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Entry 2022/06/09
Update

『サバイバー2024』ネタバレあらすじ感想と結末の解説評価。SFサバイバルアクション映画おすすめ“人類の希望は1人の男に託された!”|B級映画 ザ・虎の穴ロードショー75

  • Writer :
  • 秋國まゆ

連載コラム「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」第75回

深夜テレビの放送や、レンタルビデオ店で目にする機会があったB級映画たち。現在では、新作・旧作含めたB級映画の数々を、動画配信U-NEXTで鑑賞することも可能です。

そんな気になるB級映画のお宝掘り出し物を、Cinemarcheのシネマダイバーがご紹介する「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」第75回は、ジョン・キーズ監督が演出を務めた、映画『サバイバー2024』です。

“人類の未来は、1人の男に託された”。謎の疫病により人類のほとんどが死滅した世界で、人類存亡の鍵を握る少女を巡った戦いに巻き込まれてしまった元FBIのエージェントの姿とは、具体的にどんな姿だったか。そしてその男は、世紀末の救世主となれるのでしょうか。

全世界で大人気のヒーローアクション映画「アベンジャーズ」シリーズを手掛けたスタッフと、ジョン・キーズ監督が放つ2021年製作のアメリカのSFサバイバル・アクション映画『サバイバー2024』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。

【連載コラム】「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」記事一覧はこちら

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映画『サバイバー2024』の作品情報


(C) 2021 SURVIVALIST THE MOVIE, LLC

【公開】
2021年(アメリカ映画)

【脚本】
マシュー・ロジャーズ

【監督・製作】
ジョン・キーズ

【キャスト】
ジョナサン・リス=マイヤーズ、ジョン・マルコヴィッチ、ルビー・モディーン、ジェナ・リー・グリーン、ジュリアン・サンズ、トム・ペシンカ、チャーリー・サラ、ジョン・オルシーニ、ダデウス・ストリート、オビ・アビリ、サイモン・フィリップス

【作品概要】
レッド・ブレイク』(2021)のジョン・キーズが製作・監督を務めた、アメリカのSFサバイバルアクション作品。また『ミッション:インポッシブル3』(2006)のジョナサン・リス=マイヤーズが主演を務め、『RED/レッド』(2010)のジョン・マルコヴィッチが本作の悪役として共演しています。

映画『サバイバー2024』のあらすじとネタバレ


(C) 2021 SURVIVALIST THE MOVIE, LLC

2024年、「新型コロナウイルス感染症(以後、ウイルスと表記)」という謎の疫病によって、人類のほとんどが死滅した世界。

元FBIのエージェントだったベン・グラントは、愛する者も生きる希望も失い、家族との思い出の場所であるアメリカ・ペンシルベニア州の田舎町にある牧場で、1人ひっそりと暮らしていました。

そんなベンが暮らすペンシルベニア州には、ある噂が広まっていました。1人の感染者によってウイルスが蔓延し、約2万人もの死者が出たという痛ましい事件が起きた避難キャンプ「バスティアン・キャンプ」で唯一、ウイルスを克服し死の淵から蘇った男がいるという噂です。

その男の名はアーロン・ラムジー。借金の取り立てをしていた組織に属していた彼は、バスティアン・キャンプで働く職員を何人か殺害し、自分を神と崇める信奉者5人を連れて、どこかへ立ち去ったと言います。

その信奉者の名は、マーリーとマシュー・ラミレス、オーウェン・ハンリーとジョン・ラーソン、ダニーです。そしてアーロンは、「今度は俺が人の生死を決める」と言い、街を牛耳る悪党となりました。

その噂を報じるニュース番組を聞き流していたベンの前に、謎の少女が現れます。彼女の名はサラ・ホッジス。ベンが昔助けたガイという男の妹で、生まれつきウイルスに免疫がある唯一の人間でした。

ベンは倒れ込むように牧場にやってきたサラに戸惑いつつ、とりあえず隣接する家の2階の部屋で休ませることにします。するとそこへ、サラを狙うアーロンとその一団が襲来。車から続々と降りてきた彼らは、銃を構えて警戒態勢をとったベンに、物資を譲って欲しいと言ってきました。

