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韓国映画『マスター/MASTER』あらすじと感想レビュー!公開日は?

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

韓国観客動員715万人の大ヒット!『MASTER/マスター』。2017年11月10日(金)より全国ロードショーに向け、極悪のカリスマ詐欺師に挑んだイ・ビョンホンの来日が決定!

今作では悪の権化と化すイ・ビョンホンVS正義に生きるカン・ドンウォン×善悪の境に立つキム・ウビン。3人の“マスター”が凄まじいオーラで大激突をします!

ストーリー展開も韓国だけに留まらずフィリピンへと飛び出し、高密度に二転三転と繰り広げられる心理作戦と驚愕のアクションは必見!

1.映画『MASTER/マスター』の作品情報


(C) 2016 CJ E&M CORPORATION, ZIP CINEMA.ALL RIGHTS RESERVED

【公開】
2017年(韓国映画)

【監督】
チョ・ウィソク

【キャスト】
イ・ビョンホン、カン・ドンウォン、キム・ウビン

【作品概要】

2.映画『MASTER/マスター』のイ・ビョンホン

[ワン・ネットワーク会長]チョン・ヒョンピル役

今作でイ・ビョンホンの演じたチン会長は、表向きは健全な法人組織を装っているが、個人投資家かた大金を巻き上げ、実体のない詐欺行為で巨万の富を築いてきた稀代のワルに挑んでいます。

【イ・ビョンホンのプロフィール】
1970年7月12日生まれ。漢陽大学校仏語仏文学科在学中からCMモデルの活動をスタート。

1990年にKBS公開採用オーディション第14期生を経て俳優になります。

2000年に公開された『JSA』にて釜山映画評論家協会賞を受賞、2005年の『甘い人生』では韓国映画評論家協会賞、百想芸術大賞を受賞、また2012年の『王になった男』でも大鐘賞映画祭、釜山映画評論家協会賞受賞

多くの主演男優賞を制覇するだけではなく、イ・ビョンホンは活躍の場を海外にも展開。

2007年に日本映画『HERO』、2009年にフランス映画『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』を経て、同年に『G.I.ジョー』でハリウッドデビュー。

その後も、2013年『REDリターンズ』、2015年『ターミネーター:新起動/ジェニシス』、2015年『ブラック・ファイル 野心の代償』、2016年『マグニフィセント・セブン』と、世界での活躍を広げる国際スターです。

イ・ビョンホンは詐欺師のチン・ヒョンピル役を演じるため、その役作りはどのようなリサーチをしたのでしょう。

ビョンホンは次のような演技設計を述べています。

「似たようなスキャンダルは国内外で幾つかありました。例えば、韓国でとてもよく知られた「チョ・ヒパル詐欺師事件」を参考にしました。また、英語を話さなければならないシーンでは、私の友人を参考にしました。アメリカで育った友人は流暢な英語を話しますが、東南アジアで仕事をしていくうちに現地のアクセントを身につけました。地元の人々とコミュニケーションをとりやすいよう、敢えてそうしたのです。私が演じたチン会長は語学力やコミュニケーションスキルがとても高いとしても、英語力を隠すだろうと思いました。自分の能力を全て見せないということも、この映画の後半の重要な部分になりました」

ビョンホンはチン会長の人物像にリアリティを持たせるため、社会的な犯罪事件の人物を調べる一方で、身近な友人も参考にするなど、人間への好奇心の高さを感じますね。

また、“英語力を隠す”という細部のこだわりも流石です。

ビョンホンが演じたチン会長役は、2008年の主演作品『グッド・バッド・ウィアード』以来、8年ぶりに2度目の悪役に挑み、大胆不敵な詐欺師に変身してます。

御髪の一部がロマンスグレーなのも美しく、またそれで見せる不敵な笑みは貫禄十分な詐欺師。

悪役でもイケメンだからでしょうか?何処かヤンチャな雰囲気は持ったビョンホンは、共演したキム・ウビンとはまた愛嬌で一段と上手ぶりなお存在感ですよ。

美しきビョンホンのファンあなたなら、『MASTER/マスター』はオススメの1本です!

