連載コラム『増田健の映画屋ジョンと呼んでくれ!』第2回
この世には見るべき映画が無数にある。あなたが見なければ、誰がこの映画を見るのか。そんな映画が存在するという信念に従い、独断と偏見で様々な映画を紹介する『増田健の映画屋ジョンと呼んでくれ!』。
第2回として紹介するのは『イーグルVSシャーク』。決してB級映画ファンが大好きな、サメ映画ではありませんよ!
『マイティソー バトルロイヤル』(2017)そして『ジョジョ・ラビット』(2019)と話題作を手掛けるタイカ・ワイティティ監督。
彼が最初に手掛けた長編映画が、残念な人たちの恋模様を描いた本作。私を含む多くの映画ファンであれば、おそらく我が身の出来事のように共感を覚える…かどうかはともかく、ユニークな作品です。
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CONTENTS
映画『イーグルVSシャーク』の作品情報
【公開】
2007年(ニュージーランド映画)
【原題】
Eagle vs Shark
【監督・脚本・原案・出演】
タイカ・ワイティティ
【出演】
ジェマイン・クレメント、ローレン・ホースリー、クレイグ・ホール、ジョエル・トベック
【作品概要】
引っ込み思案の女と拗らせオタク男。少々困った男女の恋模様を描くロマンチック(?)コメディ映画。
監督のタイカ・ワイティティは、後に本作の設定を発展させたかのような映画『ボーイ(劇場公開時”BOY”)』(2010)を製作しています。
主演は『ボーイ』や『メン・イン・ブラック3』(2012)、また『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(2016)に『モアナと伝説の海』(2016)など声優としても活躍するコメディアンのジェマイン・クレメントと、本国の映画、テレビで活躍するローレン・ホースリー(ローレン・テイラー)。
『デビルズ・ロック ナチス極秘実験』(2011)や『ナーヴ 失われたピース』(2013)のクレイグ・ホール、ドラマ『警察医ブレイク』(2013~)や『死霊のはらわた リターンズ』(2015~)のジョエル・トベック、ワイティティ監督も出演した作品です。
映画『イーグルVSシャーク』のあらすじとネタバレ
朝の歯磨きの時に、鏡に映る自分に話かける女リリー(ローレン・ホースリー)。
彼女はファーストフードのハンバーガーショップ「ミーティー・ボーイ」でやる気ゼロ、男性従業員と会話を交わす人気者の同僚ジェニーのように、仲間とコミュニケーションも取らず働いていました。
彼女は正午頃に現れる、ジャロッド(ジェマイン・クレメント)に密かな恋心を抱きますが、自分から話しかけられません。彼の気を引こうとしても裏目に出るし、職場ではリストラ対象者を選ぶくじ引きに当たる始末です。
家でテレビを見ながら兄のデイモン(ジョエル・トベック)と食事するリリー。テレビの海洋ドキュメンタリー番組は、サメは孤独な生態を持つ生き物と紹介していました。
自室でギター片手に歌を歌うリリーですが、引っ込み思案の彼女は兄が現れると歌を止めてしまいます。
自分が失業中だと詫びるデイモンに、気にしないよう声をかけるリリー。両親はおらず兄妹は2人で暮らしていました。
ジャロッドはビデオゲーム店で働いています。しかしその姿を眺めるだけで、話しかけることが出来ないリリー。
また正午頃ハンバーガーショップに現れたジャロッド。今日はリリーのレジの前に立ちました。話せるチャンスとばかりにあれこれ案内しサービスする彼女に、ジャロッドはボソボソ答えるだけ。
商品を受け取ったジャロッドは、リリーが不在のジェニーと友人と聞くと、彼女に渡して欲しいと手書きのパーティーの招待状を渡します。
それは参加者は、お気に入りの動物の扮装で来場するのが条件のパーティーの招待状です。ジェニーの連れで自分もジャロッドのパーティーに参加できる、と密かに喜ぶリリー。