そしてリーダーのアーロンは、ギャンブル好きなベンの亡き父ヒースと面識がある男でした。なんせアーロンがいた組織に、ヒースは多額の借金をしていたからです。

頑なに銃を下ろそうとしないベンに、アーロンはある取引を持ちかけました。「お前がその銃を下ろさない限り、車の中で待機しているマーリーは銃を下ろすことは出来ない。こんな世の中だから、俺たちも自分の身を守る必要がある」。

「マシューが言っていたように、俺たちは感染していないし、ただ物資を譲って欲しいだけで戦いをしに来たわけじゃない」。

「それと俺の“もの”がこの牧場に紛れ込んでいるらしい。俺の目線より下の背丈がある黒髪の若い娘がな」。これに対し、ベンが「そんな娘は見ていない。それに今どき他人を家に入れるものか」と拒絶します。

「そうか、なら彼女がこの土地の敷地内のどこかに隠れていないか捜させてくれ。彼女は人類存続のために必要なんだ」「捜しても見つからなければ大人しく帰るよ。それならこの場にいる者は誰も傷つかない」そこでベンが「逃げ回っているその娘もか?」と尋ねますが、アーロンは何も答えません。

それを見てベンは、「ならこれ以上何も話すことはない。30秒以内にこの場から立ち去れ」と、威嚇射撃をして警告しました。

これに対し、アーロンたちは大人しく車に戻ってこの場から立ち去る。かと思いきや、車内でベンの警告に従ってこのまま大人しく引き下がるか、それとも「大量の武器を蓄えている」と言っていたベンと戦い、無理矢理にでも娘を見つけ出し捕まえるか話し合っていました。

一方ベンは、一旦家へ戻り、サラの様子を見に行ってこの状況をどうするべきか考えていました。その時ふと、ヒースとこの家で交わした会話がベンの脳裏によぎりました。

心臓発作で死んでしまった母との約束を守るため、父がいる実家へ戻ってきたベン。ですが彼は、大事な母にいつも心配をかけさせていたどころか、母が死んだときでさえギャンブルしに行っていたほど、ギャンブル依存症である父を恨んでいました。

そんなある日、ヒースはベンに、「家族との思い出の場所であるこの土地を、人の手に渡すわけにはいかない。俺たちがこの土地を守っていくために、ここの警備を強化してくれないか」と頼みました。

しかしベンは、「そんなのただの思い過ごしだよ。それにこんだけの広大な土地だ、警備を強化するのに何ヶ月もかかっちまう」と言って断ります。

「…世も末だな、息子が父親の言うことを聞けないなんて。父親への尊敬の念はないのか?」、「尊敬?賭け事をやめられない父親を?母さんは毎晩心配してろくに眠れなかったんだぞ」「それ以上言うな」。

「…もういい。“尊敬しろ”って言う父さんの無神経さは尊敬に値するね。…仕事が残ってる」その後、ヒースはせっかく来てくれたベンを喜ばせようと、最近めっきり姿を見かけないせいで鹿を狩れないからと言い、感染者がいる繁華街へ出て鹿肉を買いに行こうとします。

もちろん、ベンは猛反対。ヒースがデタラメを言って、ギャンブルしに行くつもりだと疑っているからです。

「俺は息子だぞ、父さんの監視役でも金づるでもない。そんな調子じゃ、俺たちに最後に遺されたこの土地はいつか人の手に渡っちまう」、「この土地を守り続けてきた爺さんたちの苦労も水の泡だ。俺も家族との思い出の場所がなくなっちまう」。

「…お前はそんなに家族のことが大切なのか」「なら俺も言わせてもらう。お前はお前の祖父母が亡くなる時、そばにいなかっただろう。俺はここで両親が逝くのを見送ったんだ」。