3.映画『MASTER/マスター』のカン・ドンウォン

[知能犯罪捜査班 班長]キム・ジェミョン役

今作のカン・ドンウォンの演じるジェミョン班長は、知力の限りを尽くして正義の制裁を喰らわせようとする頭脳明晰リーダーで、自分の執念と信念で犯罪世界を変えて見せようとする正義感にみなぎるエリート警察官です。

【カン・ドンウォンのプロフィール】
1981年1月18日生まれ。2000年にモデルとしてデビュー。

2003年にテレドラマ『威風堂々な彼女』で俳優へ転身して以降、第一線で活躍。

兵役を終えたのち、2014年に『群盗』の冷酷非道な武官、同年の『世界で一番いとしい君へ』の懸命な父親、2015年には『ブリースト 悪魔を葬る者』のひたむきな神学生を好演。

また、2017年夏に日本公開された『隠された時間』では外見は大人だが心は13歳の少年という不思議な青年を演じ、時代劇から現代劇まで作品ごとに変化に富んだキャラクターを演じ分ける30代俳優のトップスターです。

カン・ドンウォンは演じたジェミョン班長のキャラクターについて、次のように述べています。

「私が演じた知能犯罪捜査班のキムは、史上最悪の詐欺師の一人を捕まえる真っ只中にいます。彼はエリート警察官ですが、それは一つの側面にしか過ぎません。彼を生身の人間だと感じるのは少し難しいかもしれません。これまで「これこそ最も演じるのが難しいキャラクターだ」と何度か思ったことはありますが、今回の役柄こそ、その最たるものだと思います。個人的に彼は描写しづらいキャラクターであり、通常の自分の声ではない声色で演じてみたいと思いました」

カン・ドンウォンは自ら難しい役柄を引き込むほど、内面性の表情を見せることに長けていて、韓国の多くの監督から信頼され起用されているのでしょう。

今作のジェミョン班長もそうですが、内面がどこか読みきれない複雑な心情を演じて見せる雰囲気は、詐欺師を演じたイ・ビョンホンや天才ハッカーを演じたキム・ウビンとは対極的にある演技設計を見せてくれます

詐欺師ではない正義感あるエリート警官の内面が読みきれない雰囲気こそが、ドンウォンの意識した“生身の人間”らしさなのかもしれませんね。

ドンウォンの表情に要注目ですよ!

4.映画『MASTER/マスター』のキム・ウビン

[ワン・ネットワーク電算室長]パク・ジャングン役

(C) 2016 CJ E&M CORPORATION, ZIP CINEMA.ALL RIGHTS RESERVED

今作でキム・ウビンが演じるパク・ジャングンは、チン会長を支える若手ブレーンであり、優れた頭脳とプログラミングスキルで巨大なネットワークを育て上げてきた天才ハッカーを演じています。

【キム・ウビンのプロフィール】
1989年7月16日生まれ。187㎝の長身を生かして2008年からモデル界に入り、2011年にテレビドラマで俳優デビュー。

2013年に『チング 永遠の絆』で見せた不良少年が闇社会でのし上がっていく演技で、新人らしからぬ骨太な存在感を見せました。

テレビドラマ『相続者たち』や2014年の映画『技術者たち』、また2015年『二十歳(ハタチ)』などの人気作品でキャリアを積みました。

自称“強くてインパクトのある顔”を武器にアイドルスターとは一線を画す本格俳優へと成長しています。

今作でウビンはキャラクターのコンセプト会議から参加するなどして、「自分自身のビジョンを作り上げ、人間らしいキャラクターにすることが義務でした」と並々ならぬ意気込みで挑んだそうです。

ウビンは電算室長ジャングンを演じるにあたり、リサーチをしたことについて次のように述べています。

「パク・ジャングンはハッカーなので、映画に登場するハッカーを参考にしたり、ソフトウェアのエンジニアにインタビューしようと思いましたが、過去の経験から、自分の頭の中にイメージがあれば、無意識にそれに従うことができると考えました。今回は新しいことに挑戦したいと思い、パソコンのショートカットキーなどキーボードを叩く仕草を考えました。撮影中はグリーンスクリーンだったので、私は自分が何をタイプしているのか見えなかったので、それを頭の中で可視化する必要がありました」

確かにジャングンは天才的なハッカーですから、先々まで明確な思考の読みがあってキーボードを叩いている訳ですから、手先に迷いがあってはならないでしょうね。

実際にウビンの演じていたジャングンは、キーボードを打つ姿に何も違和感なく、天才ハッカーに見えましたよ!

