名作アクションアドベンチャー「インディ・ジョーンズ」シリーズ第4作!
スティーヴン・スピルバーグが監督を務めた、2008年製作のアメリカの名作アクションアドベンチャー映画『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』。
米ソ冷戦下の1957年を舞台に、考古学者兼凄腕のトレジャーハンターが、南米アマゾンの山奥に眠る秘宝を巡ってソ連の精鋭部隊と争奪戦を繰り広げていく姿とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。
前作『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』(1989)から19年ぶりの続編となる、大ヒットアクションアドベンチャー「インディ・ジョーンズ」シリーズ第4作『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。
映画『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』の作品情報
TM & (C)2008 Lucasfilm Ltd.. All Rights Reserved. Used under authorization.
【公開】
2008年(アメリカ映画)
【脚本】
デヴィッド・コープ
【監督】
スティーヴン・スピルバーグ
【キャスト】
ハリソン・フォード、シャイア・ラブーフ、レイ・ウィンストン、カレン・アレン、ケイト・ブランシェット、ジョン・ハート、ジム・ブロードベント、イゴール・ジジキン、アラン・デイル
【作品概要】
「ジュラシック・パーク」シリーズや「ジュラシック・ワールド」シリーズなどを手掛けるスティーヴン・スピルバーグが監督を務めた、アメリカのアクションアドベンチャー作品。
前作『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』(1989)から19年ぶりの続編となる、大ヒットアクションアドベンチャー「インディ・ジョーンズ」シリーズ第4作目です。
「インディ・ジョーンズ」シリーズの主人公インディアナ・ジョーンズ役でお馴染みのハリソン・フォードが主演を務め、「トランスフォーマー」シリーズのシャイア・ラブーフが共演しています。
映画『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』のあらすじとネタバレ
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米ソ冷戦下の1957年、アメリカ・ネバダ州。プリンストン大学で教鞭を執る考古学者であり、凄腕のトレジャーハンターであるインディアナ・ジョーンズ(愛称インディ、本名ヘンリー・ジョーンズJr.)は、突如アメリカ陸軍に扮したソ連の精鋭部隊に襲われ、アメリカ軍の極秘軍事施設「エリア51」へ拉致されてしまいました。
そこにあるアメリカ政府の機密物保管倉庫には、インディがドイツ軍との激闘の末手に入れた秘宝「聖櫃(アーク)」の他に、強い磁力を発するミイラが入った長方形の箱が隠されていました。
インディを拉致した彼らの目的は、そのミイラを箱ごと奪うことです。部隊を率いるソ連軍の大佐イリーナ・スパルコは、インディに腰にさしていた剣を突き立て、その箱を捜し出すよう命じます。
何故ならインディは、以前そのミイラを調べていたチームの一員だったからです。インディは一緒に拉致された友人ジョージ・マクヘイル(マック)を守るため、渋々彼女たちに従うことにしました。
火薬に含まれる成分を使って捜索した結果、インディはついに箱を見つけ出します。スパルコたちが箱の中身を確認した瞬間、インディは愛用の鞭を振るいソ連兵から銃を奪い、スパルコに銃口を向け、彼女たちに箱を奪わせないようにしました。
しかし、そんなインディに銃口を向けるマック。実は彼、ポーカーで負け続けて首が回らなくなり、「莫大な金をやるから協力しろ」とスパルコたちに言われ、金欲しさに敵に寝返ったのです。
第二次世界大戦中、マックと二重スパイとして諜報活動を行っていたインディにとって、彼は共にナチスと戦った戦友でした。
そんな彼の裏切りに内心ショックを受けつつ、インディはスパルコたちと箱を巡って争奪戦を繰り広げていきます。
その最中、スパルコの部下アントニン・ドフチェンコは単身インディと激闘を繰り広げるも、彼に吹き飛ばされた際に誤って実験に使われていた兵器を起動させてしまいます。