「抜けられない仕事があったんだから仕方ないだろ!それに父さんだって、母さんが心臓発作で死んだ時、ギャンブルしに行ってそばにいなかったじゃないか」。

「…今までそんな父さんのことを心配してきたけど、もう限界だ。これ以上関わると死んだ母さんの二の舞になる」、「だからそんなに街に行きたければ好きにすればいい!」。

結局、最期まで息子と和解できないまま、しびれを切らした借金取りに殺され、命を落としたヒース。最後の肉親を失ったベンは、和解しようとした父を最後まで拒んだことを後悔しながら、彼の言ったとおりにこの土地の警備を強化していきました。

そうしてウイルスに関するニュースを聞きながら過ごしていくにつれて、ベンは生きる気力を失い、警備を強化したこの土地に籠り、1人でひっそりと暮らしていくようになっていったのです。そのことを思い出したベンは、亡き父が遺したこの土地を守るため、アーロンたちと戦う覚悟を決めました。

以下、『サバイバー2024』ネタバレ・結末の記載がございます。『サバイバー2024』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C) 2021 SURVIVALIST THE MOVIE, LLC

再び相まみえたベンとアーロンたちは、それぞれ自分の条件を言い合い、二度目の交渉をしました。

「お前(ベン)に残された選択肢は2つ。1つ目は娘と物資をこちらに渡せ、俺がこの牧場を焼き尽くす」「2つ目は俺たちと戦うこと。そしてお前は死に、娘はこちらの手に渡る」。

「俺(ベン)の条件を言おう。戦いが長引けば、大量の弾が必要になる。物資が少ないお前たちに対して、こちらには武器が豊富にある」、「だから大人しくここから立ち去るなら、俺が蓄えた食料と物資を譲ろう。だが二度と俺に関わるな」しかし、この交渉も決裂してしまい、ベンたちの戦いの火蓋が切って落とされてしまいます。

まずは、敷地の出入り口で激しい銃撃戦を繰り広げるベンたち。しかし次第にベンが持っていた2つの銃が両方弾切れとなってしまい、負傷した傷の手当ても兼ねて交代を余儀なくされてしまいます。

一方アーロンたちは、開始早々ダニーが殺され、アーロンも足を負傷。残弾数も僅かとなってしまいました。

膠着状態が続く中、アーロンはマーリーたちにこう尋ねました。「今一度お前たちに問おう。“今すぐ建物に正面から突入して奴を殺し、サラを捕まえて世界を再生し人類の救世主となるという使命を全うするか”、“それともこのまま死にゆく世界の一員で終わるか”?」

これにより下がっていたマーリーたちの士気が上がり、自分たちをウイルスが蔓延する場所から救い出してくれたアーロンのため、ひいては死んだ仲間のため、死を覚悟して特攻します。

一方その頃、目を覚ましたサラは、ベンが亡きガイが言っていた「FBI屈指の捜査官」ではなく、「捜査官に地図読みを教えていただけのFBIのエージェント」であることを知りました。それでもなお助けを求めてきたサラを守るため、ベンは今一度アーロンたちと戦う覚悟を決めます。

車ごと突っ込んで防護柵を突破したマーリーたち4人が、バラバラになって敷地内を捜索していくのを見て、ベンは日が暮れる前にマシューとジョンを撃退。そして地下室に隠れていたサラを引っ張り出し、アーロンに狙われている理由を聞き出しました。

サラは恐る恐る「アーロンは私に子供を産ませたいの。生まれつき免疫を持つ子供をたくさん…」と答えました。

その日の夜。わざと1つだけ外灯をつけ、外にいるマーリーとオーウェンを誘き寄せて倒そうと考えたベン。そんな彼に恐る恐る近づいたサラは、実は自分は感染者であることを打ち明けます。

アーロンたちはサラが生まれつき免疫を持っていると思い込んでいましたが、実際はそうではなく、サラはただ無症状なだけでした。そして、バスティアン・キャンプにいた人たちを感染させ、大勢の人を死なせてしまったのはサラだったのです。

「何も知らずにキャンプに入ったら、周りの人たちを感染させてしまった」「責任の追及を恐れた医者たちがその事実を隠し、“私には生まれつき免疫を持っている”と嘘をつき吹聴した」。