そんなところにも、リアリティを見せたウビンの拘りがあったのですね。

天才ハッカーのジャングンの指先が見られるキーボードを打つ場面に注目してみてくだいね。

5.映画『MASTER/マスター』のあらすじ

(C) 2016 CJ E&M CORPORATION, ZIP CINEMA.ALL RIGHTS RESERVED
金融投資会社ワン・ネットワークは数万人の個人投資家から巨額な資金を集め、国家要人に賄賂をばらまいて莫大な利益を上げています。

綿密なプランニングと華麗なスピーチを得意とする金融のスペシャリストのパク・ジャングンなどトップメンバーが一堂に会する投資家向けイベント会場。

そこで、ただひとりクールな視線で彼らを凝視していたのは知能犯罪捜査班長、キム・ジェミョン刑事でした。

チン会長とその背後にいる権力者たちを一網打尽にするため、半年前から内偵していたのです。

折しもワン・ネットワークは、不正な被害にあった預金者には金額を返金保障する「預金者保護法」を初めて採用する金融会社として注目を集め、瞬く間に数万人から総額4兆ウォンもの預金を集めることに成功しました。

極秘裏にパクと接触した捜査班は、「賄賂の詳細が記された帳簿ファイルを盗み出せたら執行猶予にする」と司法取引を持ちかけ、パクは自分の身を守るためチン会長を裏切って警察に協力します。

だが、ワル知恵の働く彼はこの難局に乗じて、チン会長の資産をハッキングして着服したのち、会長を警察に突き出して逃走しようと考えます。

賄賂を贈ったキーパーソンが緊急逮捕されたことで内部に裏切り者がいると疑い始めたチン会長に、パクは敢えて「裏切り者は自分です」と告白。

そして「捜査官にはニセのファイルを渡します」といいつつ原本を持ち去ります。

今や誰も信じられなくなったチン会長はパクの背後に刺客を送り込み、取り返したファイルと共に忽然を姿をくらまします。

ワン・ネットワークに投資した約4万人は、一夜にして詐欺総額3兆ウォンもの被害者へと転落します。

一命を取りとめたものの、パクの人生も一気に破綻。逮捕に失敗したキム刑事もまた、捜査の責任を取り班長を辞任、チン会長逮捕は絶望と思われました。

それから1年後、投資金を取り戻すため債権協議会が開かれ、被害者たちが弁護士ファンの元に集まります。

再開したキム刑事とパクは、チン会長とキムママが渡航先のベトナムで遺体となって発見されたニュースを知るのですが…。

6.映画『MASTER/マスター』の感想

今作『MASTER/マスター』は、追う者と追われる者を描いた『監視者たち』のチョウ・ウィソク監督が韓国を震撼させた「チョ・ヒパル詐欺事件」に着想を得て制作しました。

ウィソク監督は「詐欺」「マルチ商法」「贈収賄」「汚職」など、韓国社会にも大きくはびこる巨悪に正義感のメスを入れた作品に仕上げました。

その詐欺師のドンであり、華麗に悪の華を演じたイ・ビョンホンに対して、一貫する正義感を貫くカン・ドンウォンにもとても執念の深みを感じさせてくれます。

また、正義と悪に揺れるキム・ウビンもより生き生きした存在として、今作を観るあなたを魅了してくれるはずです!

チョウ・ウィソク監督は映画タイトル『MASTER/マスター』について、次のように述べています。

「この映画の登場人物全員が、それぞれの領域においてマスターであり、“マスター”と呼ばれる価値があります。キム・ジェミョン刑事は警察官の長であろうと務め、チン会長は詐欺師の首領であることを楽しみ、パク・ジャングンは緊迫した状況で生き残りに挑む究極のサバイバーです。全ての登場人物にこのタイトルの意味があるのです」

ぜひ、韓国映画界きっての演技派として評価の高い3人の俳優の演技を通して、演じる二重構造の騙し合い、化かし合いを堪能していただきたい作品です。

また、韓国からフィピンへの壮大なロケーションを敢行した撮影も見もの!

フィリピンでの撮影には事前準備に5ヶ月を費やし、200名の現地スタッフ1ヶ月に渡り撮影に参加したそうです。

マニラに渡って展開される物語の期待感と緊張感は要必見です!

劇場の大きな画面で韓国イケメン俳優をお楽しみくださいね。

また、ごそんじ“韓国映画界に降臨した妖精”であるオ・ダルスにも注目してくださいね⁈

エンディング・ロール以後のビョンホンとダルスの演技(ジャレ合い?)は、カワイイなー、いいなーと唸っちゃいますよ!最後まで席を立たないようにね。

7.映画『MASTER/マスター』の公開される劇場は?