その30秒後、兵器が載った台車の上で揉み合いになっていたインディとドフチェンコは、急発進した兵器のスピードに耐えきれず、気絶してしまいました。
先に意識を取り戻したインディは、横で気絶しているドフチェンコをとりあえず一発殴り、その場から逃走。
直後に意識を取り戻したドフチェンコは、箱を回収したスパルコたちと合流し、逃げたインディの後を追いかけます。
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翌日の昼。翌日の昼。何とかスパルコたちの追跡を撒いたインディは、エリア51の近くにあった街に辿り着きました。
しかしそこに、インディを助けてくれる人は1人もいません。というのもその街は、軍が核実験のために建設した無人の街「サバイバルシティ」であるため、街にいるのはマネキンだけなのです。
マネキンに驚いたインディが、尻もちをついた拍子で別のマネキンを倒してしまった瞬間、突如核兵器が発射されるまでのカウントダウンが始まり、核兵器が投下され爆発。
咄嗟に家の鉛製の冷蔵庫の中へ避難したおかげで、インディは何とか無事でした。その後、アメリカ軍に保護されたインディは、駆けつけたFBI捜査官2人に、マックが敵に寝返ったことを話しますが、彼と関わりがあるせいで共産主義者ではないかと疑われてしまいます。
そんなインディに助け舟を出したのは、彼の知人であるアメリカ軍のロス将軍でした。しかし、ロス将軍がいくらインディの身元を保証しても、インディはFBIから共産主義者のレッテルを貼られ、赤狩りの対象者として24時間監視される羽目に………。
さらにインディの不幸は続き、インディの旧友であり、大学の学部長でもあるディーン・チャールズ・スタンフォースから、無期限の休職処分を言い渡されてしまったのです。
しかしこの処分は、ディーンの辞職と引き換えに軽減されたものでした。そんな祖国の現状に失望したインディは、ディーンに別れを告げ、気持ちを新たにロンドンの大学で教鞭を執ろうと国外へ出ようとします。
そんなインディに待ったをかけたのは、バイクに跨って現れた青年マット・ウィリアムズでした。
「おっさん、ジョーンズ博士だろ?考古学者のハロルド・オックスリー博士を知っているか?」「オックスリー博士が殺される」
以下、『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』ネタバレ・結末の記載がございます。『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
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そう言ってインディを引き止めたマット曰く、ペルーにいたインディの大学時代の友人であり、父親を亡くしたマットの父親代わりでもあるオックスリー(愛称オックス)は、半年前マットの母親にこんな手紙を送ってきました。
「メソアメリカの彫刻“クリスタルの頭蓋骨(スカル)”を見つけた」「(大英博物館にクリスタルの頭蓋骨はいくつかあるが)今度のは本物だ、アケトーに持って行く」
その手紙にあるアケトーとは7000年前、神に選ばれたウーガ族が高度の知恵と技術を駆使して建造した幻の巨大な黄金都市のことです。
そして15〜16世紀に盗まれた、クリスタルで作られた細長い頭蓋骨「クリスタル・スカル」をアケトーの神殿に戻した者には、人の心を操る超能力を得られるという伝説があります。
1546年、探検家オレリャーナは6人の仲間と共に、その黄金都市を求めて行方不明になったといいますが、オックスはアケトーもクリスタル・スカルも見つけ出したというのです。
オックスの手紙を読んだマットの母親は、彼を捜しにペルーへ向かいましたが、彼と一緒に何者かに攫われてしまいました。
オックスとマットの母親を攫った犯人は、マットに「2人を助けたければクリスタル・スカルを渡せ」と脅迫。何とか逃げ出せたというマットの母親は、マットにインディを呼ぶよう言いました。
マットに見せてもらったオックスの手紙には、3コロンブス以前の南米の言語「コイホマ語」で書かれた、クリスタル・スカルの在処とアケトーの場所が記されていました。
「神だけが読める地上の絵をたどれ。生ける屍に守られたオレリャーナの揺りかごがある」
その神だけが読める地上の絵とは、ペルーの砂漠の大地に描かれた古代の巨大な地上絵「ナスカの地上絵」のこと。
つまり、オックスが見つけたスカル「クリスタル・スカル」は、ナスカにあるということです。
