大ヒット戦争アクション映画「エクスペンダブルズ」シリーズ第3作!
パトリック・ヒューズが監督を務めた、2014年製作のアメリカの戦争アクション映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』。
CIAより、武器の密売組織のリーダーであるミンズの排除と、武器取引の阻止を依頼されたバーニー・ロス率いる命知らずなエリート傭兵団「エクスペンダブルズ」は、別任務で救出した元エクスペンダブルズの初期メンバー、ドクター・デスとともに作戦を実行。
ところが、ミンズの正体は、かつてバーニーと袂を分かち殺されたはずのエクスペンダブルズ結成時のメンバーだったのです。
映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』のネタバレあらすじと作品の魅力をご紹介いたします。
CONTENTS
映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』の作品情報
【日本公開】
2014年(アメリカ映画)
【脚本】
シルヴェスター・スタローン、クレイトン・ローゼンバーガー、カトリン・ベネディクト
【監督】
パトリック・ヒューズ
【キャスト】
シルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、アントニオ・バンデラス、ジェット・リー、ウェズリー・スナイプス、ドルフ・ラングレン、ケルシー・グラマー、ランディ・クートゥア、テリー・クルーズ、ケラン・ラッツ、ロンダ・ラウジー、グレン・パウエル、ビクター・オルティス、メル・ギブソン、ハリソン・フォード、アーノルド・シュワルツェネッガー、ロバート・ダヴィ、イヴァン・コスタディノフ、スラヴィ・スラヴォフ、ヴェリザール・ビネヴ
【作品概要】
『レッド・ヒル』(2010)や「ヒットマンズ・ボディガード」シリーズのパトリック・ヒューズが監督を務めた、大ヒット戦争アクション「エクスペンダブルズ」シリーズ第3作です。
「大脱出」シリーズのシルヴェスター・スタローンが原案・脚本・主演を務め、「エクスペンダブルズ」シリーズで主要人物を演じてきたジェイソン・ステイサムやジェット・リーらキャスト陣と、「ターミネーター」シリーズのアーノルド・シュワルツェネッガー、「マスク・オブ・ゾロ」シリーズのアントニオ・バンデラスと共演しています。
映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』のあらすじとネタバレ
キンバーゴールドコンバットII45ACPの二丁拳銃と、コルト・シングル・アクション・アーミーを愛用している早撃ちの名手バーニー・ロス率いる命知らずなエリート傭兵団「エクスペンダブルズ」。
彼らは南アフリカ内にある小国スワジランドの刑務所から脱獄した“ある男”の救出任務へ。男の名はドクター・デス……通称ドクと呼ばれる彼は、エクスペンダブルズ結成時の初期メンバーの1人でした。
バーニーは自身の右腕的存在であるリー・クリスマスと、射撃と空手の名手であるガンナー・ヤンセン、破壊工作と格闘技のプロであるトール・ロードと共にドクの救出作戦を実行。受刑者移送列車に乗っていたドクの救出に見事成功しました。
拠点とするアメリカ・ニューオーリンズには戻らず、チームに復帰したドクを連れ、ミンズという大物武器商人の排除と、彼の爆弾売買の阻止というCIAより依頼された任務に移ります。
その道中、バーニーはクリスマスに、ドクははした金のために政治家を暗殺しようとして失敗し、8年間刑務所に入っていたことを明かしました。
バーニーたちは、ソマリア・モガディシュの港に待機していたチームメンバーの1人で、銃火器のスペシャリストであるヘイル・シーザーと合流し、早速作戦を実行。ナイフ術の達人であるドクの活躍のおかげで、作戦は順調に進んでいきました。
ところが、いざミンズを狙撃しようとしたその時、ミンズの正体が死んだはずのエクスペンダブルズ結成時の初期メンバーの1人、コンラッド・ストーンバンクスだと気づいたのです。
激しい銃撃戦の末、ストーンバンクスの傭兵部隊の猛攻により、バーニーたちは逆に返り討ちにされて作戦は失敗。さらにストーンバンクスの狙撃により、シーザーは瀕死の重傷を負ってしまいました。
元衛生兵であるドクが応急処置を施したうえで、バーニーたちは意識不明となったシーザーをアメリカの病院に入院させました。
1人病院から出たバーニーのもとに、CIAの作戦担当指揮官マックス・ドラマーが現れ「標的の場所も必要な情報も全て与えたというのに、とんだ失態を犯したな」と任務に失敗した彼を責めつつ、引き続きストーンバンクスの排除を依頼しました。
実はドラマーは、ストーンバンクスのせいで最も有能な部下である友人2人を失っており、彼をとても憎んでいました。
バーニーは悩んだ末、クリスマスたちに「こんな暮らしを続けていたら、俺たち全員が行き着く先は1つ。人知れず野垂死ぬだけ」と言い、これ以上大事な仲間を失わないためにチームの解散を宣言しました。
アメリカ・ネバダ州ラスベガス。クリスマスたちのもとから去ったバーニーは、旧知の仲でかつて同じ戦場で戦っていた元傭兵で、現在は傭兵斡旋業者をしているボナパルトに、ストーンバンクスを追うために必要な若くて命知らずな奴を紹介して欲しいと依頼します。
バーニーからの依頼を引き受けたボナパルトは、彼と一緒にアメリカ各地やメキシコへスカウトしに行きました。
