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映画『END OF LOYALTY』あらすじ感想。片桐裕司監督最新作を東京コミコン2022にて完成披露!

  • Writer :
  • 増田健

東京コミコン2022にて『END OF LOYALTY(原題)』の舞台挨拶付き完成披露上映会を実施!

3年ぶりにリアル開催となった東京コミコン2022。豪華ゲストを招いたイベントが盛り沢山で映画ファンを始め、日本のみならず世界のポップカルチャーファンの熱い注目を集めています。

開催期間中の2022年11月26日(土)、東京コミコン終了後の会場内にて『ゲヘナ』(2016)の片桐裕司監督最新作、『END OF LOYALTY(原題)』(エンド・オブ・ロイヤルティ)の完成披露上映会が実施が決定しました。

しかも『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984)のマイケル・パレ、『マッドマックス2』(1981)のヴァーノン・ウェルズ、『関ヶ原』(2017)や『Darc/ダーク』(2018)の生島翔の豪華出演者による舞台挨拶が実施されます。

東京コミコンで世界に先駆け先行上映される『END OF LOYALTY(原題)』(エンド・オブ・ロイヤルティ)。期間中は応援に来日したマイケル・パレ、ヴァーノン・ウェルズ両氏のトークを楽しむ機会も用意されていますので、どうぞご注目下さい。

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映画『END OF LOYALTY(原題)』の作品情報


(C)END OF LOYALTY

【公開】
2023年北米公開(アメリカ映画)

【監督・脚本】
片桐裕司

【キャスト】
ブラクストン・アングル、ジャスティス・ジョスリン、サイモン・フィリップス、テンリー・ケロッグ、生島翔、マイケル・パレ、ヴァーノン・ウェルズ

【概要】
ハリウッドで特殊造形アーティストとして活躍する、『ゲヘナ』片桐裕司監督が手がけた初のアクション映画です。

東京コミコン2022の完成披露上映会に駆け付けたのは『潜入者』(2016)にも出演したマイケル・パレ、『コマンドー』(1985)の悪役も有名なヴァーノン・ウェルズ、コンテンポラリー・ダンサーとしても世界的に活躍している生島翔。

主演はNetflixシリーズ『未解決ミステリー』(2020~)に出演のブラクストン・アングル、そしてモデルとしても幅広く活躍しているジャスティス・ジョスリン。

ゲヘナ』そして『人肉村』(2020)のサイモン・フィリップス、世界各国の映画祭で46以上の賞を受賞した『Pulled from Darkness(Pursuit of Freedom)』(2022)のテンリー・ケロッグが出演した作品です。

映画『END OF LOYALTY(原題)』のあらすじ


(C)END OF LOYALTY

マフィアのボス・カーマインは、敵対マフィアのボスで人身売買ビジネスに手を出したルーカー(ヴァーノン・ウェルズ)との会談に臨みますが、この会談は罠で彼はルーカーに射殺されます。

その場にいたカーマインの息子、グラント(ジャスティス・ジョスリン)は銃を抜いて反撃しますが、ルーカーは手下のユキオ(生島翔)と共に逃げ去りました。

事態に気付き現れた護衛のビンセント(サイモン・フィリップス)は、負傷したグラントに逮捕されないよう父の遺体を残し逃亡するよう忠告します。

同じ頃、コロンビアで麻薬組織の潜入捜査を行っていたレイ(ブラクストン・アングル)は、”ポップス”の愛称で呼ぶ父(マイケル・パレ)からカーマインの死を聞き帰国します。

グラントはレイの親友でした。グラントが父と同じ稼業に手を染め、そして必ず父の仇を討とうとするだろうとポップスから聞かされたレイ。

入院中のグラントを見舞ったレイは、彼がビンセントと共に復讐を計画していると知ります。レイは諦めるよう忠告しますが、手下を引き連れたユキオが病院を襲撃します。

ビンセントと共に逃げたグラントを、レイはユキオ一味に抵抗しながら追いかけます。3人は追手を倒して逃亡に成功しました。

ルーカーの組織の壊滅は警察に任せれば良い、とレイは説得ますがグラントの意志は変わりません。結局人身売買の被害者を救うために、グラントの敵アジト襲撃に手を貸すレイ。

