強靱な肉体のぶつかり合いに圧倒される大迫力アクション
「バーフバリ」シリーズのS・S・ラージャマウリ監督によるアクションエンタテインメント。英国植民地時代の激動のインドを舞台に、ふたりの男の友情をドラマチックに描きます。
主演はN・T・ラーマ・ラオ・Jr.と、ラージャマウリ監督の『マガディーラ 勇者転生』(2018)にも主演したラーム・チャラン。
故郷への愛ゆえに重い任務を背負ったふたりの男が運命の出会いを果たします。
アクションありダンスあり、あまりの面白さに夢中になって見入ってしまう本作の魅力をご紹介します。
映画『RRR』の作品情報

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【日本公開】
2022年(インド映画)
【原案】
V・ビジャエーンドラ・プラサード
【監督・脚本】
S・S・ラージャマウリ
【キャスト】
N・T・ラーマ・ラオ・Jr.、ラーム・チャラン、アジャイ・デーブガン、アーリアー・バット、シュリヤー・サラン、レイ・スティーヴンソン、アリソン・ドゥーディ、オリビア・モリス
【作品概要】
日本でも大きな話題を集めロングランヒットとなったインドアクション大作。「バーフバリ」シリーズのS・S・ラージャマウリが監督を務めます。
英国植民地時代の激動のインドを舞台に、2人の男の友情と使命がぶつかり合う様を豪快に描きます。タイトルの「RRR」(読み:アール・アール・アール)は、「Rise(蜂起)」「Roar(咆哮)」「Revolt(反乱)」の頭文字に由来します。
劇中の楽曲「ナートゥ・ナートゥ(Naatu Naatu)」も話題となり、第95回アカデミー賞でインド映画史上初となる歌曲賞を受賞。日本で公開されたインド映画で史上初めて興行収入10億円を超えるヒットを記録しています。
『バードシャー テルグの皇帝』(2014)のN・T・ラーマ・ラオ・Jr.がビーム、ラージャマウリ監督の『マガディーラ 勇者転生』にも主演したラーム・チャランがラーマを演じます。
映画『RRR』のあらすじとネタバレ

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1920年、英国植民地時代のインド。インド総統スコットの一行は森のゴーンド族の村を訪れ、美しい絵を描く才能を持つ少女マッリを気に入ってデリーに連れ去ります。
特使アヴァダニは、少女をゴーンド族に帰すよう忠告しました。もし引き渡さなければ、彼らの守護者がどんな方法を使ってでも取り戻しにやってくるからです。しかし、スコットの側近エドワードは取り合いませんでした。
その頃、部族の守護者であるビームはアクタルに扮して、仲間たちと共にマッリを救うためにデリーに向かいます。
一方、デリーの警察署には、逮捕された運動家釈放を求めるデモ隊が押しかけていました。昇進を望んでいる警察官のラーマは、デモ隊の中に飛び込み首謀者を逮捕。しかし、願いは叶わず昇進できませんでした。
ラーマはゴーンド部族の守護者捜査に名乗り出ます。彼は叔父と共に独立運動家集会にスパイとして潜り込み、ビームの仲間・ラッチュとの接触に成功しました。しかし、警察官だとばれたため、ラッチュに逃げられてしまいます。
そんな中、列車が発火して鉄橋から川に墜落し、船に乗っていた少年が巻き込まれそうになりました。偶然居合わせたラーマとビームは協力し合い、少年を救い出します。敵対する立場であることを知らないまま2人は心を通わせるようになり、無二の親友となりました。
スコット総督の姪・ジェニーは、インド人にも優しく接する女性でした。ビームはマッリを救出するために彼女に近づこうとします。ビームがジェニーに思いを寄せていると勘違いしたラーマは、近づく手助けをしてやりました。
ジェニーと親しくなり公邸に招かれたビームは、捕らわれていたマッリを見つけ出します。必ず助け出すと約束をして、ビームは立ち去りました。
映画『RRR』の感想と評価

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大義と友情の狭間で心揺れ動く男たち
熱い男達の友情とバトルを最高のエンタテイメントに仕上げたインドアクション大作です。
まっすぐに正義を貫き、温かなハートを持つ主人公のビームとラーマ。彼らの魅力は、何と言っても自分より他者の幸せを願う美しい心です。
ビームはゴーンド族の守護者であり、族に何かあったら身を挺して守るという大きな役目を担っています。彼に対して人々が抱く信頼は驚くほどに厚いものでした。
一方のラーマは、さらに大きな責務を負っています。彼の故郷はイギリス軍に襲われ、ラーマの父は自分の命を投げ出して村人を守ります。父の遺言で、村に武器を送るためにラーマは警察官となり出世を目指すのです。
しかし出世するためには、まずは同胞のインド人たちを取り締まる仕事を担わねばなりません。ラーマが心の痛みを押し隠す様に、胸が締め付けられます。
素性を知らないまま親友となったビームとラーマでしたが、互いの立場を知った以上は戦うよりほか道はありませんでした。肉体的な痛みにとどまらず、ふたりは心の中で血を流しながら必死で戦いを繰り広げます。
頑なだったラーマの心を溶かしたのは、拷問の際にビームが歌声で民衆の心を動かす瞬間を見た時でした。人々を奮い立たせるのは、武器だけではなく熱い心だとラーマは気づかされます。
ビームもまた、シータによって真実を知らされ、ラーマの深い苦悩を知ります。互いを尊敬し合い、愛情を抱いていたからこそ、和解してからのふたりは無敵のバディとなれたのです。
鋼の肉体が奏でる圧倒的なアクションとダンス

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本作を通して見惚れてしまうのは、主人公ふたりの鍛え上げた強靱な肉体です。
最初にふたりが出会った、高い鉄橋からのド派手なアクションを皮切りに、野生動物も入り交じる激しい戦闘シーン、ビームがラーマを肩車して繰り広げる衝撃アクションなど、見どころたっぷりのシーンが連続します。
突っ込みどころ満載で、思わず笑ってしまう場面も多いのですが、彼らの素晴らしい筋肉、体幹、そのすべての迫力に気圧され、拍手を送らずにいられなくなります。
本作で一番有名な群舞シーン「ナートゥ」は一番の見せ場です。思わず一緒に口ずさみたくなる軽やかなメロディーに乗って、片足でステップを踏み続ける激しく難しいダンスを笑顔で踊りきる技術、体力、筋力のすべてに圧倒されます。
ビームが朗々と歌い上げる名シーンなどミュージカル仕立てにはなっていますが、インド映画の醍醐味である群舞は「ナートゥ」以外ではほとんど登場しません。だからこそ、この上ないインパクトで最大の見せ場を飾れたといえるでしょう。必見の名シーンです。
まとめ

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敵同士だったふたりの男が、激しい紆余曲折を経て強い絆で結ばれる姿を圧巻のアクションで魅せる極上エンタテイメント『RRR』。
あまりの面白さに、3時間という長い時間があっという間に過ぎ去ります。
心優しく純粋な心を持つビーム、すべての荷を黙って背負いスパイミッションに挑むラーマ。故郷への深い愛情によって己の生き方を定めたあまりにも似た者同士のふたりでした。
彼らが運命により引き寄せられ、いくつもの困難を越えた末に、再び深い絆を結んだのは当然のことだったのかもしれません。

