まず1人目の候補者は、“腕試し”でシアトルを3日間機能不全に追い込んだことがある凄腕ハッカーのソーン。2人目は、ニューヨークのクラブの用心棒をしている野外と接近戦が得意なルナ。
そして3人目は元スペイン軍の傭兵ガルゴでしたが、チームに捨てられ「殺ししか取り柄がない俺に仕事をくれ」と年齢と経歴を3度詐称し、傭兵斡旋業からブラックリストにも入れられていたため、ボナパルトは彼を候補者から外しました。
4人目は、アメリカ国防総省の研究事業局で次世代兵器のエリート集団「ダーパ」の1人であり、射撃のプロであるマーズ。
最後は、元アメリカ海兵隊の特殊部隊員ジョン・スマイリー。彼は過去の作戦で仲間を失い、その原因は自分にあると思って軍を除隊し、メキシコで八百長ボクシングをしてはした金を稼ぐ日々を送っていました。
バーニーはガルゴ以外の4人とともに新チームを結成。さらにドラマーから、ストーンバンクスがルーマニア・ブカレストでアルバニア人と会うという情報を入手します。
しかし猶予は36時間しかなく、くわえてCIA上層部からの指示で、ストーンバンクスを国際司法裁判所(ハーグ)にて戦犯として裁くために生け捕りにしなければなりません。
これを不服としながらも、バーニーは商売敵である元傭兵の民間軍事会社の経営者トレンチに協力を依頼し、新たなチームメンバーたちと共にブカレストへ捨て身の作戦に赴きます。
映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』の感想と評価
映画作中でバーニーはこれまで苦楽をともにし、死線を潜り抜けてきたクリスマスたちにチームの解散を告げます。それは前作『エクスペンダブルズ2』(2012)にて新メンバーのビリーが殺され、そして本作ではシーザーが瀕死の重傷を負い、もうこれ以上自分の大事な仲間を失いたくないからでした。
クリスマスたちにバーニーの気持ちは痛いほど伝わっているけれど「ここまできて解散なんて」と納得できません。本作を含む「エクスペンダブルズ」シリーズのファンも、バーニーの心情は分かるものの彼らのチームワークの凄さ、強さを知っているからこそ解散してほしくないと、ショックを受けたことでしょう。
特にクリスマスはチームの解散を告げたバーニーに怒っており、「とことんあんたに付き合う覚悟だった」と作中で彼に告げています。
バーニーが新メンバーのスカウトに奔走する中、クリスマスたちはどこか心ここにあらずな感じで平和な日常を過ごしていました。その時に流れた音楽は、まるでクリスマスたちの心情を現しているように感じて胸が痛くなります。
物語の後半、1人となったバーニーのもとに現れたのはクリスマスたちでした。バーニーの鶴の一声で1つのチームとなった彼らは、互いに助け合いながら敵を倒していきます。
そして崩れゆく廃ビルから脱出する際、間一髪のところでヘリから垂らされたロープに捕まったバーニー。ですが、クリスマスたちは自分たちの意見も聞かず勝手にチームの解散を告げ、新チームを結成したバーニーのことをまだ少し怒っていたため、すぐに彼を引き上げようとしませんでした。
そんなクリスマスたちに、バーニーは「悪かった」と必死に謝罪します。こういった彼らの他愛ないやりとりがとても微笑ましく面白いです。
さらに注目したいのは、本作での新キャラクターであるガルゴ役の『デスペラード』(1995)のアントニオ・バンデラス。
おしゃべりで「殺ししか取り柄がない」と年齢や経歴詐称してまでバーニーたちに近づくガルゴという、これまでマッチョでセクシーな役柄が多かったアントニオ・バンデラスの新たな一面が見られ、ギャップ萌えしますし面白いです。
一方で、バーニーたちエクスペンダブルズと、スマイリーたちvsバーニーの弱点を知るストーンバンクスの激闘の数々は、これまでの「エクスペンダブルズ」シリーズ作品以上にド派手で迫力があります。
またバーニーたちキャラクターそれぞれが得意とする戦い方で敵をバッタバッタと倒していく様は最高に格好良いです。
まとめ
シルヴェスター・スタローンやジェイソン・ステイサムら「エクスペンダブルズ」シリーズでお馴染みの肉体派アクションスターに加え、CIAのドラマー役にハリソン・フォード、エクスペンダブルズに敵対する悪役にメル・ギブソンと豪華すぎるキャスト陣と、スケールアップしたアクションが描かれたアメリカの戦争アクション作品でした。
エンドロール後には、「ブルガリアのどこかに、アクションを生み出す男たちがいた」というテロップの後に、本作の撮影の様子が映像で流れました。
そしてパトリック・ヒューズ監督やスタントコーディネーター兼格闘演出のJ・J・ペリー、武器監修のケン・ガーサイド、スタントマンのフレデリック・バーグレン、スタントコーディネーターのブラッド・マーティン。
ストーンバンクス役のメル・ギブソンやドク役のウェズリー・スナイプス、スマイリー役のケラン・ラッツ、ソーン役のグレン・パウエルら「アクション請負人」のインタビュー映像が流れました。
そしてその映像には、本作に出演するキャスト陣はもちろん、本作の撮影に携わるスタッフ全員が作品に真摯に向き合い、これまでの「エクスペンダブルズ」シリーズ作品以上の迫力と危険さが求められる本作のアクションに挑んでいるかが語られています。
豪華すぎるキャスト陣と監督、撮影スタッフによって生み出された、ド派手で迫力があり、かつとても危険な戦争アクション映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。