「私はその後隔離されて、研究機関に送られることに…。でもそこで、私をウイルスについて研究するための実験台に使おうとしていることを耳にしたの」。

「兄であるガイも感染して症状が出ていたけど、“いずれ死ぬから”と言って私が逃げるのを助けてくれたの」そう話すサラに、ベンは恐る恐る「俺も感染しているのか?」と尋ねましたが、彼女にはベンが感染しているかどうか分かりませんでした。

絶望したベンは、ここで父が死んだ日の夜のことを思い出しました。ヒースを殺した借金取りたちは車で逃走し、殺された彼をただそばで眺めることしかできなかったことを…。

父を守れず無力だった自分にも言い聞かせるかのように、ベンはサラにこう言いました。「君のせいじゃない。誰も悪くない、仕方ないよ」。

その後、森の中から近づいてきたマーリーと銃撃戦を繰り広げていくベン。近くの小屋に誘い込み、自分を見るなりすかさず掴みかかってきた彼女に、強烈な頭突きを食らわせ気絶させます。

マーリーの口と手足にガムテープを貼り拘束した上で、ベンは狩猟台にいたオーウェンに接近。持ち出した灯油を柱にかけ、その柱にナイフを突き立て、そのナイフを撃った銃弾の火花で発火させました。

燃え上がる火の手から逃れるように、慌てて狩猟台から降りてきたオーウェンは丸腰でした。

「娘を渡してくれたらこの地を去るから」と降参したオーウェンに、ベンは自分もサラも感染者であることを教え、このまま大人しくこの地から立ち去るよう要求しました。しかしオーウェンは、そうすればアーロンに殺されることが目に見えていたため、「もう遅いよ」と言って拒否します。

そんなオーウェンを射殺したベンは、マーリーを人質に取り、アーロンに再度娘を諦めてこの地から去るよう要求しました。

「もう決着はついた。この女を渡すから車に戻ってここから立ち去れ」「そうすればハッピーエンドになるってか?お前を殺そうとした俺たちを、お前がみすみす見逃すはずがない」。

「この女を渡して、お前たちを見逃してやる。もう人を殺すのはうんざりだ」「それにこの状況をよく見てみろ、もう勝負はついてる。持っている銃を捨てて娘を諦めて立ち去れ」。ここでアーロンは、ベンにマーリーの口を塞いでいるガムテープを外すよう促します。

「仲間は皆殺されたし、あの娘はまだどこかに隠れているし、もう八方塞がりです」「でも絶対にあの娘を見つけ出して手に入れてください。あの娘の生まれつき持つ免疫がこの世界を変えるわ」。

そこでベンが、サラは無症状の感染者であり、生まれつき免疫を持っているという話はただの作り話であることを2人に明かしました。

さらにベンは、「俺も今感染しているから、俺の飛沫を間近で浴びたこの女もきっと感染したはずだ」と言いましたが、アーロンは聞く耳を持たず、信じようとしません。

そしてアーロンは、自分のためなら死んでも構わないという絶対的な忠誠心を見せたマーリーを射殺しました。ですが、少なからず己の右腕であったマーリーを殺したことに動揺したのか、アーロンは言葉にならない叫び声をあげながらベンを殺そうとします。

しかし逆に返り討ちにされてしまったアーロンは、倒れた自分に銃口を突きつけたベンにこう言いました。「俺はウイルスによって殺されると恐れていたが、まさか銃で死ぬことになるとはな」、「そんなお前の予想を裏切ってすまないが、俺はお前をそう簡単に殺したりはしない」。

そう返したベンは、銃を手放したアーロンの手を撃ち、「後悔しながら生き続けろ」と言って踵を返しました。

ところが、キッチンに隠れていたはずのサラが急に飛び出してきて、初めて使う銃で何発もの銃弾を放ち、アーロンに止めを刺したのです。

「こいつは兄を殺した。だから今ここで、絶対にこいつの息の根を止めておかないと、また別の人が…」これで長時間にわたる戦いが終わりました。家の中に戻ったベンたちは、ぽつりぽつりと話をしました。

