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【ネタバレ】かがみの孤城|あらすじ結末感想と評価考察。原作の映画アニメ化で悩みを抱える中学生たちに訪れる奇跡を描く

  • Writer :
  • さくらきょうこ

ベストセラー小説待望の映画化『かがみの孤城』

2018年に本屋大賞を史上最多得票数で受賞した辻村深月の「かがみの孤城」。多くの読者に支持されるこの小説をアニメーション映画化したのは、『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001)、『河童のクゥと夏休み』(2007)、『カラフル』(2010)の原恵一監督です。

原作者の辻村は、かつて原がチーフディレクターとつとめていたテレビアニメ『エスパー魔美』を見て育ち、大人の世界の真実を見せてくれようとしていると感じていたそうです。

そんな原に監督を託すことになった辻村は不思議で幸せなことだと語り、登場人物の現実と鏡の世界両方に説得力をもたせる監督はさすがだと称賛しています

映画『かがみの孤城』の作品情報

(C)2022「かがみの孤城」製作委員会

【日本公開】
2022年(日本映画)

【原作】
辻村深月

【監督】
原恵一

【キャスト】
當真あみ、北村匠海、吉柳咲良、板垣李光人、高山みなみ、梶裕貴、横溝菜帆、麻生久美子、芦田愛菜、宮﨑あおいほか

【作品概要】
同級生からの理不尽な言いがかりで中学校に通えなくなってしまった少女・こころ。自室に閉じこもっていると突然鏡が光り出し、その中に引き込まれてしまいます。

オオカミの仮面を被った少女に案内されると、そこには同じように入り込んでしまった6人の少年少女がいました。オオカミ少女は、来年の3月30日までの間に鍵を見つけ、その鍵で〝願いの部屋〟に入ったひとりの願いを叶えてやるといいます。

550ページを超える原作小説を2時間以内の映画にまとめるため、主人公・こころを中心とした物語になった本作。

それによってよりミステリー感が増し、しかも驚くほど原作と違和感のない作品に仕上がっているのは、原監督と長年仕事をしてきた脚本・丸尾みほの手腕によるものといえるでしょう。

映画『かがみの孤城』のあらすじとネタバレ

(C)2022「かがみの孤城」製作委員会

中学1年生の安西こころは入学直後に学校へ通えなくなり、母のすすめでフリースクール「心の教室」にやってきました。若いカウンセラーの喜多嶋先生に「私も雪科第五中学校に通っていたのよ」と言われても「はい…」と返事をすることしかできません。

5月。行く予定だったスクールを休んだこころは、母が不機嫌になって仕事に出かけたあと、家でテレビを見たりうたた寝したりして過ごしています。すると部屋にある姿見がいきなり光り出し、手を伸ばしたこころはその中に引き込まれてしまいます。

大理石のような床の上で気づいたこころ。見上げるとそこは欧風の城のような建物です。「あなたはこの城に招かれたのです」とオオカミの仮面を被った6歳位の少女が言い、逃げようとするこころを押さえつけものすごい力で城の中へと引きずっていきます。

広間の階段には6人の少年少女の姿。彼らもこころを同じようにわけもわからずここに来たようです。

オオカミ少女の説明によると、今日から来年の3月30日までの間に城のどこかにある小さな部屋を見つけると、なんでもひとつ願いを叶えることができると言います。

ただしそれは7人のうちひとりだけ。しかも部屋に入るには鍵が必要でそれを探し出さなければなりません。

城の2階にはそれぞれの個室があり、なんでも自由に使ってよいとのこと。ただしこの城に来られるのは日本時間の9時から17時までで、それを過ぎて城にいるのはルール違反。連帯責任としてその日城にいた者全員が狼に食べられてしまうのだと言います。

メンバーは中3のアキ、スバル、中2のマサムネ、フウカ、中1のリオン、ウレシノ、そしてこころ。

時間がないので自己紹介だけしてその日は帰ることに。いつの間にか広間に並んだ7枚の姿見にはそれぞれ名前が書かれており、そこから自分の名前の鏡にのみ出入りができるようです。

6月。あれからこころは城へは行っていません。相変わらず自室で過ごしているこころは、近所に住む同級生の萌が学校からのプリント等が入った封筒を郵便受けに入れる姿をいつも見ています。

春に引っ越してきた萌は聡明そうで可愛くて、こころは仲良くなるのを楽しみにしていましたが、クラスの中心的な女子の真田に阻まれてしまい打ち解けられないまま不登校になってしまいました。

