2020年の映画おすすめランキングベスト5
選者:シネマダイバー咲田真菜
2020年はすべての人にとって忘れられない年になったことでしょう。
大変な出来事が多かった中、音楽に救われ、その力を改めて感じた人もいるのではないでしょうか。
「音楽って素晴らしい」という視点で印象に残った映画5つを選びました。
【連載コラム】『2020年映画ランキングベスト5』一覧はこちら
第5位『パヴァロッティ 太陽のテノール』
【おすすめポイント】
天才テノール歌手・ルチアーノ・パヴァロッティの人生に迫るドキュメンタリー映画。「ハイC」で知られる奇跡の歌声と、彼の太陽のような笑顔に満ちた作品となっています。
またパヴァロッティとともに音楽を紡いできた仲間たちの貴重な話も満載。オペラ好きはもちろんのこと、音楽を愛するすべての人に観てもらいたい作品です。
第4位『ワイルド・ローズ』
【おすすめポイント】
実在の人物をモデルに生まれた本作の主人公を演じたのは、ジェシー・バックリー。カントリー歌手として成功することを夢見るシングルマザーを熱く演じました。
最大の見どころはジェシー・バックリーのパンチのきいた圧巻の歌声。思わずスタンディングオベーションをしてしまう人もいるのではないでしょうか。
第3位『キャッツ』
【おすすめポイント】
ミュージカルの金字塔といわれる本作。舞台では表現できない映像ならではの魅力ある作品に仕上がりました。
英国ロイヤルバレエ団プリンシパルのフランチェスカ・ヘイワードら、多才な才能が集結し、ジェリクルキャッツたちを演じています。アンドリュー・ロイド=ウェバーの美しい曲とともに「特別な夜の舞踏会」を堪能できる作品です。
第2位『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』
【おすすめポイント】
本作はグザヴィエ・ドラン監督が少年時代に憧れのスター・レオナルド・ディカプリオに手紙を書いた実体験をもとに誕生した物語です。
音楽をテーマにした作品ではないのですが、オープニング曲「Rolling in the Deep」がとても印象に残ります。音楽を上手く使うことに定評があるドラン監督の手腕をこの作品でも存分に堪能することができます。
第1位 ザ・プロム
【おすすめポイント】
メリル・ストリープとニコール・キッドマンの共演が話題となった本作。同性カップルの女子高生をめぐる物語に落ち目のブロードウェイ俳優たちの人生模様が交錯します。
冒頭から「これぞミュージカル」といった華やかなシーンが繰り広げられ、一気に物語の中へ吸い込まれていきます。美しい楽曲も盛りだくさんで、2020年の最後に素敵なミュージカル作品が誕生しました。
2020年注目の監督とキャスト
監督賞: グザヴィエ・ドラン
女優賞: アリアナ・デボーズ
男優賞: キット・ハリントン
【コメント】
『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』ではグザヴィエ・ドラン監督と主人公を演じたキット・ハリントンに心をグッとつかまれました。2021年にスティーヴン・スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』へ出演するアリアナ・デボーズは、『ザ・プロム』での演技と歌声で期待感が高まりました。
まとめ
2020年はすべての人にとって試練と我慢の年となりましたが、どんな時も音楽はそばにいてくれました。
映画を盛り上げるためになくてはならない音楽。
来年も素敵な音楽に彩られる映画がたくさん上映されることを願います。
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