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Netflix映画『ルディ・レイ・ムーア』のあらすじネタバレと感想。エディ・マーフィーの熱演で70年代の黒人ムーブメントを描く

  • Writer :
  • 黒井猫

エディ・マーフィー演じるルディ・レイ・ムーア伝記映画『ルディ・レイ・ムーア』とブラックスプロイテーション

エディ・マーフィー演じるラップのゴッドファーザーこと、ルディ・レイ・ムーアの映画『ルディ・レイ・ムーア』はNetflixで配信

今回、70年代のブラックスプロイテーションで人気作となった『ドールマイト』を製作するまでのルディ・レイ・ムーアを描いた、伝記映画『ルディ・レイ・ムーア』をご紹介します。

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映画『ルディ・レイ・ムーア』の作品情報

(C) NETFLIX

【公開】
2019年(アメリカ映画)

【原題】
Dolemite Is My Name

【監督】
クレイグ・ブリュワー

【キャスト】
エディ・マーフィー、キーガン=マイケル・キー、マイク・エップス、クレイグ・ロビンソン、タイタス・バージェス、ダバイン・ジョイ・ランドルフ、コディ・スミット=マクフィー、スヌープ・ドッグ、ロン・セファス・ジョーンズ、バリー・シャバカ・ヘンリー、ティップ・”T.I.”・ハリス、ルネル、タシャ・スミス、ウェズリー・スナイプス

【作品概要】
ラップのゴッドファーザーことルディ・レイ・ムーアの伝記コメディ。

脚本はいくつもの伝記映画を手掛け、1997年に『ラリー・フリント』(1996)でゴールデン・グローブ賞で脚本賞を受賞し、2014年にはティム・バートン監督と組み『ビッグ・アイズ』(2014)の脚本を担当したスコット・アレクサンダーとラリー・カラゼウスキー。

音楽はスコット・ボマー、撮影はエリック・スティールバーグ、編集はビリー・フォックスが務めています。

映画『ルディ・レイ・ムーア』のあらすじとネタバレ


(C) NETFLIX

1970年代のロサンゼルス。ルディ・レイ・ムーア(エディ・マーフィー)はいつか自分が大物になることを夢見て、レコード店で働きながらバーでMCの仕事をして暮らしていました。

自費で製作したCDも売れず、でスタンダップコメディを披露しても観客にウケないルディは夢を諦めようとします。

そんなある日、ルディと同僚のセオドア(タイタス・バージェス)がコメディアンのレッド・フォックスのレコードについて話している途中、レコード店にホームレスのリコがやってきます。

リコは小便の匂いがするから追い払ってくれと頼まれたルディはリコに数ドルを渡し、レコードショップから出て行ってもらいます。別れ際、リコは「ドールマイト昔話」を話して出ていきます。

その夜、ルディはジミー(マイク・エップス)、ベン(クレイグ・ロビンソン)、セオドアとダイナーで食事をとりながら、ドールマイトの話をします。

そこでルディはドールマイトのような口頭伝承で伝わっているギャグ話を手直しして持ちネタにできるのではないかと提案します。

その提案は仲間に馬鹿にされますが、面白ければ何でもいいと言い、ルディは自分が思い描いていた夢を叶えるためコメディアンになることに賭けます。

帰り道、リコたちホームレスのギャグ話を酒とお金と引き換えに教えてもらいます。そして、教えてもらったギャグ話をアレンジし、キャラ作りをしてクラブで披露します。

客に大ウケしたルディは、たちまち大人気のスタンダップコメディアンになります。

これは売れると確信したルディは、母親から250ドルを借り、ギャグをレコーディングして売り込みます。しかし、あまりに下品なギャグなため、売り込んだ全てのレコード会社から断られてしまいます。

レコード会社では売れないので、ルディは自主販売を始めます。すると、たちまち話題となり、レコードは大盛況、さらには連日クラブで列ができるほどの大人気になります。

その人気ぶりにイタリア系のレコード会社からレコードの販売を提案されます。ノリに乗っているルディはツアーで各地を回ります。

ジョージア州メーコンでレディ・リードという女性と出会います。彼女は元歌手でしたが自分の容姿に自信が持てず、表舞台から降りた経歴の持ち主でした。

しかし、彼女の喋り方はスタンダップコメディに向いてると考えたルディは、君には天性の才能があるとレディを誘います。そして自分の舞台に彼女を上げ、一緒にコメディをすると、それもまた大盛況でレディも大人気となります。

ツアーの途中、ルディの元にレコード会社から電話がかかってきて、レコードがチャートに入ったためLAに戻ってくるように言われ、次から次へと販売したレコードが大売れします。

クリスマスの夜、成功を祝って仲間たちと映画を観に行きます。仲間たちは面白くないと酷評する中、ルディは銀幕デビューをすることでさらに有名になれると考えます。

ルディは映画製作会社に売り込みに行きますが、容姿が良くないと言われ断られてしまい、しかし、ルディはレコードの売り上げとレコード会社から借りたお金を注ぎ込み、自主映画製作を始めました。

手始めに地域のカルチャーセンターで劇作家を務めているジェリー(キーガン=マイケル・キー)を脚本家として仲間に迎え入れます。

さらに、ストリップバーで飲んでいた黒人俳優のダーヴィル(ウェズリー・スナイプス)を監督として迎え入れます。スタジオを借り、UCLA映画学部の大学生をスタッフとして雇い、映画作りが始まります。