「ごめんなさいベン、あなたを戦いに巻き込んでしまって」、「謝罪は不要だ」、「…大丈夫?」、「…ああ、前よりマシさ」。

「…世界の終わりがきたら、人々に絆が出来て助け合うと思ってた。でも1人ぼっちになってしまった私は、これからどうすればいいの?」「…俺がいる」。

「…1つ使えるものがあるわ、頑丈でガソリン満タンな車(アーロンたちの車のこと)」。

「そうだな、そろそろここを出よう。そのうち治療法も見つかるだろ」「もしもの時は私が看病するわ」。

「俺と一緒にくるか?」「もちろん、1人でいるのは危険だもの」。

「…食料はある?」「ああ、十分あるよ」………そう話す2人の姿を最後に、物語は幕を閉じます。

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映画『サバイバー2024』の感想と評価


(C) 2021 SURVIVALIST THE MOVIE, LLC

愛する者を全て失い、生きる気力も失くした元FBIのエージェントであるベン、「生まれつき免疫を持っている少女」としてアーロンとその一団に追われている無症状の感染者サラ。

2人に共通している点は、家族への後悔と、家族を失った深い悲しみと心に深い傷があるところです。

ベンは亡き父ハンスのことは、作中ではサラには話していません。ですが、ベンが1人牧場に籠もってひっそりと暮らしていることは、サラは兄のガイから話を聞いていたので、何となく察しがついていたのでしょう。

言葉で伝えなくても、互いに通じるものがある2人だからこそ分かり合えるものがあり、アーロンたちとの戦いを生き抜き、これから2人で支えって生きていこうと思えるのだと考察できます。

対してアーロンは、物語の終盤でベンに話していたように、ウイルスに感染した時は「あ、俺はウイルスに殺されるのだ」と恐怖を抱いていました。

そして奇跡的にウイルスを克服し、死の淵から蘇ることができた理由は、「“サラを使って世界を再生させる”と、神が使命を与えたから」だと、アーロンは盲目的に信じてしまったのでしょう。

神を信じ、世界を救う救世主になるという使命感に駆られたアーロンは、もう無敵なラスボス感満載です。

ただ作中では、アーロンの右腕的存在であるマーリー以外、ベンとの戦いでアーロンを信奉する気持ちに揺らぎが生じます。

オーウェンたちは仲間のダニーが死んだというのに、怒ることも悲しむこともなく、さらに捨て駒かのように特攻を命じるアーロンに恐怖を抱いたからです。

そういったベンとサラ、アーロンとその一団それぞれの関係性を注視して見ると、より一層物語の世界観に没入することができます。

まとめ


(C) 2021 SURVIVALIST THE MOVIE, LLC

謎の疫病によって人類のほとんどが死滅した世界、2024年。突如現れた、人類存亡の鍵を握る少女を守ることになった1人の男に人類の未来が託された、アメリカのSFサバイバルアクション作品でした。

本作の見どころは、ベンたち両陣営のそれぞれの関係性を描いたシリアス場面と、ベンvsアーロンとその一団による長い戦いです。

また作中では、ベンが亡き父と交わした会話を思い出す場面が随所に描かれています。妻が死ぬ時でさえ、ギャンブルをしに行ってしまうほどギャンブル依存症で、借金取りに追われる生活ばかりで家族に辛い思いをさせてしまったヒース。

それでもせっかく家に戻ってきてくれたからと、ヒースは失ってしまった親子の絆を取り戻そうとしていました。それは、ベンも同じでした。

結局、喧嘩別れをしてしまったグラント親子。それを観ているだけでも、「いつか自分が死ぬ時まで、愛する人を大事にしよう」という気持ちが沸いてきて、より一層観ている人の家族愛、家族と同じくらい大事な人への愛情が深まることでしょう。

人類の未来を託された1人の男が、人類存亡の鍵を握る少女を巡って悪党たちと激闘を繰り広げていく、リアリティあふれるSFサバイバルアクション映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。

【連載コラム】「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」記事一覧はこちら

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