。

10年たった現在、彼とハチは薬物にまで手を出し、目先の快楽だけを求めて生きていました。

ヒロポンから借りた高級アメ車に乗って、薬物を手に入れるために大切なギターを売人のアントニオに見せに行くふたり。10万円の値を安すぎると怒りながらも、金を受け取ります。

車のなかには「ヒロポンズ」の野球ユニフォームとボールがありました。何度か試合に出て活躍したハチはそれをきっかけに信用されて車を貸してもらえたことを話します。バットには血がついていました。

アメ車に寄ってきた女子高生たちをナンパするのに夢中になりすぎたハチは、前に止まっていた車にぶつけてしまいます。

車から降りてきたのは、ヤクザとその親分のオニヘイでした。イチとハチはさんざん殴られた末、1週間で100万円を揃えるように言われて車も奪われてしまいます。

どうしたらいいかと途方に暮れたふたりは、売人のチャーボーを訪ねます。彼は留守でしたが、若い女性がいました。彼女はなんと元・野球部マネージャーの早紀でした。

すっかり変わってしまっていた早紀は、野球であんなことあったのにこりないねとハチにきついことを言います。

チャーボーと会うことになったイチとハチに、ヤクを手に入れたい早紀も同行することに。早紀は盗んだベンツに乗っていました。すでに前科二犯だという彼女から、ハチは車をもらい受けることに。

取引中、チャーボーのおかしな言動を不審がるイチたち。奥に張り込んでいる刑事の姿をみつけ、慌てて走って逃げだします。

無我夢中だったハチは、誤って警察手帳を奪ってきていました。カッとなったイチは、「余計な事ばかりして足をひっぱりやがって」と怒鳴りつけます。

「あの試合で人生狂ったと思ってんだろ。チゲーんだよ!テメーはひとりよがりのガキなんだよ!」とハチもイチにかみつき、激しい殴り合いとなります。

勢いで車にのしかかった二人でしたが、トランクの中からの音に驚いて飛びのきます。トランクからは、口をガムテープをふさがれ、手を縛られた男が出てきました。大金を渡すから助けてほしいと話す男でしたが、ケンカ中でそれどころではなかったイチとハチは思わず男を殴ってしまいます。

その時、ハチの携帯からコミカルな着信音が。それは怒っているヒロポンからの電話でした。

1日前。ラーメン屋の前で、嫁が作ったおにぎりをほおばりながら張り込むヤクザ3人組。彼らは、売人の男を待っていました。のこのこやってきた男はすぐに連れ出されます。彼から「ヒロポン」という名を聞いた親分のオニヘイは顔色を変え、男を縛ってトランクに押し込みます。

おにぎりにあたってしまい、公衆トイレにかけこむヤクザの男3人。そのすきに早紀が車をあっさりと盗んでいきました。

早紀がチャーボーの留守宅に転がり込んだ頃、当のチャーボーは刑事に囲まれていました。売人をやめたと嘘をついていたチャーボーでしたが、イチからブツを買いたいという電話がかかってきます。喜んだ警察は手柄を上げようと現場に乗り込むことに。

ヤクの取引現場でチャーボーがイチたちに奇妙な対応していたのには、そんな裏事情がありました。

自暴自棄になって街を歩いていたイチは、野球部で一緒だった神崎と偶然再会します。イチたちが試合に勝ちながらも出場停止になってしまったのは、彼らがタバコを吸っていたことが原因でした。イチは怒りを抑えられず…。

映画『ツーアウトフルベース』の感想と評価


(C)2022「ツーアウトフルベース」製作委員会

練りに練った見事なストーリー展開

高校球児としてスポットライトを浴びながら、その直後に挫折した傷を抱える青年二人の青春バディムービー『ツーアウトフルベース』。観ている間中、ずっとワクワクが止まらないハイテンションノンストップストーリーです。

脚本を務めるのは、映画賞を総なめにした『ミッドナイトスワン』(2020)や、大きな話題を呼んだNetflix映画『全裸監督』(2019)で監督・脚本を務めた内田英治。練りに練った見事な構成に唸らされる一作です。

『レディ・トゥ・レディ』(2020)に次ぐ長編映画2作目となる新鋭・藤澤浩和監督が、脚本の魅力を存分に生かした傑作を生み出しました。

前半は主人公ふたりだけでコミカルなセリフ劇がテンポよく続きます。中盤からはまったく違和感なく「今日」と「昨日」を行ったり来たりしながらスピーディーに物語が展開。

勢いあるストーリーに加え、30分前行動を大切にしているヒロポンという名の不良リーダー、彼の野球チーム「ヒロポンズ」の真っ赤なユニフォーム、おにぎりにあたってトイレに駆け込むヤクザ3人組、間抜けな着信音、映画『トゥルー・ロマンス』ごっこなど、小ネタ満載でまったく飽きさせません。

コミカルテイストを貫くバイオレンスシーンやマシンガントークのセリフ劇は、どこかタランティーノ作品を彷彿とさせます。極上のエンターテイメント作品です。

ラストに向けての加速も素晴らしく、観ている側のワクワク感も最高潮に。いったいこの先どうなるのだろうか、どんなラストが観られるのだろうかという期待感で一時も目が離せなくなります。

大逆転をあきらめない主人公たち


(C)2022「ツーアウトフルベース」製作委員会

主演を務めた「7ORDER」の阿部顕嵐、『ソロモンの偽証』(2015)の板垣瑞生は、イケメンキャラを脱ぎ捨て、見事なふっきった演技を見せています。

彼らふたりが演じるのは、甲子園出場を決めながら部内の不祥事によって出場が取り消されてプロ入りの夢を砕かれたイチとハチです。

輝かしい瞬間の直後に突き落とされてしまった彼らは、10年後には薬物にまで手を出すほど落ちぶれていました。不良リーダーから借りたアメ車をヤクザの車にぶつけ、カツアゲされた上に車までとられたふたりは、元マネージャーの早紀がヤクザのベンツを盗んでいたことから、さらなるトラブルに巻き込まれていきます。

まさにツーアウトフルベースの状態に陥ったふたり。しかし、追い詰められたからこそ、元球児のふたりの負けん気は燃え上がり、「あきらめることをあきらめた」と言って世紀の戦いに挑みます。

逆境の中で闘志を燃やすふたりから、大きな希望と光をもらえる映画です。

まとめ


(C)2022「ツーアウトフルベース」製作委員会

一発逆転をあきらめない若者ふたりのバディを描く痛快ストーリー『ツーアウトフルベース』。

ミッドナイトスワン』(2020)の内田英治ならではの緻密に練られた脚本の勢いに導かれ、見事なノンストップムービーが生み出されました。

二転三転する展開や、若者ふたりの放つ強大なエネルギー、個性あふれるキャスト陣など、何もかもに魅了される一作です。

映画『ツーアウトフルベース』は2022年3月25日(金)より全国公開予定です。










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