【東京】
東京:TOHOシネマズ新宿 050-6868-5063 11/10~
東京:TOHOシネマズシャンテ 050-6868-5001 11/10~  
東京:楽天地シネマズ錦糸町 03-3631-7020 11/10~

【北海道】
札幌:ディノスシネマズ札幌劇場 011-221-3802 11/25~

【東北】
青森:フォーラム八戸 0178-38-0035 近日  
秋田:ルミエール秋田 018-884-7450 近日  
岩手:盛岡中央映画劇場 019-624-2879 11/10~
宮城:フォーラム仙台 022-728-7866 11/10~
山形:フォーラム山形 023-632-3220 近日  
福島:フォーラム福島 024-533-1515 近日  

【関東】
神奈川:TOHOシネマズららぽーと横浜 050-6868-5046 11/10~
神奈川:TOHOシネマズ川崎 050-6868-5025 11/10~
千葉:TOHOシネマズ市川コルトンプラザ 050-6868-5006 11/10~
千葉:TOHOシネマズ流山おおたかの森 050-6868-5045 11/10~
埼玉:イオンシネマ浦和美園 048-812-2055 11/10~  
埼玉:イオンシネマ大宮 048-654-9494 11/10~  
埼玉:イオンシネマ羽生 048-560-3302 11/10~  
茨城:TOHOシネマズひたちなか 050-6868-5036 11/10~
栃木:TOHOシネマズ宇都宮 050-6868-5028 11/10~
群馬:イオンシネマ高崎 027-310-9702 11/10~  
新潟:イオンシネマ新潟西 025-230-8787 11/10~  
長野:長野グランドシネマズ 026-233-3415 11/10~  
静岡:TOHOシネマズ浜松 050-6868-5011 11/10~
静岡:静岡東宝会館 054-252-3887 11/10~

【中部】
愛知:TOHOシネマズ名古屋ベイシティ 050-6868-5005 11/10~
愛知:TOHOシネマズ木曽川 050-6868-5027 11/10~
岐阜:TOHOシネマズモレラ岐阜 050-6868-5041 11/10~
三重:イオンシネマ津 059-224-8689 11/10~  
石川:イオンシネマ金沢 076-258-7575 11/10~  
富山:TOHOシネマズファボーレ富山 050-6868-5009 11/10~
福井:福井コロナシネマワールド 0776-52-8822 11/10~  

【関西】
大阪:大阪ステーションシティシネマ 06-6346-3215 11/10~
大阪:TOHOシネマズなんば 050-6868-5043 11/10~
兵庫:TOHOシネマズ西宮OS 050-6868-5051 11/10~
京都:TOHOシネマズ二条 050-6868-5035 11/10~
奈良:TOHOシネマズ橿原 050-6868-5031 11/10~
和歌山:ジストシネマ和歌山 073-480-5800 近日  

【中国・四国】
岡山:TOHOシネマズ岡南 050-6868-5042 11/10~
広島:イオンシネマ広島 082-261-1310 11/10~  
山口:イオンシネマ防府 0835-22-9066 11/10~  
高知:TOHOシネマズ高知 050-6868-5029 11/10~
香川:イオンシネマ宇多津 0877-49-8450 11/10~
 
【九州・沖縄】
福岡:中洲大洋映画劇場 092-291-4058 11/10~
佐賀:イオンシネマ佐賀大和 0952-64-8788 11/10~  
長崎:TOHOシネマズ長崎 050-6868-5050 近日
熊本:TOHOシネマズ光の森 050-6868-5026 近日
大分:TOHOシネマズ大分わさだ 050-6868-5008 11/10~
宮崎:セントラルシネマ宮崎 0985-23-2336 11/10~  
鹿児島:TOHOシネマズ与次郎 050-6868-5044 11/10~
沖縄:サザンプレックス 098-835-6600 11/10~ 

*2017年8月23日現在の情報となっています。
詳細につきましては、各劇場にお問い合わせくださいますよう、お願いいたします。

まとめ

今作はストーリー展開も韓国だけに留まらずフィリピンへと飛び出し、二転三転と繰り広げられる心理作戦と驚愕のアクションは必見です!

監督チョ・ウィソクによる演出とイ・ビョンホン、カン・ドンウォン、キム・ウビンの演技合戦にも要注目ですよ!

映画『MASTER/マスター』は2017年11月10日(金)より全国ロードショーに向け、極悪のカリスマ詐欺師に挑んだイ・ビョンホンの9/4に来日が決定!

ぜひ、韓国映画陣が結集してみせる、この作品をお見逃しなく!

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