日本でも大きく報道された『2010年メキシコ湾原油流出事故』。
被害の大きさは数日にわたりテレビ中継が行われ、燃え上がる石油採掘施設や、溢れ出る原油などショッキングな映像が放送されました。
今回の『バーニング・オーシャン』はその舞台となった石油採掘施設『ディープ・ホライゾン』にて脱出する人々を描いた体験型ムービーとなっております。
1.映画『バーニング・オーシャン』の作品情報
【公開】
2017年(アメリカ映画)
【原題】
Deepwater Horizon
【監督】
ピーター・バーグ
【キャスト】
マーク・ウォールバーグ、カート・ラッセル、ジョン・マルコビッチ、ジーナ・ロドリゲス、ディラン・オブライエン、ケイト・ハドソン
【作品概要】
2010年に発生したメキシコ湾沖での海底油田爆発事故が、『ローン・サバイバー』『パトリオット・デイ』のピーター・バーグと、主演のマーク・ウォールバーグにより映画化。
これでもかというほどの人為的ミスの連鎖、親会社と下請け会社のおとなの事情による確執といったことが、積みに積み見重なって大爆発したのは、怒り心頭の下請けの主任・カート・ラッセルではなく、海底油田『ディープ・ウォーターホライゾン』でした・・・
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2.映画『バーニング・オーシャン』のあらすじとネタバレ
2010年4月20日。石油掘削会社で働くエンジニアのマイクは、妻と娘と3人暮らし。
この日、3週間ほど家を離れ、メキシコ湾沖に浮かぶ巨大油田採掘施設『ディープ・ホライゾン』に赴任します。
現地には従業員を乗せた飛行機で向かい、マイクはそこで主任のジミーと、施設操縦士のアンドレアと共に現地に到着。
しかし、現地に着くや否や、本来行うべき「セメント・テスト」が行われず、作業が進められていることを知ります。理由は親会社のBPが、下請けのテスト担当を追い返したためでした。
それを知ったジミーは大激怒し、マイクをつれてBP社のヴィドリンに抗議をしに行きます。
ヴィトリンは採掘作業の予算も予定日も大幅に遅れていることを懸念し、テストを省いて時間も経費も削減するためだと弁解しますが、下請けの従業員の命を背負っているジミーは食い下がります。
エンジニアであるマイクも、『ディープ・ホライゾン』にはいくつもの細かい欠陥や故障が起きていることを気にかけていました。
お互い歩み寄らないため、ジミーはセメント・テストを今から行うことは困難なので、使用するパイプの負圧テストは行うことで話がまとまります。
マイクもヴィトリンの態度は気に入らず、親会社であるBPと、ジミーら下請けには大きな溝が生まれました。
負圧テストを実施すると、以上数値が表示されますが、ヴィトリンはこれが計測器のミスによるものだと異常を認めません。
それを完全に否定できる要素がないことで、ジミーは作業のゴーサインを渋々ながら出してしまいます。
念のためドリルパイプとは別で、抑圧パイプにも同様のテストを行いますが、本来ならドリルパイプと同じ数値を示すはずが、こちらはゼロ示しました。
明らかに異常事態であるにも関わらず、ヴィトリンは従業員の不安を罵り、作業を続行させます。
夜になり、マイクとジミーはそれぞれ自室にいる頃、従業員はパイプから泥水がにじみ出ているのを発見します。
ヴィトリンも状況を確認しに向かった次の瞬間、パイプは勢いよく大量の泥水を吹き上げ、傍にいた従業員は吹き飛ばされていしまいます。
その物音を聞いたマイクは不審に思いますが、ジミーはシャワーを浴びている最中で気付けません。
一度は泥水の噴出を抑えることができましたが、すぐに勢いを増して制御を突破し、泥水は最上部に達します。
それだけではなく、同時にガスと原油も噴出し、その勢いで機械の一部が破損。その際に生じた火花で一気に引火してしまいます。
マイクの部屋も停電が起きたので、外の様子を見ようと部屋のドアを開けると爆風にドア後と吹き飛ばされます。
ジミーは水道管の破裂で、破片が目に刺さって負傷し、その爆風で吹き飛ばされ大怪我を負います。
パイプのある現場も、フェンスやガラスで守られている監視室にさえ破片や岩が飛んできて、大惨事となります。
異変に気付いたアンドレアたちが外に出ると、そこには目を疑いたくなるほどの豪華が、ディープ・ホライゾンの最上部まで達していました。
3.映画『バーニング・オーシャン』の感想と評価
今作を見て強烈に感じたのは、一般的なパニック映画というより、まるでモンスター映画を見ているような印象でした。
噴き上げる泥水や、舞い上がり、迫り来る炎はまるで化け物のようです。
実際、海上のパニック映画には溺れてしまう人が出てくるのに、今作ではひとりもそういった描写がありません。
爆風で吹っ飛ぶか、飛翔物に襲われるか、業火に飲み込まれるか(あるいはそれら同時…)
一瞬で怪物となった『ディープ・ホライゾン』によって襲われる人々を描く演出が凄まじかったです。
もちろん、『ローン・サバイバー』でも見せ付けた人間が執拗に吹っ飛ぶシーンは健在で、特に『バック・ドラフト』でも大変な目にあったカート・ラッセルが、まるでお人形さんよろしくシャワールームから部屋にぶっ飛ぶ姿は圧巻です。可哀想にも程がある。
とにかく、「薬物に手を出さなくさせるなら『レクイエム・フォー・ドリーム』を見よう」と言われるように、今作は「細かい作業チェックを怠らないようにさせるなら『バーニング・オーシャン』を見よう」といえるほどの作品だと思います。
まとめ
今回の事件による被害者は11名におよび、マイクとアンドレアは退職。ジミーは現在も現場で勤務しているそうです。
ディープ・ホライゾンは海底に沈み、海に流れ出た原油は87日間かけて78万リットルを放出。
「大丈夫大丈夫!」「平気平気!」のBP社ヴィドリンは殺人罪で起訴。しかし2015年に取り下げられました。
日本でも大きく報道された事件の舞台をむき出しに描いた今作は、言い意味で社会的メッセージ以上に、現場で起きた出来事を強烈に描いた体験型映画。
かつ、現場で働く人々に敬意を送りたくなる作品でした。
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