ある日、意を決してこころは城へ足を踏み入れます。暖炉のある応接間をのぞくとマサムネとスバルが携帯ゲーム機で遊んでいます。アキとフウカもそこにいたのでこころは気づかれないように自分用の部屋へと向かいます。

そこには大きな天蓋付きのベッド、海の見える窓に鳥かご、ステンドグラスの明かり取りなどがあり、こころは思わずベッドに飛び込みます。

本棚には分厚い本がたくさんあり、シンデレラやあかずきんちゃんなどの童話が並んでいます。こころは萌の父親が児童文学を研究している大学の先生だということを思い出しました。

その後、他のメンバーに見つかってしまったこころは「こころちゃん!」と皆に声をかけられて歓迎されたことに安心し、明日も行ってみようと思うのでした。

翌日、城にやってきたこころはアキとフウカにダイニングルームへと誘われます。実はウレシノがアキに好意を持っているらしく、それを煩わしく思っているアキが距離を取るため、女子はダイニングにいることが多いとのこと。

城では水やガスが使えないのでアキが持参した水筒から、大好きだというストロベリーティーを振る舞ってくれます。

よく来ているというふたりはざっと城の中を探検したと言いますが、ふたりにどんな願い事があるのか、こころは気になりながらも聞くことはできません。

そしてここにいるみんなが学校に通っていないかもしれないけれど、それをだれも口にしないことが心地いいとこころは考えていました。

7月。ウレシノがこころに、ママが焼いたというクッキーを渡そうとしてきます。そこにいたアキやマサムネがクスクス笑っており、突然現れたオオカミ少女が「アキからこころに乗り換えたのか」というとフウカが「バッカみたい」と吐き捨て、その発言にこころは真田のことを思い出してフウカに苦手意識を持ってしまいます。

8月。マサムネによると、皆家族旅行やら夏期講習やらで城に来るメンバーは少ないとのこと。こころは勉強の遅れを取り戻そうとドリルなどを城に持ち込みますが、やってきたリオンは夏期講習などよく知らないらしく「こころもやってんの?」と聞いてきました。急に呼び捨てにされてこころは内心驚きますが、リオンと話しているとなんかなごむ、と好意的に感じていました。

こころが母とふたりで夕食をとっているとき、母が昼間たまたま自宅に戻ってきたときこころがいなかったので、外出できるようになってうれしいと言ってきました。

悪気はなかったとしても監視されていると感じたこころは反発し、食事の途中で怒って部屋にこもってしまいます。そのとき父が帰宅したので母はそれ以上こころと話をすることはできませんでした。

夏休みも終盤になり、いつも物腰やわらかなスバルが金髪になっていて皆を驚かせます。そんな髪だと先生に目をつけられちゃうよとアキが軽口を叩くと突然ウレシノが怒り始めます。

「みんなぼくのことをバカにしている。でもみんな学校行ってないよね。今みたいに行ってるフリして話してるけど、ここにいる全員が学校に行けてない」そして「2学期から学校行くから!」と宣言します。

皆図星を指され暗い表情になってしまいますが、ひとりリオンだけが「ちょっと落ち着こう」と声をかけ、「俺は学校行ってるよ」と告白します。

リオンはハワイの寄宿舎付きの学校にサッカー留学をしているといい、エリートだという指摘に対してはよくわからないしそんなことはないと答えます。

そして他のメンバーが不登校だということにも気づいておらず、その天然ぶりにウレシノも拍子抜けしますがそれでも「ぼくは2学期から学校行くよ」と決意は固いようでした。

9月。顔中絆創膏だらけ、腕には包帯を巻いたウレシノが城に現れました。どうやらウレシノはいつも同級生におごらされていたらしく、「おごってもらえないなら用はない」と言われカッとなって手を出してしまい、反対にやり返されてしまったそうです。

夏休みを終えアキも髪を染めて派手になっていました。アキはこころとフウカに「彼氏できたんだ。内緒よ」と笑顔でこっそり打ち明けます。

夕方、こころがいつものように郵便受けから萌の持ってきた封筒を取り出そうとしていると喜多嶋先生がやってきました。玄関先でこころは、母から聞いて気になっていた質問をします。

「私が学校に行けないの、私のせいじゃないって言ってくれたの、本当?」と。うなずく先生にどうして?とさらに聞くと、「だってこころちゃんは毎日闘ってるでしょう?」と喜多嶋先生は答えます。