FBIの監視を何とか撒き、ニューヨークから飛行機に乗り、ペルー・クスコへ向かったインディたちは、ナスカ空港近くの街で聞き込みを開始。
その結果、オックスは2ヶ月前にこの街に訪れましたが、精神を病んでいたため精神病院へ入院させられたことが判明。
その精神病院で働くシスター曰く、オックスは何かに取り憑かれているかのように、病室の壁や床に奇妙な絵と文字を描いていたといいます。
インディたちがその病室に描かれているものを解読した結果、「揺りかご」とはマヤ語では「安息の地」「永遠の憩いの地」という意味であるため、「オレリャーナの墓」のことを指していること。
床に描かれている絵は、その墓の地図だったことが判明。インディたちは早速、その地図にあるオレリャーナの墓へ向かいます。
その日の夜。オレリャーナとその仲間の墓を調べたインディたちは、ミイラ化したオレリャーナの下に隠されていたクリスタル・スカルを発見。
インディ曰く、オレリャーナたちはアケトーの神殿からクリスタル・スカルを盗み、船でスペインへ運ぼうとしましたが、その途中で何かトラブルがあり全員死亡。
彼らの遺体を見つけたナスカの原住民は、布で覆って腐食を防ぎ埋葬したといいます。
しかしインディたちは1つ、疑問に思うことがありました。それはなぜ、オックスはやっと見つけたクリスタル・スカルを元の場所に戻したのかです。
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ひとまずクリスタル・スカルを鞄に入れ、インディたちは墓地から去ろうとしましたが、待ち構えていたマックとソ連兵に捕まり、アマゾンのイリャ・アラマカへ連行されてしまいます。
そこにいたスパルコは、超能力とアケトーの伝説を信じる科学者でした。スパルコは、インディにこう言いました。
「1947年にあったロズウェルでの墜落事故と同じことが、ソ連で2度起きた」「しかし、ソ連で回収された火星人2体とは異なり、ロズウェルで発見された遺体は、骨格が純粋なクリスタルだった」
「クリスタル・スカルは人間の脳を刺激し、超能力に目覚めさせることができる」
「そのクリスタル・スカルを複製し、アメリカの指導者に我々の思想を刷り込み、お前らアメリカ人を洗脳する」
「お前たちを一人残らず、頭の中から別人に変えて、我々の側に寝返らせる」
スパルコたちはその目的を成し遂げるため、アケトーへの唯一の案内人であるオックスを拉致したのですが、クリスタル・スカルの目を見つめすぎたせいでオックスは精神を病んでしまいました。
そのオックスの通訳およびクリスタル・スカルの探索のため、スパルコたちはマックを引き込み、インディを拉致したのです。
オックスに代わり、クリスタル・スカルの力の実証実験体にさせられたインディは、「戻せ…」とだけ呟きます。
その言葉を聞いたオックスは、インディのことを思い出しました。そして、捕らえられていたマットの母親マリオン・レイヴンウッドと再会したインディにこう言いました。
「正義の手が黄金の鍵で、永遠なる宮殿の門を開く」「涙に曇る目で最後に見た、死が夢見る王国を」
そこでオックスは、インディが手渡した書き物で表意文字を描きます。「それは3回落ちる、下へ下へ…」
インディはオックスが描いてくれた表意文字、波型の線と閉じた目、弧を描く太陽、地平線と蛇の解読に取り掛かりました。
波型の線は水、閉じた目は眠り、弧を描く太陽は時間の経過を。地平線は大きいという意味をそれぞれ表しており、そこから導き出される言葉が「大きな蛇まで水は眠る」です。
ポルトガル語で眠るという意味があるソノという川の流れに沿っていくと、南東で「大きな蛇」つまりアマゾン川にぶつかります。
そこまでインディが解読した瞬間、オックスの変わり果てた姿を見たマットは激怒し、インディとスパルコと一緒に地図を覗き込んでいたソ連兵に殴りかかります。
その隙にインディたちは逃走を図ったものの、インディとマリオンが、動けば動くほど沈んでいく流砂に嵌ってしまい身動きが取れません。
オックスとマットが助けを呼びに行った後、マリオンはインディに、実はマットがインディの本名ヘンリーと名付けた、インディの息子であることを明かします。
学校を退学し、バイクの修理で生計を立てているマットの進退について、インディがマリオンに物申していた時、マットが駆けつけ2人を救出。
しかしその直後、オックスは誤ってスパルコたちを呼びに行ったせいで、インディたちは再び捕まってしまいます。
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翌日。しかし呑気なことに、マリオンはソ連軍のトラックの荷台で、インディとマットが親子であることを話していました。