カンフーアクション、カーチェイス、銃撃戦、濡れ場と順調に撮影は進んでいきます。しかし、ラストシーンを前に手持ちのフィルムが全て尽きてしまいます。

どうしても仲間たちと撮影してきた映画を作品として完成させたいルディは、レコード会社に1万ドル追加で借り、無事ラストまで撮り切ったルディは配給会社に売り込みますが、またしても全ての配給会社から断られてしまいます。

そこでルディは劇場を借り、自主上映します。劇場のレンタル料をチケットの売り上げから支払い、チケット代は全てルディの元に入るというものでした。

『ドールマイト』を公開すると、その面白さからたちまち人気作品となり、新聞に載ります。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ルディ・レイ・ムーア』ネタバレ・結末の記載がございます。『ルディ・レイ・ムーア』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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新聞を見た配給会社から『ドールマイト』を買いたいと連絡が入ります。

その契約内容は、レッドネックピクチャーズとして農村や南部のドライブインで公開すること、ブラックスプロイテーションとして全米の大きな劇場で公開することでした。ルディはその契約を飲み、プレミア公開されることとなります。

プレミア公開当日、ルディはレディを迎えに行きます。そこでレディはこの舞台まで連れてきてくれてありがとうとお礼を言います。

劇場までの移動中、仲間たちと批評家による映画の批評について話します。批評家たちの批評は全て酷評でしたが、ルディは批評家は観客が見たがってるものをわかっていないと一蹴します。

そして劇場に着くと、劇場の前には溢れるほどのファンに出迎えられます。作品は全ての公開時間で完売、追加公演で深夜2:00に追加公演を行うことになる状況でした。

その状況を聞き、ルディは2:00まで映画を待つファンを放っておくことはできない、ファンを楽しませないとと言い、劇場の外で待つファンの前でスタンダップ・コメディを披露しました。

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映画『ルディ・レイ・ムーア』の感想と評価


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ラップの父ルディ・レイ・ムーアの伝記コメディである映画『ルディ・レイ・ムーア』は、とても面白く、物づくりの素晴らしさと情熱、そして夢を諦めないことの大切さを知ることが出来る最高のエンターテイメント作品となっています。

次の章では、ブラックスプロイテーション、そして見どころであるエディ・マーフィの演技の素晴らしさについて解説していきます。

「ブラックスプロイテーション」とは

1920年にオスカー・ミショーによって作られた映画『Within Our Gates』というD・W・グリフィスの『國民の創生』(1915)へのアンサー映画がブラックムービーの始まりだと言われています。

これにより、作られてきたアメリカのブラックムービーは政治的で強いメッセージ性を持つものでした。

それまで、黒人のための、黒人による映画は世間から虐げられていました。やがて時は進み「ブラックパワー」の時代、70年代へと入ります。

70年代初頭では、フランスからキャリアをスタートさせた黒人監督メルヴィン・ヴァン・ピープルズがインディペンデンス映画として大成功し、ハリウッドで「ブラックスプロイテーション」と呼ばれる、黒人が主役のアクション映画が次々と生まれるムーブメントが起こります。

『ドールマイト』もこの時代に作られた作品です。ブラックムービーは基本的に自主制作だと言われています。それゆえ、映画の中でも挙げられていた自主制作から自主上映までの流れは、時代当時正しいものでしょう。

また、この『ドールマイト』という作品は、シリアスから、カンフー、カーチェイス、濡れ場、下ネタなどありとあらゆる要素を盛り込んだとんでもない映画ではありますが、このような流れがあったため今現在人気作となっている『ブラック・パンサー』(2018)やジョーダン・ピール監督、スパイク・リー監督といった黒人のとても才能あふれる監督がいるのです。

ブラックスプロイテーション時代の名作に『黒いジャガー』(1971)『スウィート・スウィートバック』(1971)が挙げられます。

エディ・マーフィーの演じるルディ・レイ・ムーア

この作品の見どころに、テンポの良い脚本や音楽なども挙げられますが、やはり一番はエディ・マーフィーの演技力です。

実際のルディ・レイ・ムーアの独特な言い回し、体型、そして動きなど全てをそっくりそのまま演じてしまっていることに驚きです。

これは、『ナッティ・プロフェッサー』(1996)で7役を演じ分けることのできたエディ・マーフィーの演技力、表現力があってこそ、『ルディ・レイ・ムーア』は素晴らしい作品に昇華しているのです。

そして、エディ・マーフィー自身も80年代におけるブラックスプロイテーションの火付け役であったことも忘れてはならないでしょう。

エディ・マーフィーのコメディ愛と映画作りへの情熱、先人のコメディアンへのリスペクトがヒシヒシと感じられる作品でした。

まとめ


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映画『ルディ・レイ・ムーア』は、素晴らしいコメディ映画。また、ルディ・レイ・ムーアによる功績はラップ、コメディ、映画など多岐にわたって多くの影響を与えています

彼がいたおかげブラックスプロイテーションが活発化し、今現在バリー・ジェキンス監督やジョーダン・ピール監督といった黒人の監督がピックアップされています。

今後、どのようにブラックムービーが映画業界に革新を与えていくのか考えてみるのも面白いかもしれません。

本作は、言い回し表現がとても大切なので、ぜひ英語音声日本語字幕で見て欲しいです。

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