そして自分の好きな紅茶なのでよかったら飲んで、と小さな紙袋を渡し帰っていきます。袋の中にはストロベリーティーが入っていました。

10月。めずらしく全員が揃った日、アキとマサムネの発案で話し合いが始まります。かなり真剣に鍵を探していたというふたりはもう半年しかない現状に焦り、全員で協力して鍵を探そうと提案します。

するとリオンが、もし鍵が見つかっても3月末まで使わないと約束しないかと持ち掛けます。「ここなくなるの、イヤだし」というその考えに皆が賛同します。

厨房で鍵を探すウレシノ、フウカ、こころ。そこでウレシノもフリースクールに通っているという話をします。そんなウレシノはいまフウカに恋しているらしく、フウカの方もまんざらではなさそうなのでこころはそっと席を外します。

あっという間に帰る時間になったころ、オオカミ少女が現れて皆が協力して鍵を探し始めたことについてほめながら、「言い忘れたことがある」と話し始めます。

それは、願いが叶ったらここでの記憶を一切失い、もしだれの願いも叶えなかったら記憶は継続される、というものでした。

次の日、女子3人で鍵を探しながらアキは、願い事が叶うなら記憶がなくなっても構わないと発言します。こころはわからなくなってしまい、ふたりに自分の身に起きたことについて語り始めます。

同じ小学校に通っていた池田君に呼び出され、まるで告白のようなシチュエーションで「俺、お前みたいなブス、大嫌いだから」と言われてしまったこころ。

彼は真田にそう言うよう命令されたようで言うだけ言って去っていきますが、茂みの陰に隠れていた真田たち数人が笑い出し「バッカみたい」「バッカじゃないの、マジ、死ね」とこころにひどい言葉を浴びせてきました。

後日こころが自宅にいるとチャイムが鳴り、ドアの向こうに同級生の女子たち複数人の気配がします。「出てこい!いるんだろ」とドンドンと叩き、窓から中を見ようと庭にまで入ってきます。

こころがあわてて施錠を確認しつつカーテンを閉めると真田が窓ガラスを叩き、しまいには「ひどい」と言って泣き始めた様子。「卑怯」「人の彼氏に色目使ってんじゃねぇ」などと散々罵る女子たちの声を聞きながらこころは(殺される)と震えていました。

その話を聞いたアキはこころを抱きしめ、フウカも気づかってくれます。こころは自分の願いがこの世から真田がいなくなることだと話した上で「でもそれでみんなとの記憶がなくなるんだったら、どうしたらいいかわからない…」と泣くのでした。

11月。こころが鍵を探しながら暖炉の横にある大時計のような機械を見ていると、リオンが横に取っ手のようなものをはめてネジのように回し始めます。

すると大きな盤が回転し音楽が流れてきました。「トロイメライ」とやってきたフウカが曲名を言い、それがオルゴールだということがわかりました。

そんなとき、広間の姿見からアキが飛び出してきます。制服姿のアキはなにかから逃れてきたかのように怯えて震えていますが、皆の目はその制服に注がれます。

赤いスカーフのセーラー服。「その制服って、雪科第五中?」こころの問いかけをきっかけに、ほぼ全員がそれは自分の中学の制服だと認識します。

同じ学校にこんなに不登校の子がいるの?とこころは思いましたが、そこに唐突にオオカミ少女が現れ「ようやくか」とあきれ気味に言いました。

タイムリミットとなり自室に戻ってきたこころは窓から外の景色をながめ、このまちのどこかに仲間たちがいる、と思い元気になるのでした。

その日、こころは母に真田たちにされた仕打ちについて話します。母はこころを抱きしめて気づいてやれなかったことを謝り、「闘おう」と言ってくれました。

12月。こころの家に担任の伊田がやってきました。伊田にとって真田は明るく活発な人気者の生徒で、本人から話を聞き「真田も反省している。心配している」と言ってきました。

こころはきっぱりと「反省なんてしてないと思います。しているとすればそれは先生に怒られたと思ったから。先生たちに悪く思われるのが怖いからです」と言い切り、母も「真田さんにしたように、こちらにもきちんと事情を聞くべきなのでは?」と提案します。

しかし煮え切らない態度の伊田に対し、「もういいです。今度は学年主任の先生か校長先生といらしていただけますか」と言って話を打ち切りました。

クリスマスのころ、こころが城に行くとリオンが手作りのホールケーキを持ってきました。日本から来た母が作ってくれたと言い、2泊して帰ったのだという説明に(いっしょに食べなくてよかったのかな?)と思いつつ、「オオカミ様にも声をかけよう」というリオンの言葉に従い呼び出します。オオカミ少女はそれを受け取って持ち帰りました。