しかしジェニーに招待状を渡すと、彼女は関心無さげに捨てます。それを拾ったリリーは、ゴミ箱に捨ててあったリストラ対象を決めるクジに、自分の名前しかないと気付きました。
招待状を家に持ち帰ったリリーに、海中で孤独に生きるサメのイメージが浮かびます。
手に入れた招待状を使い、リリーは兄デイモンとパーティーに参加します。リリーはサメの被り物、デイモンはお粗末はタランチュラの恰好で会場に現れました。
会場にいるのはジャロッドの友人・知人なのかやる気なさげな子供に、兄妹同様お粗末なコスチュームの人物ばかり。
そこに彼のお気に入りの、ワシの恰好をしたジャロッドが現れます。ジェニーが参加せず、よく知らないリリーが全く知らない兄と現れてがっかりしている模様。ジェニーが来なかった理由を聞かれ、レズビアンパーテイーに行ったと答えるリリー。
それでもジャロッドにコスチュームを褒められ、リリーは満足しました。
パーティーの目玉、「ザ・ファイトマン・コンペティション」の開始です。格闘ビデオゲームの勝ち抜き戦大会で、勝者は無敵のチャンピオン・ジャロッドに挑戦できるのです。
ビデオ格闘ゲーム「初代モータル・コンバット」みたいに、レトロ感あふれる「ザ・ファイトマン」。パーティーの参加者はこの大会目当てと思えば、会場の妙な雰囲気も納得です。
リリーもプレイヤー名”Dangerous Person(要注意人物)”で参加します。勝ち抜いてジャロッドと対戦したいのか、元からゲームオタクなのか、勝利を重ねるリリー。
彼女のプレイに無表情に見守っていたジャロッドも関心を示した模様。そして勝ち上がったリリーと彼が対戦します。
ゲームが始まりますが、最初に大技を決めたリリーはゲームそっちのけで、隣に立つジャロッドの顔を見つめます。ゲームの勝者はジャロッドですが、彼女はそれで満足でした。
パーティーが終わりジャロッドの寝室に誘われたリリー。彼ははショボいシンセ音楽で彼女を歓迎し、完成させたプラモデルやら自慢の残念な財布やら何やらを見せてくれます。
ムード感もセンスも無い、彼の自作キャンドルを見せられるリリー。彼女が一緒に来たタランチュラ男は兄だと話すと、自分の兄は死んだと語るジャロッド。
彼女が両親は死んだと告げると、彼も自分の母は死んだと答えます。リリーは父は72歳で亡くなり、父を愛していた母も、後を追うように亡くなったと打ち明けました。
自分の母は牛に蹴られて死んだと告げるジャロッド。リリーが彼にハンサムだと打ち明けると、2人はいいムードになりキスを交わします。
そのまま成り行きで苦労してゴムを付けたジャロッドと、サメコスチューム姿のリリーは結ばれます。行為はあっさり終りますが、それでも満足なリリー。
するとリリーの脇で電話をかけ、呼び出した相手エリックに嫌がらせを言い電話を切るジャロッド。リリーは彼の振る舞いに戸惑いました。
それでも翌日、街を歩くリリーは幸せそうです。彼女がビデオゲーム店の前にいると、現れたジャロッドはヒュー・ジャックマン主演の新作『ウルヴァリン』映画を一緒に見ようと、彼女をデートに誘います。
彼の好きなワシを描いた手作りケーキ持参で、映画館でジャロッドを待つリリー。しかし彼は現れません。
リリーの家に現れたジャロッドはデートに行けなかった、落ち込み1人でいる必要があったと詫びます。そして荒れた様子で、故郷に帰る必要があると言うジャロッド。
戸惑って理由を尋ねたリリーに、トレーニングの成果を見せ、恨みある相手を殺すことになると彼は答えます。相手は高校時代に自分をいじめ、人生を台無しにしたサモア人のエリックだと説明します。
ともかくエリックを痛い目に遭わせる、と言ったジャロッドは興奮してリリーの用意したケーキの箱を叩き潰します。鬱のせいで時々キレる、とジャロッドは彼女に詫びました。
ジャロッドが故郷に帰ろうにも車がありません。そこで兄デイモンの車を使おうと提案するリリー。
