連載コラム『映画という星空を知るひとよ』第239回
世代を超えて愛されるHYの名曲『366日』をモチーフにした、全く新しい映画オリジナルストーリーが誕生しました。
赤楚衛二演じる主人公・湊と上白石萌歌演じるヒロイン・美海の切ない恋愛物語、映画『366日』は2025年1月10日(金)公開!。
高校生の頃に知り合った湊と美海。沖縄と東京、2つの都市を舞台に愛が紡がれ、すれ違う想いと突然の別れが訪れます。
HYの楽曲に彩られ、切なすぎる純愛を描いた映画『366日』を、公開に先駆けてご紹介します。
映画『366日』の作品情報
【日本公開】
2025年(日本映画)
【原作】
「366日」物語委員会
【監督】
新城毅彦
【脚本】
福田果歩
【音楽】
日向萌
【主題歌】
HY
【キャスト】
赤楚衛二、上白石萌歌、中島裕翔、玉城ティナ、稲垣来泉、齋藤潤、溝端淳平、石田ひかり、国仲涼子、杉本哲太
【作品情報】
沖縄出身のバンド・HYの名曲からインスパイアされた映画『366日』。叶わぬ恋を歌った失恋ソングとして2008年に発表され、今なお世代を超えて愛され続けている楽曲をモチーフに誕生したオリジナルラブストーリーです。
監督は『午前0時、キスしに来てよ』(2019)など、少女漫画原作の恋愛映画を次々を手がける新城毅彦。主演に赤楚衛二、ヒロインに上白石萌歌を迎え、沖縄と東京を舞台に甘く切ない純愛物語が展開されます。
映画『366日』のあらすじ
2003年、沖縄に住む高校生・湊(赤楚衛二)は、同じ高校の後輩・美海(上白石萌歌)と出会います。
HYという同じ音楽が好きな2人は自然と惹かれ合っていき、湊の卒業式の日に告白し付き合うことになりました。
母を病気で亡くし、音楽を作るという自分の夢を諦めかけていた湊でしたが、「いつか湊先輩が作った曲、聴きたいです」という美海の言葉に背中を押され、東京の大学へ進学します。
2年後、美海も上京し湊と再会し、東京での2人の幸せな日々が始まります。
音楽会社に就職が決まった湊と、通訳という自分の夢に向かって頑張る美海。満ち足りた毎日に、「こんな幸せが、365日ずっと続きますように」そう願っていた2人でしたが……。
ある日、湊は突然別れを告げ、美海のもとを去ってしまいます。
映画『366日』の感想と評価
沖縄と東京、高校時代と現代を行ったり来たりして展開する純愛物語でした。
沖縄の高校に通う美海は、拾ったHYのMDがきっかけで、湊先輩と親しくなります。そんな美海をいつも見守るように側にいて支えるのは、幼なじみの琉晴でした。
素敵な先輩と付き合い、なおかつカッコいい幼なじみと仲良しの美海。明るくチャーミングな美海だからこそ、こんな恵まれた状況になっているのでしょう。
物語の前半では、何の心配もない幸せそのものの満ち足りた笑顔の湊と美海の2人が映し出されます。
赤楚衛二と上白石萌歌というフレッシュな2人の息のあった演技が作品を盛り立て、微笑ましく鑑賞出来たのですが、湊は、愛する美海の将来を想うあまりに、ある事情から別れを告げます。
お互いに大好きなのに、どうしても一緒にいられないという事情に心が痛み、もどかしさも感じる瞬間です。
愛するがゆえのこととはいえ、湊は優し過ぎるのではないでしょうか。
愛する人を大切にしたいという気持ちは、どんな形で表現すれば一番いいのかと、考えさせられました。
作品を彩るのは『366日』をはじめとするHYの名曲の数々です。優しい調べが、甘く切ないラブストーリーの世界へ導いてくれます。
まとめ
赤楚衛二と上白石萌歌がW主演で描く、純愛物語『366日』をご紹介しました。
幅広い年代のファンから愛されるバンドHYの名曲『366日』をモチーフにした本作は、沖縄の美しい風景とともに、ピュアな心で人を愛する2人のラブストーリーを披露しています。
「365日じゃ足りないくらい、あなたを愛しています――」。
こんな2人がやがて遭遇するすれ違い……。何が2人にあったのかと、どうぞその結末を劇場で見届けてください。
映画『366日』は2025年1月10日(金)公開!。