3学期を前にマサムネが相談があると全員を集めます。1日だけでいいから学校に来てほしいというマサムネ。

教室が無理だったら保健室でも、図書室でもいいから、といつになく必死です。自分たちがここに集められたことになにか意味があるのではないか、助け合えるんじゃないか、とマサムネは言います。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『かがみの孤城』ネタバレ・結末の記載がございます。『かがみの孤城』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

(C)2022「かがみの孤城」製作委員会

1月。3学期初日。仕事を休んだ母に感謝しつつこころはひとりで登校します。

学校に行くんじゃない、友だちに会いに行くんだ。そう心の中で唱えながら昇降口までたどり着くと、わざと人のいない時間にしたにも関わらず後ろから萌がやってきました。一縷の望みを持ってこころは身構えますが、萌は無言でそのまま行ってしまいます。

そして自分の上履きの上に真田からの手紙を発見しこころはさらに衝撃を受けます。

急いで開封して読み始めたその内容は、先生から言われたから書いている、嫌われていることは知っている、そしてI(池田君のこと)とは夏に別れたとかなんとか…。

途中でこころは手紙を握りつぶし、フラフラになりながら保健室を目指します。早くそこでマサムネやアキ、フウカやウレシノに会いたい、誰かひとりだけでもいてほしい…。

そう願いながらこころが保健室のドアを開けると、養護の先生が「安西さん?」と声をかけてきました。

しかしほかには誰もいません。こころは皆の名前を挙げて聞きますが、苗字を知らないので先生もわからない様子。

唯一知っているウレシノの名前を出しますが「そんな生徒はいないけど」と返されてしまいます。こころはそのまま倒れてしまいました。

目が覚めるとそばに喜多嶋先生が立っていました。母から聞いてやってきた喜多嶋先生は職員室で伊田先生と話し、こころが持っていた真田からの手紙を読んでしまったと謝ります。

そのうえで「あれは、ない」と怒る喜多嶋先生にこころは、萌の態度がショックだったと伝えます。すると「大丈夫。真田さんのこと、私たちに教えてくれたの、東条さんなの」と喜多嶋先生は答え、「信じて。東条さんは心配してる」と言ってくれました。

こころが城に来ると、皆のことを心配していたリオンがサッカーの練習の合間にやって来ました。

こころが経緯を説明しすべて嘘なんじゃないかと落ち込んでいると、「俺、ここにいるよ」と励ましてくれました。

戻り際、こころはリオンに願い事を聞いてみます。彼の願いは、病気で亡くなってしまった姉を家に帰してほしいというもので、それに比べて自分の願いはなんてちっぽけなんだろうとこころは思っていました。

その後、やってきたメンバーたちは口々に自分は学校に行ったのにだれもいなかった、裏切られた、という話をしましたが、皆嘘をついているわけではないとわかり、この状況に困惑します。

しかもマサムネだけはしばらく姿を見せず、それも皆の気持ちに暗い影を落としていました。

2月。久しぶりにやってきたマサムネは、パラレルワールド、つまり皆違う雪科第五中学に通っているのではないかと言い出します。だから皆会えなかったのだと。

しかし、皆に呼び出されたオオカミ少女の答えは「全然、違う」でした。「いままでに十分ヒントは出している」という発言にリオンたちは、個室や共用スペースで見つけた6つの×印がヒントなのかとたずねますが、「考えろ」とオオカミ少女は突き放します。

3月。鍵は見つからず、現実世界でもどうやら助け合うことはできない、と城にはあきらめムードが漂っています。

マサムネとゲームをしながらスバルが、工業高校の定時制に行くと言いました。ここでゲームをやるうちに興味が湧き、将来はゲームを作る人になる、とスバルは言います。

マサムネも、父親のすすめで別の私立中学に通うことになったと報告します。

するとウレシノが、まだ具体的には決まってないけどママと一所に海外留学する話が出ていると言い出し、こころはみんなちゃんと先のこと考えててすごい、と焦りを感じていました。

フウカの部屋からは彼女の弾くピアノの調べが聞こえてきます。アキは、私は留年…と恥ずかしそうに告白しました。

ある日、こころは久しぶりに母と外出し、ショッピングモールのフードコートでハンバーガーを食べています。

そこに喜多嶋先生も合流し、こころのこれからについての相談が始まります。真田さんやその取り巻きとは別のクラスにしてもらうこと、担任の伊田先生も変えてもらう、そのことは絶対守ってもらうと学校側に約束してもらったと喜多嶋先生は言います。