しかし同じ頃、ルーカーの手下たちはポップスを襲い、彼が保護していたグラントの娘・ジェイダ(テンリー・ケロッグ)を誘拐しました。

瀕死の重傷を負った父からジェイダを救うよう頼まれるレイ。彼は友情と父の意志と、法の執行官としての使命感の狭間で苦悩します。

自分は何に忠誠(Loyalty)を尽くすべきなのか。レイに決断の時が迫ります…。

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映画『END OF LOYALTY(原題)』の感想と評価


(C)END OF LOYALTY

故・スタン・リーを名誉親善大使、Appleの共同設立者の1人スティーブ・ウォズニアックを名誉顧問に招き、第1回が開催された東京コミコン

この”東京コミコン2016″で、出演者のランス・ヘンリクセンを来日ゲストに日本初上映試写会が行われコミコン参加者に披露された映画こそ、片桐裕司監督の『ゲヘナ』です。

同年様々な映画祭に出品され、日本ではコミコンで最初に紹介された『ゲヘナ』。その後アメリカでは2018年に、日本では「未体験ゾーンの映画たち2019」で劇場公開され多くのファンを獲得しました。

本場アメリカでのコミコンは展示・物販・参加者のコスプレだけでなく、新作映画・ドラマの制作発表や完成披露こそイベントの目玉です。特に人気シリーズの製作発表や試写会ともなれば、多くの観客・聴衆を集めメディアも大きく取り上げる宣伝の重要な一大イベントになっています。

観客・聴衆にとっては製作サイド、監督や出演者の話が直接聞ける貴重なチャンス。また制作側もファンの反応や要望をリサーチする機会…例えばWeb上の反応と、コミコンなどに参加するアクティブなファンの反応は、客層が異なりそれぞれ分析・評価する価値があります…と認識されました。

ハリウッドで特殊メイクアップアーティストとして長らく活躍しつつ、自ら映画を監督することを目指していた片桐監督は、アメリカの映画宣伝におけるコミコンの重要性を熟知していたのでしょう。

そして『ゲヘナ』に続き新たな新作、『END OF LOYALTY(エンド・オブ・ロイヤルティ)』も東京コミコン2022での披露が決定しました。しかも今回はマイケル・パレ、ヴァーノン・ウェルズ両氏を招いて上映されます

マイケル・パレ、ヴァーノン・ウェルズが貫録の演技を見せる


(C)END OF LOYALTY

日本では『ストリート・オブ・ファイヤー』公開以来熱心なファンを多数獲得したマイケル・パレ。『マッドマックス2』の世紀末の世界でモヒカン姿でバイクにまたがり、雄叫びを上げる姿は後の世界中のポップカルチャーに多大な影響を与えたヴァーノン・ウェルズ。

この2人が来日して東京コミコンに参加すると知らされファンは期待に胸を膨らませています。しかし熱心なホラー、アクションなどのジャンル映画ファンには、なにやら警戒している方もいるようです。

「この映画に出演した2人、実は出演時間短いんじゃないの?」。ごもっともな疑問です。『ゲヘナ』のランス・ヘンリクセンも、実に「別撮り」感のあるゲスト的な出演でした。でも、ご覧の方はオチを担当する洒落た起用だと認めているでしょう。

そんな不安をお持ちの方、ご安心下さい。『END OF LOYALTY(エンド・オブ・ロイヤルティ)』でマイケル・パレは主人公の父、そしてヴァーノン・ウェルズは主人公と友人の宿敵、ラスボス役です。出演時間も長く見せ場もあり、コミコンで両氏に質問される方は、ぜひ本作の制作舞台裏も尋ねてみて下さい。

特殊メイクの世界で活躍する片桐監督の活躍を知る人なら、新たな映画もモンスターなどが登場するホラー映画ではないかと想像するでしょう。

意外にも今回の作品は正統派アクション映画、それも法と友情の間で揺れ動く男を描いたノワール調の作品です。銃や素手で展開するアクションシーンも手堅くまとめられています。

本作のアクション監督は松岡晴夫。「沈黙シリーズ」でお馴染みスティーブン・セガールに師事して大阪で合気道を極め、セガールと共に渡米。彼の初主演作『刑事ニコ 法の死角』(1988)など、セガール初期作品をサポートした人物です。