「マットが生後3ヵ月の時、私はインディの紹介で出会ったコリンと結婚したの」「つまり、コリン・ウィリアムズはあなたの義理の父親」
「インディは結婚式の一週間前に、婚約を破棄し何も言わずに消えた」「口喧嘩で負けるから、君を傷つけまいと逃げた」
いつの間にか敵兵がいる目の前で口喧嘩をしていたインディたちを見かねて、マットが止めに入りました。
しかし今度は、マットが大学に行くか行かないかで揉めだすインディとマット。3人を監視していたソ連兵は、口喧嘩が絶えない3人のとばっちりを食らってしまいます。
ソ連兵を足蹴りし昏倒させた後、インディたちはマットが隠し持っていたフォールディングナイフを使い、手足の拘束を解きました。
その際、マリオンに女をとっかえひっかえしていたのか問われ、インディはこう答えました。「何人かいたが、いつも不満があった。“君とは違う”って」
インディは、敵から奪ったトラックの運転をマリオンに任せ、荷台にあったロケットランチャーを他の敵車両目掛けて発射。
被弾した車両に積まれていた、スパルコたちが収集した古代の遺物が転がり落ちて、ドフチェンコたちが乗っていた車両の大半がぺしゃんこに………。
そのおかげで、インディたちはオックスとクリスタル・スカル、スパルコたちが乗った水陸両用車だけを追いかけることができました。
鬱蒼としたアマゾンのジャングルで、カーチェイスによるクリスタル・スカルを巡った争奪戦を繰り広げていくインディたち。
争奪戦の末、無事オックスとクリスタル・スカルを取り返したインディたちでしたが、スパルコたちは執拗に追いかけてきます。
するとそこへ、彼らの戦いで住処を荒らされた軍隊アリの大群が襲来。スパルコと一緒にいたソ連兵と、インディに木の棒で殴られ脳震盪を起こしたドフチェンコが、その餌食となりました。
インディはオックスとクリスタル・スカルを抱え、マリオンが運転する水陸両用車に乗り込み、マットたちと無事合流。
マリオンの向こう見ずな運転で川へ飛び込んだため、インディたちは絶叫しましたが、奇跡的に断崖の木に引っかかったおかげでゆっくり川へ飛び込むことができました。
インディたちが安堵したのも束の間、今度は3つの滝を下ることに。ですがこれこそ、オックスが言っていた「3回下へ落ちる」ことでした。
さらに「涙で曇った目」とは、最後の滝にある人の顔のような岩から流れ出る水のことを指していたのです。
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その滝を抜けたインディたちは、ついにアケトーとその神殿に辿り着きました。しかしオックスは、前に来たときは神殿に入ることができなかったため、仕方なくクリスタル・スカルを元の墓地に戻しました。
ですがオックスは、精神病院で「正義の手が黄金の鍵で、永遠なる宮殿の門を開く」という言葉の謎を解き明かしたのです。
黄金の鍵とは、神殿の中央にある複数のオベリスクの石から、剥がしたら砂が出てくる列を探し当て、その一列全てを剥がすことで姿を表すものでした。
神殿の中に眠るあらゆる古代文明の遺物に感嘆しつつ、神殿内を探索するインディたちは、ついに13体のクリスタル・スカルが黄金の椅子に鎮座する場所へ辿り着きました。
一番奥にいる頭部がないクリスタル・スカルに、オックスが見つけたものを戻そうとした瞬間、マックが再びインディを裏切ります。
さらに、マックが道中落としていった発信機を使い、神殿内に侵入したスパルコたちが襲来。スパルコはオックスからクリスタル・スカルを取り上げ、元の場所に戻します。
すると目覚めたクリスタル・スカルは、精神を共有している他の12体を目覚めさせ、オックスにマヤ語で「戻してくれたお礼に素敵な贈り物をあげよう」と言いました。
それに対し、スパルコが「全てを知りたい」と答えた瞬間、突如轟音と共にインディたちがいる場所が形を変えていきます。
その最中、「クリスタル・スカルは宇宙人なの?」というマットの問いに、正気を取り戻したオックスが「次元を超越する生命体だ」と答えていました。
そしてオックス曰く、別次元へとつながる入り口が天井に開かれました。逃げ遅れたソ連兵と遺物を漁っていたマック、そして意識を1つの体に集中させ完全体となったクリスタル・スカルと目を合わせ続けたせいで、目と体を焼かれたスパルコが吸い込まれていきました。
間一髪のところで難を逃れたインディたち4人は、突如噴き出した水に飲み込まれてしまったものの、出口まで水が上昇してくれたおかげで、何とか神殿から脱出することが出来ました。