また、萌がお父さんの仕事の都合で名古屋に転校してしまうとこころは知ります。

喜多嶋先生は先ほどの学校との約束を踏まえた上で、近くの別の中学へ転校してもいいし、無理に中学に行かなくてもいい、フリースクールでもなんでも、選択肢はたくさんあると言って微笑みます。母もその意見に賛同し「お父さんと話そう」と言ってくれました。

その帰り、店で可愛いレターセットを見つけたこころは母にそれを買ってもらい、コンビニでお菓子も買いました。

明日3月30日は城で過ごせる最終日。皆でお別れパーティをしようと約束しているので、こころは全員に手紙を書き、お菓子を準備したのです。

母が家にいるのでなかなか城に行けないこころは焦っていました。もう二度と会えなくなる前に、できる限り城に行っておきたい…。はやる気持ちを抑えて外を見ると、道路に立っている萌の姿が見えました。

目が合った気がしたこころが急いで飛び出すと、「ちょっとうち、来ない?」と誘われます。引っ越しの荷造り中らしく段ボール箱が積まれた中、コンビニで買ってきたカップアイスを食べる萌とこころ。

すると萌が、3学期初日にこころを無視したことについて謝ってきました。しかしその理由は、萌が真田たちから無視され始めていて、自分としゃべっているところを見られたらこころに迷惑がかかると思ってやめたということだったのです。

萌が真田たちをバカにしてるとか、誰かの彼氏をとったとか、そんな理由で仲間はずれにされていた萌。

あんなレベルの低いひとたち、バカにしていたのは本当だしもっとハッキリいやだっていえばよかった、と萌の話は止まりません。

そんな萌をかっこいいと思うこころ。「たかが学校のことなのにね」と萌は言い、「負けないでよ」とこころを励まします。

帰り際、飾ってあった童話の挿絵に目をとめたこころは、引っ越しまでに返す約束をしてその絵を借ります。それは〝オオカミと七ひきの子ヤギ〟の絵でした。

家に戻る途中、自分の部屋が光り何かの割れる音が聞こえます。あわてて自室に入ると姿見が割れており、下半分くらいしか光っていません。

そこをのぞきこむとリオンやほかのメンバーの顔が次々映り、皆こころを呼んでいます。助けを求めるような顔でリオンが放った言葉は、「アキがルールを破った」というものでした。

午後5時を過ぎても隠れていて帰らなかったアキ。他のメンバーは仕方なく帰ろうとしますが、連帯責任で鏡の中に呼び戻されてしまったのです。

その日城に行っていなかったこころだけが免れ、リオンたちはこころに望みを託します。「願いの鍵を見つけて、願いを、アキを…」

こころは姿見の下に残った部分からなんとか城に入り込みます。他の姿見は皆倒れており、リオンたちの姿はありません。

普段と違って暗く、荒らされている城内には恐ろしい狼の遠吠えが響き渡っています。どうすれば皆を救えるのか、こころにはアテがありました。

それは萌に借りたあの絵です。子ヤギが隠れている場所が、城の中の6つの×印と合致しているのです。こころが順番に×印のある場所へ向かうと、それは次々と浮かび上がってこころの手のひらに吸い込まれていきました。

童話の通り、机やベッドの下、クローゼットの中など6つの×印を集めると、こころは7匹目の子ヤギが隠れたという大時計に向かいます。

広間の吹き抜け階段の上、手の届かないところにある大時計に向かって光の階段が出現しました。こころは恐る恐る上り始めますが、半分位進んだところで後ろから階段が消え始めます。

あわててこころは走り出し、間一髪時計の下の部分に飛び込むことに成功しました。

薄暗いその空間ではたくさんの大きな歯車が回っています。手のひらから浮き上がる6つの×印に誘われるように進むと、こころの頭の中には6人の過去の記憶がなだれ込んできました。

マサムネ。教室の机には〝ウソツキ〟などと落書きされ、有名なゲームクリエイターと知り合いだと自慢していたマサムネが、周囲から非難されている様子が見えます。

3学期初日。ママの作ったおにぎりを持って登校したウレシノは、校門のところでそれを食べています。陰口を言われながらも空を見上げ、渡り鳥に思いを馳せるウレシノ。

金髪をドライヤーでセットしているスバルは、せまい室内で祖父から口うるさく小言を言われています。耳にはウォークマンのイヤホンをして聞こえないフリをするスバル。学校では皆になじめずパーカーのフードを被ってうずくまっています。

