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Entry 2018/06/13
Update

『ストリート・オブ・ファイヤー』あらすじとキャスト。劇場シネマート新宿ほかデジタル・リマスター版公開へ

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

ウォルター・ヒル監督『ストリート・オブ・ファイヤー』のデジタル・リマスター版は、7月21日(土)よりシネマート新宿ほか公開!

あの伝説のロックンロール映画の新ビジュアルが2パターンが公開され、また、懐かしの1984年米国公開時のオリジナル予告編も同時解禁!

“現代版西部劇”や“人がひとりも死なない珍しいアクション映画”として、1984年当時、多くの映画ファンを魅了した作品です。

真紅の炎に包まれた男と女の愛、そして、暴走するストリートギャングたちを再び刮目せよ!

映画『ストリート・オブ・ファイヤー』の作品情報

【公開】
1984年(アメリカ)
*2018年:デシタル・リマスター版公開

【原題】
Streets of Fire

【脚本・監督】
ウォルター・ヒル

【キャスト】
マイケル・パレ、ダイアン・レイン、リック・モラニス、エイミー・マディガン、デボラ・バン・フォルケンバーグ、リチャード・ドーソン、ストーニー・ジャクソン、ウィレム・デフォー、ビル・パクストン、リー・ビング

【作品概要】
本作が公開された1984年当時、硬派なアクション監督として名を上げていたウォルター・ヒル監督の伝説的名作。

物語展開が西部劇を踏襲した内容であることや王道的なラブストーリーとして人気を博したアクション映画です。

ファイヤー・インクによる「今夜は青春」などのロック音楽の挿入歌でも話題になりました。

2018年7月21日よりデジタルリマスター版が日本リバイバル公開。

映画『ストリート・オブ・ファイヤー』のあらすじ

人気ロック歌手のエレン・エイムは、地元凱旋ライブを開催すると、ストリートギャング“ボンバーズ”に拉致されてしまいます。

エレンのファンであるリーバ・コーディは、弟のトム・コーディに助けを求め、歌手のマネージャーであるビリー・フィッシュは、トムを雇うと申し出ます。

そのトムは偶然に出会った陸軍あがりの女兵士マッコイを相棒に、ボンバーズのアジトを襲撃。

そこからエレンを無事に救い出します。

しかも、トムとエレンはかつては恋人同士。エレンが歌手を目指すために、仕方なく別れを決めていたのです。

今回の救出をきっかけに、再びエレンの恋する心は揺れるも、トムは現金欲しさから自分を救出したとエレンが誤解してしまいます。

しかし、トムがマネージャーのビリーから、謝礼を受けとらなかったと知り、2人は愛の炎が燃え上がります。

一方、トムの襲撃に合い、面目丸潰れであるボンバーズのボス、レイヴェンは、ボンバーズ一味を率いて街を繰り出し…。

映画『ストリート・オブ・ファイヤー』の感想と評価

80年代に日本でもスマッシュヒットを記録したウォルター・ヒル監督『ストリート・オブ・ファイヤー』デジタル・リマスター版が、7月21日(土)より、シネマート新宿ほか公開されます。

2018年公開にあたり、新ビジュアル2パターン、ならびに1984年公開当時のオリジナル予告編も併せて解禁されました。

80年代を象徴するロックンロールの寓話

故郷である街に戻って来た流れ者のトム・コーディ。そして、かつての恋人で人気ロック歌手となったエレンも凱旋ライブで故郷に錦を飾ります。

しかし、愛するエレンがストリートギャング“ボンバーズ”に攫われたと知ったコーディは、陸軍上がりの女兵士マッコイとともにエレンの救出に乗り出します。

やがて、ボンバーズのボスであるレイヴェンに一対一の闘いへと…。この寓話的なアクション映画を作ったのがウォルター・ヒル監督です。

男の中の男!ウォルター・ヒル監督

関連映像:『レディ・ガイ』

監督ウォルター・ヒルは、1984年公開当時、かつての西部劇を踏襲した展開と男臭い演出で話題を呼び、その名を世界に馳せました。

近年では2018年1月に日本公開された『レディ・ガイ』の監督でもあります。

ウォルター監督のデビュー作品が、1975年にチャールズ・ブロンソン主演『ストリートファイター』というだけで、男臭いアクション映画が好きなファンにとっては、涙を見せることでしょう。

それもそのはず。

ウォルター監督は助監督時代に、スティーブ・マックイーン主演の『華麗なる賭け』などの現場に付き、脚本家に転向してからは、1972年に名匠サム・ペキンパー監督の『ゲッタウェイ』、1973年に巨匠ジョン・ヒューストン監督の『マッキントッシュの男』、1975年に同じく名匠スチュアート・ローゼンバーグ監督の『新・動く標的』などに参加した映画人です。

ひとことで言えば、“男の中の男として、熱い男が登場するいかにも男臭い、イカしたアクション映画の申し子”なのだ!(ひとことでないが…)

『ストリートファイター』で監督となった以降も、1978年には『ザ・ドライバー』、1979年に『ウォリアーズ』、そして、1980年に『ロング・ライダーズ』と、新人監督に成り立てとは思えないフルスロットルで爆裂した監督でした。

1984年に発表し、日本で大ヒットを記録した本作『ストリート・オブ・ファイヤー』だったのです。

もちろん、ここで近作『レディ・ガイ』を引き合いに出したのは、女兵士マッコイ役を演じたエイミー・マディガンを今一度、注目してほしいからです!現代的な真のヒロインであるマッコイにも注目

80年代のアイコンとアクション映画の真髄

この作品で一躍ブレイクを果たしたマイケル・パレと当時19歳のダイアン・レインは、お互いに未練を残す元恋人同士を演じ、若き日のウィレム・デフォーがギャング集団のボス役を怪演を見せています。

ロックロールの寓話として、西部劇を踏襲しつつもラブストーリーとしての王道も見せ、しかもスピーディーな展開とアクション映画の真髄を描いている作品です。

そして、全編を覆う強烈なロックのリズム!、ファイヤー・インク「今夜は青春」やライ・クーダー・バンドの楽曲が強い印象を残します。

80年代のアイコンに満ち溢れた、最高のロックンロール映画が、デジタル・リマスター版、5.1CHの大音響にて、スクリーンに蘇ります!

かつて、青春だった80年代を生きた映画ファンはもちろんのこと、80年代を知らない若い映画ファンにも必見な作品

1952年のジョン・フォード監督の『静なる男』をシネフィルしたような作風と、金槌で殴り合う一対一の対決は日本のチャンバラ映画にも見える様に、ウォルター・ヒル監督の快作『ストリート・オブ・ファイヤー』に要注目です!

まとめ

日本で初めてDCP素材による上映となる『ストリート・オブ・ファイヤー〈デジタル・リマスター版〉』の新たなポスターデザインは、2種。

1984年初公開時のデザインを踏襲しつつ、ウィレム・デフォー率いる暴走族ボンバーズの配置や、ダイアン・レイン演じる“ティーンの女王”エレン・エイムの歌う姿が当時のデザインと異なる写真であったりと、21世紀仕様としてアップデートされたものとなっています。

ウォルター・ヒル監督『ストリート・オブ・ファイヤー』のデジタル・リマスター版は、7月21日(土)よりシネマート新宿ほか公開!

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