気のいいデイモンも快く了解します。表情こそ不愛想なジャロッドも礼を言いました。
こうしてリリーとジャロッドと、車を運転するデイモンの3人の奇妙な旅が始まります。その道中、高校時代に例のサモア人から何をされた、と妹の恋人に訊ねるデイモン。
リリーは失礼な質問だとデイモンを注意しますが、少々オタクな自分はエリックにいじめられた、1対1、いや1対2でも勝てたし時には兄が助けてくれた、しかし1対8ではかなわなかった。もう話したくないと答えるジャロッド。
一行はジャロッドの実家に到着します。ジャージ姿で現れた彼の姉ナンシーとその夫ダグ(クレイグ・ホール)、車椅子を使用している父親に、ジャロッドはリリーとデイモンを紹介します。
姉夫婦は着ているダサいジャージなどを売る商売をしています。父に自作の、珍妙な自分のポートレートをプレゼントするジャロッド。
実家の亡き兄ゴードン(タイカ・ワイティティ)の部屋は父が使用中、開いた部屋は自分たち夫婦の売り物の在庫で埋まり、ジャロッドたちを泊める部屋は無いと言い出すナンシー。
彼女とジャロッドはののしり合いを始めます。自分はもう28歳だ、馬鹿にするなと声を荒げるジャロッドに困惑するリリーとダグ。
家にはゴードンが獲得したトロフィーや賞状が飾られていました。それらを眺めたリリーが自作のキャンドルに触ると、ジャロッドは不機嫌な様子で怒ります。
自分が父のために作ったキャンドルは気に入ってもらえず、兄ゴードンは火災の学校から子供を救おうとして亡くなった、とリリーに話すジャロッド。
デイモンは1週間後に迎えに来ると言い残し去って行きました。イラだった様子で庭にテントを張るジャロッドですが、無邪気に遊ぶリリーを見て少し笑いました。
あなたの家族が好きと言ったリリーに、姉夫婦はバカだと答えるジャロッド。彼はリリーを連れ友人メイソンの家を訪ねます。
メイソンを自分が知る最高のハッカー、リリーは自分が知る最高の「ザ・ファイトマン」女性プレイヤーと紹介するジャロッド。
ジャロッドがエリックがいつ帰るのか尋ねると、メイソンは明日だと答えます。情報は彼の母から直接聞いただけ、ハッカーの能力は関係無い上に、メイソンのパソコン画面はトンデモない状態になります。
ともかくエリックの家のポストに、スパイ映画よろしく果たし状を投函するジャロッドたち。彼らが家に戻ると女の子がいました。
その少女ビニーはジャロッドをパパと呼ぶので、リリーは怪訝な顔をします。その後ゼーンを含めたジャロッドの実家の人々は、リリーやメイソンらと共に食卓を囲みます。
その席であのサモア人のエリックと対決する、とジャロッドは宣言します。理由を聞かれ家族の名誉を取り戻すため、と答えたジャロッド。
その夜テントでジャロッドと共に休むリリーは、彼になぜ娘がいると言わなかったのか尋ねます。あまり会わない娘は、9歳だとジャロッドは答えます。
昔パーティーで出会った相手と関係してできた娘で、それだけと説明するジャロッド。明かりを消したリリーに、彼は手を握ってくれと頼みました。
翌朝。テントに顔を押し付けるビニーに気付き目覚めたリリー。ナンシーとダグ夫婦は、彼女に怪しげな化粧品を売りつけようとします。
家族が見守る中エリックとの対決に備え、いい加減なトレーニングを行うジャロッド。そこに1人の女性が現れます。それはジャロッドの亡き兄、ゴードンの婚約者だったトレイシーでした。
ゴードン同様にスポーツ万能のトレイシーは、ジャロッドの父のお気に入りです。その彼女とリリーを張り合わせようとするジャロッド。
ジャロッドは父に、新しいガールフレンドのリリーをどう思うか尋ねますが、父は何も答えず去って行きます。ジャロッドは庭にいるリリーやビニーたちに、女の子は何を欲しがるか質問します。
色んな物の名前が出る中で花が良い、私なら花の種類は気にしないと答えるリリー。
映画『イーグルVSシャーク』の感想と評価
タイカ・ワイティティ監督の長編処女作、いかがだったでしょうか?