フウカはピアノの先生に「天才です」と言われて以来、母親を喜ばせるためピアノにすべてを捧げています。

友達にはバカにされ、コンクールでも良い成績を残せず、母の前で感情を爆発させてしまいます。それでも城に来て、個室にあるピアノを弾いてアキにほめられたときは「ピアノ好き」と答えることができました。

リオンの姉は彼が小さいころから入院していました。治療で髪も抜けていましたが弟の前では絵本を読んでくれる優しい姉でした。

自分がいなくなったらリオンのお願いを神様に叶えてもらえるよう頼んであげると言い、リオンは「ねーちゃんと学校に行きたい」と答えます。

私もリオンと一緒に学校行きたかった…と言って姉は亡くなります。その後リオンの母からは笑顔が消え、元気なリオンを恨めしそうな目で見るようになってしまいました。

彼氏のできたアキは同居している祖母に紹介します。しかしその祖母が亡くなった葬儀の日、先に帰宅したアキに酔った義父が近寄ってきました。

気をつけていたのにその日は家にふたりきり。アキは義父の股間を蹴り上げ彼氏に助けを求めようと電話に手を伸ばします。

しかしポケベルの番号を打つのが間に合わず焦っていると、横に置いてあった母親の手鏡が光り始めます。すがる思いで手を伸ばしたアキはそこから城に来ることができました。

目の前にはオオカミ少女がいてアキが手鏡からここに来られたことについて尋ねると、「ピンチだったから」とだけ答えてくれました。

アキはその後別の女性と歩いている彼氏を見かけ、3学期の初日に保健室に行くもだれも来ていないことに絶望し、学校にも家にもいたくない、いられない、と追い込まれていました。

そしてついに今日、「帰りたくないよ」とアキは皆を巻き込む覚悟で城に残ってしまったのです。5人はアキを呼び探しますがついに時刻は午後5時。

仕方なく姿見から自分の世界へ帰ろうとしますが、連帯責任ということで皆城に戻されてしまいます。そして炎をまとった恐ろしい大狼によって全員食べられてしまったのです。

いつの間にか近くにいたオオカミ少女になんとかできないかとこころは尋ねますが、ルールだからどうにもならない、集めた×印は彼らの墓標だと言われてしまいます。そしてそれがあったから、こころは彼らの記憶の断片を見ることができたのだと。

やがて6つの×印は円を描き、その中心に鍵が現れます。その鍵をどう使うかは自由、お前次第だというオオカミ少女にこころは聞きます。「私たち、‟会える”よね?」

その問いに否定も肯定もせず「アキは‟願いの部屋”にいる」というオオカミ少女。こころは連なっている光の鏡の前に立ち、願い事を叫びます。

「アキちゃんの、ルール違反をなかったことにしてください!」

たくさんの光の鏡を通り抜け、こころは走っていきます。皆の声もいっしょです。

「アキ!」「逃げないで!」「こっちに来て!」「私たちは助け合える!」

鍵を使って扉を開けたこころはその中にうずくまるアキを発見します。「頑張って、大人になって!」そしてこころは呼びかけ続けます。

「私、未来にいるの。私たち、時間が、年がズレてるんだよ!」「違う時代の、雪科第五中の生徒なんだよ!」

こころの伸ばした手をアキがつかみます。でもなかなかアキを引っ張り上げることができません。

するとこころの背後にはリオンが、ウレシノが、マサムネが、フウカが、スバルが来ていました。こころの身体をしっかりとつかみ、まるで〝大きなカブ〟のようにアキを引っ張る6人。

気づけば7人は広間に倒れていました。「お見事だった」と拍手するオオカミ少女。そしてそこでようやく種明かしです。

スバルは1985年。アキは1992年。こころとリオンが2006年。マサムネが2013年。フウカが2020年。ウレシノが2027年。7年差で生きていることに気づきますが、アキのあとは14年空いています。

そこに入るには姉だと思う、とリオン。リオンの姉は病気で入院していて結局中学に行けないまま亡くなってしまいました。

病室には雪科第五中の制服がかかっていたことをリオンは覚えています。成長したリオンもそこに通うのを楽しみにしていましたが、元気なリオンを見るのがつらい母によってハワイに留学させられてしまったのです。