その後、インディとオックスは、目の前で跡形もなく崩壊したアケトーから、UFOが浮上してくる様を目撃しました。
オックス曰く、消えてしまったUFOとアケトーは、宇宙と宇宙の間の空間に消えたと言います。
それを聞いたインディは、どこが黄金の都市だったのかというマットの疑問に対し、こう答えました。
「ウーガ語の“黄金”は“宝物”とも訳せる」「彼らの宝物は黄金ではなく、“知識”だった」
後日。ディーンと共にプリンストン大学に復職し、副学長になったインディは、ディーンやオックスたち友人とマットに祝福されながら、マリオンと結婚式を挙げました。
すると突如教会の扉が開き、強風に乗ってインディが落とした彼の愛用のハットが舞い込んできます。
愛用のハットを被ったインディとマリオンを先頭に、マットたちが教会から出て行く姿を最後に、物語は幕を閉じました。
映画『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』の感想と評価
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インディ親子の冒険
物語の中盤まで、インディとマットは、互いに実の親子であることを全く知りませんでした。
それなのに、攫われたオックスとマリオンを助けるため、クリスタル・スカルを捜す冒険に出たインディたちは、初めて会ったばかりとは思えないぐらいに息が合っており、探求心と好奇心が強いところも酷似しています。
そしてなんといっても、マットの母親であるマリオンが、インディたちと同じ意地っ張りで頑固なため、インディたちはスパルコたちに捕まっていても口喧嘩が絶えません。似た者親子の3人のやり取りは、作中で一番微笑ましいですし、面白いです。
そんなインディたちとオックスによる、クリスタル・スカルを戻す幻の黄金都市アケトーの神殿までの冒険は、「インディ・ジョーンズ」シリーズの中で最も過酷でありながらも、最も観ている人をワクワクドキドキさせられます。
クリスタル・スカルとアケトーの謎
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南米アマゾンのジャングルで、インディたちが壮絶な争奪戦を繰り広げていたクリスタル・スカルは、実は次元を超越する生命体、いわゆる宇宙人でした。
人の心を支配したり、別次元へ繋がる入り口まで作り出したりできる超能力を持っていますが、クリスタル・スカルは自身の宝物である知識を、ウーガ族に授けたのでしょう。
ウーガ族はクリスタル・スカルから与えられた高度な知識を使って、その時代にはなかったはずの農耕と用水技術がある黄金都市を建造したのではないかと考察できます。
もしかしたら、スパルコたちが物語の序盤で手に入れたミイラは、クリスタル・スカルと同じ宇宙人だったのかもしれませんね。
インディたちがクリスタル・スカルと、アケトーの伝説にまつわる謎を解き明かしていく様子を見ているだけで、観ているこちらも一緒に謎解きしている気分を味わえて楽しいです。
まとめ
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インディ・ジョーンズが実の息子マットと、かつての恋人マリオンと友人オックスと一緒に、新たな秘宝を求めて冒険する、アメリカのアクションアドベンチャー作品でした。
インディたちとスパルコたちソ連の精鋭部隊による、白熱したクリスタル・スカル争奪戦は、互いに出し抜いたり出し抜かれたりと息もつかせぬ攻防が繰り広げられており、終始目が離せません。
しかもインディは、マットから「おっさん」「じいさん」呼ばわりされるほど壮年期に入り出しているにもかかわらず、他の「インディ・ジョーンズ」シリーズ作品の時と同じくらい、華麗な鞭裁きと腕っぷしの強さ、考古学の知識を魅せてくれます。
また、前作『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』(1989)に登場したインディの父ヘンリー・ジョーンズと、インディの友人マーカス・ブロディの写真、それからマーカスの銅像が物語の序盤で描かれています。
物語が始まる1957年より前に、マーカスたちは既に亡くなっていました。きっとインディたちが家族になったことを、天国から祝福してくれていることでしょう。
史上最高の冒険が体感できる、笑いありスリルありのアクションアドベンチャー映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。