なお劇中には、あらすじネタバレで全く触れていない、主人公2人がかじったリンゴが登場します。遊び心のある使い方をしていますので、ぜひ映画を見て確認下さい。
2007年に公開された本作、当時は内容が何かと2004年公開のアメリカ映画『ナポレオン・ダイナマイト(最初のDVD発売時のタイトル、『バス男』で覚えている方が多いかもしれません)』と比較されました。
製作費400000ドルの超低予算、オタク男子の一発逆転コメディ映画『ナポレオン・ダイナマイト』と、本作の比較は当然であり、本作を2番煎じとする意見もありました。
主人公男子のイタさは『イーグルVSシャーク』の方がはるかに上、そもそも『ナポレオン・ダイナマイト』は高校生だが、こちらは28歳男子…。悪趣味度を増しただけとの厳しい批判の声も浴びせられました。
しかし大人になり切れないどこか幼稚な男と、それを優しく見守る女。そして共に愚かで救いがたい登場人物を、優しく見守る視点を持つ本作。
ワイティティ監督の『マイティソー バトルロイヤル』と『ジョジョ・ラビット』を知ってからこの作品を見ると、「なるほど!」と納得するでしょう。
タイカ・ワイティティのハリウッド頂上作戦
参考映像:短編映画『夜の車 トゥー・カーズ、ワン・ナイト』(2003)
痛いオタク系男子や、平凡な世界の妙な住人を主人公にした映画は多数あります。しかしリチャード・リンクレイター監督が、地元テキサス州オースティンの仲間と23000ドルで撮ったインディーズ映画『スラッカー』(1991)の大ヒットが流れを変えました。
その後ケヴィン・スミス監督が27000ドルで製作した『クラークス』(1994)も大きな成功を収め、1990年代にインディペンデント映画ブームが起こり、映画監督を目指す者のお手本となります。
本作と『ナポレオン・ダイナマイト』は、この1990年代から続くインディーズ映画ブームの流れの中の作品、と位置付けるべきかもしれません。
大学生時代からコメディ劇団の一員として活躍し、コメディアン・俳優としては1990年代末にはニュージーランドで成功を収めていたタイカ・ワイティティ。
それでも金銭的には苦労しており、私はピーター・ジャクソン監督のようにになりたいと願った、と彼は映画監督の道を目指します。
学費の問題もあり映画学校には行かなかった、テクニックは独学で学んだと語る監督は、短編映画『夜の車/トゥー・カーズ、ワン・ナイト』が2005年のアカデミー賞短編映画賞にノミネートされました。
彼は2005年サンダンス映画祭の専属脚本家ラボと、監督ラボのワークショップに参加します。この作業の中から『イーグルVSシャーク』の製作が動き出し、製作費はニュージーランドのフィルムコミッションから調達されました。
2005年の3月に短編映画がアカデミー賞にノミネートされ、5月に『イーグルVSシャーク』の脚本を書き、6月にサンダンスラボに行き、8月にフィルムコミッションから資金を得て、10月に撮影を開始したと振り返るタイカ・ワイティティ。
この激動の年から、彼の飛躍は始まったと言えるでしょう。
平凡な日常のすぐ隣に悲喜劇がある
参考映像:『ボーイ』(2010)
本作は『ナポレオン・ダイナマイト』と比較された、と紹介しましたが、それは脚本の執筆段階から周囲に指摘されたと監督は振り返っています。