そして、願いを叶えたということは記憶がなくなるということ。皆が希望してもそのルールは変えられないとオオカミ少女は取り付く島もありません。

明日3月30日を待たずにこの城は閉鎖されてしまうので、せめてもの思い出にと壁に全員のフルネームを書いていきます。

長久昴、井上晶子、水守理音、長谷川風歌、安西こころ、嬉野遥、政宗青澄

スバルはゲームを作る人になると宣言します。マサムネの虚言が真実になるように、と。マサムネは敬愛するゲームクリエイター、ロクレンセイ(六連星)が昴の別名であることに気づきます。

ウレシノはフウカにつき合ってほしいと告白します。現実世界では8歳上でもあり記憶がなくなるからきっと気づかないとフウカは言いますが、絶対見つかると自信満々のウレシノにフウカもOKと取れる返事をします。

こころはアキに「14年後の未来で待ってる」と精一杯の気持ちを込めて伝えます。それはアキの現実を垣間見てしまったこころの、せめてもの励ましでした。

こうしてひとりずつ姿見からそれぞれの時間へと戻っていく6人。最後にリオンだけが残っています。彼はオオカミ少女に語りかけます。「ねーちゃん」と。

明確な返答をしないオオカミ少女にリオンは話し続けます。これからは自分の気持ちはちゃんと言う。そして最後の願い、ひとつだけ聞いてほしいと。「俺、おぼえていたい、みんなのこと、オオカミ様のこと」

そしてリオンが城から出ていこうとしたとき、「善処する」とオオカミ少女は言い、ゆっくりとその仮面を外したのでした。

リオンは薄々気づいていたのです。この城が、姉の病室にあったドールハウスにそっくりだったこと、自分が病室で鳴らしたオルゴールが暖炉の間にあったこと、姉の命日である3月30日が城の期限であることに意味があると思えたこと、そして空白の7年に当てはまるのは雪科第五中に通いたがっていたのに行けなかった姉そのひとであること…。

「心の教室」では新しい名札を胸に付けた旧姓井上、いまは結婚して喜多嶋先生となった晶子が新たな生徒に会うべく面談室へと入っていきます。

その部屋にいたのは安西こころ。晶子が同じ中学に通っていたという話をしてもこころの表情は硬いままです。晶子は机の下でこころに向かって手を伸ばします。そして窓ガラスに映った晶子の顔は、いつしか中学生だったアキの顔になっていました。

2006年4月7日。2年生に進級したこころは雪科第五中に向かって歩いていきます。

すると前方に見たこともないイケメンの男子がこころを見て近づいてきました。名札は〝水守〟。なぜかなつかしい気がしたこころは彼とあいさつを交わします。「同じクラスだね。俺、水守。水守理音」

映画『かがみの孤城』の感想と評価

(C)2022「かがみの孤城」製作委員会

居場所のない中学生たちを集め、ひとりだけ願いを叶えてやるという〝オオカミ様〟。彼らの共通項は(ひとりを除いて)不登校です。

映画という時間的な制約もあり原作小説ほど各個人にフォーカスをあてることはできませんが、それぞれ事情の異なる問題に彼らは直面しています。

簡単に〝いじめ〟と片付けられてしまいがちなものから犯罪に近いものまで様々ですが、本人にとってそれは生命を脅かすような大問題なのです。

そんな事態に陥ったとき、自分は、そして周囲の人間はどうするべきなのか。それについてにひとつの答えをこの作品は示してくれています。

子供たちを取り巻く問題

学校という小さな世界。児童、生徒、学生にとってそれは世界のすべてのように感じられるでしょう。そこでもし人間関係がうまくいかなかったら?

主人公のこころやウレシノ、マサムネはその状態です。理解されているかされていないか、細かいところすべてはわかりませんが、この3人は自分のことを心配して考えてくれる家族がいます。家庭に居場所があるのです。

フウカとスバルは映画では詳しく触れられませんが、家庭の環境が学校生活にも影響してしまっているようです。手を差し伸べてくれる大人もおらず、そのためあきらめているというかどうしたらいいかわからない状態です。

アキは上記の両方が合わさっており、この中では最も厳しい状況にあるといえます。だからこそルールを破ってまで城に留まろうとし、こころが彼女を助ける大きな動機にもなったのです。