家族や友情を選び復讐を選ぶか、それとも法と秩序に従うのか。それをセガール映画流の合気道をベースにした格闘シーンで見せる、硬派なアクション映画が誕生しました

ホラー映画ファン注目株の俳優も出演


(C)END OF LOYALTY

このように『END OF LOYALTY(エンド・オブ・ロイヤルティ)』を紹介すると、任侠映画テイストの作品だと想像した方もいるでしょう。

本作にはキーとなる人物が登場します。それは『ゲヘナ』にも出演したサイモン・フィリップス、彼が骨太なストーリーにユーモアを与えます。

いかにもB級アクション映画の悪役な風貌を持つ、事実アクション映画にも多数出演しているフィリップス。最近出演したファンを大いに喜ばせたものの、一部の方から怒られそうな映画『サンタキラーズ』(2019)や『人肉村』(2020)の怪演で、ホラー映画ファンの注目を集めました

『ラスト・スペースシップ 』(2017)では出演のみならず、自ら監督・製作を務めた人物です。彼は俳優として活動を開始した時から、出演作の製作にもよく関わっています。

B級映画ファン要注目の俳優ですが、本作では何かと妙な事を口にして笑いを誘う、ハードボイルド調の映画にアクセントを与える演技を見せています。どこまでがアドリブで、どこまでが台本通りでしょうか。

日本のヤクザ映画、海外のギャング映画に必ず登場するコミカルなキャラクターですが、彼が主人公たちにどう絡んだのかは映画を観てご確認下さい。

もし本作の日本語吹替版が作られるなら、担当した声優が大いに遊ぶ事が出来る面白味のあるキャラを演じたと紹介しておきましょう。

まとめ


(C)END OF LOYALTY

片桐裕司監督が『ゲヘナ』と同じく、東京コミコンで出演者をゲストに招き完成披露を実施する『END OF LOYALTY(エンド・オブ・ロイヤルティ)』。

会場のメインステージでは、11月25日(金)15:30より監督とマイケル・パレ、ヴァーノン・ウェルズ両氏によりスペシャルトークが、26日(土)15:30にはマイケル・パレ、ヴァーノン・ウェルズ両氏の2本立てトークが予定されています。

同じ26日(土)20:00、コミコン終了後にキャスト・スタッフ舞台挨拶が行われ、その後20:30より『END OF LOYALTY(エンド・オブ・ロイヤルティ)』の先行上映会が実施されます。詳しくは東京コミコン2022のホームページをご覧下さい。

また東京コミコン開催期間中の3日間、会場内のハリコレブースにてマイケル・パレ、ヴァーノン・ウェルズ両氏の有料サイン会も開催されます。当日のサイン会チケット販売も予定されていますのでファンの方はご注目下さい。

本場アメリカのコミコンは、俳優や製作者・クリエイターとファンの交流が一番の目玉となるイベントです。東京コミコンでは展示や物販、コスプレが話題の中心ですが、製作会社による新作発表も回を重ねるごとに規模が大きくなっています。

これまでの東京コミコンでも新作のプロモーション、企画中の作品に賛同してくれる方へのクラウドファンディングの呼びかけなど、様々なファンに対するアピールが行われていました。

クリエイターや出演者たちが会場に現れ、コミコンに集まった人々と交流する。ファンにとって最高の環境であり、クリエイター側にとってもファンの反応を知りそれを自作に反映させる良い機会です。

何より大好きなクリエイターや俳優と身近に接する喜びがあります。今回本作が来日ゲストを招いて行ったイベントが他の作品でも実施され、新作映画などのプロモーションの1つの手法として日本に定着する事を願っています。

このような展開を東京コミコン誕生時から、他に先駆け行っている片桐裕司監督。この活動を応援する意味でも、映画『END OF LOYALTY(エンド・オブ・ロイヤルティ)』にご注目下さい。

『END OF LOYALTY(原題)』は東京コミコン2022にて、来日ゲストを招き完成披露上映会実施!

増田健(映画屋のジョン)プロフィール

1968年生まれ、高校時代は8mmフィルムで映画を制作。大阪芸術大学を卒業後、映画興行会社に就職。多様な劇場に勤務し、念願のマイナー映画の上映にも関わる。

今は映画ライターとして活躍中。タルコフスキーと石井輝男を人生の師と仰ぎ、「B級・ジャンル映画なんでも来い!」「珍作・迷作大歓迎!」がモットーに様々な視点で愛情をもって映画を紹介。(@eigayajohn





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