彼自身は当初『ナポレオン・ダイナマイト』を奇妙なオタク男を笑う映画だと思い、見たいと思っていなかったそうです。しかし指摘を受け、リリー役で共同脚本のローレン・ホースリーと鑑賞しました。
そしてすっかり気に入ったと語る監督。比較されないよう注意しようと思わなかった、むしろ映画祭でしか上映されないと思ったニュージーランド映画『イーグルVSシャーク』に、大ヒット映画と同じ要素があると確認できたからです。
「なぜなら(ラジー賞にノミネートされたコメディ映画)『ビッグママ・ハウス2』(2006)と比較された場合と比べてみて下さい」…なるほどごもっともです、ワイティティ監督。
この映画はローレン・ホースリーから始まった、と語る監督。彼女が演じるリリーを軸に、この映画の世界を構築していったと説明しました。
彼女ならどんな男性に恋するのか。引っ込み思案な彼女が危険を感じ、その上で冒険に挑ませる機会を与える男性とは。こういった議論を重ね、奇抜なエピソードを考え加えたと語っています。
この彼の脚本製作手法は、次回作『ボーイ』でより発展しました。また『マイティソー バトルロイヤル』そして『ジョジョ・ラビット』にも大いに生かされています。
まとめ
オタク系男女の不器用な恋を、極限まで痛く描きつつ最後まで温かく見守る映画『イーグルVSシャーク』。
これがブラック要素が強烈なトッド・ソロンズ監督作品なら、ハッピーエンドどころか地獄の展開になっていたこと間違いありません。
そう言えばトッド・ソロンズ監督作『ハピネス』(1998)に出演のジェーン・アダムスは、本作出演のローレン・ホースリーと実に良く似た雰囲気を持つ女優です。
さて、多くの人が感じたであろう、「ジャロッドの娘ビニー、誰が育ててるの?」「あんな育て方でいいの?」という疑問にお答えします。
タイカ・ワイティティ監督は国外でこの質問を多く受けるようで、対してこう答えています。「ニュージーランドの小さな町や貧しい家庭では、子供の親が誰か判らない環境で育つことも多いんだ」
「家には常に色んな人が出入りして、まるで駅に泊まった気分になる事もあるよ」…社会福祉制度の枠の外で、人の縁や地域の縁で育つ子供も多いとの説明です。人口の少ない国ならではの大らかさでしょうか。
何度も『ナポレオン・ダイナマイト』=『バス男』と比較しました。本作のラストがバスの車内だから?あれは『卒業』(1967)の名ラストに絡めたシーンでしょう。
結婚式場から花嫁を略奪し結ばれた男女。でも、さてこれからどうなるのでしょう…という不安を感じさせ終わるのが『卒業』の有名なラストシーンです。
一方『イーグルVSシャーク』のラストはハッピーエンドで、車内の2人はバカ丸出しで幸せそのもの。しかし、どう考えてもこの男女の将来には、不安しかありません。
まあ、こんな2人でも多分上手くいくんでしょう、この映画の世界なら。そしてワイティティ監督が語る、ニュージーランドでなら。
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増田健(映画屋のジョン)プロフィール
1968年生まれ、高校時代は8mmフィルムで映画を制作。大阪芸術大学を卒業後、映画興行会社に就職。多様な劇場に勤務し、念願のマイナー映画の上映にも関わる。
今は映画ライターとして活躍中。タルコフスキーと石井輝男を人生の師と仰ぎ、「B級・ジャンル映画なんでも来い!」「珍作・迷作大歓迎!」がモットーに様々な視点で愛情をもって映画を紹介。(@eigayajohn)