こころはこの1年を通して、城で他人との接し方や助け合いを学び、母親や喜多嶋先生など周囲の理解ある大人から視野を広げることの重要性を教わります。

また時間はかかりましたが、東条萌とのやりとりで「たかが学校」という割り切った考えをしてもいいんだということを知ります。

どこにでも嫌な人はいる。でもこころには城で一年間過ごして友達を作った実績もあるし、たとえ記憶が残らなくてもこの先も友達を作ることはできるはず。

闘いに疲れたら闘わなくてもいいし、手を伸ばせば助けてくれる人もいる。そして今度は自分が、誰かの手をつかんであげられる人になろう……

こころはそう考えられるようになったのです。

映画オリジナルのシーン

省略されたエピソードがある一方で、原作小説にはないオリジナルのシーンがいくつかあります。

城の立地

原作小説では立地については特に言及がありませんが、映画ではキービジュアルにもあるとおり絶海の孤島に城はあります。

原監督がイメージしたのはオーストラリアにある「ボールズ・ピラミッド」という海から突き出した尖塔のような島。

その上に建つ瀟洒なお城はまさにファンタジー!アニメーション映画ならではの風景です。塔の屋上でのシーンがあるのも解放感と孤独感、両方が感じられてビジュアル的にわかりやすい演出です。

オルゴール

城内の暖炉の間にある大きなアンティークオルゴールも映画オリジナルです。

リオンがオルゴールであることに気づくシーンは、こころと接点を持つシーンでもあり、のちの種明かしで幼いリオンが姉の病室で鳴らす小さなオルゴールとの関連性をも持たせています。

また、フウカがクラシック音楽に詳しいということをわからせ、なおかつ音楽を鳴らすことでそこに皆を集める目的も果たしています。(そのあとそこへアキが制服で現れ、皆が雪科第五中の生徒だとわかる重要なシーンにつながるので)

願いの部屋への道のり

原作では大時計は手の届くところにあり、こころはそれを開いて鍵を手にします。そしてそのまま小さな鍵穴に鍵を差し込んで願いの部屋を開きます。

映画では大時計は高くて手の届かないところにあり、そこに向かって超常的に光の階段が出現します。こころが上ると消失する階段によって物語は盛り上がり、たどり着いたところは暗い歯車の部屋。

そこで6人の記憶に導かれるように鍵は現れ、延々と連なる鏡の中をこころが走っていくという、ビジュアル的なクライマックスが待っています。

パーフェクトなキャスト&スタッフ

アニメーション作品ではよくいわれることですが、プロの声優さんじゃないと違和感がある問題。

この映画には声優ではない俳優の方も多く参加していますが、誰ひとり突出することなく、調和のとれた出来上がりになっています。

こころ役の當真あみは、監督に「こころを見つけた」と言わしめた逸材。イメージどおりの声、初のアニメ主演声優という緊張感が繊細なこころにぴったりマッチしています。

リオンを演じた北村匠海は声優としてすでに2本の主演作もあり、安定感のあるイケメンぶりを披露。

アキ役の吉柳咲良は『天気の子』でモテモテ弟の凪を演じましたが、今回は振り幅の大きなお姉さんを熱演しています。

スバルは注目の若手俳優、板垣李光人が演じ、原作よりもさらにおっとりとしたキャラクターで癒されます。

そして人気声優の高山みなみや梶裕貴が脇を固め、さらに芦田愛菜、宮﨑あおい、麻生久美子といった演技に定評のある女優陣が作品に深みを加えています。

スタッフでは特に、ビジュアルコンセプトや孤城のデザインを手がけたイリヤ・クブシノブの仕事に目を奪われました。

『攻殻機動隊 SAC_2045』(2020)のキャラクターデザインなどでも知られていますが、今回は実際に行ったことのあるドイツの城を参考に、より少年少女たちの心の拠り所となるような秘密基地感を大事にしたそうです。原作では使えなかった暖炉が明々と燃えていたのは素敵でした。

なお、エンドクレジットでお名前の出た中村隆氏は原監督旧知の美術スタッフで、本作でも美術設定を担当していました。

まとめ

(C)2022「かがみの孤城」製作委員会

それぞれにちがう辛さを抱える者たちが助け合い、例え今すぐ救われなかったとしてもその経験が生きる糧となって、自分もだれかを助けたいと思うようになる

それこそが幸せに生きていくために必要なこと…。そんなメッセージがこの作品には込められています。

ひとりじゃない。私たちは助け合える

いま悩んでいる人、悩んでいる人のサポートをしている人に絶対見てほしい、そして原作も読んでほしい作品です。

(あらすじを読んで、その後のアキやフウカがどうなったか気になった方はぜひ原作を読んでみてください)




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